CFO(最高財務責任者)への転職は未経験でも可能?メリット・デメリットや転職先の探し方
「CFOに転職したいが、未経験でも転職は可能なのだろうか?」
「会計士からCFOに転職したい。しかしCFOの求人はどうやって探せば良いんだろう」
CFO(最高財務責任者)は会計の知識から経営戦略の策定、資金調達までを行う幅広い仕事です。
大手企業への転職難易度は高いですが、ベンチャー企業なら未経験でも採用されやすいでしょう。
今回はCFO転職のメリット・デメリット、求められるスキルや経験、さらには求人情報の探し方までご紹介します。
CFO転職を検討している方はぜひ最後まで読み、具体的な転職プランを考える参考にしてください。
1.ベンチャー企業のCFOは未経験者でも採用されやすい
一般的にCFO(最高財務責任者)への転職難易度は高いですが、ベンチャー企業であれば採用難易度が下がります。
ベンチャー企業は新規事業を行なっており、これからの伸び代を重視する風潮にあるからです。
様々なスキルは求められますが、財務に強い会計士の資格所持者・経理関係の知識があると採用されやすいでしょう。
また、日本CFO協会が実施しているFASS検定を受けておくと、よりアピールポイントになります。
2.CFOに転職するメリットとデメリット
CFOに転職するメリットとデメリットを紹介します。
- メリット
- デメリット
転職前に転職先の業務の充実度やデメリットを把握しておきましょう。
1つずつ説明します。
(1)メリット
CFOに転職するメリットは2つあります。
- 年収が高くなる
- やりがいのある仕事を任せられる
後ほど紹介するデメリットとも比較して、転職を検討しましょう。
#1:年収が高くなる
CFOに転職する1つ目のメリットは、年収が高くなることです。
ベンチャー企業のCFOの平均年収は1,000万円を超えることも珍しくなく、業界全体で800万円以上の収入が期待できます。
現時点での年収と転職した後の想定年収を比較し、年収アップできる転職先を探しましょう。
#2:やりがいのある仕事を任せられる
CFOに転職する2つ目のメリットは、やりがいのある仕事を任せられることです。
最高財務責任者の仕事は多岐に渡りますが、経営陣との会合・クライアントとの利害調整など役割は様々。
安定したルーティンワークよりも、日々課題を見つけ出して、問題解決をしていくのが好きな方に向いています。
社長の右腕となって会社を動かす役割なので、重責ですがやりがいは大きいでしょう。
#3:将来へのキャリアアップとなる
CFOに転職する3つ目のメリットは、将来へのキャリアアップになることです。
未経験では大手企業のCFOへの転職は厳しいですが、ベンチャー企業でCFO経験を積めば、大手企業のCFOポストも狙いやすくなります。
また、資産調達や会計、IPOや経理等様々な仕事に関わるため、キャリアの幅も大きく増えるでしょう。
CFOを経験することで、その後選べるキャリアプランが広がります。
(2)デメリット
CFOに転職するデメリットを2つ紹介します。
- スタートアップ企業の場合は安定性に欠ける
- かなり激務である
メリットと合わせて検討して、転職の有効性を考えてみましょう。
#1:スタートアップ企業の場合は安定性に欠ける
CFOに転職する1つ目のデメリットは、スタートアップ企業の場合は安定性に欠けることです。
倒産の可能性を孕んでいるため、急に仕事を失うリスクはあります。
また、社保などの福利厚生面が整備されていないというデメリットもあるでしょう。
#2:かなり激務である
CFOに転職する2つ目のデメリットは、かなり激務であることです。
経営に関わる仕事ですし、求められる業務の幅が広いため、精神的にも体力的にもハードになりがちでしょう。
そのため残業時間が増えてしまい、プライベートの時間が取れなくなるリスクがあります。
3.CFOに求められるスキルと経験
CFOに求められるスキルと経験を紹介します。
- 財務・会計能力
- 経営能力
- 交渉力・コミュニケーションスキル
基本的にCFOが関わるのは、資金調達や財務、経営企画・経理、IPOです。
過去の職務からアピールできるスキルや経験を棚卸ししましょう。
(1)財務・会計能力
CFOに求められる1つ目のスキルは財務能力です。
会社の経営状況を読み解くためには、財務や会計の知識が必須。
また、会社の入出金の管理や四半期・月次・年次の決算の締めと財務諸表を作成することもあります。
これらの業務を行うためには、会計と財務の経験が求められるでしょう。
そのため会計士からの転職先としても人気です。
FAS業務を行なっているBIG4系の会計事務所からの転職パターンも多いです。
(2)経営能力
CFOに求められる2つ目のスキルは経営能力です。
事業戦略を策定し、それに合わせて資金調達や経営の順調さの管理をする必要があります。
例えばM&Aを提案したり、コスト削減や組織再編に関わることもあります。
そのため、コンサルティングファーム経験者、金融関係で渉外を担当した経験がアピールできるでしょう。
(3)交渉力・コミュニケーションスキル
CFOに求められる3つ目のスキルは、交渉力・コミュニケーションスキルです。
銀行やVCへの交渉を担当し、資金調達を担うポジションのため、交渉力は必須。
また組織内での改編作業に関わることもあり、その際は現場の社員への説明・部署間の調整も担当することがあります。
経営陣だけでなく、社内での交渉役も担うので、コミュニケーションスキルは必須です。
過去に金融関係の仕事で営業に携わっていた、税理士法人でFASの仕事を行なっていた経験がアピールできます。
4.CFO転職の求人・転職先の探し方
CFO転職の求人・転職先の探し方を紹介します。
まず、転職求人の探し方はエージェント経由がおすすめです。
ベンチャーは未経験でも採用されやすいとはいえ、難易度が低いわけではありません。
転職難易度が高い分、過去の経験やスキルを惜しみなくアピールする、対策が必要です。
エージェントを経由すれば、報酬や労働環境面でも、希望に叶った転職先を探す手伝いもしてもらえます。
- 待遇
- 労働環境
- 福利厚生
- やりがい
転職に求めるものが何か考えた上で、優先順位を決めて転職先を検討すべきでしょう。
転職の求人探しから対策まで自身で行うと手間がかかりますが、エージェントに相談することでプロのサポートが得られます。
また、既にCFO経験者で今後のキャリアアップのために大手企業のCFOのポストが欲しい方も、エージェントを経由することで高待遇のポストを狙えるでしょう。
CFO転職の求人・転職先探しは、転職エージェントを利用するのがオススメです。
まとめ
今回はCFOへの転職の概要について解説しました。
財務最高責任者への転職難易度は高いですが、未経験の場合は比較的採用されやすいベンチャー企業からキャリア形成をするのがオススメです。
会計資格保持者やFASの仕事、コンサルティングファームでの勤務経験があれば、需要は高いでしょう。
CFOは激務ではありますが、やりがいも大きく年収アップも期待できる仕事です。
その後大手企業への転職の可能性も高くなり、将来のためのキャリアパスとしても有効。
CFO転職は難易度が高く、幅広いスキルと経験が求められるため、転職の際はエージェントを利用するのがオススメです。
適切なサポートを得ることで、未経験でもCFOポストを十分に狙えるでしょう!
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