【求められる人物像を知る】コンサルタントに必要な5つの能力とは?
「コンサルタントへの転職を考えているが、どんな能力があると良いのか知りたい」
「コンサルタントとして求められる人物像を知りたい」
企業の課題を解決するための方法を提案、実行するコンサルタントに興味があるけれど、どんな人が向いているのか分からなくて一歩を踏み出せない人も多いと思います。
コンサルタントになるにあたって求められる能力を5つ見ていきましょう。
同時に、コンサルタントとして求められる人物像を紹介しますので、ぜひ参考にして、転職活動の参考にしてください。
1.コンサルタントに必要な5つの能力
コンサルタントに必要な能力を5つご紹介します。
1.論理的思考力
2.分析力
3.提案力
4.進捗管理スキル
5.コミュニケーションスキル
以下で詳しく説明します。
(1)論理的思考力
論理的思考力は、情報を漏れなく捉えて分類・体系的に整理することで全体を俯瞰しやすくし、矛盾や飛躍のない筋道を立てるために重要な思考方法です。
ロジカルシンキングとも呼ばれ、コンサルタントはこの能力が無ければ続けていくことは難しいでしょう。
多くのコンサルティングファームでも、転職試験で転職希望者の論理的思考力を見るために、筆記試験を設けているところが多いです。
クリティカルシンキング:物事を多様な角度から検討し、論理的・客観的に理解する
ロジックツリー:問題の原因特定、目標設定など論理的に考えるときに使うフレームワーク
ゼロベース思考:前提や思い込みにとらわれず、ゼロから物事を考えること
論理的思考力法の代表的なものは上記です。
コンサルタントは仕事において作成する書類1通でも、整理されていて理由付けが明確なものが求められます。
(2)分析力
分析力は、クライアントの現状を客観的データをもとに把握・分析し、物事の本質をとらえる力です。
現状を正しく把握できなければ、クライアントが頭を悩ませている問題は何か、どんな解決策を望んでいるのかに適切に対応できません。
また、クライアントがなりたい姿が現状とどれだけかけ離れているのかを知るには、データからしっかりと分析する能力が必要になります。
現状を分析していくだけでは、今すぐに課題が解決できるわけではないと思われるかもしれません。
しかし、具体的な対策を立案するために分析を行うことは大変重要な過程であるため、コンサル業界では分析力が重要な能力となっています。
(3)提案力
現状を分析した上でクライアントにとって実現可能な解決策を立案し、相手の状況を理解した上での的確な提案力は、コンサルタントに必須の能力です。
解決策を持って行って、クライアントと単に話をするだけではどんなに良い案でも採用は見送られてしまうかもしれません。
クライアントに選んでもらうために、解決策をどのような資料を使ってどこに重点を絞って話すのか。
心を動かす提案力が、コンサルタントには必要です。
(4)進捗管理スキル
コンサルタントは、設定した各フェーズにおけるタスクやプロジェクトメンバーの開発等の各進捗を逐次把握することが求められます。
コンサルタントの進捗管理スキルは結果的にプロジェクトの成功を左右するほど重要です。
プロジェクトの遅延はコンサルタントたちの人件費増をまねき、ひいてはプロジェクトの赤字にもつながりかねません。
また、目標期日に対して遅れている場合には、間に合わせるにはどうしたら良いかを考え実行する対応力も必要です。
作業がどこまで進んでいるのか分かるように工程をできるだけ細分化して、作業が遅れだしたらリスケジュールだけで遅れが解消できるよう、逐一チェックを行う力が重要になります。
(5)コミュニケーションスキル
コンサルタントには、コミュニケーションスキルも外せない重要なスキルです。
コミュニケーションスキルと言っても、コンサルタントの場合は「社交的」とは違います。
1.クライアントの意見や考えていることをよくヒアリングし理解すること
2.自分の持つ情報を正しくクライアントへ伝達すること
この2点が求められます。
円滑なコミュニケーションスキルを以て対応することで、クライアントからの信頼を勝ち得ることができるでしょう。
2.コンサルタントとして求められる人物像
次に、コンサルタントとして求められる人物像を見ていきましょう。
1.常にインプットを怠らない人
2.プロフェッショナルマインドを持つ人
3.タフな体力と精神力を持つ人
以下で解説します。
(1)常にインプットを怠らない人
コンサルを行う上で、インプットは大切です。
特に関わるクライアントの業界知識は必須で、プロジェクトに必要な業界情報を素早くインプットする姿勢を持つ人はコンサルタントとして求められる人物像に該当すると言えます。
一度インプットした内容は、そのコンサルタントが次のプロジェクトを手掛けたときにも基盤の知識となり、大いに役立ってくれるでしょう。
クライアントの業界知識をインプットした後は、クライアントの業界を取り巻く市場の動向や業界における一般的な常識など、範囲を広げていくことで、インプットするべきことが次々と出てきます。
膨大な知識を効率的にインプットするにはどうすれば良いかを考え、ITなどのツールも使いこなせるようになれば、さらなる知見が広がっていくことでしょう。
(2)プロフェッショナルマインドを持つ人
コンサルタントに求められるプロフェッショナルマインドとは、どんな場面でも諦めず、プロとして必ずクライアントの課題解決をすると決意して行動する意識のことです。
コンサルタントはその職業柄、高い職業倫理感や強い責任感が要求されます。
言われたことだけを行うのでは、クライアントを課題解決に導けません。
常に自ら考え、判断し、その判断に対して独立した個人として責任を持ち、説明ができるコンサルタントがプロフェッショナルマインドを持っている人と言われています。
「成長できそう」
「給料がたくさんもらえそう」
このように考えてコンサルタントになった人は、コンサルタントになりたい理由づけが薄いため、重要な局面で良いパフォーマンスを発揮できません。
プロフェッショナルマインドを持つ人こそコンサルタントに求められる人物だと言えます。
(3)タフな体力と精神力を持つ人
コンサルタントにはタフな体力と精神力が求められ、これらがなければ業界で勝ち残ることは難しいでしょう。
プロジェクトや会社によって大きく違いますが、案件が佳境に入ると朝早くから終電間際まで仕事をした上で休日も出勤するなど、それこそ寝る暇もないほどの激務になることも想像されます。
疲れを見せず、プロジェクトを乗り切る体力はコンサルタントにとって必須です。
また、体力があっても精神力がなければ高いパフォーマンスを発揮できません。
コンサルタントは常に結果を求められる、非常に厳しい環境において仕事をします。
窮地に立たされたとしても常に前を向いて仕事を行える強い精神力がある人がコンサルタントとして成功していくでしょう。
まとめ
転職先として人気の高いコンサルタントですが、単にかっこいいというイメージや、高い水準にある給料だけを見て転職をするのでは、長く続けることができません。
コンサルタントはヒアリングや分析を元にクライアントや周りとコミュニケーションを取り、常に結果を出し続けるべき存在です。
コンサルタントとしてプロフェッショナルマインドを持って仕事がしたいという人は、どんな能力があると良いのか、身に付けるべきなのかをチェックして、転職活動の参考にしてください。
求められる人物像を知って、コンサルタントとして活躍していきましょう。
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