総合シンクタンク『三菱総合研究所』への転職は難しい?中途採情報を紹介
「三菱総合研究所への転職を検討しているがそもそもどんな企業か知りたい」
「三菱総合研究所の中途採用事情は難易度が高いって本当?」
シンクタンク機能とコンサルティング機能を有して社会とクライアントの課題を総合的に解決する三菱総合研究所は、1970年の設立依頼、経済・企業経営から政策・公共・科学技術分野にいたるまで、広い領域から高い評価を得ているシンクタンクグループです。
本記事では三菱総合研究所での働き方や基本的な概要、中途採用事情についてまとめました。
三菱総合研究所への転職を希望している人は、ぜひ参考にしてください。
1.三菱総合研究所の中途採用事情
まずは、三菱総合研究所の中途採用事情について紹介します。
- 中途採用率
- 前職の経歴
- 求める人物像
以下で見ていきましょう。
(1)中途採用率
三菱総合研究所のキャリア採用は常に新しい人財を募集しており、2020年度の中途採用率は53%となっています。
この数字は全体での中途採用比率65.3%を12.3%下回る数字となりますが、労働者が300名以上の大企業の中途採用比率50.3%を上回る数字です。
三菱総合研究所の募集職種は研究員・コンサルタント、法務・広報など全50種以上にのぼり、ほとんどの職種に対して応募する職種の経験やスキル、資格や求められるため、転職難易度としては非常に高いと考えて良いでしょう。
(2)前職の経歴
三菱総合研究所へ転職した人の職歴は、コンサルティング会社や、大手メーカー出身者が多いとされています。
- アクセンチュア
- デロイトトーマツコンサルティング
- NEC
- キーエンス
上記は一例となりますが、このような企業での経験を三菱総合研究所で役立てたいと転職を希望する人が多いようです。
ただし三菱総合研究所のキャリア採用は、自身が今までに仕事の中で得た経験やスキル、取得した資格などが問われるため、具体的にどこの企業出身であるから有利ということはないとということはないとも言えるでしょう。
(3)求める人物像
三菱総合研究所では、高度な専門性と多彩な研究個性を持っている人材を求めています。
性別や国籍などは一切関係なく、多様性に富んだ個人の結集による組織の総合力が発揮できるかどうかが問われると思って良いでしょう。
基本姿勢としては、プロフェッショナルとして広い視野から未来への提言ができる未来志向と、チャレンジ精神、分散思考などを持ち合わせたビジネスパーソンとしての資質があることが重要です。
2.三菱総合研究所での働き方
まずは、三菱総合研究所へ転職をした場合の働き方についてまとめました。
- 募集職種
- 社風
- 年収
- 福利厚生
以下で説明します。
(1)募集職種
三菱総合研究所の中途採用で募集されている職種は以下の通りです。
- エコノミスト
- 技術コンサルタント
- 政策コンサルタント
- 経営コンサルタント
- 事業コンサルタント
- DXコンサルタント
- 事業企画・事業開発
- 事業企画・開発・運用
- 事業企画・営業企画
- IT企画・管理
- 営業・アライアンス
- 営業(西日本)
- 海外
- コーポレート・スタッフ
- オープンポジション
- 契約社員
三菱総合研究所の中途採用ではこのように多くの職種で募集が行われています。
また、上記募集職種の中でもさらに細分化されており、例えば経営コンサルタントへ応募しようと思った際も、モビリティやヘルスケア・生活など、それぞれ主とする分野が分かれています。
転職活動時は、コンサルティングファームにおける当該領域の実務経験や、一般事業会社での資料作成ならびにプレゼンテーションに関わる実務経験、相応のスキルなどが重視されるでしょう。
(2)社風
三菱総合研究所は、1970年創業の老舗と言われる企業ながら、常に社員のことを考えて経営を行っている結果、自由度が高く働きやすい環境が整えられているようです。
社員同士が別け隔てなくコミュニケーションを取ることができ、チャレンジ精神も旺盛で、非常に風通しが良いといえるでしょう。
既存社員も新入社員もプロフェッショナルの人が多く、業務でわからない点は丁寧に教えてくれるため、良い人間関係が作られます。
(3)年収
有価証券報告書調べによると、三菱総合研究所の平均年収は1,111万円となっています。
この数字は全国平均615万円と比較しても高い傾向といえるでしょう。
研究での平均年収は598万円、コンサルティングでの平均年収は473万円のため、これらの分野と比較しても、三菱総合研究所で得られる年収は郡を抜いている数字です。
三井総合研究所 | 1,111万円 |
全国平均 | 615万円 |
