公認会計士の方におすすめの転職先13選!5分で分かる公認会計士の転職事情
「公認会計士から転職したい!でも、種類が多くて悩んでいる」という方が多いのではないでしょうか?
転職は人生において大きな転機となるため、今後のキャリアを慎重に選ぶことが納得のいく転職のカギとなります。
そこで、今回は公認会計士の方におすすめの転職先13選と公認会計士が転職する理由を紹介します。
公認会計士の転職事情を知り、今後の転職に活用していきましょう!
1.公認会計士の転職先13選
まずは公認会計士におすすめの転職先13選を紹介します。
会計という軸でキャリアを選べる公認会計士は、転職候補先の業界も幅広く選択肢があります。
代表的な転職先は以下の通りです。
- M&Aアドバイザリー
- ベンチャーCFO
- PEファンド
- FAS
- 監査法人アドバイザリー
- 会計事務所
- 経理部
- 監査法人
- 税理士法人
- 戦略コンサル
- 経営企画
- 投資銀行
- 内部監査
順番に解説していきましょう。
・ M&Aコンサルタント
M&Aアドバイザリーは、主な業務として企業のM&Aに関する交渉、案件の進行があります。
M&Aでは財務デューデリジェンスや株価算定など、公認会計士のスキルを必要とする業務が多いため、スキルを活かして活躍することができるでしょう。
M&Aは大企業だけでなく、中小企業のM&A、事業承継も増えてきているため、これからよりニーズが高まるポジションなのです。
代表的な企業は以下のとおりです。
・ベンチャーCFO
ベンチャーCFOは財務戦略の立案/検討、資金調達/銀行との交渉、事業計画/予算の策定など、財務に関する意思決定者として経営に携わるポジションです。
経営陣の立場から企業に関わることができるため、これまでの会計・財務の経験を経営に最大限に活かせる職業と言えます。
ベンチャーCFOの募集は非常に少なく、非公開求人であることが多いため、エージェントに確認するのがよいでしょう。
・PEファンド
PEファンドの業務は未上場企業の株式に投資し、その企業の成長や再生への支援を行うことによって株式価値を高めることです。
投資先の選定や投資の実行、さらには企業価値向上のために投資先の経営支援を行うポジションです。
財務・会計の知識に加え、経営のスキルが要求されるポジションであり、幅広い経験を積むことができるでしょう。
代表的な企業は以下のとおりです。
・FAS
FAS(Financial Advisory Service)とは、M&Aにおけるデューデリジェンスなどのアドバイザリーサービスを提供・実施する会社を指します。
ここ数年M&A案件が増加傾向にあることからFASが事業規模を拡大しています。
また、監査法人などの環境と比較すると、よりM&Aにフォーカスした職場であり、やりがいや面白みがあるという特徴があります。
代表的な企業は以下のとおりです。
・監査法人アドバイザリー
監査法人アドバイザリーは、非監査証明業務であるリスク管理や内部統制を主体とした業務を行います。
近年では、大手企業のみならず中小企業でも必要性が高まっており、ニーズが高い職種と言えます。
監査法人でもアドバイザリー業務を実施することが増えてきているため、監査を専門としつつ、より広い業務を担当したい方におすすめです。
・会計事務所
会計事務所は法人あるいは個人に代わり、決算書作成、税務申告などを行うのが主な業務です。
また、定期的に顧客の企業を訪問し会計データを調べた後、決算書類を作成します。
クラウド会計が顧客に浸透していることから、ITを駆使した会計事務所が多くなり、以前に比べ業務の幅が広がっているのが特徴です。
代表的な企業は以下のとおりです。
・経理部
経理部の仕事は具体的に帳簿の記帳・決算処理、監査法人対応、税金関係の申告などがあります。
大企業の経理部などは特に、収入とワーク・ライフバランスも考慮されているため、安定した生活ができるでしょう。
安定したワークライフバランスと既存のスキルを活かした転職を行いたい場合は、転職先の一つとして考えてみてください。
経理部は企業の一部門であり、企業によって業務が異なるため、募集要項をよく確認するようにしましょう。
・監査法人
既に監査法人に務めている方も多いかと思われますが、次の転職先としてより自身にマッチした監査法人を選ばれる方もいます。
