投資銀行ビジネスを行う『リサ・パートナーズ』の概要や転職情報を紹介
「投資銀行ビジネスを行うリサ・パートナーズとはどのような会社?」
「リサ・パートナーズの概要や転職情報について知りたい」
株式会社リサ・パートナーズは、NECキャピタルソリューションズを親会社に持ち、主に金融・不動産マーケットにおいて、投資銀行として資金調達の際のアドバイスやサポート業務を担う会社です。
本記事ではリサ・パートナーズの概要や待遇、転職情報について紹介します。
現在コンサルタントへの転職を目指しておりリサ・パートナーズが気になっている人は、ぜひ参考にしてください。
1.株式会社リサ・パートナーズとは
まずは株式会社リサ・パートナーズはどのような会社であるのか、3つの視点から見ていきましょう。
- 会社概要
- 強み
- 実績
以下で紹介します。
(1)会社概要
株式会社リサ・パートナーズの会社概要は以下の通りです。
会社名 | 株式会社リサ・パートナーズ |
設立 | 1998年7月2日 |
資本金 | 100百万円 |
主要株主 | NECキャピタルソリューション株式会社 |
主要グループ会社 | リサ企業再生債権回収株式会社 株式会社リサ投資顧問 RISA PARTNERS ASIA PTE. LTD. |
本社住所 | 東京都港区港南2-15-3 品川インターシティC棟19階 |
事業内容 | エクイティファイナンス デットファイナンス 地域活性化ファンド 地域企業再生ファンド 債権投資/サービシング 不動産アセットソリューション コーポレートアドバイザリー グローバル/海外事業 |
従業員数 | 137名 (2022年9月1日現在:主要グループ会社含む) |
公式HP | https://www.risa-p.com/ |
リサ・パートナーズは、金融・不動産マーケットにおいて、投融資からアドバイザリーまで横断的かつ多様なビジネスを手がけるプロフェッショナル集団です。
地方銀行や信用金庫などの地域金融機関と提携し事業再生ファンドを多数組成しており、「投融資」と「アドバイザリー」という2つの機能に、「企業」「債権」「不動産」という3つの領域を組み合わせた、他に類を見ない独自のビジネスモデルを構築しているという特徴を持ちます。
2010年にNECキャピタルソリューションズ株式会社の連結子会社となり、安定的な事業資金と新たなチャネルとノウハウを得ることに成功しました。
(2)リサ・パートナーズの強み
スピーディーにフレキシブルなソリューションを実現するために、リサ・パートナーズには3つの強みがあります。
- 金融ネットワーク
- 実績・ノウハウ
- 高い専門性・プロフェッショナル
リサ・パートナーズでは180の地域の金融機関と提携するとともに、56件の再生関連ファンドとスキーム、9件の地域活性化ファンドを展開しています。
全国の金融機関を中心に提携することで多くのつながりを持つことができ、クライアントにとって最適な解決策を提供することが可能です。
実績については下記で具体的に紹介しますが、リサ・パートナーズは長年の経験から得た豊富な実績とノウハウで常に顧客視点でのソリューションの提携を行っています。
また「VISION」「VENTURE」「VITALITY」の3V精神に基づく行動指針を持った専門家が集結しているため、それぞれの経験や知識を有機的に融合させる業務遂行体制を構築している点も強みです。
(3)実績
上記でも触れたように、リサ・パートナーズは設立以来豊富な実績を持っています。
【投融資実績】
- 企業投資:700億円
- 企業融資:650億円
- 債券投資:2,000億円
- 不動産投資:4,000億円
【サービシング(債権管理回収)】
- 取扱債権金額:1兆5,000億円
- 取扱債権件数:20,000件
- デューデリジェンス:50,000件
※2021年12月末現在
リサ・パートナーズではこれらの実績から得たノウハウに基づき、案件に応じた最適な提案を行うことができます。
2.待遇
リサ・パートナーズの会社概要について知ったところで、実際に入社した場合の待遇を見ていきましょう。
- 平均年収
- 社風・社内環境
- 福利厚生
以下で紹介します。
(1)平均年収
リサ・パートナーズの平均年収について公開されている情報は残念ながらありません。
