公認会計士の将来性が高い3つの理由を解説!今後のキャリアアップを目指すには?
「公認会計士の仕事の将来性はどうなの?」
「今自分が持っているスキルを使ってもっと活躍したい!」
公認会計士の将来性を考えると、今後のキャリアを不安に感じていませんか?
結論、公認会計士の仕事は様々な場面で必要とされ、今後も見通しが明るいと言えます。
今回は、なぜ公認会計士の将来が明るいのかについて解説し、これからキャリアアップするために必要なポイントも紹介します。
この記事を読んで、将来のキャリアについて正しい選択をしましょう!
1.公認会計士の将来が明るい3つの理由
なぜ公認会計士の将来が明るいと言えるのでしょうか?
その理由は、大きく分けて3つあります。
順に説明していきます。
(1)他の業界で活躍しやすい
公認会計士の将来が明るいと言える一つ目の理由は、公認会計士が有する特質の柔軟性です。
公認会計士は、会計を軸に専門性の高い知識や様々なスキルを持っています。
例えば、クライアント個社に合わせたコミュニケーション力や財務諸表を正しく読み解く監査業務などの高度な業務を遂行する能力です。それ以外にも、会社の経営に関する多種多様な相談を受けたりアドバイスを行ったりするコンサルティングも挙げられます。
このような公認会計士ならではの特質は、多くの業界が必要とするものである一方で、今後のキャリアアップが期待できると言えます。
以上の理由から鑑みても、公認会計士の将来は明るいと言えるのです。AIによる完全自動化の可能性が低いです。
(2)「監査」という仕事のニーズが高い
2つ目の理由は、公認会計士の独占業務である監査の需要の高さにあります。
独占業務であるため、当然公認会計士以外が監査を担当することはできません。
監査業務において公認会計士は、独自の専門的知識をもとに問題提起や改善策の模索のみならず、問題改善のためのアドバイザリー業務を行います。
さらに監査は、上場会社において必要不可欠な業務であり、それぞれのクライアントに沿った対応を随時とる必要があるため、市場価値が高い業務と言えます。
また、監査の実施を前提に継続し続けられる業務もあり、監査なしには持続できない仕事もあります。
このように、専門性の高い知識を有する公認会計士だからこそできる監査業務は、クライアントにとってニーズが高いと言えるのです。
(3)仕事がAI等に代替される可能性が低い
最後の理由は、公認会計士の仕事がAIによって完全自動化される可能性が低いからです。
単純作業が今後AIによって代替されると言われていますが、公認会計士の仕事には、上述のような単純作業の他に人間の判断が不可欠な業務があります。
公認会計士は、会社が抱える課題に応じて的確なアドバイスを提供する必要があります。
これらの判断は、クライアントとのコミュニケーションを通して事業の進捗の見立てや、実現可能性といった人間でしか判断できない要素も踏まえて下されるので、AIが代替することは難しいと言えます。
2.公認会計士から他の業界への転職先
上記でも説明したように、公認会計士は独自のスキルを有しており、様々な業界がそのような人材を必要としています。
それでは、公認会計士はどのような業界で活躍できるのかを確認してみましょう。
(1)企業CFO
企業における最高財務責任者のことをCFOと呼びます。
公認会計士は、財務に関する知識にとどまらず、経営に関する知識や実際に運営する能力を備えているため、企業CFOとして活躍できると言えます。
実際、公認会計士を企業CFOとして就任させるケースは少なくありません。
(2)M&Aアドバイザリー
経営者が企業の合併や買収をする際の経営戦略などのサポートを行うことを、「M&Aアドバイザリー」と呼びます。
M&Aアドバイザリーとしての公認会計士は主に、買収される企業の売買価格査定や、事業・財務デューデリジェンスを行う役割などを担います。
専門性の高い知識を生かして様々な業務を実施できるため、公認会計士のニーズは高いと言えます。
(3)PEファンド
複数の機関投資家や個人投資家から集めた資金をもとにして、未上場株やスタートアップ、ベンチャー企業への投資を行うことを「PEファンド」と呼びます。
PEファンドは、投資会社としての性質を持つため、財務諸表の理解は必須スキルであり、公認会計士としてのノウハウを活かせるだけでなく、希少価値が高く年収もそれに応じて高いものになっています。
