転職難易度は?BIG4コンサル難易度と転職を成功させるスキルやポイントを解説

「BIG4コンサルへの転職難易度って他のコンサルよりも高いの?」
「BIG4コンサルへの転職を成功させるためのコツやテクはある?」

コンサル業界の最高峰でありコンサル業界人の憧れ『BIG4コンサル』ですが、転職難易度が高いことでも知られており、挑戦する前に諦めている人も少なくありません。

しかし、好況が続くコンサル業界の慢性的な人手不足や新たなコンサル領域の拡大により、転職難易度が高いといわれるBIG4コンサルでも中途採用を増やしており転職のチャンスが広がっています

そこでこの記事では、BIG4コンサルの転職難易度や採用動向、さらにBIG4コンサルの転職を有利にするスキルや転職の成功率を高めるために有益な3つのポイントを解説します。

コンサル業界のエリートとしてBIG4コンサルで活躍したいという人はぜひご覧ください。

1.BIG4コンサルの転職難易度と採用動向

まず、BIG4コンサルの転職難易度と現在の採用動向について解説します。

BIG4コンサルの転職難易度と採用動向

  1. BIG4コンサルの転職難易度
  2. BIG4コンサルの採用動向

次に1つずつ見ていきましょう。

(1)BIG4コンサルの転職難易度

コンサル業界への転職難易度は他業界と比べると高いといわれていますが、中でもBIG4コンサルの転職難易度の高さはトップクラスといわれています。

BIG4コンサルの転職難易度が高い理由

  • コンサルタントとしての成長機会に恵まれた環境で働ける
  • 知名度・ブランド力・高年収・好待遇
  • 即戦力となる中途採用の基準・条件が基本的に高い

海外にもグループのネットワークを広げているBIG4コンサルでは多くの海外案件・大規模案件に携わることができ、コンサル業務のプロフェッショナルと働くことでコンサルタントとしての成長機会も多く得られるため、転職市場でもコンサルタントを目指すエリート層から人気が高くなっています

また、コンサル業界の最高峰であるBIG4コンサルの高い知名度やブランド力に加え、高年収・好待遇に強い魅力を感じる人も少なくありません。

その一方で、BIG4コンサルの即戦力となる中途採用の基準・条件は高く、一般的なコンサルティングファームで求められる以上の地頭の良さ・論理的思考力・コミュニケーション能力などが求められます

つまり、BIG4コンサルは、もともとの間口が狭い上にそこに各業界のエリートがこぞって応募するため、必然的に転職難易度の高さはトップクラスと言われるのでしょう。

(2)BIG4コンサルの採用動向

コンサル業界が好況の中で、BIG4コンサルも中途採用に積極的な姿勢を取り続けています

従来の企業戦略としてのM&Aや後継者問題に加えて、縮小する国内市場から海外市場へのシフト、DXや先端ICTやITセキュリティなどのデジタル化の推進、働き方改革、CSR・ESG・SDGs・社会貢献などクライアント企業を取り巻く経営環境の劇的な変化の中、コンサルティングの最前線かつ最先端であるBIG4コンサルへの依頼も急増して各社揃って業績好調が続いていると言われています。

特にIT・DXなど新しい分野のコンサルティングに関してBIG4コンサルでは新しい専門チームや部門を組成し、専門知識や専門スキルを持つ人材を積極的に採用する傾向が強くなっています。

また、BIG4コンサルでは、経験者だけでなく未経験者の採用も増えているようです。

コンサル業界の最高峰BIG4コンサルのコンサルタントには豊富な実績を持つ経験者しか採用されないイメージがありますが、最近はクライアント企業の事業内容や属する業界の特徴・強み弱みを理解した、現場理解度の高いコンサルタントによるコンサルティングが求められるようになっています。

そのため、未経験者でも採用されるケースが見られるようになっています。

未経験者であってもそれまでに培ったキャリアと専門性、分析力、課題解決力を武器にすれば十分に転職できる可能性があるので、ぜひチャレンジしましょう。

2.BIG4コンサルの概要と特色

次に、BIG4コンサルについて概要と特色を解説します。

BIG4コンサル

  1. 人を育てる社風が魅力『デロイト・トーマツ・コンサルティング』
  2. 組織が若くチャレンジ精神が豊富『EYストラテジー・アンド・コンサルティング』
  3. 少数精鋭・DXやIT関連に強み『KPMGコンサルティング』
  4. グローバル案件に強み『PwCコンサルティング合同会社』

