企業変革のプロフェッショナル集団「YCPホールディングス」とは?気になる企業概要や転職情報を解説!
「YCPグループの名前をよく聞くけれど、具体的に何をしている会社なんだろう」
「転職先候補としてYCPグループが浮かんだが、自分に転職は可能だろうか」
このように、YCPグループについて興味があるが、どんな会社なのか・どのような人が働いているのかについてよく知らない方も多いのではないでしょうか。
YCPホールディングスは本社をシンガポールに構え、アジアを中心とした世界17都市で多国籍企業や現地企業に向けて幅広いアドバイザリーサービスを提供している企業です。
今回は、多様なサービスを提供しているYCPホールディングスについて、基本の会社概要から転職に関する情報まで詳しく解説していきます。
1.YCPホールディングスとは?
まずは、YCPホールディングス企業についての基本情報をご紹介します。
- 企業概要
- 事業内容と強み
- 業績推移
それでは1つずつ詳しく説明していきます。
(1)企業概要
会社名 | YCP Holdings (Global) Limited |
住所 | 3 Fraser Street, DUO Tower, #05-21, Singapore 189352 |
従業員数 | 約400人 |
資本金 | US$ 35.4 million |
設立 | 2011年 |
事業内容 | アジアに特化したアドバイザリーサービス、プリンシパル投資 |
公式HP | https://ycp.com/index.php/ja |
YCPホールディングスはシンガポールに本社を置き、アジアを中心とした17都市において、クライアント企業へのコンサルティングや事業投資を行う企業です。
戦略・M&A・マーケティング・デジタルなどあらゆる分野でのアドバイザリーサービスを行っており、これまでの2,000件以上もの実績をあげています。
また、アジアを中心とした複数の領域においてこれまでに18社への投資・マネジメントを実施しており、将来の投資分野になる可能性のある新しいビジネスアイデアを育てています。
専門家としてアジアという広い規模で成長企業の発掘や後押しをしたい、という方におすすめの企業です。
(2)事業内容と強み
YCPホールディングスが展開する事業は、大きく分けて以下の3つです。
- マネジメントサービス
- プリンシパル投資
- 経営人材育成
#1:マネジメントサービス
YCPグループは、「YCP Solidiance」というブランド名で、アジア地域のさまざまなセクターにわたるビジネスの成長・拡大・変革を支援するマネジメントサービスを提供しています。
世界17拠点に300名のプロフェッショナルを抱え、幅広い産業で事業戦略構築・オペレーション改善・M&Aアドバイザリー・市場調査・マーケティングアドバイザリー・デジタルソリューションを提供しています。
特に昨今急速に拡大するM&AやDXニーズを捉え、プロフェッショナルがクライアント先に常駐してその実行支援を行うPMO(Project Management Office)型サービスが売上の大半を占めています。
高い専門性を持つアドバイザー・自社事業で培ったノウハウ・現地の法律や商習慣などの知見を活かし、2006年の設立以来事業を拡大中です。
#2:プリンシパル投資
プリンシパル投資事業においては、パーソナルマネジメントサービス事業を通じて培った経営人材のプラットフォームを活用し、中小・新興企業に対しグループ自らの資金を投下する他、ゼロから事業の立ち上げを伴うインキュベーションにも積極的に取り組んでいます。
具体的には、アジアでの成功を目指す投資先事業やスタートアップ企業、既存企業のさらなる成長を目指し、資本・マネジメント・オペレーションなどにおける独自のソリューションを提供しています。
現在は特にケア領域・ペットケア領域・戦略投資領域の3つに注力しており、戦略的な投資慣行を通じて新しいビジネスアイデアを発掘・育成しています。
#3:経営人材育成
経営人材育成事業においては、クライアントや投資先企業の価値向上のためアジアをリードする人材の育成を行っています。
専門スキル・インダストリー・マインドセットという3つの側面を中心とした効果的なリーダーとなるためのスキル・能力開発を目指し、以下のような取り組みを社内で内製運営した上でクライアント企業への展開も行っています。
