IT分野のコンサルティング企業『ガートナージャパン』の概要や転職情報を紹介
「ガートナージャパンとはどのような会社?」
「ガートナージャパンの転職情報や転職後の待遇が知りたい」
コンサルタントへの転職を考えた際、「ガートナージャパン」について詳しく知りたいと思う人もいるでしょう。
ガートナージャパンとは、主にIT分野の企業に対し、ユーザー視点を第一に考えることで、中立性を保ったコンサルティングを行う会社です。
全世界で1,200名を超えるアナリスト、コンサルタントが、コミュニケーション、ITサービス、ソフトウェア、ハードウェアそして半導体までの広範なICTを対象に、多角的な調査・分析・予測を行い、年間7,000本以上のリサーチを行っています。
本記事では、IT分野へのアドバイスをおこなうコンサルタントへの転職を検討している人に向けて、ガートナージャパンの概要や転職情報、待遇を紹介しますので、ぜひ最後まで読んで転職活動に活かしてください。
1.ガートナージャパン株式会社とは
ガートナージャパンとはアメリカのスタンフォードに本拠を置く、業界最大規模のITアドバイザリー企業です。
ガートナージャパンは正確性、公正性もって、有益なアドバイスを提供できる企業で、情報通信企業の先駆けとして業界をリードしています。
- 会社概要
- 事業内容
- 業績推移
ガートナージャパンの概要について、以下で詳しくみていきましょう。
(1)会社概要
会社名 | ガートナージャパン株式会社 |
所在地 | 東京都港区愛宕2-5-1 愛宕グリーンヒルズMORIタワー5階 |
代表電話 | 03-6430-1800 |
設立 | 1995年 |
従業員数 | 376名(2022年8月1日現在) |
公式HP | https://www.gartner.co.jp/ja |
ガートナージャパン株式会社は、世界に75の拠点を持ち、3,900人以上で構成されている「ガートナー」の日本法人として、1995年に設立されました。
CIOやIT担当者向けのプログラム、ITコンサルティング、イベント等のサービスを、政府系機関や企業へ提供しています。
ガートナージャパンの最大の特徴は「中立性」です。
ユーザー視点を第一とするために、システム開発・運用、アウトソーシング、ハードウェア、ソフトウェアなど一切の販売を行わないことで、中立かつ公平なアドバイザリ提供に成功しています。
(2)事業内容
ガートナージャパンは、主にIT分野に対して、企業のイノベーションを包括的に支援するコンサルティングを行っています。
具体的な事業内容は以下の3つです。
- コンサルティング事業
- リサーチ&アドバイザリー事業
- コンファレンス事業
それぞれがどのような事業なのかを紹介します。
#1:コンサルティング事業
ガートナージャパンのコンサルティング事業では、世界で最も包括的なテクノロジ・リサーチ、多くのデータやさまざまなツールを活用することで、デジタル領域において、より確かなビジネス成果を実現できるよう支援しています。
具体的には、知見と独自仕様のデータ資産を活用した戦略的意思決定や、各業界の専門家による中立的な立場からのアドバイスやサポートにより、卓越した成果の実現をめざす戦略的コンサルテイングを行っています。
さらに測定・最適化・変革の事実に基づく意思決定を可能とするベンチマーク・アナリティクスや、コストの最適化や最適な条件の獲得、リスクの軽減から契約を最適化するサービスも、コンサルティング事業のひとつです。
#2:リサーチ&アドバイザリー事業
リサーチ&アドバイザリー事業では、徹底的な独自調査、メンバーおよび業界のベスト・プラクティス、トレンド分析、定量的モデリングなどの幅広い調査手法を使用し、世界中に2,200人以上を擁するガートナーのエキスパートから深い専門知識を得て、プロダクトとサービスを提供しています。
また競争優位化の強化、業務の効率化、リスクの最小化などを考慮し、より高いレベルの成功のために、必要な信頼性の高い知見、指針、ソリューションなどのサービスの提供も欠かせません。
そのほかにも、さらなるビジネスの成長に貢献できるよう、多岐にわたる知見や手法を提供したり、世界中のガートナー・エキスパートが収集した最新情報やユーザー情報に基づいた知見を提供するなど、さまざまなサポートを行っている事業部です。
#3:コンファレンス事業
コンファレンス事業は、IT投資、導入、運用管理にかかわるすべての意思決定者のために、最新・最適な情報とアドバイス、コミュニティを提供している事業部です。
グローバル・ネットワークを生かして広く収集した最新情報やユーザー事例に基づき、ガートナー・エキスパートが的確な提言を行います。
また、同じ課題を抱えるITユーザー同士の交流はもちろん、実際にIT製品やサービスを提供するITベンダー企業との交流など、IT業界、各産業界の多くの方々がネットワークを効率的に構築できる場を提供します。
2.ガートナージャパンの転職情報
ガートナージャパンの転職情報を見ていきましょう。
- 転職事情
- 募集職種
- 未経験でも可能か?