コンサル業界を代表するBIG4コンサルはそれぞれ個性と魅力を持つ人気のコンサルティングファームです。

次に1つずつ解説します。

(1)人を育てる社風が魅力『デロイト・トーマツ・コンサルティング』

デロイト・トーマツ・コンサルティングは、BIG4コンサルの中でも最難関といわれ、世界規模でコンサルサービスを提供している総合型コンサルの最大手ファームです。

デロイト・トーマツグループを形成し、グループ企業の総合力・連携力を生かしたコンサルティングに強みを持っているのが特徴です。

業務改革コンサルに強く、高い専門性と豊富な経験を持つ各領域のプロフェッショナルがチームを組んでクライアント企業の抱える課題を解決するための提言・政策立案から実行まで全面的な支援を行っており、その高い品質は多くのクライアント企業から絶大な信頼を得ています。

また、人を育てる文化があり、外資系でありながら日系企業に近い雰囲気があるのも特長の1つです。

BIG4コンサルの中ではもっとも採用実績が多く、事業規模の拡大や人員の増強にも積極的な企業でもあるといわれています。

(2)組織が若くチャレンジ精神が豊富『EYストラテジー・アンド・コンサルティング』

EYストラテジー・アンド・コンサルティングは、2020年に設立したチャレンジ精神が強いのが特徴のコンサルティングファームです。

アーンスト・アンド・ヤングが開発したグローバルで一貫した手法・ツールを用いた高品質なサービスに定評があり、グループ企業が別々に行ってきたコンサル業務を統合する形でできた背景から様々な業界の実績とノウハウを保有し、活用しています。

大規模なシステム導入やITを活用した事業サポートなどを手掛けており、ITを用いたコンサルティングに強いファームとしても知られています。

EYストラテジー・アンド・コンサルティングも「プロジェクト・ドラゴン」と呼ばれる成長戦略のもと、中途採用を積極的に行っているようです。

(3)少数精鋭・DXやIT関連に強み『KPMGコンサルティング』

KPMGコンサルティングは、2014年7月1日に「KPMGマネジメントコンサルティング株式会社」「KPMGビジネスアドバイザリー株式会社」「あずさITアドバイザリー部門」の3社の合併により設立したコンサルティングファームです。

事業戦略策定、事業統合、クロスボーダー事業展開、業務改善、組織人事マネジメント変革などのコンサルティングサービスの他、財務トランスフォーメーション、業務改善、IT導入・ITアドバイザリーなどの総合的なコンサルティングサービスを展開しています。

また、少数精鋭のコンサルティングファームとして知られており、DXやIT関連プロジェクトに強みを持ち、近年はサイバーセキュリティ分野でのコンサルに定評があります

2014年に設立した若い会社であるため中途採用者が多く、業績好調により現在も中途採用に意欲的なようです。

(4)グローバル案件に強み『PwCコンサルティング合同会社』

PwCコンサルティング合同会社は、戦略の策定から実行まで総合的なコンサルティングサービスを提供する世界規模の総合型コンサルファームの一つです。

事業領域は20以上の業界に及び、クライアントの抱える課題に応じて様々な専門性をもつコンサルを担当させることで、より実行力の高い解決策を提示する提案力の高さに定評があります。

案件の7割程度がグローバルの案件と海外案件に強みを持つと同時に、「やさしい、コンサル。」を掲げ、オープンでフラットな環境で社員同士の仲が良いことでも有名です。

PwCコンサルティング合同会社も業績好調を受けて、中途の採用意欲が高まっているようです。

3.BIG4コンサルへの転職時に有利になる6つのスキル・経験

BIG4コンサルは転職難易度が高いのは事実ですが、中途採用に積極的な今、次の6つのスキルや経験があることで転職を有利に運ぶことができるといわれています。

転職時に有利になる5つのスキル・経験

  1. コンサル経験・法人営業経験
  2. 高い語学力
  3. 高いコミュニケーション能力
  4. 精神的・肉体的タフさ
  5. アップデート力
  6. コンサル業務に関連した資格

上記の6つはコンサル業界の中でも特に「狭き門」であるBIG4コンサルで高く評価されるために役立つスキル・経験です。

ぜひ可能な限り身につけてBIG4コンサルへの転職を有利に運びましょう。

(1)コンサル経験・法人営業経験

BIG4コンサルへの転職に必要な1つ目のスキル・経験は、コンサル経験・法人営業経験です。

コンサルティング業務では複雑化するクライアント企業の抱える課題に対し、データ分析や論理的思考や知見だけでなく、実際の経験をフル活用した提案が求められます。

そのため、BIG4コンサルでも、他のコンサルティングファームでの勤務経験や、事業会社での社内経営コンサルティングや法人営業の経験、プロジェクトの立ち上げや実行などの経験を高く評価しているといわれています。

