高品質なコンサルと『メンバーファースト経営』で人気『デロイト・トーマツ・コンサルティング』待遇と転職動向
「デロイト・トーマツ・コンサルティングって転職難易度は高いの?」
「デロイト・トーマツ・コンサルティングの年収や待遇について知りたい」
全世界に展開するBig4系コンサルティングファームの1つであるデロイト・トーマツ・コンサルティングは、高品質で先進的なコンサルティングに定評があり、日本でも多くの企業から信頼されるコンサルティングファームです。
また、高年収であるだけでなく、2019年から『メンバーファースト経営』に取り組んでおり、待遇・環境面でも優れている魅力的な企業としても有名です
そこでここでは『デロイト・トーマツ・コンサルティング』について企業の概要に加えて、年収や待遇、転職動向、さらに転職時に有利になる3つの能力を解説します。
クライアント、ひいては日本の社会のために役立つコンサルティングを行いたい人、環境の良い職場で働きキャリアを積みたい人は必見です。
1.デロイト・トーマツ・コンサルティングの概要
デロイト・トーマツ・コンサルティングはどんなコンサルティングファームなのか見ていきましょう。
- デロイト・トーマツ・コンサルティングの歴史
- デロイト・トーマツ・コンサルティングの特長・事業内容
次に1つずつ解説します。
(1)デロイト・トーマツ・コンサルティングの歴史
デロイト・トーマツ・コンサルティングは、監査、アドバイザリー、税務、法務などを提供する世界最大規模の会計事務所であるデロイト・トウシュ・トーマツのメンバーファームの1つであり、日本のコンサルティングサービスを担っているコンサルティングファームであす。
現在のデロイト・トーマツ・コンサルティング合同会社となる前には様々な変遷がありましたが、現在は有限責任監査法人トーマツ100%子会社(株式会社)から監査法人と同列の事業体である合同会社へ転換し、多岐にわたる専門サービスを提言と戦略立案から実行まで一貫して提供し、クロスボーダー案件への取り組みに強みを持つファームとして多くのクライアントから高い信頼を得ています。
会社名 | デロイト・トーマツ・コンサルティング合同会社 (Deloitte Tohmatsu Consulting LLC) |
本社所在地 | 東京都千代田区丸の内3-2-3 丸の内二重橋ビルディング |
代表者 | 代表執行役社長 佐瀬 真人 |
設立 | 1993年4月 |
業務内容 | 経営コンサルティング |
従業員数 | 4,290名(2022年5月末日現在) |
資本金 | 500百万円(2018年5月末日現在) |
ホームページ | https://www2.deloitte.com/jp/ja/services/consulting.html |
沿革 | 1981年 等松・トウシュロス コンサルティング設立 1993年 経営コンサルタント舞台とIT部隊が分離。経営コンサルタント舞台が独立してトーマツコンサルティングを設立 1997年 IT部隊がデロイト トーマツ コンサルティング(旧DTC)を設立 2003年 デロイト トーマツ コンサルティング(旧DTC)がアビームコンサルティングへ社名を変更。 2008年 トーマツ コンサルティング(東京)がデロイト・トーマツ・コンサルティング(現DTC)へ社名を変更 2010年 中京・関西・西日本の各社と経営統合 2015年 有限責任監査法人トーマツの100%子会社(株式会社)から、監査法人と同列の事業体である合同会社へ転換。デロイト・トーマツ・コンサルティング合同会社に変更 |
(2)デロイト・トーマツ・コンサルティングの特長・事業内容
デロイト・トーマツ・コンサルティングは、デロイト・トーマツグループで有する監査・税務・法務・コンサルティング・ファイナンシャルアドバイザリーの総合力と国際力を活かし、あらゆる組織・機能に対応したサービスとあらゆるセクターに対応したサービスで、提言と戦略立案から実行まで一貫して支援しているコンサルティングファームです。
さまざまな組織、機能、目的に対応したサービスを提供するオファリングサービス(offering)と、さまざまな業界・業種ごとの専門的知識とプロジェクト経験をもつインダストリーサービス(industry)を2軸を組み合わせた組織体系となっています。