PEファンドでは基本的には非公開求人であり、各々の実績を鑑みて年収がオファーされる形になります。
あくまで目安になりますが、若手層での採用の場合、年収はベース750万円~1,500万円にキャリーが加わる形で提示されるケースが多いようです。
PEファンドの報酬体系は、ベース(年俸)+キャリー(成功報酬)となっており、案件次第で計り知れない報酬を得ることができます。
年収は経験や能力に応じて決定されるため、あくまで目安ととらえ、案件を多く経験してスキルを積むことで年収アップしていくことを目標にして仕事をすると良いでしょう。
(2)社風・社内環境
リサ・パートナーズは自分の裁量で仕事を進められることから、若くても自分の実力で出世していきたいと望む人には合っている会社といえるでしょう。
数字へのこだわりは強く、実力第一主義の傾向があります。
わからないことがあった際は自分から先輩に声をかけて教えを受ける積極さが必要です。
リサ・パートナーズの一員として仕事が大変なときでも投げ出さずやり遂げる責任感を持った上で転職活動を行うことをおすすめします。
(3)福利厚生
リサ・パートナーズでは以下のような福利厚生があります。
- 各種社会保険
- 年次有給休暇
- 慶弔休暇
- 研修・リフレッシュ休暇
- 産前・産後休暇
- 育児介護休業
- 選択型確定給付企業年金
- ベネフィット・ステーション
- 部内懇親費
リサ・パートナーズでは充実した福利厚生が受けられます。
産前・産後休暇や育児介護休業を申請することもできるため、家族のことで仕事を休まなければならなくなった際も安心です。
ベネフィット・ステーションとはさまざまな会社や施設の一般向けサービスを会員向けに割引などの特典を付加して利用できる契約を締結しているため、色々なカテゴリのサービスをお得に利用できるサービスを指します。
旅行で利用するホテルやグルメなど多くのカテゴリから好きなものを選べますのでリフレッシュできるサービスといえるでしょう。
さらに特筆すべきは充実した研修制度で、入社時導入研修、Excel研修、OJT研修、階層別研修、外部研修・セミナー、英語学習支援プログラム、通信教育プログラム、業務関連資格取得維持支援プログラムなどが受けられます。
3.リサ・パートナーズの転職情報
リサ・パートナーズへの転職の際は、応募条件はもちろん、中途採用事情やどのような人物が求められているかなど情報収集をしておくことが大切です。
事前に情報収集をしておくことで、いざ転職活動を始めたのに応募要項に適っていなかったなどのミスマッチを防ぐことができます。
- 中途採用事情
- 応募条件
- 求める人物像
転職の際に押さえておきたい情報を解説しますので、ぜひみてみてください。
(1)中途採用事情
リサ・パートナーズは2023年1月現在新卒採用は行っていませんが、通年にわたり中途採用に力を入れています。
中途採用者数の推移については公表されていないものの、多くの人が中途採用でリサ・パートナーズに入社しているのでしょう。
リサ・パートナーズに中途採用された人は、以下の業界からの出身者が多いようです。
- 都銀
- 長信銀
- 旧政府系銀行
- 生保等
- デベロッパー
- 不動産会社
- 建築事務所
- 不動産鑑定事務所
- コンサルティングファーム
- IT業界出身者等
投資銀行という性質もあると思いますが、リサ・パートナーズでは金融機関や不動産関連業界などの出身者を中心に中途採用が行われています。
その他にもコンサルティングファームやIT業界出身者などさまざまな人が働いていますので、「前職が特定分野でなければ活躍できない」と思い込むことはないでしょう。
(2)応募条件
リサ・パートナーズの中途採用への応募条件は職種によってさまざまです。
現在募集中の職種の応募条件をそれぞれ見ていきましょう。
募集職種 | 応募条件 |
【即戦力・案件責任者人材】不動産アクイジション | 以下の業務経験を中心に業界経験10年以上 ・不動産投資/AM会社においてアクイジション、アセットマネジメント業務経験を有する方 ・不動産デペロッパーで仕入・開発業務経験を有する方 ・大手総合商社不動産関連部門での就業経験を有する方 |
