簿記2級資格は転職・就職との相性抜群!資格を活かせる4つの仕事
「簿記2級の資格をとったらどんな仕事に活かせるの?」
「持っていると安心という簿記2級にどんなメリットがあるの?」
簿記2級は、企業が”社員に持っていてほしい”と思う資格の中でもナンバーワンと言われている資格です。
簿記2級資格保有は、経理のスキルがあるだけでなく、会社の健康状態をチェックできるスキルがあることの証明になるため、貴重な人材として様々な企業から引っ張りだこになることでしょう。
そこでここでは、簿記2級の資格を活かせる5つの仕事と合わせて、この資格を持っていることで得られる3つのメリットを解説していきます。
簿記2級をまだ取得していない人は、資格取得に本気で取り組みたくなるはずです。
1.簿記2級の資格を活かせる4つの仕事
簿記2級の資格は、ビジネスパーソンが持っていたい資格ナンバーワンといえるでしょう。
そんな簿記2級の資格は様々な仕事で活かすことができます。
- 企業の経理業務・財務業務
- コンサルタント業務
- 金融業界
- 税理士事務所・会計事務所
- 企業の営業
簿記2級の資格を持っている人材は様々な業界・企業から引く手あまたです。
次に1つずつ見ていきましょう。
(1)企業の経理業務・財務業務
1つ目の簿記2級が活かせる仕事は、企業の経理業務・財務業務です。
規模・業種を問わず、どんな企業であっても経理は不可欠なものです。
基本的な仕分けだけでなく財務諸表を読み解く力も養われる簿記2級の資格を持っていれば、企業の活動(入出金の管理や記帳)、財務諸表の作成や財務申告書の作成などを行う経理部門でも即戦力として活躍できます。
また、仕分けだけでなく財務諸表を読み解く力も培われているため、資金の調達や予算の編成・管理、財務戦略の立案などの企業の財務業務を担うことも可能になります。
(2)コンサルタント業務
2つ目の簿記2級が活かせる仕事は、コンサルタント業務です。
会計コンサルタント・経営コンサルタント・事業継承コンサルタントなど簿記2級の資格は様々なコンサル業務にも活かすことができます。
簿記2級程度の知識があれば、クライアントの経営状況の確認や分析、経営上・会計上の問題点の指摘、改善案などアドバイスができます。
コンサルタントの中でも特に人気が高いのが、日本でも活発に行われるようになっているM&Aアドバイザリーや事業再生コンサルタントなどです。
特に、後継者不足の問題などを抱える日本の多くを占める中小企業では、今後もますます事業継続のためのM&Aのニーズが高まるとみられています。
しかし、ニーズの高まりに反比例してコンサルタント・アドバイザリー業務を行う人材は不足気味です。
そのため、簿記2級の知識があればコンサル業務未経験でも積極的に採用している企業が増えているので、ぜひコンサル業務に興味がある人は挑戦してみましょう。
(3)金融業界
3つ目の簿記2級が活かせる仕事は、金融業界です。
銀行、信用金庫、投資銀行、証券会社、保険会社などの金融業界でも簿記2級の資格を活かして活躍できます。
特に簿記2級の知識が役立つのが融資業務です。
銀行では、企業への融資の判断をする際、その企業の決算書なども見て財務状況をしっかり把握しておかなければなりません。
また、近年ではコンサル業務も行うことも多いため、財務諸表の分析ができることは大前提となります。
最近では金融業界でも企業の事業継承・税務・M&Aを行うことも増え、簿記2級の知識はさらに欠かせないものとなっています。
(4)税理士事務所・会計事務所のスタッフ
4つ目の簿記2級が活かせる仕事は、税理士事務所・会計事務所のスタッフです。
最も簿記の知識が必要であり、なければ務まらないのがこれらの事務所スタッフです。
具体的には、税理士の業務をサポートする税理士補助として、クライアント・顧問先の企業の記帳代行や税務申告、決算処理など経理業務の代行・サポートを行います。
また、会計処理に関するサポートとして資金運用(資金繰り、借入)の指導、補助も行います。