オファリングサービス (課題やソリューションの内容別の専門性重視) | インダストリーサービス (業界に関する知識重視) |
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高い専門性と豊富な経験を有する各領域のプロフェッショナルがクライアントニーズに合わせてタッグを組んで複雑に絡み合う経営や社会課題を解決しています。
中でもAutomotive(自動車領域)がスケールともにファーム業界最大級であり、同社の代表もこの部門から輩出されるケースが多いようです。
デロイト・トーマツ・コンサルティングのきめ細やかで高品質なサービスに対するクライアントからの信頼は厚く、2022年度のデロイトトーマツグループ・コンサルティング・ファイナンシャルアドバイザリー等グループ会社の業務収入は1,454億7,000万円(前年比20%増)を達成しており、日本企業のコンサルニーズの高まりを背景に今後も安定して成長が見込めることでしょう。
2.デロイト・トーマツ・コンサルティングの待遇
次に、デロイト・トーマツ・コンサルティングの待遇について解説します。
- デロイト・トーマツ・コンサルティングの平均年収
- デロイト・トーマツ・コンサルティングの社風・社内環境・福利厚生
デロイト・トーマツ・コンサルティングは年収・待遇ともに高水準であり社員も満足できる環境が整っているコンサルティングファームです。
次に1つずつみていきましょう。
(1)デロイト・トーマツ・コンサルティングの平均年収
デロイト・トーマツ・コンサルティング株式会社の平均年収は939万円(推定)と言われており、早い内から1,000万円以上を得ることも十分可能です。
デロイト・トーマツ・コンサルティングの給与体系は年収=固定給+残業代+賞与(成績連動型のインセンティブ)となっており、成績によってはさらに高額な賞与を得て高年収を期待できます。
具体的には、成績上位10%の優秀層で固定給の30%、普通層でベース級の10%弱の支給となり、成績次第では若い内から年収が1,000万円を超えることも珍しくありません。
評価制度も明確化されているため、昇級・昇進のためには何が必要か目標を設定しながら働きやすいと社員からも好評です。
また、年1回の昇級・昇進があり、仕事ができる人は評価され早く昇進していくカルチャーがあるため、努力次第で転職後に短期間で昇級・昇進し、収入の大幅アップも期待できます。
(2)デロイト・トーマツ・コンサルティングの社風・社内環境・福利厚生
デロイト・トーマツ・コンサルティングは、風通しが良く、フラットで穏やかな社風で知られているコンサルティングファームです。
外資系コンサルティングファームで一般的な『UP or Out』の文化はなく、育成重視の風土があり、一人前になるまで育てる『UP or Stay』のカルチャーが根付いているため社員がプレッシャーの中で働くということはありません。
また、するべきことをしていればある程度自分の裁量で決められるなど柔軟なスケジューリングが可能で自由度も高い点も口コミで評価が高くなっています。
福利厚生面は、各種社会保険完備・総合福祉団体定期保険・財形貯蓄制度・定期健康診断・企業年金基金、退職金制度・保養施設利用補助・カフェテリアプランなども用意されていて、外資系コンサルティングファームとしてはかなり充実しているといえます。
さらに、デロイト・トーマツ・コンサルティングは産休育休も取得しやすく、産休・育休からの早期復職推進・優秀な人材が働きたいと思える職場づくりのために、東京都千代田区神保町にトーマツ企業内保育園を2018年4月に開設するなど、どんなライフステージであっても仕事内容や昇進などキャリア形成の部分でも男女格差なく働きやすい環境づくりに取り組んでいるため、ワークライフバランスがとりやすい職場であると人気です。
さらに、『健康力の向上=“仕事時間の充実”ד生活時間の充実”ד職場の充実”』を掲げ、働く人の「幸福」に焦点を当てた組織改革を行う『メンバーファースト経営』によって「満足して働けている」と回答したメンバーが15%も増え、退職率も50%ダウンするなどさらに働きやすい職場へと進化しています。
デロイト・トーマツ・コンサルティングは年収面でも待遇面でも十分満足できるコンサルティングファームであるのは間違いないでしょう。
3.デロイト・トーマツ・コンサルティングの転職動向
