会計士のキャリアはどう選ぶ?性格別会計士のキャリアの選び方と適性
「会計士としてのキャリアアップを目指したいけど、どんな企業が向いているか判断できない」
「何となく会計事務所で働いてきたけど、新しいことに挑戦したい!」
転職は会計士の将来のキャリア形成にも大きな影響を与えます。
しかし転職先を決められない、自分の将来のキャリアがぼんやりしている人も多いのではないでしょうか?
曖昧な目的で転職したとしても、後から「こんなはずじゃなかったのに」と後悔するかもしれません。
今回は性格別の会計士のキャリアの選び方と会計士が将来のキャリアのために考えておくべきことをご紹介します。
この記事を読んで、会計士としてのキャリア形成を考え、自分が進むべき道を検討してみてくださいね。
1.性格別会計士のキャリアの選び方
社会人人生は40年と長い期間ですから、自分の性格に合ったキャリアを選んでいくことが息切れしないためにも大切です。
ここでは、性格別に会計士のキャリアの選び方を紹介します。
- 収入重視の人
- 安定志向で協調性のあるタイプの人
- キャリアアップ・チャレンジ精神旺盛な人
あなたの性格と転職に求めるものを考えて自分が何に当てはまるかチェックしてみましょう。1つずつ説明していきます。
(1)収入重視の人
収入重視の人は以下の2つのキャリアが向いています。
- 独立する
- M&Aアドバイザリー
それぞれ理由や適正に触れていきましょう。
#1:独立する
収入重視の人は独立するのが向いています。
会計事務所を立ち上げる、税理士登録して税理士法人を立ち上げるなどやり方は様々。自身が今まで培ってきたキャリアを活かし、仕事を始めましょう。
最初は個人でフリーランスとして働き、徐々に規模を大きくして従業員を雇用することもできます。
独立は成功しないリスクもありますが、頑張り次第で収入は上限がなく、また自由に仕事をすることができます。
#2:M&Aアドバイザリー
M&Aアドバイザリーは成功報酬も設定されており、働き次第では大きな収入が得られます。
激務の側面はありますが、M&Aアドバイザリーで得られる知識や経験は希少価値が高く、その後のステップアップも大いに期待できます。
転職難易度が高い業界でもあるため、転職エージェントに相談のうえ募集する形が良いでしょう。
(2)安定志向で協調性のあるタイプの人
安定思考で協調性のあるタイプの人は以下の2つのキャリアが向いています。
- 事業会社
- 監査法人
なぜこの2つが適正なのか、その理由を解説します。
#1:事業会社
安定志向で協調性のあるタイプの人は事業会社が向いています。
事業会社は従業員との調和や他部署との連携が求められるからです。
福利厚生や賞与が決まっているため、安定性が高く、また残業への取り組みからライフワークバランスも取りやすいでしょう。
#2:監査法人
監査法人はチームプレーで業務が細分化されており、他担当者との連携が必要なので協調性は必須です。
大手監査法人に就職できれば収入も安定しやすく、今後も長期にわたって勤務できる可能性があります。
(3)キャリアアップ・チャレンジ精神旺盛な人
キャリアアップ・チャレンジ精神旺盛な人は以下の2つが向いています。
- ベンチャー企業のCFO
- コンサルタント
それぞれの業務に求められるスキルや適性、そしてメリットを紹介します。
#1:ベンチャー企業のCFO
キャリアアップ・チャレンジ精神旺盛な人はベンチャー企業のCFOが向いています。
CFOとは最高財務責任者のことで、ファイナンスの専門家として会社経営を任される役割です。
非常に責任が重くスキルも重視される仕事ですが、会計・財務関連の知識・経験、さらにコンサルなどで経営支援に関わった経歴があれば採用される可能性はあります。
責任が重い分、会社の財務の決定権を担えるため、やりがいが大きい仕事です。
#2:コンサルタント
キャリアアップ・チャレンジ精神旺盛な人はコンサルタントが向いています。
コンサルティングファームへ転職する、またすでにコンサル経験がある方はフリーで独立も可能です。
会社経営の方針をアドバイスするため様々な知識や経験が求められますが、自身の助言で会社を成長させていく業務のやりがいは高いでしょう。
2.会計士が将来のキャリアのために考えておくべきこと
会計士が将来のキャリアのために考えておくべきことを紹介します。
- ライフワークバランスを考える
- 自身が仕事において喜び・やりがいを感じた瞬間をメモする
- 何について専門性を極めたいかゴールから逆算する
転職したいとぼんやり思うものの、何がしたいか分からない方は自分の気持ちや将来へのイメージを棚卸しして目標を明確にしてから転職しましょう。
その助けになる3つのことを紹介します。
(1)ライフワークバランスを考える
会計士が将来のキャリアのために考えておくべき1つ目のことは、ライフワークバランスを考えることです。
人によって仕事とプライベートの優先度は違うので、まずはどんな人生を送りたいか考えましょう。
例えば仕事とプライベートを同等に大事にしたい、仕事は8時間で終わらせてそれ以降は自由時間にしたい方は事業会社で残業時間の少ない企業を選ぶなど、働き方によって転職先を決めるのも良いですね。
まずは仕事とプライベート、家庭などライフワークバランスから転職先を決めてみましょう。
(2)自身が仕事において喜び・やりがいを感じた瞬間をメモする
会計士が将来のキャリアのために考えておくべき2つ目のことは、自身が仕事において喜び・やりがいを感じた瞬間をメモすることです。
仕事に対してのモチベーションを保つためには、仕事を楽しむ姿勢が重要。
例えば「クライアントからお礼を言われた時に嬉しかった」「リーダーとしてチームをまとめているときに喜びを感じる」などあなたが仕事に対してポジティブな感情を抱いた瞬間を書き出しましょう。
書いて行くうちにあなたが楽しみながら働けるヒントが見つかります。
一生付き合って行く職業ですから、ポジティブに働ける仕事を選びましょう。
(3)何について専門性を極めたいかゴールから逆算する
会計士が将来のキャリアのために考えておくべき3つ目のことは何について専門性を極めたいかです。
会計・財務の専門家になりたいなら監査法人や税理士法人が適切ですし、会社経営の専門家になりたいならコンサルティングファームで経験を積む必要があるでしょう。
将来的に自身のコンサルティングファームを立ち上げたいなら、コンサルのスキルや会社経営の目線を養う転職先を選ばなければいけません。
最終的なゴールから逆算して現状不足しているものを補える転職先を決めると良いでしょう。
まとめ
今回は会計士のキャリア形成についてお話ししました。
会計士の仕事は会計、財務、税務や経営に携わる職業など様々な選択肢があります。
あなたの考え方次第で将来の自分は自由自在です。
将来のビジョンをはっきり決めて、ゴールから逆算することで適切なキャリアプランを考えることができます。
現時点でキャリアプランに行き詰まっている人、また曖昧にしか将来が見えずに不安な方はまずは落ち着いて自分の仕事への考え方や職場に求めるものを考えてみましょう。
目標からキャリアプランを考え、転職先を探すことで順調にキャリアを形成できますよ。
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