【年収1,000万円超!】戦略コンサルの年収について詳しく解説!
「戦略コンサルは年収が高いと聞くが、具体的にはどのくらいなのだろうか?」
「他のコンサルと比較したとき、戦略コンサルの年収はどの程度か?」
このように戦略コンサルは年収水準の高い仕事と認識しつつも、具体的にどの程度なのかよく知らないという方は多いのではないでしょうか。
コンサル業界全体として年収が高いことはよく知られていますが、戦略コンサルも平均年収は1,000万円以上と非常に高い水準を誇ります。
ただし職位や企業によってばらつきはあるため、自分が目指すところがどれくらいなのかを具体的に知っておく必要があるでしょう。
今回は戦略コンサルの年収について、その水準が高い理由なども含めて解説していきます。
戦略コンサルになりたいと考えている方は、転職先選びの参考にしてください。
1.戦略コンサルの年収
まずは、戦略コンサルの平均年収を職位別・ファーム別などの観点に分けてご紹介します。
- 戦略コンサルの平均年収
- 職位別の平均年収
- ファーム別の平均年収
それでは1つずつ説明していきます。
(1)戦略コンサルの平均年収
一般的に戦略コンサルタントの平均年収水準は1,000万円程度と非常に高いと言われています。
職位やファームによって金額は変わりますが、代表的な戦略コンサルファームでは入社時でも500万円以上、マネージャークラスになれば1,500~2,000万円と高い水準です。
トップレベルの戦略コンサルファームでは、平均年収が1,000万円を優に超えるところも複数あります。
国税庁の民間給与実態調査統計によると令和2年の正規雇用者の平均年収は496万円であるため、戦略コンサルの年収は日本の平均年収のおよそ2倍がベースになっていると言えるでしょう。
(2)職位別の平均年収
通常、戦略コンサルファームには以下のとおり5つの職位が存在しており、その職位に応じて報酬額も上下します。
職位 | 平均年収 |
アナリスト | 500~800万円 |
コンサルタント | 800~1,400万円 |
マネージャー | 1,400~2,000万円 |
プリンシパル | 2,000~2,500万円 |
パートナー | 2,500万円~ |
第二新卒や未経験からの転職はアナリストからのスタートが一般的ですが、平均年収は500万円以上と日本の平均賃金をすでに超える水準となっています。
経験やスキルを積み上げ、担当業務の遂行だけでなくプロジェクト管理や人材育成などの能力も認められると、早い人で2~3年ごとに職位が上がっていくでしょう。
ファームによって平均年収は変わりますが、能力のある人材には年齢や経歴を問わず高い報酬が支払われる仕組みになっていることが多いです。
(3)ファーム別の平均年収
では、ファーム別にみると平均年収はどのように異なるのでしょうか。
代表的な戦略コンサルファームを外資系・日系にわけてそれぞれの平均年収をご紹介します。
#1:外資系
代表的な外資系戦略コンサルファームとその平均年収は以下のとおりです。
- A.T.カーニー株式会社:約1,400万円
- ボストン・コンサルティング・グループ合同会社:約1,400万円
- マッキンゼー・アンド・カンパニー:約1,200万円
- ベイン・アンド・カンパニー:約1,100万円
※参照:Openwork
上記はOpenworkへの回答者の平均値となっており実際の平均値とは異なる場合もありますが、外資系のトップクラスといわれるファームは平均年収が1,000万円を超えるところがほとんどです。
#2:日系
代表的な日系戦略コンサルファームとその平均年収は以下のとおりです。
こちらも実際の平均年収とは少し乖離がある可能性がありますが、給与が低いと言われる日系企業であっても年収1,000万円以上をキープしています。
いかに戦略コンサルタントという仕事の価値が高いかがよくわかるでしょう。
2.戦略コンサルの年収が高い理由
ここまで戦略コンサルの平均年収を紹介してきましたが、そもそもなぜ戦略コンサルの年収は高いのでしょうか。
主な理由を3つあげると以下のとおりです。
- 高いスキルや能力を要求される
- 拘束時間が長い
- 仕事の希少性が高い
それでは1つずつ説明していきます。
(1)高いスキルや能力を要求される
平均年収が上がる一番の理由としては、求められるスキルや能力が高いためです。
戦略コンサルタントは、クライアントの経営層が自身の力では解決しきれなかった複雑かつ難解な課題について、最適解を見出し提案・実行を支援する仕事です。
現在の社会は非常に複雑なため、絡み合う問題を1つずつ紐解き、できるだけ現実的かつ効果のある方法を探し出す力が必要になります。
物事を順序だてて考える論理的思考力や、経済社会や業界についての深い理解をもってクライアントの利益拡大に貢献できる人材が重宝されるため、平均年収が高いと言えるでしょう。
(2)拘束時間が長い
戦略コンサルタントの年収が高い理由として、労働時間が長いということもあげられます。
コンサル業界では一般的に、働いた「時間」だけではなく自分の出した「成果」によってもインセンティブが与えられます。
