Big4FAS「PwCアドバイザリー」への転職に役立つ情報を紹介
「PwCのFAS部門はどのような働き方をしているのだろう」
「PwCアドバイザリーへ転職したい場合、どんなスキルが必要なんだろう」
このようにPwCのFAS部門「PwCアドバイザリー合同会社」に興味があるが、どのような会社なのか、また転職先としての難易度や魅力についてよく知らないという方もいるでしょう。
PwCアドバイザリー合同会社はPwCグループをバックにもつBig4系FASの一つであり、成長できる環境や年収の高さなどから転職者からも高い人気を誇っています。
今回は、PwCアドバイザリー合同会社について会社概要や採用情報といった転職希望者に役立つ情報をお伝えします。
そもそもどのような会社なのか知らないという方から実際に転職を検討している方まで、ぜひ今後の活動の参考にしてくださいね。
また本記事を読む前に、FASの業界事情や基本情報など、詳しく知っておきたいという方はこちらをご覧ください。
1.PwCアドバイザリー合同会社について
まずはPwCアドバイザリー合同会社についての基本情報を解説していきます。
PwCグループは主に以下のメンバーファームによって構成されています。
- PwCあらた有限責任監査法人
- PwC京都監査法人
- PwCコンサルティング合同会社
- PwCアドバイザリー合同会社
- PwC税理士法人
- PwC弁護士法人
- PwC総合研究所合同会社
- PwCサステナビリティ合同会社
- PwCビジネスアシュアランス合同会社
- PwCビジネスソリューション合同会社
- PwC Japan合同会社
その中でPwCアドバイザリー合同会社は、M&Aや事業再生などのディールアドバイザリーサービスを通して顧客の新たな価値創造に貢献する役割を担っています。
それでは以下について説明していきます。
- 企業概要
- 事業内容と強み
(1)企業概要
設立 | 1999年6月15日 ※2016年2月29日組織変更 |
資本金 | 非公開 |
人員数 | 約760名(2021年6月30日現在) |
主事務所所在地 | 東京都千代田区大手町1-1-1 大手町パークビルディング |
平均年収 | 約900~1,000万円 |
公式HP | https://www.pwc.com/jp/ja/about-us/member/deal-advisory.html |
PwCアドバイザリー合同会社は、世界四大会計事務所の一角「PwCグループ」の日本におけるメンバーファームの中の一つでFAS業界に属する企業です。
特に事業再生の分野に強みを持ち、他のメンバーファームや世界155ヵ国にわたるPwCグループとのネットワークを活かして、国内外を問わず顧客へディールアドバイザリーサービスを提供しています。
ポジションなどによって差はありますが、FA・デューデリジェンス・バリュエーション・交渉支援といったM&Aに関する一連の業務を一通り経験することができるファームです。
Big4系FASでは唯一女性が社長を務めていることも寄与し、若手や女性の働きやすさにも定評があり、転職先として魅力的な企業と言えるでしょう。
(2)事業内容と強み
PwCアドバイザリー合同会社は主に次のような事業を行っています。
- 企業価値向上のための経営戦略
- M&A
- 事業再生
- インフラファイナンス
- フォレンジック
ビジネスの転換期や再成長の局面にある企業のM&A戦略や経営計画策定支援や、グローバル競争の激化や不況で業況の悪化している企業の再生など、戦略の策定から実行・実現までを総合的に支援しています。
また持続可能な社会の実現に向けた「サステナブル・スマートシティ事業」への参画を目指す企業の支援といった、次世代を見据えた分野へのチャレンジも行うなど、幅広い価値提供を行っている点が魅力です。
グローバルネットワークを活かしたクロスボーダー案件に携われるチャンスが多く、データアナリティクスなどITを駆使して最適なソリューションを提供している点も強みと言えるでしょう。
PwCアドバイザリー合同会社の企業概要を踏まえ、FAS業界の同業他社についてなども詳しく知っておきたいという方はこちらをご覧ください。
2.PwCアドバイザリー合同会社の採用情報
PwCアドバイザリー合同会社について説明してきましたが、ここからは採用情報について解説していきます。
- 募集要項
- 年収・福利厚生
- 社風・求める人材像
それでは1つずつ説明していきます。
(1)募集要項
PwCアドバイザリー合同会社では、現在以下のようなさまざまな職種で募集が行われています。
- ファイナンシャルアドバイザリー業務(金融機関向け・不動産、エネルギー領域・ヘルスケア、消費財領域 など)
- M&A業務(M&Aアドバイザリー・財務デューデリジェンス・バリュエーション)
- 事業再生・バリューアップ(海外事業再生・デリバリーディールバリュー)