次に、デロイト・トーマツ・コンサルティングの転職動向についてみていきましょう。
- デロイト・トーマツ・コンサルティングの転職状況
- デロイト・トーマツ・コンサルティングの転職情報
- 業界未経験からでも可能か
デロイト・トーマツ・コンサルティングはBig4では日本最大級のコンサルタントが所属するコンサルティングファームであり、優秀な人材の採用にも積極的です。
次に1つずつ解説していきます。
(1)デロイト・トーマツ・コンサルティングの転職状況
デロイト・トーマツ・コンサルティングの転職難易度はかなり高いといえます。
社員も中途採用で入った人が多く、中途入社は月平均20~30人ペースで採用を行っているとみられますが、同業他社のアクセンチュアやアビームコンサルティング、IBMなどからの転職者が多いことから中途採用者に求められる基本的なレベルが高いことがわかります。
デロイト・トーマツ・コンサルティングでは、現在、デジタル・テクノロジー領域の経験を保有している人を積極的に採用しており、ITコンサルタント経験者だけでなく、Sler出身者、エンジニア、WEBディレクター、UX・UIデザイナーといった職務経験者が多く採用されています。
(2)デロイト・トーマツ・コンサルティングの転職情報
デロイト・トーマツ・コンサルティングの経験者採用への応募は通年で受け付けています。
オファリング・インダストリーディビジョンの傘下にあるユニット別に募集しており、現在は60件以上の中途採用を行っており、業界・業務領域等で絞り込んで探すことが出来ます。
デロイト・トーマツ・コンサルティングは転職業界でも高難易度の企業として知られていますが、コロナ禍でクライアント企業の変革を支援する依頼が増えたことに伴い、現場では慢性的な人材不足となっていることから即戦力となる人材への採用ニーズが高まっているのでまさに今が狙い目です。
JOB LISTに自分の得意分野の中途採用募集があればぜひ積極的に挑戦しましょう。
(3)業界未経験からでも可能か
デロイト・トーマツ・コンサルティングへの転職は業界未経験でも可能です。
採用の段階においても「一人前のコンサルタントに成長できる素質を持っているかどうか」を基本的な選考の視点としているため、未経験であることが致命的なデメリットになることはないでしょう。
実際、コンサル経験がない状態でデロイト・トーマツ・コンサルティングに応募して現在成功している人も少なくありません。
デロイト・トーマツ・コンサルティングでは、未経験の人や関連業務経験が3年以内の人は専門性を特定していない「Poolユニット」でまず基礎スキルを身につけていける上に、OJT・OFF-JTや充実した社内研修でキャッチアップできる環境が整っています。
最近はデジタル系・システム系のTech人材を積極的に採用しているため、コンサルティング業務に興味がある人はぜひチャレンジしましょう。
4.デロイト・トーマツ・コンサルティングへの転職に有利になる能力・スキル・経験
次に、デロイト・トーマツ・コンサルティングへの転職時に有利になる能力やスキル、経験について解説します。
- デジタル・テクノロジー領域の経験
- ビジネスレベルの語学力
- 高いコミュニケーション能力
この3つの能力を高めておけば、デロイト・トーマツ・コンサルティングへの転職も自信をもって取り組めるでしょう。
次に1つずつ解説します。
(1)デジタル・テクノロジー領域の経験
デロイト・トーマツ・コンサルティングへの転職で有利になるのはデジタル・テクノロジー領域の経験です。
デロイト・トーマツ・コンサルティングの経営コンサルタントは、経営コンサルタントとデジタルコンサルタント・テクノロジーコンサルタントの2種類があります。
ビジネスシーンでの急激なデジタル化に伴い、デロイト・トーマツ・コンサルティングへDXの推進、IoT・ICTの活用等に関する案件も激増していることからデジタルコンサルタント・テクノロジーコンサルタントの募集意欲が急増しています。
事業会社等でデジタル関連の経験を保有する人、理系で上記分野におけるスキル・資格がある人は有利です。
また、ITコンサル・Webエンジニア・Webプロデューサー・UI/UXデザイナーなどの職種などITテクノロジー関連の経験のある人材も高く評価する傾向にあります。
デジタル分野・テクノロジー分野に強いコンサルタントは今後のコンサルティング業界で活躍の場はますます広がることが考えられます。
