年収トップクラスのキーエンスからの転職先は?おすすめの業界を解説!
「キーエンスに勤めているが、転職市場での価値はどの程度なのだろう」
「年収トップクラスのキーエンスに勝る転職先はあるのだろうか」
このように、現在キーエンスに勤めているがキャリアアップや年収アップを目的として転職を考えている方もいるのではないでしょうか。
キーエンスはメーカーでありながら圧倒的な利益率を誇り、平均年収も1,000万円をゆうに超える日本トップクラスの企業です。
そんなキーエンスのビジネスを支える優秀な人材たちは転職市場でも非常に高く評価されており、転職によってさらなるキャリアアップを目指せます。
今回は、キーエンスからの転職が多い業界やキーエンス出身者ならではの市場価値、そして転職時のポイントなどを解説していきます。
現状からさらなるレベルアップを目指したいという方は、ぜひ今後の活動の参考にしてください。
1.キーエンス出身者の市場での価値は?
キーエンス出身者の転職市場における価値は、基本的に高いと考えてよいでしょう。
その理由としては以下があげられます。
- ベーシックスキルが高い
- マネジメント経験・能力がある
- 精神的・肉体的タフさがある
キーエンスは平均年収が高いことで有名ですが、その背景にはポテンシャルを見込まれた優秀な人材が会社の業績を支えているという事実があります。
したがってキーエンス出身者は、入社時点で選び抜かれている、いわば地頭の良さや社交性など社会人としてのベーシックスキルが高い人材であると考えられるのです。
またキーエンスでは、若いうちからマネジメントを任される社風があったり、ハイプレッシャーの中でも目標を達成しきる精神力や体力を持っていたりと高い報酬に見合う働きが求められます。
こうした理由から、キーエンス出身者は転職市場において高い評価を受けていると言えるのです。
2.キーエンスからの転職が多い業界
キーエンスはどの業界と比較をしても利益率や平均年収は非常に高く、まさに日本トップクラスの企業であると言えます。
顧客への徹底したコンサルティング営業スタイルで顧客の真の悩みやニーズを追及し、独自の魅力ある製品を多数開発し付加価値を高めて提供することで、収益性の高いビジネスを確立しています。
そのようなトップレベルの営業力を持つ人材を欲する業界・企業は多く、キーエンスと同等もしくはそれ以上の年収を得られる企業への転職も可能でしょう。
ここでは、キーエンスからの転職が多い業界を5つにまとめて紹介します。
- M&A仲介会社
- コンサルティング会社
- メーカー
- IT・通信
- スタートアップ
それでは1つずつ説明していきます。
(1)M&A仲介会社
キーエンスからの転職が多い企業としてまずご紹介するのはM&A仲介会社です。
M&A仲介企業は、会社や事業の承継や成長を目的として会社・事業を売買するオーナー同士を結びつけて成約までをサポートする役割を担います。
M&Aは、数億〜数十億という金額が動きその会社の従業員の人生をも左右するような、企業にとって非常に重要な決断です。
したがって仲介を行うM&Aアドバイザーには、ファイナンスや業界の深い専門知識や経験はもちろん、顧客と信頼関係を築くコミュニケーション能力やハイプレッシャーの中でミスなくやり切る精神力が必要となります。
普段から取引先の経営層と直接やり取りをし、付加価値の高い提案ができる人材にとって、M&Aアドバイザーはその能力を発揮する最適な職種と言えるでしょう。
M&A仲介ビジネスは利益率も高く、個人の成果が会社全体の利益に直結するという特徴があるため、成果を出せば出すほどインセンティブとして年収アップも実現します。
M&Aに関する知識が現時点で十分でなくても、キーエンス社員の突出した営業力を求めるM&A仲介会社は多数あるため、検討してみる価値は大いにあるでしょう。
(2)コンサルティング会社
顧客の経営上の課題に対して解決策を示し実行までをサポートするコンサルティング業界への転職も、キーエンス出身者におすすめの転職先です。
その理由としては顧客に入り込んで真の問題点を探り出し、最適なソリューションを提供するコンサルティングの経験やスキルをすでに有している点や、成果に応じて高い年収を得られる点があげられます。
キーエンスで優秀な成績をおさめている場合、コンサルタントに必要な論理的思考力やコミュニケーション能力などが十分に備わった人材とみなされるので、高いポジションでの採用も可能でしょう。