- YCPアカデミーの運営:YCPグループ内外のあらゆる局面で成功するために必要不可欠なツールやスキル、ナレッジを提供
- On-The-Job トレーニング:6つのプラクティス分野における業務の中で、幅広い業界・マーケットを横断的に、多様なチームと共に様々なビジネスイシューに取り組む機会を提供
- レビューシステム:360度評価によるパフォーマンスレビュー制度
- ナレッジ共有:各ローカルオフィス間の横断的な人材開発
(3)業績推移
YCPホールディングスの業績は、直近において右肩上がりで推移しています。
マネジメントサービス・プリンシパル投資事業の売上収益は、2016年には約31億円でしたが、2021年には3倍以上の約100億円にまで成長しています。
セグメント別の損益を見ると2021年のマネジメントサービスが15.2億円、プリンシパル投資では約1.4億円となっているため、コンサルティング業で大きく収益を上げている構図です。
得意とする主力事業をグローバルに展開し着実に成長している企業と言えるでしょう。
2.YCPホールディングスでの働き方
続いて、YCPホールディングスでの働き方について解説していきます。
- 社風
- 年収・福利厚生
- キャリアパス
それでは1つずつ詳しく説明していきます。
(1)社風
YCPグループでは、事業の最前線で経営を担える人材の採用を行っていることから、高い成長意欲や仕事への責任感を有する人材が多く集まっています。
平均年齢も比較的若く勢いがあり、タフな精神・体力を持った人が多いです。
また事業として経営人材育成を行っている会社ということもあり、透明性の高い360度評価制度や成果に応じた報酬が期待できるため、納得感を持って働くことができるでしょう。
若手社員であってもクライアントの意思決定の場に同行したり、経営者という責任や権利を持って働くチャンスがあり、高度なビジネススキルを身に付けられる環境であると言えます。
(2)年収
YCPグループのマネジメント領域や投資領域で実際に働く社員の年収については公開されていませんが、大手コンサルファームと同等もしくは高い水準であると考えてよいでしょう。
社員口コミサイトopenworkが公開している情報によると、年収の幅は約700万~1,500万円で、平均値はおよそ1,000万円となっています。
回答者には在籍数年のアナリスト・アソシエイトクラスが多いことを考慮すると、さらに上のマネージャー以上のクラスになれば2,000万~3,000万円といったレベルも目指せるでしょう。
相応の報酬が得られることから満足感を持って働いている社員が多い印象です。
(3)キャリアパス
YCPホールディングスにおけるキャリアパスは以下のとおりとなっています。
- アナリスト:ビジネスパーソンとしての確固たる基礎を確立する
- アソシエイト:経営者に不可欠なスキルを高める
- マネージャー:プロジェクトを推進し、クライアントとの関係を深める
- ディレクター:経営者/リーダーとしての経験を積む
- パートナー:グローバル経営者としての結果を出す
20~30代で入社した場合、アナリストまたはアソシエイトレベルからスタートし、国内外でのプリンシパル投資やマネジメントサービス提供を通じてコンサルティング・ファイナンス・マーケティング等のスキルを身に付けます。
その後マネージャーとして人材育成やプロジェクトを先導していく役割を担い成果を出すことで、最終的にはグループ投資先やクライアント企業の経営人材としての活躍が求められていくでしょう。
3.YCPホールディングスの採用情報
ここからはYCPホールディングスの採用事情についても解説していきます。
- 募集職種
- 求める人材像
それでは1つずつ詳しく説明していきます。
(1)募集職種
現在YCPホールディングスでは、マネジメントサービスや投資事業で活躍できるコンサルタントの募集を行っています。
コンサル経験のある人材だけでなく、未経験の人材も積極的に採用しています。
ただし「経営者」や「投資家」としての目線やスキルを要する仕事内容であるため、大手のコンサルファームよりも採用難易度は高いと言えるでしょう。