デジタル分野・テクノロジー分野への強みはデロイト・トーマツ・コンサルティングでも高評価となるだけでなく、自身のコンサルタントのキャリアにも大いに役立つのでぜひ習得しておきましょう。
(2)ビジネスレベルの語学力
デロイト・トーマツ・コンサルティングへの転職で有利になるのはビジネスレベルの語学力です。
デロイト・トーマツ・コンサルティングは、全世界に150か国を超えるネットワークを持つ国際的プロフェッショナルファームのデロイト・トウシュ・トーマツ・リミテッドのメンバーファームであり、海外進出を考えている企業のサポートを行うクロスボーダー案件の取り組みに強みを持っているコンサルティングファームです。
日常的に外国語を使うため、ビジネスレベルの英語力を保有している人材は当然高く評価されます。
具体的にはTOEIC700点が最低ライン、750点以上だと十分なアピール材料となることでしょう。
点数が高ければ高いほど高評価となるため、難易度の高いデロイト・トーマツ・コンサルティングへの転職を成功させるために日頃から語学力を磨いておくことをおすすめします。
(3)高いコミュニケーション能力
デロイト・トーマツ・コンサルティングへの転職では高いコミュニケーション能力が有利になります。
いくら豊富な知識があっても、コンサルタントが対するのは機械や数字ではなく『人間』であり、クライアントやステークホルダーに受け入れてもらうことができなければせっかくの知識やスキルを最大限活かすことが出来ません。
また、デロイト・トーマツ・コンサルティングではチームを組んでプロジェクトに取り組むためチームメンバーと円滑な意思疎通・人間関係を築ける人であることも重要です。
そのため、デロイト・トーマツ・コンサルティングでは高いコミュニケーション能力があるかどうかを面接でも重視しています。
コミュニケーション能力は日常的なトレーニングで高めることができるので、転職を有利に運ぶためにもコミュニケーション能力も合わせて高めるようにしましょう。
5.デロイト・トーマツ・コンサルティングからのキャリアパス
最後に、デロイト・トーマツ・コンサルティングからのキャリアパスを解説します。
デロイト・トーマツ・コンサルティングはBig4系コンサルティングファームということで高いネームバリューもあって転職市場での出身者の市場価値も必然的に高くなり、転職先にも困りにくいといわれています。
実際、デロイト・トーマツ・コンサルティング出身者は様々な業界で活躍しています。
- 他の外資系コンサルティングファーム
- 外資系大手企業
- 日系総合商社
- スタートアップ企業
デロイト・トーマツ・コンサルティングは語学が堪能な方が多いため、その後に外資系企業に転職することに抵抗感がない人が多く、実際外資系のコンサルや事業会社に転職し活躍している人が多いです。
また、即戦力となるコンサルファーム出身者の中途採用に力を入れている大手総合商社もデロイト・トーマツ・コンサルティング出身者が多く活躍しています。
他にも、豊富な知見や人脈を生かしてスタートアップ企業で裁量権をもつ役員などトップレベルで能力を活用している人も少なくありません。
デロイト・トーマツ・コンサルティングでの経験や経歴は大きな資産・武器となり、卒業者はその後のキャリアも思い通りに築きあげていくことができることでしょう。
まとめ
デロイト・トーマツ・コンサルティングは、様々な業種・業界のクライアントが抱える問題に対し、グループのグローバルなネットワークも活用して的確なアプローチで解決に導くコンサルティングファームです。
日本に数あるコンサルティングファームの業界の中でも確実に成長を続けている企業であり、今後のコンサルティング業界の拡大を視野に入れると将来性も抜群で安定した仕事ができるのは間違いないでしょう。
また、デロイト・トーマツ・コンサルティングは高年収・好待遇であるだけでなく、最大規模のコンサルティングファームで得た経験や経歴はその後のキャリアにも大きなアドバンテージとなり、さらなるキャリア形成にも有利となります。
転職難易度は決して低くはありませんが、コンサルタントとしてワンランク上を目指すならぜひデロイト・トーマツ・コンサルティングにチャレンジしましょう。
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