そのような中でも、戦略コンサルはクライアント企業の存続を左右する重大な意思決定に関わる仕事のため、決められた時間内に少しでも優れた案を出すため必然的に労働時間が長くなるのです。
プロジェクトが佳境に入れば、早朝から深夜まで働き詰めになることも珍しくありません。
最近では働き方改革の推進により、労働時間が短縮されている企業も多いようですが、平均月40~60時間ほどの残業時間は覚悟しておいた方がよいでしょう。
(3)仕事の希少性が高い
戦略コンサルタントは高いスキルや多くの労働量を要する仕事であることを説明してきましたが、年収が高い理由は戦略コンサルという仕事の「希少性の高さ」にもあります。
技術の急速な進歩や人々の価値観の変化、自然災害の発生など先の予測が困難な時代において、さまざまな複雑な事象を捉えたうえで納得性の高い答えを見つけられる人材は非常に貴重と言えるのです。
正解のない問いに対し、確固たる根拠や自信を持って1つの答えを導き出せる存在は、今後も重宝され続けるでしょう。
トップレベルの戦略コンサルファームは選ばれた人材で構成された少数精鋭の組織であることが多く、数ではなく質が重視されていることがわかります。
3.戦略コンサルへの転職を成功させるために必要なこと
ハイレベルな職種である戦略コンサルへの転職を成功させるために必要なことをまとめると、以下の4つです。
- 一定レベル以上の経歴を有している
- 必要なスキルを身に付けておく
- キャリアビジョンを明確に描いておく
- コンサル業界に強い転職エージェントを活用する
それでは1つずつ説明していきます。
(1)一定レベル以上の経歴を有している
戦略コンサルへの転職を目指すにあたってまず最初に確認すべきことは、求められるレベルの経歴を有しているかということです。
経歴とは学歴や職歴などを指しますが、ここでは学歴について触れたいと思います。
事実として、戦略コンサルになるためには日本のトップレベルの学歴が必須となります。
対象となる学歴とは、以下のとおりです。
- 海外の有名大
- 東大、東工大、京大、一橋大
- 早大・慶応大
- 旧七帝大
ただし、これらの中でも学部や修士号の有無などによっても転職の難易度は変化します。
また、文系よりも理系が採用されやすい場合もあります。
学歴について不安がある場合は、大学院への進学や海外MBAの取得を考えるなど長期スパンで計画を立てることも1つの方法です。
(2)必要なスキルを備えておく
戦略コンサルに転職するためには、適性があるとみなせるレベルのスキルを有している必要があります。
その代表的なスキルは以下のとおりです。
- 論理的に物事を考える力
- 多角的に物事を捉える力
- 分析力
- コミュニケーション力
- 語学力
- 資料作成・プレゼンスキル
地頭の良さにも関連する「論理的思考力」は、コンサルタントに必要なベーススキルです。
複雑で難解な課題をわかりやすく整理し実現可能な解決策を導き出すには、さまざまな視点で物事を順序だてて考える思考能力が欠かせません。
また、導き出した答えをクライアントにわかりやすく説明し納得させるためには、相手とコミュニケーションをとるためのスキル全般が必要になります。
このように、多方面のスキルを要することも戦略コンサルタントへの転職難易度が高い所以なのです。
(3)キャリアビジョンを明確に描いておく
戦略コンサルタントになるには経歴やスキルだけで十分かというと、そうではありません。
どんな思いを持ってどのようなクライアントの発展に貢献したいのか、またコンサルタントとしてどのように成長していきキャリアを積みたいかなど、将来の姿を見据えた明確なビジョンを持つことが重要なのです。
戦略コンサルタントの仕事をするにあたって、壁にぶち当たったり、精神的に追い詰められる局面は必ず出てくるでしょう。
そのようなとき前進する力となるのは、コンサルタントとして成長したい・クライアントに貢献したいという強い思いです。
明確な目標や意思なくして、困難な状況を何度も乗り越えることは難しいでしょう。
(4)コンサル業界に強い転職エージェントを活用する
どれだけ優秀な人材であっても、戦略コンサルへの転職を目指すならば転職エージェントの活用をおすすめします。
なぜなら、非公開求人や最新の業界知識・企業の内部情報、ファーム特有の選考についてなどの情報を効率よく手に入れられるからです。
希望のファームへの転職を目指すのであれば、ぜひコンサル業界に強いエージェントを利用しましょう。
あなたの現在の状況に合わせながら、選考の準備や面接のスケジューリングなどを適宜サポートしてくれますよ。
まとめ
戦略コンサルタントは一般的な職業に比べて非常に年収が高く、やりがいも大きい魅力的な職業です。
ただし求められる業務水準は高くハードな局面も多いので、適性があるとみなされた人材にだけチャンスが与えられます。
そのため、戦略コンサルへの転職を確実に成功させるためには入念な準備が必要でしょう。
自分自身で努力すべき部分と、プロを頼る部分とを切り分けて効率よく転職活動を行い、希望の企業への入社を目指してください。
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