転職先の求人数は少ないものの、待遇が良いことから公認会計士からの転職先として選択する方は少なくありません。
(4)監査法人
「監査法人」とは、依頼されたクライアント企業の監査業務を行う法人です。
その名の通り、監査法人はクライアント企業の財務諸表の監査がほとんどであるため、多くの公認会計士が必要となります。
そのため、監査法人における公認会計士のニーズは高いと言えます。
(5)経営企画部
経営企画部では、経営戦略の立案・管理など、経営業務の主要な部分を担う業務をサポートします。
この業務では、中期経営計画の策定や新規事業立案において、自社の過去の業績や競合他社の業績などの数字を多く分析することになるため、数字に強いことが求められます。
そのような面で、公認会計士は経営企画部のニーズに一致してると言えます。
(6)税理士法人
税理士法人は、税務関連の業務を行う一方で、経営者からの相談等に乗ることも少なくありません。
そのため、会計などの専門性の高い知識をもつ公認会計士の必要性が高まっているのです。
3.転職を成功させるための4つのポイント
公認会計士がどのような業界で活躍できるのかは、知っていただけたことと思います。
それでは最後に、実際に転職を成功させるために知っておきたいポイントを4つ紹介します。
(1)自分の将来のキャリアを明確にする
まず1つ目は、将来自身がどのような業界でどのように活躍したいのかなどのキャリアを具体的に知ることです。
転職後、錯誤を生じさせないためにも、自身が叶えたい条件を把握しておく必要があります。
例えば、
・どのような業界へ転職したいのか
・転職先ではどのような経験を積みたいのか
・年収はいくらほしいのか
・ライフワークバランスはどれくらいか
など、将来のキャリアを明確化します。
そうすることで、自身の理想に近い転職先を見つけることができ、入社後も理想とのギャップが生じることなく働くことができるでしょう。
(2)転職先が求める人材像についての情報を集める
2つ目は、自身が転職したい業界・企業がどのような人材を必要としているのかをリサーチすることです。
転職を成功させるカギは、なるべく多くの情報ソースを集めることです。
最近では、様々な情報がインターネット上で得られるため、1つのサイトのみを信用してしまうことは賢明とは言えません。
複数のサイトから転職先が必要としている人材の情報収集を行い、転職エージェントから応募企業の情報をヒアリングすることで、転職を確実なものにしましょう。
(3)求める人材像にマッチするアピールポイントを探る
3つ目は、転職先が必要とする人材像と自身を照らし合わせたとき、どのようなアピールポイントがあるのかを分析することです。
転職市場では原則、即戦力を採用したいとどの企業も考えており、それは自身のスキルと求められているポストを一致させることが重要です。
自身の経験がすべて応募先のポストに一致することはほぼありませんが、自身の経験を振り返った時に、就いたポストでどういった成果が出せるかを考えてみましょう。
自身がどれほど転職を望んでいても、相手が求めている人材像とマッチしなければ転職は失敗に終わってしまいます。
そのような結果にならないために、自己分析や応募先のポストとの関連性の分析をしっかりと行い自身のアピールポイントを洗い出しましょう。
(4)企業に合わせて転職のタイミングを見極める
4つ目は、転職先の内情を調べた上で、転職をするのに最適なタイミングを見極めることです。
企業において、決算に関する業務が1年を通して最も忙しい時期になると言われています。
その他にも、株主総会や年末調整など企業の繁忙期と言えるタイミングは様々です。
そのような繁忙期を避け、求人募集がされる時期や企業が落ち着くタイミングを見極めて転職活動を行うようにしましょう。
このように準備対策を適切に行うことで、転職を成功させることができるのです。
まとめ
公認会計士は、多方面から必要とされる存在であり今後の見通しも明るいと言えます。
現状に不安があったり、何らかの形で公認会計士以外の仕事を探したりしている場合、一度ご自身のキャリアを見直してみてはいかがでしょうか。
公認会計士が持つスキルには将来性があり、色々な業界で活かせるものです。
これを機に、これからより輝かしいキャリアを描いてみてください。
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