税理士事務所・会計事務所で働く人の中には、補助スタッフとして様々な業務を行いながら実務経験を積み重ねて上位資格取得を目指す人も多いです。
ちなみに、税理士補助の業務は税理士資格取得に必要な実務経験として認められるため、2年以上勤務していれば税理士試験合格後すぐに税理士登録することも可能です。
しかし、上位資格を目指していなくても、経理や会計業務が好きな人にはやりがいがある仕事です。
このように簿記2級の資格は様々な業種で活かすことができます。
2.簿記2級を持つ3つのメリット
次に、簿記2級を持っていることで得られる3つのメリットを解説します。
- 収入増加が見込める
- 未経験でも求人がある
- キャリアプランが広がる
このメリットを知れば、俄然、簿記2級取得の意欲が高まるはずです。
次に1つずつ見ていきましょう。
(1)収入増加が見込める
1つ目のメリットは、収入増加が見込めることです。
簿記2級の資格を持っている社員に『資格手当』(基本給とは別に資格を取得してから毎月もらえる手当)として月給とは別に手当を設けている企業も少なくありません。
一般的に、簿記2級の資格手当は毎月1,000〜10,000円ほどの金額としている企業が多いです。
また、資格手当という形ではなく、転職の際に簿記2級の資格を持っていることが評価されて基本給がアップすることもあります。
特にコンサル業界やM&A業界など平均年収が国内の平均よりもかなり高水準の業界では簿記2級を持っていることでより良い条件で転職ができることも多いです。
(2)未経験でも求人がある
2つ目のメリットは、未経験でも求人があることです。
簿記の知識はビジネスパーソンとして一般常識・基礎力として不可欠な知識です。
簿記2級の資格を持つ人材の需要の高さは、未取得の社員に対し内定後や採用後に社員教育として簿記2級の資格取得をサポートする企業も多いことからもよくわかることでしょう。
特に、上場企業は四半期に一度、財務諸表を出すよう義務付けられているため、基本的な経理・財務の知識・スキルがある社員は実務経験がなくても即戦力として貴重なのです。
実際、最近は人手不足の影響で、実務経験を採用条件にしていない企業が増えています。
転職市場でも、実務経験ゼロでも簿記2級の資格を持っているだけで選択肢も一気に広がるため、持っておいて決して損はない資格といえるでしょう。
(3)キャリアプランが広がる
3つ目のメリットは、キャリアプランが広がることです。
簿記2級は転職時の収入アップや選択肢を増やしてくれるだけでなく、その後の自分のキャリアプランを考える上でもスタート地点となる資格です。
実は、簿記2級の資格は経理や会計の世界では基礎レベルです。
持っているだけで転職や仕事の際に有利になるものですが、それだけでは年収の大幅アップには繋げられません。
そのため、更なる年収アップのために実務経験を積んでスキル・知識を積み、簿記1級や税理士など上位資格取得にチャレンジする人も少なくありません。
また、FP(ファイナンシャルプランナー)・MOS(マイクロソフトオフィススペシャリスト)・社会保険労務士等の資格を取得する方も多いです。
他の資格を取得すればさらに自分のキャリアの選択肢も増え、より良い条件での転職も可能となります。
自分のキャリアプランを広げる上で、簿記2級が足掛かりとなる資格であるのは間違いありません。
まとめ
経理・財務以外にも幅広い仕事に活用できる簿記2級のスキルは、転職の時に有利になる資格の1つです。
簿記2級の資格を持っていることで選べる仕事の選択肢は飛躍的に増えるだけでなく、給与に資格手当がついたり、より重要な仕事を任せられて経験を積みやすくなるなどプラスになることも少なくありません。
つまり、簿記2級は自身の人材価値の向上へと直結する資格であり、転職市場で有利に転職を進めるのに欠かせない資格といえるでしょう。
より有利な転職をするなら、この機会に簿記2級の資格取得を検討してみてはいかがでしょうか。
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