- 求める人物像
以下で紹介します。
(1)転職事情
ガートナージャパンの中途採用数は公開されていませんが、比較的枠が少なく、転職難易度が高いといわれています。
実力主義の社風をもち、仕事に対して厳しい姿勢が伺える企業のため、一定以上のコンサルティングの経験や、論理的思考能力やコミュニケーション能力などのスキルを持つ人が採用されているようです。
ガートナージャパンに在籍している人の前職は、インテルや富士通などのIT系事業会社、アクセンチュアやSAPなどのITコンサル系会社が多くいます。
仕事に対する評価が平等のため、実力があれば男性だけでなく女性も活躍できる会社です。
興味がある人は、ぜひ応募してみてください。
(2)募集職種
ガートナージャパンは、営業、コンサルタント、リサーチャー、カスタマーサポートといった職種を中心に、さまざまな求人を行っています。
それぞれの職種には応募条件が設定されているため、自身のスキルにあわせて選んでいくと良いでしょう。
たとえばITベンチマーキングリサーチコンサルタントという職種では、以下のような応募要件が設定されています。
- 3年以上の社会人経験
- 日本語と英語による優れたコミュニケーション能力(書面および口頭)
- 細部へのこだわりが強く、プロセスを重視する方(数字の扱いにたけていらっしゃる方は尚歓迎)
応募要件をクリアするのにくわえ、その職種に就いてなにをしていきたいかを面接で伝えることが大切です。
(3)未経験でも可能か?
ガートナージャパンの求人は、いずれも即戦力が求められているため、未経験者では応募できないのかと思う人もいるかもしれません。
しかし、上記で紹介したITベンチマーキングリサーチコンサルタントのように、必ずしも前職でコンサルタントの経験を必要としない求人も存在します。
未経験の場合は、未経験でも応募できる職種で入社し、そこで経験を積んで昇格をめざしていきましょう。
(4)求める人物像
ガートナージャパンが求める人物像は、以下のとおりです。
- 顧客の利益を考えて動ける人
- 自分自身の成長に意欲的である人
順にみていきましょう。
#1:顧客の利益を考えて動ける人
まずは、顧客の利益を考えて動ける人です。
もちろん顧客だけでなく自社の利益を考えなければ事業になりませんが、ガートナージャパンでは、先に顧客の利益を確保することで、顧客満足が高まった結果、自社に利益が返ってくるという考え方をしています。
たとえば車を購入する際、販売店の利益だけを考えて車を販売する人と、顧客のニーズに応じた車を販売してくれる人では、後者の人を選びますよね。
さらに、次にまた車を買い替える際は、後者の人から購入しようという気になるはずです。
ガートナージャパンはこの「継続性」を意識して、まずは顧客の利益を一番に考えて動ける人を求めています。
#2:自分自身の成長に意欲的である人
つぎに、ガートナージャパンでは自分自身の成長に意欲的な人を求めています。
いまできなくても、学習してできるようになりたい、次の機会にはできるように学んでおきたいなど、成長意欲がある人は、コンサルタントに必要なスキルを身に着けやすいです。
成長意欲がある人とない人では、同じことをこなしても結果が違います。
将来的にマネージャーやパートナーをめざして周りの仲間と切磋琢磨できる人が、選ばれる人といえるでしょう。
3.ガートナージャパンの待遇
実際にガートナージャパンに入社したあとの、社内の待遇について紹介します。
- 年収
- 福利厚生
以下でみていきましょう。
(1)年収
ガートナージャパンの平均年収は900~1,500万円と言われています。
コンサルタントの平均年収は600~900万円といわれているため、比較的に高いと言えるでしょう。
また、ガートナージャパンの給与制度の特徴については、下記の通り特徴があります。
- ベース給と営業成果によるインセンティブ=6:4
- インセンティブは青天井
残業代については支給がなく、コンサルタントとして数字を出せているかどうかがボーナス査定に影響を与えます。
もちろん役職が上がればそれだけ平均年収も上がりますので、入社後に目の前の案件をしっかりとこなして力をつけることが収入をあげるコツといえるでしょう。
(2)福利厚生
ガートナージャパンの福利厚生は以下の通りです。
- 通勤手当
- 従業員株式購入制度
- 社会保険完備
- 退職金制度
- 総合福祉団体定期保険/長期就業不能所得補償保険
- 従業員支援プログラム(EAP: 精神的、身体的、および経済的な問題などが発生した場合のためのカウンセリングサポート)
- 定期健康診断と医師のカウンセリング
- インフルエンザ予防接種
- 慶弔見舞金制度
外資系企業は福利厚生は良くないというイメージを持つ人もいると思いますが、ガートナージャパンでは豊富な福利厚生が用意されています。
特に仕事量が多く、プレッシャーを感じやすいコンサルタントにとって、従業員支援プログラムや医師のカウンセリングが受けられる点は、従業員に寄り添った項目といえるでしょう。
詳しい内容は公式サイトを参考にしてみてください。
まとめ
世界最大規模の情報通信技術のアドバイザリー企業であるガートナージャパンは、ユーザー視点を第一として中立性を保ったアドバイザリー提供を行っています。
ガートナージャパンの親会社であるガートナーの業績は右肩上がりとなっており、ガートナージャパンも同じように好業績が期待できるといえるでしょう。
ガートナージャパンの中途採用枠は少なく、転職難易度は高いといわれていますが、入社したあとの平均年収は900~1,500万円と比較的に高く、充実した福利厚生も受けられますので、気になる人はぜひ応募してみてください。
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