また、コンサルティング業界ではポジションや社内での評価に応じて個人へのインセンティブが課されるため、成果次第でキーエンス以上の年収を得ることもできます。
キーエンスではキーエンスの製品やサービスを使ったソリューション提案が基本となりますが、コンサル会社では顧客に対してより幅広い提案ができるようになることも魅力の一つでしょう。
自身の営業力に自信があり、より磨きをかけてスキルアップしていきたいと考える方におすすめの転職先と言えます。
(3)メーカー
キーエンスはどの業界と比較しても引けをとりませんが、とりわけメーカーの中で一目置かれる存在と言えるでしょう。
同じメーカーとして、圧倒的営業力や技術力をもって脅威の利益率や高い年収水準を実現しているキーエンスを支えるような優秀な人材が欲しいと考える企業は多いはずです。
ただし現実として、日本の有名メーカーであっても利益率は数%程度で、平均年収も1,000万円には届かない企業がほとんどです。
したがって、キャリアと年収をしっかりアップさせた転職を実現するためには、管理職などポジションを上げた転職を目指すとよいでしょう。
特にキーエンスと同様に機械を扱い、かつ業界を代表するような大企業であれば、管理職などの高いポジションに就くことでキーエンスと同等またはそれ以上の年収を得ることも十分に可能です。
(4)IT・通信
IT・通信といった現在勢いのある業界もキーエンスからの転職先としておすすめと言えます。
キーエンスはモノを生産・販売するだけではなく、顧客の生産性向上のためのシステムを含めたソリューションの提供を行う会社です。
キーエンスで働く人材は、主力製品のFA機器単体だけではなく、ITを活用した仕組みづくりなどにも精通していると言えるでしょう。
そのためIT技術を使ったシステムを提供するIT・通信会社でもその経験やスキルを活かせます。
比較的個人の裁量が大きい会社で管理職などの高いポジションを狙うことによって、キーエンスと同等の年収を得ることも可能でしょう。
(5)スタートアップ
最後に紹介する転職先はスタートアップ企業です。
大企業のような安定した収入や福利厚生は望めませんが、キーエンスで会社の利益に貢献できる能力やスキルを持つ人材であれば、スタートアップ企業で経営層に近いまたは経営陣として活躍することも可能でしょう。
事業の枠組みや業務の進め方がまだ定まっていなかったり、統一されていなかったりするため自ら手を動かさなければならない場面は多くなりますが、自分の裁量で会社を動かせるという楽しさがあります。
またキーエンスで担当していた業界や分野の専門知識や部下のマネジメントスキルなどを活かして会社を成長させられれば、キーエンス以上の収入獲得の可能性も十分にあります。
自分の力を存分に発揮して試したい、全く新しいことに1からチャレンジしたい場合、このようにスタートアップ企業などで手腕を発揮するのもおすすめです。
3.キーエンスからの転職に活きる経験・スキル
ここまでキーエンスからの転職先としておすすめの業界を紹介しましたが、続いてキーエンスで働く人材のどのような経験やスキルが転職市場で評価されるのかについて説明します。
- 顧客と直接のやり取りの中で培われる「営業力」
- 科学的マネジメントにより養われる「生産性の高さ」
- 若くして体得する「マネジメント経験」
- ハードワークで培う「激務への耐性」
それでは1つずつ説明していきます。
(1)顧客と直接のやり取りの中で培われる「営業力」
キーエンス社員と聞いて真っ先に期待されるものは、顧客に対する営業の質の高さです。
キーエンスでは製品の開発から販売までを一気通貫して担っているため、顧客の現場で聞いた声を迅速に商品開発に反映しやすいという利点を持っています。
加えて商品や業界についての知識をしっかりと頭に叩き込んだ営業担当者が、顧客の経営層と直接コミュニケーションを取って真のニーズを探り出すコンサルティング営業を行なうことで高いシェアを維持しているのです。
単に商品を薦める営業ではなく、顧客の悩みを深く理解し寄り添ったうえでソリューションを提供する力は、問題が複雑化している現代でいかなる業界においても重宝されるスキルと言えるでしょう。
(2)科学的マネジメントにより養われる「生産性の高さ」