監査法人によって大手監査法人や準大手監査法人によって年収や待遇、扱う案件の規模感は異なります。
今働いている監査法人にミスマッチを感じている方は、他の監査法人をチェックしてみるのもいいかもしれません。
代表的な企業は以下のとおりです。
・戦略コンサル
戦略コンサルは、顧客の経営課題を明らかにし解決策を提示することが主な業務です。
企業の戦略策定には会計をベースにした数値の考え方は必須であり、公認会計士の強みである会計のスキルを発揮できるポジションであると言えます。
また、クライアントの課題を解決した際に得られるやりがいなどが大きい点も特徴的です。
公認会計士としての仕事とは異なった新たなスキルを培えるため、スキルアップをしたい方にはおすすめです。
代表的な企業は以下のとおりです。
- マッキンゼーアンドカンパニー
- ボストンコンサルティンググループ
・経営企画
経営企画の主な業務は経営計画の立案や管理、新規事業の立ち上げや中期事業計画の策定、M&Aなどの経営戦略を扱います。
財務状況の分析やM&Aの業務といった場面で公認会計士のスキルが重宝されます。
経営陣の視点から企業を支えることができるため、環境を変えてみたい方におすすめです。
経営企画は企業の一部門であり、企業によって業務が異なるため、募集要項をよく確認するようにしましょう。
・投資銀行
投資銀行は、法人を対象とした証券業務やM&Aの仲介、FASと呼ばれる業務を主に行います。
FASと異なる点は、扱うディールの規模感が大きくなるため、FASが普段扱えない業務を行うケースがあることです。
また、投資銀行の業務を行う際、財務分析・財務DD・財務モデリングなど、公認会計士のスキルが活かされます。
代表的な企業は以下のとおりです。
- ゴールドマンサックス
・内部監査
最後に紹介するのは内部監査です。
内部監査の業務は企業内の問題点や改善点を探しフィードバックを行います。
また、場合によっては改善のためのアドバイザリー業務を行うこともあります。
内部監査そのものは未経験であっても採用されますが、監査法人での経験があるとなお転職の際評価が上がります。
内部監査は企業の一部門であり、企業によって業務が異なるため、募集要項をよく確認するようにしましょう。
2.公認会計士が転職する理由
転職理由を改めて振り返ることは、今後企業にご自身の思いを伝える上でも重要な自己分析です。
公認会計士が転職する背景には多くの事情があります。
その中でも多い転職理由を3つ、順に紹介していきます。
(1)今後のキャリアアップのため
今後のキャリアアップのために転職を決める人は少なくありません。
公認会計士の多くが監査法人に属していますが、業務内容のやるべきことが決まっており、同じ作業を繰り返すため仕事にやりがいを感じない方も一定数いるそうです。
そのため、特に、キャリアアップを希望している方や、仕事に楽しさを感じながら働きたい方にとって、転職理由になることがあるようです。
また、監査法人は競争率が高く昇進できない人も一定数いるため、転職を考える人も多い傾向があります。
監査法人以外にも新たな環境で働き、今後のキャリアを充実させたいと考える公認会計士が転職を考えています。
(2)ワーク・ライフバランスを改善するため
ワーク・ライフバランスを改善するために転職する人も多くいます。
公認会計士は繁忙期、残業や休日出勤する場合もあります。
仕事中心の生活になる傾向があることから、プライベートが疎かになり、そこに不満を感じ転職を考える人が多いという状況があります。
(3)収入をあげるため
公認会計士は、会計を軸に専門性の高い知識や様々なスキルを持っています。
そのため、転職先において高収入を期待できる可能性が高いです。
以下の記事で、公認会計士含める様々な転職先の平均年収を紹介していますので、ぜひご確認ください。
まとめ
今回は公認会計士の方へおすすめ13選や公認会計士の転職事情を紹介しました。
公認会計士には数多くの職種の転職先があります。
転職を考えているみなさんは、より良い職場環境を求めるかと思います。
転職エージェントで適切情報を収集し、ご自身が望む転職を成功させましょう!
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