※詳しい募集要項については採用HPをご確認ください
求められる資格や条件は職種により異なるため個別に確認が必要ですが、例としてM&Aアドバイザリーに応募したい場合は以下のような経験やスキルが求められます。
- メガバンク・投資銀行・証券会社・M&Aブティック・事業会社・コンサルティング会社等での3年以上のM&A関連業務経験
- クライアントリレーション能力、コミュニケーション能力
マネージャー以上のクラスを目指す場合は、さらに5年以上のFA経験やチームマネジメントスキル、英語力などを有している必要があります。
いずれの職種においても、財務分析能力やコンサルティング能力、PCスキル、基礎英語力などは備えておいた方がよいでしょう。
(2)年収・福利厚生
PwCアドバイザリー合同会社の平均年収は約900~1,000万円と他のBig4系FASと同様に高い水準で、一般的な職業の平均年収を大きく上回ります。
経験や能力に応じて基本給が定められ、成果に応じた賞与が年一回支給されます。
年に一度昇給タイミングもあるため、担当した案件で結果をしっかりと残すことができればさらなる年収アップを狙えるでしょう。
また福利厚生については、交通費やリモートワーク費用に対する各種手当や資格取得支援制度などが完備されており、外資系でありながら比較的充実していると言えます。
(3)社風・働き方
PwCアドバイザリーでは働き方改革が進められており、残業時間なども厳しく管理されているようです。
フレックスタイム制度やリモートワーク制度といった環境が整っているため、柔軟な働き方が可能です。
またファームの文化として、職階や部門を超えて互いに協力しようという姿勢があったり、社員の教育機会の充実が図られていたりと組織の一員として成長していける環境があります。
3.年収について
PwCアドバイザリー合同会社の平均年収は約900~1,000万円と上述しましたが、役職が変わらない限り基本給の額の変動は少なく、会社の業績や個人の評価により決定される賞与部分が大きくなります。
ポジション別年収の具体的な金額や同業種との比較などについては、こちらの記事をご覧ください。
4.PwCアドバイザリー合同会社への転職を目指すなら
最後にPwCアドバイザリー合同会社への転職を目指すならやっておきたいことについて紹介します。
- アピールすべきスキル・経験を棚卸しする
- FASに強い転職エージェントを活用する
それでは1つずつ説明していきます。
(1)アピールすべきスキル・経験を棚卸しする
PwCアドバイザリー合同会社は非常に幅広い分野においてアドバイザリーサービスを提供しており、募集職種も多岐にわたります。
そのため、自身の希望と併せて持っているスキルや経験を棚卸ししたうえで、どのような部分を積極的にアピールすべきかを適切に見極めることが重要です。
たとえばM&A関連の職種については、金融・インフラ領域などインダストリー別、デューデリジェンス・バリュエーションなど業務別といったように、複数の切り口で採用枠が分けられています。
どの分野や業務領域で自分の強みを最も活かすことができるのか、または活かしたいのかを明確にしたうえで選考に臨むようにしましょう。
(2)FASに強い転職エージェントを活用する
FAS業界は年収水準が高く、成長環境があるなど非常に魅力的な業界ですが、その分転職難易度は高くなっています。
こうしたハイクラスの転職になればなるほど企業の採用や選考について公にされない情報も多く、いかに事前に周到な準備ができるかが選考突破のために重要となるでしょう。
そのような中で転職を効率的に進めて成功させるためには、FAS業界に精通した転職エージェントを活用するのがおすすめです。
基本的には最初の相談時点から内定まですべて無料でサポートしてくれることが多いので、一度情報収集を兼ねて気軽に相談してみるとよいでしょう。
まとめ
今回はPwCグループの一つ「PwCアドバイザリー合同会社」について、企業概要や採用情報を解説してきました。
世界中に膨大なネットワークを持ち、かつさまざまな分野の専門家をグループ内に抱えているため、組織として幅広く高い価値を顧客に提案できる点で非常に魅力的な企業と言えます。
また、高い年収水準をキープしながらも比較的ワークライフバランスのとりやすい環境が整っており、モチベーションを高く持って働きたいという方にはぴったりでしょう。
PwCアドバイザリー合同会社に少しでも興味のある方は、ぜひ一度転職エージェントに相談して情報収集し、今後の活動に役立ててくださいね。
また、将来PwCアドバイザリー合同会社への転職を目指し、FAS業界の転職事情や転職成功のコツなど、詳しく知っておきたいという方はこちらをご覧ください。
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