キーエンスの営業担当者は、科学的マネジメントによって高い生産性を実現しています。
例えばあらかじめ顧客のキーパーソンを調べ上げたうえで交渉をする、受注確率の高い顧客を見極めて優先度を上げるなど、結果に繋がらない無駄な業務を極力減らすよう教育されています。
また長期にわたるコスト削減など顧客が今後享受しうるメリットを踏まえ、高い付加価値のついた提案を行うため、他社よりも高い価格での販売を可能にしているのです。
こうしたキーエンスならではの高い利益を生む仕組みを心得た人材は、他の業界や職種においても無駄なく効率的に成果を出すことができるでしょう。
(3)若くして体得する「マネジメント経験」
キーエンスの特徴の一つとして、若いうちから責任のある仕事をどんどん任されるという社風があります。
新入社員であっても早いうちから現場に立ち、顧客の経営陣などと直接やりとりをする機会を得ます。
キーエンスの理念や仕事の仕方については研修やOJTでしっかりと学んだ上で、年齢に関係なく主体性を持って働ける環境があるため、若くしてマネジメント経験を積むことも可能です。
現場で活躍するスキルだけではなくマネジメントスキルも併せてアピールできるため、役職を上げた転職を視野に入れることができるでしょう。
(4)タフな環境で培う「ハードワークへの耐性」
キーエンスでは高い年収を得られる反面、仕事量は多いことで知られています。
しかしそのような中でも、効率的に業務を進めたりオンオフの切り替えを徹底したりと、常に高いパフォーマンスをあげられる基盤を築く力を得られるでしょう。
付加価値の高い仕事をするためには、頭の良さや知識だけではなく精神力や体力も必要です。
キーエンスでのタフな環境で鍛えられたハードワークへの耐性によって、他の業界や職種においても仕事を最後までやり遂げられる人材だと評価されるでしょう。
4.キーエンスからの転職を考えるなら
キーエンス出身者の市場価値が高いことを説明してきましたが、ここからは実際に転職を考える場合にやるべきことを2つ紹介します。
- 転職するタイミングを見計らう
- 転職エージェントを賢く活用する
それでは1つずつ説明していきます。
(1)転職するタイミングを見計らう
キーエンスで優秀な成績をおさめている人材を欲する企業は多数ありますが、人気の企業や職種への転職を考えている場合は20代、遅くとも30代前半での転職を検討するとよいでしょう。
管理職クラスや役員レベルでの転職をする場合を除き、業務領域を変えての転職する際はある程度ポテンシャルを見込んだ採用となります。
そのためキーエンスで培ったベーススキルも十分に活かしつつ、新しい会社で未知の領域の知識やスキルを吸収することを考慮すると、先の長い比較的若い世代が好まれるのです。
年収の高いコンサルティング業界などにおいては、あらゆる企業の優秀な人材が中途採用を狙ってくるため、年齢で引けをとらないよう転職のタイミングを見極めることが重要です。
(2)転職エージェントを賢く活用する
2つ目にやるべきこととして、目的の業界に精通した転職エージェントをうまく活用することがあげられます。
転職活動においては自己分析も重要ですが、自身の転職市場における評価や価値、希望する業界や企業の採用動向など事前に知っておくべき情報がたくさんあります。
特にハイクラス転職においては公にされない情報も多く、スムーズに転職活動を進めるためには、直接さまざまな企業とやり取りをしているエージェントを活用することが最も効率的です。
サービスは基本的に無料で利用できるため、キーエンスからの転職を考えている場合はぜひハイクラス転職に特化したエージェントに一度相談してみるとよいでしょう。
まとめ
今回はキーエンスからのおすすめの転職先やキーエンス社員の市場価値、転職時のポイントなどを紹介しました。
利益率や平均年収が日本のトップクラスであるキーエンスでの業務経験は転職市場で非常に高く評価されるため、さらなる年収アップを見込んだ転職も十分に可能です。
ただし、自分に向いている企業やキーエンス社員を特に欲しがっている業界などの情報は、独力ではリサーチしきれない場合も多いでしょう。
本格的に転職を検討する場合はぜひ一度プロの転職エージェントに相談し、効率よく後悔のない転職をしてください。
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