転職したい税理士向け!税理士のキャリアプランとキャリアを考える3つのポイント
「税理士として今後のキャリアについて真剣に考えたい」
「税理士の転職先の選択肢は?やはり大手の税理士事務所へ行くのが順当だろうか」
税理士のキャリアプランの選択肢は幅広いですが、選択肢が多い分決めるのが難しいものです。
最終的に自分がどんな仕事をしたいのか、それに応じてキャリアプランを逆算して決めなければなりません!
今回は税理士のキャリアプラン7つとキャリアプランを考える3つのポイントをご紹介します。
この記事を読めば、ぼんやりとしていた税理士としてのキャリアのビジョンがはっきり見えるでしょう!
1.税理士のキャリアプランとは
税理士のキャリアプランには以下の選択肢があります。
- BIG4系税理士事務所への転職
- 中小の税理士法人への転職
- 一般事業会社への転職
- コンサルティングファーム
- 会計・業務系コンサル
- 金融機関
- 起業独立
今後税理士としてどのような仕事をしたいか、まずはキャリアの選択肢を見ていきましょう。
1つずつ説明します。
(1)BIG4系税理士事務所への転職
税理士の1つ目のキャリアプランは、BIG4系税理士事務所への転職です。
BIG4系税理士法人は、以下の企業を良いします。
- PwC税理士法人
- デロイト トーマツ税理士法人
- KPMG税理士法人
- EY税理士法人
よりランクアップした大手の税理士事務所への転職で、年収や業務の専門性が高められます。
将来的にコンサルティングファームや投資銀行へ転職する人も多く、キャリアパスとしてBIG4系税理士法人を目指すのも良いでしょう。
(2)中小の税理士法人への転職
税理士の2つ目のキャリアプランは、中小の税理士法人への転職です。
中小税理士法人はライフワークバランスが取りやすく、また任される業務の幅が広い法人がほとんど。
FAS系の業務を提供している事務所も多いので、ファイナンシャルアドバイザリーの経験をつめるでしょう。
人手不足の事務所が多いため、採用もされやすいと言われています。
大手税理士事務所よりもライフワークバランスが取りやすいでしょう。
(3)一般事業会社への転職
税理士の2つ目のキャリアプランは一般事業会社への転職です。
税務の専門家として頼られるため、やりがいもあり、充実感がある転職先と言えます。
また、税理士事務所ではどうしても税務に業務が偏りますが、一般事業会社では事業に特化した知識を学べるでしょう。
異動の可能性もあり、経営企画部で経営の視点を学ぶこともできます。
(4)コンサルティングファーム
税理士の4つ目のキャリアプランは、コンサルティングファームです。
税理士はFASを生業にして独立する人も多いのですが、まだFASの経験が足りていないはず。
コンサルティングファームでは、FASの知識を身につけて、独立のキャリアパスにできるでしょう。
ファームによって求められるスキルは違いますが、論理的思考力やコミュニケーション能力、また交渉力、渉外経験が問われます。
法人営業経験者は優遇されますが、未経験の場合は別のスキルをアピールしましょう。
転職難易度は高めですが、20代でポテンシャルがあると認められれば採用される可能性があります。
(5)会計・業務系コンサル
税理士の5つ目のキャリアプランは、会計・業務系コンサルです。
特に以下のようなコンサルティングファームや監査法人に転職する人が多いでしょう。
・BIG4系監査法人
・FAS
・中堅の税理士法人のコンサルティング部門
・総合系コンサルティングファーム
税務に強い税理士は、会計に必要な財務諸表などの書類を読み解くことができます。
数字に強い即戦力として採用されることもありますし、年齢によっては今後育て上げていく人材として採用されるでしょう。
(6)金融機関
税理士の6つ目のキャリアプランは、金融機関です。
金融機関の中でも以下のような転職先が選ばれます。
- 大手金融機関
- 信託銀行
税務の知識があるとして、税理部に配属されるケースが多いです。
また信託銀行では、遺産整理業務を任されることもあります。
今まで培っていた、税理士の知識と経験を十二分に活かせる職場です。
(7)起業独立
税理士の7つ目のキャリアプランは、起業独立です。
税理士事務所を作って独立したり、FASやコンサルタントとして個人で活動することもできます。
相応の経験や人脈が必要なため、税理士からコンサルティングファームや大手税理士法人を経て、独立をするのが良いでしょう。
クライアントの信用を作り、また人脈を作っておけば独立後の仕事の受注もスムーズになりますよ。
最終的に独立をする税理士は、最終的に独立時に役立つ経験とキャリアを考えて転職をしています。
2.税理士のキャリアパスを考えるポイント
税理士のキャリアパスを考える3つのポイントを紹介します。
- 転職先が求めている人材と自分のスキルがマッチしているか
- キャリアプランの選択肢が多いか
- すでに税理士が転職している会社か
この3つを軸にして、転職先を選ぶと良いでしょう。
1つずつ説明していきます。
(1)転職先が求めている人材と自分のスキルがマッチしているか
税理士のキャリアパスを考える1つ目のポイントは、転職先が求めている人材と自分のスキルがマッチしているかです。
転職に成功するには、転職先と自分のスキル・経験のニーズがマッチする必要があります。
「コンサルをやってみたい!税理士事務所しか経験がないが、やってみよう!」と言うだけでは、到底採用されないでしょう。
まず自分のスキルと経験を棚卸しし、将来何がしたいか、そして今何ができるかを考えてください。
その上で転職エージェントから情報を集めて、ニーズが高くキャリアパスとなる転職先を選びましょう。
(2)キャリアプランの選択肢が多いか
税理士のキャリアパスを考える2つ目のポイントは、キャリアプランの選択肢が多いかです。
例えば税理士事務所から税理士事務所へ転職したとします。
税務の経験は積めますが、業務の幅が広がらないため、次の転職の際のアピールポイントが減ってしまうでしょう。
同じ税理士事務所に転職するのなら、大手の事務所やFASを扱っている業務の幅が広い転職先を選ぶべきです。
また、将来的にコンサルティングファームへ転職したい場合、FAS経験を積むために会計コンサルティングを選ぶのも手段の1つ。
将来選べる選択肢が増えるように、税理士としてのキャリアを積み上げましょう。
(3)すでに税理士が転職している会社か
税理士のキャリアパスから考える3つ目のポイントは、すでに税理士が転職している会社かどうかです。
自分の前に税理士が多く転職している業界は、比較的税理士のニーズが高いことがわかります。
成功例が多い企業や転職先を選べば、転職活動もスムーズに行くでしょう。
事前に税理士が転職している企業や業界かどうか、しっかりリサーチしておいてください。
まとめ
今回は税理士のキャリアプラン7つと、キャリアを考えるときの3つのポイントについて解説しました。
税理士は独占業務を持っており、一般事業会社でも税務の専門家として頼られる存在。
税理士事務所だけでなく、その他FASやコンサルティング、独立などキャリアの選択肢は非常に多いです。
税務の専門性を高める、業務の幅を広げる、将来的に独立したいなど自分の目指すキャリアの軸を考えてみましょう。
その上で転職エージェントと相談し、ニーズが高く待遇の良い転職先を見つけてください!
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