【若手~即戦力人材】不動産アクイジション・アセットマネジメント業務 | 以下の業務経験を中心に3年以上@若手、10年程度@即戦力の経験 ・不動産投資/AM会社においてアクイジション、アセットマネジメント業務経験を有する方 ・不動産デペロッパーで仕入・開発業務経験を有する方 ・大手総合商社不動産関連部門での就業経験を有する方 |
【若手人材】PE/エクイティファイナンス業務 | 下記いずれかに該当する方 ・金融業界(メガバンク)での法人営業/融資経験 ・3~5年以上投資銀行業務:PEファンド、M&Aアドバイザリー、FASコンサルティング、IPO他資金調達支援、会計監査業務経験 2年以上 |
【若手人材】企業再生・サービシング | 以下の業務を3年以上 ・経験銀行等での法人RM、融資業務 ・金融機関で回収事務経験サービサーでの債権回収業務経験 ・不動産会社などで売買取引・仲介業務経験 |
企業再生 | ・投資先企業の未来を創っていく職務に、強い共感と責任感を感じられる方 ・企業再生プロジェクトを推進するためのリーダーシップと協調性を兼ねそなえた方 ・投資先企業が抱える様々な経営課題に『解』を提供すべく、高度な発想力と行動力を発揮できる方 |
【若手〜即戦力人材】経理 | 上記職務内容を中心に経理業務経験3年以上@若手、10年程度@即戦力 ・上場企業をはじめ一般事業法人の主計部門、会計・税理士法人 ・優遇:ファンド、金融および不動産業界経験者 |
各職種への応募条件を見てみると、必要な資格はありません。
ただし前職での経験を必要とするため、応募要項を良く確認の上申し込むようにしてください。
選考は書類による審査の後、1~2回の面接と筆記試験・適性検査、最終面談を経て内定となります。
面接では自身のスキルや経験をしっかりと棚卸しした上で、転職した暁にはどのようにリサ・パートナーズの力になれるかを伝えられると良いでしょう。
ちなみに外資系コンサルティングファームの応募資格に多い英語力に関する項目はありませんが、海外の投資家との連携の機会もあるので前向きな姿勢を見せると好印象です。
(3)求める人物像
リサ・パートナーズでは企業理念である3V精神を持つ人が求められています。
- VISION
- VENTURE
- VITALITY
VISIONは高いプロ意識をもち、会社と共に自ら成長していける人を指します。
VENTUREは自由な発想をもち、新しいビジネスに挑戦する勇気のある人のことです。
VITALITYはとにかく仕事が好きで、交渉力・行動力があり、スピード感をもって仕事のできる人を指しています。
この3つの精神を持ちつつ、日々変動するビジネス環境の中で高い専門性と柔軟な対応力をもつ人材であれば、リサ・パートナーズで働くのに適しているといえるでしょう。
(4)未経験でも転職可能か
応募条件にも記載した通り、リサ・パートナーズへの転職には応募する職種に関する業界経験が必要な場合が多くあります。
しかし「企業再生」のように、責任感や協調性、発想力や行動力などを求められ、実務経験は必要のない職種もあるため、未経験でも転職は可能といえるでしょう。
未経験でリサ・パートナーズに転職したいと思う人は、「なぜリサ・パートナーズなのか?」「リサ・パートナーズに転職してなにをしたいのか」などを明確にした上で書類選考や面接に進むようにすると良いですね。
どのように自己PRを行えば良いか分からない人は、転職エージェントに相談して第三者の目からアドバイスを受け取ることも成功のポイントです。
まとめ
投資銀行ビジネスを行っているリサ・パートナーズは金融・不動産マーケットにおいて、投融資からアドバイザリーまで横断的かつ多様なビジネスを手がけるプロフェッショナル集団です。
NECキャピタルソリューションを親会社に持ち、独自のビジネスモデルを構築していることから、今後も成長が期待できる会社といえるでしょう。
リサ・パートナーズでは個人の成績次第で年収は伸びていきますので、多くの案件をこなして実力をつけることが大切です。
リサ・パートナーズでは募集している職種の多くは業界経験を求められますが、中には経験が必要ない職種もありますので、自身の経験やスキルに合わせてどの職種に応募するのかを決めて転職活動を行うようにしてください。
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