社内にはマッキンゼーやゴールドマンサックス、P&Gといった世界の名だたる企業出身者が多く、入社時点で高いレベルを求められる可能性が高いと考えられます。
(2)求める人材像
YCPホールディングスが求める人材像として掲げているポイントは以下の3つです。
- 自己成長へのオーナーシップ
- 事業へのオーナーシップ
- 業務へのオーナーシップ
自己成長へのオーナーシップとは、あらゆる事象を自己成長機会と捉え、いかなるチャレンジに対しても前向きに取り組むことで「アジアを率いる経営者」を目指せる人材であることです。
また、ビジネスオーナーの目線をもって365日24時間事業のことを考える気概を持つ、担当業務については能動的かつ前のめりな姿勢で期待を上回る成果を出すといった姿勢が求められています。
常に自己成長に貪欲で、責任感を持ってリーダーとしてのスキルや経験を積みたいという方に向いている企業と言えるでしょう。
4.YCPホールディングスに向いている人の特徴
最後に、YCPホールディングスへの転職に興味がある方に向け、同社に向いている人の特徴を述べていきます。
- 経営・コンサル関連の経験を有している
- 仕事に対して主体性を持っている
- 自己研鑽をいとわない
それでは1つずつ詳しく説明していきます。
(1)経営・コンサル関連の経験を有している
YCPホールディングスではコンサル業務未経験者も積極的に採用していますが、事業会社での戦略立案など高い視座で物事を捉えて仕事をした経験があることが望ましいでしょう。
入社後はクライアント企業の経営または投資事業に携わるため、財務分析など基本の知識はもちろん、企業トップの思考やマインドなどについて理解しておく必要があります。
したがって、企業トップと近いところで仕事をしていた・会社全体を見る業務にあたっていた経験が活きるのです。
大手コンサルファームなどですでにコンサル経験を有している場合は、面接時にYCPで発揮できるスキルや実現したいことを明確に述べるのがおすすめです。
ある程度経営やコンサルの知識をベースに持つことで、入社後も即戦力に近い形でクライアント企業や自社事業のあらゆる戦略立案・実行を担うチャンスを得られるでしょう。
(2)仕事に対して主体性を持っている
YCPホールディングスでは、ある程度の実績や経験を積んだ後、自社事業あるいはクライアントの事業においてマネジメントに携わる機会を得ます。
会社や事業の未来を左右する重要な意思決定も行っていかなければならないため、常にアンテナを張って事業のことを考え、一社員としてではなく「自分事」としてすべて捉えられるような責任感や主体性が必要です。
ゆえに、リスクを背負いながらも自分が先導していくのだという強い気概を持った人材が、入社後も早いスピードで役職や年収を上げて成長していけるでしょう。
自身の性格や能力をよく見つめなおしたうえで適応できそうかどうか検討するとよいでしょう。
(3)自己研鑽をいとわない
YCPホールディングスでは経営人材の育成制度や評価制度が充実していますが、それぞれが担う立場・業務によって必要となる知識やスキルは異なります。
そのため、受け身な体制ではなく、常に能動的な姿勢で学び吸収してレベルアップしていく必要があるでしょう。
また企業のコンサル業務・事業投資いずれにおいても、未来を見据えて新しいビジネスチャンスを発掘し育てることが重要であり、常に答えのない未知のものと向き合っていくことになります。
会社や個人の積み上げてきたノウハウや経験をうまく活かしながら新たなアイデアを生み出せる人材こそが、今後発展が期待されるアジア市場でのリーダーシップを発揮できるでしょう。
まとめ
今回は業界変革のプロフェッショナル集団である「YCPホールディングス」の会社概要や働く人の特徴などを解説してきました。
アジア市場に特化し、かつ多岐にわたる領域の専門性を有しているという点で、他のコンサルファーム等と一線を画しています。
また、経営者や投資家としてのスキルやマインドを培い、ビジネスパーソンとして圧倒的に自己成長できる場とも言えるでしょう。
採用難易度も高くはなりますが、自信を持ってアピールできる経歴やスキルがあり、しっかりと情報収集をしたうえで準備を行えば届かない場所ではありません。
ぜひコンサル業界に詳しい転職エージェントから情報を仕入れて、後悔のない転職活動を行ってください。
関連記事