研究 | 598万円 |
コンサルティング | 473万円 |
(4)福利厚生
三菱総合研究所では、社員満足度の向上がお客様満足度の向上につながり、さらには事業による社会課題の解決に貢献するという好循環を目指していることから、手厚い福利厚生制度を展開しています。
- ベネフィット・ステーション
- 住宅補助・借上社宅制度
- 財形貯蓄制度
- 従業員持株会
- 従業員貸付金制度
- 健康診断
- 医務室
- マッサージ室
- リラクゼーションルーム
- 吉凶慶弔見舞金、弔慰金
- ベビーシッター費用補助
- レクリエーション補助費
- 無料のコーヒー、飲料水サービス
- 社食に代わる宅配弁当サービスの提供
- コラボレーションスペースでのビール提供、オフィスグリコ設置
ベネフィット・ステーションとはカフェテリアプラン型の福祉制度のことで、総合的な支援を目的としています。
医務室では健康相談、医療相談、メンタルヘルス相談はもちろん、育児相談や介護相談なども可能です。
いままで勤務していた会社と比べると、格段に良い制度であると思う人も多いのではないでしょうか。
3.三菱総合研究所の概要
最後になりましたが、三菱総合研究所とはどのような企業なのか見ていきましょう。
- 企業概要
- 事業内容
- 業績推移
3つの項目に分けて以下で説明します。
(1)企業概要
会社名 | 株式会社三菱総合研究所 |
本社所在地 | 東京都千代田区永田町二丁目10番3号 |
設立年月日 | 1970年(昭和45年)5月8日 |
資本金 | 63億6,324万円 |
社員数(連結) | 4,231名(2021年9月30日現在) |
公式HP | https://www.mri.co.jp/ |
三菱総合研究所は三菱グループの一員として、1970年に設立された歴史ある会社です。
資本金は63億円超え、現在の社員数は4,200名を超えており、日本の社会に貢献する巨大企業と言えますね。
多彩な人財を持ち、中長期的視野で価値創出と人材育成を推進することを目的に研究開発を行っており、オープンイノベーションによる社会課題解決を目指している点が特色です。
あらゆる課題への対応や研究・提言から社会実装、イノベーションの創出と、3つの資本が生み出す総合力を強みとしています。
(2)事業内容
三菱総合研究所は1970年の創業以来、総合的なコンサルティングやICTソリューションを提供しています。
- 企業経営
- 社会インフラ整備
- 教育
- 医療・福祉
- 環境
- 資源・エネルギー
- 安全防災
- 先端科学技術
- IT
三菱総合研究所は上記の幅広い領域において、業務改革や構造改革、業務自動化や生産性向上支援、営業プロセス改革などのコンサルティングや、国際情勢や経済政策の分析をもとに、内外経済見通しや中長期展望を発信するとともに、ポストコロナ社会に向けて目指すべき社会や具体的な対策を提言するための研究を行っています。
三菱総合研究所は変化する時代の流れに対応しながら、グループ内での連携を強化し、科学的アプローチで豊かな未来を創造する会社です。
(3)業績推移
三菱総合研究所の売上高・経常利益を以下の表にまとめました。
売上高(百万円) | 営業利益(百万円) | |
2014年9月期 | 89,466 | 5,731 |
2018年9月期 | 90,250 | 4,963 |
2019年9月期 | 90,029 | 5,130 |
2020年9月期 | 92,020 | 6,231 |
2021年9月期 | 103,030 | 6,853 |
三菱総合研究所の売上高・営業利益ともに、一時伸び悩んだ、または落ち込んだ時期があるものの、過去5年では最高の数字を計上しています。
資産の状況も総資産が990億円を越える金額となっており、今後も成長の見込みのある、安定した企業と言えるでしょう。
まとめ
シンクタンク部門とコンサルティング部門の2本柱を事業として行う三菱総合研究所は、平均年収も1,111万円と高く、福利厚生制度も充実しており、働く人にとってとても有意義な時間と結果を得られる企業です。
募集職種は約50種を越えるほど多岐に渡るため、自身の経験やスキルを棚卸しした上で、どの職種に応募すれば良いかをしっかりと考えると良いでしょう。
三菱総合研究所は1970年創業の老舗企業ながら、2021年には過去5年で一番の成績を挙げており、今後の続伸も期待できる大手企業です。
現在転職を考えている人は、ぜひこの記事を参考にして、三菱総合研究所への転職を叶えてください。
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