書類選考・面接では自身の経験そのものが強いアピールポイントになるため、コンサル経験や法人営業経験が不十分な方は、まずは別のコンサルティングファームで十分に経験を積んだ後でBIG4コンサルへの転職を狙うのも一つの方法です。

(2)高い語学力

BIG4コンサルへの転職に必要な2つ目のスキル・経験は、高い語学力です。

BIG4コンサルが国内の一般的なコンサルと比べて最も大きく異なるのは、グローバルな案件を手かける機会が多い点です。

海外に展開する拠点・グループ企業と連携して国内企業の海外進出・展開や海外企業の国内進出・展開などをサポートする業務も多く、その際に現地のメンバーとの折衝や海外のクライアント企業との交渉も頻繁に行われます。

そのため、BIG4コンサルでは日常的な英会話ができることは採用条件でよく見られ、海外案件を無理なくこなすためにTOEIC800〜850以上などビジネスレベルでの英語力がある人材を評価しています。

また、英語はもちろんのこと、経済成長の著しい中国や東南アジアやインドなどの言語を円滑に話せる語学力や関連知識は効果的なアピールポイントとなります。

語学力を活かして成功した経験などがある人はこの点も強くアピールしましょう。

(3)高いコミュニケーション能力

BIG4コンサルへの転職に必要な3つ目のスキル・経験は、高いコミュニケーション能力です。

クライアント企業が抱える課題を解決するためには、周囲の人間と円滑な関係を築いておくことが不可欠です。

例えば、クライアント企業のオーナー・上層部はもちろんのこと、クライアント企業の規模が大きくなるとステークホルダー数も激増しますし、他のコンサルと比べて海外案件や大規模案件を多く手掛けることが多いBIG4コンサルでは、社内のチームだけでなく他組織や海外のメンバーと協同して案件に取り組むことも少なくありません。

「人を動かす力」ともいえるコミュニケーション能力が低いコンサルタントでは、クライアントやステークホルダー、チームのメンバーなど多くの人を課題解決のために動かすことはできません。

そのため、どんな人と向き合ってもうまくコミュニケーションをとることができ、スタンドプレーをおさえて周囲と連携してプロジェクトの完遂に貢献できる協調性のある人材をBIG4コンサルでは高く評価しているといわれています。

コミュニケーション能力の高さは面接でも厳しくチェックされるので普段から多くの人と触れ合いコミュニケーション能力を高めておきましょう。

(4)精神的・肉体的タフさ

BIG4コンサルへの転職に必要な4つ目のスキル・経験は、精神的・肉体的なタフさです。

BIG4コンサルのコンサルタントは、外資系特有の成果主義や「昇進するか、さもなくば退職するか」という「Up or Out」の風潮の中でコンスタントに成果・バリューを出し続けなければならない言われています。

また、困難な課題を抱えるクライアント企業のサポートやクセの強いオーナー・ステークホルダーとの交渉、規模の大きなプロジェクトに関わっている場合は激務になることもあるなど、精神的・肉体的な強靭さが求められるでしょう。

採用コストを考えれば、仕事や人間関係にプレッシャーやストレスを感じて採用してもすぐに辞めてしまいそうな人よりも、「厳しい環境だからこそ逆にやる気とモチベーションが上がる」とタフで熱意があり、長く勤められそうな人を採用担当者は選考で見極めています

面接時に精神的・肉体的なタフさと熱意をアピールすることで、BIG4コンサルでも好印象を与えることができます。

(5)アップデート力

BIG4コンサルへの転職に必要な5つ目のスキル・経験は、アップデート力です。

コロナ禍を経た今、日本だけでなく世界中で、そしてあらゆる業界で旧来のビジネスモデルが変化しつつあると同時に、新しいテクノロジーや規範・ルールの導入などドラスティックな変化が起こり、従来のコンサルティングでは対処できないケースが多数発生しています。

例えば、IT・DX分野での依頼が増えている今、クライアント企業が「今」抱えている課題の解決にコンサル側が古いやり方や価値観や情報でサポートするのは困難です。

特に大手企業や海外企業をクライアントに抱えるBIG4コンサルは変革の最前線にいるといっても過言ではなく、既存の価値観や先入観を取り払い、国内外・業界の最新の情報やテクノロジーを取り入れた先を読んだサービスが常に求められます。

そのため、BIG4コンサルではコンサルタントにも常に好奇心や向上心を持って新しい仕組みやテクノロジー等を吸収して成長するアップデート力を持つ人材を求めています

自己研鑽を欠かさず、アンテナを広げて常に努力を続けることができることも大きなアピールポイントとなり、高く評価されることでしょう。

(6)コンサル業務に関連した資格

BIG4コンサルへの転職に必要な6つ目のスキル・経験は、コンサル業務に関連した資格です。

コンサル業務に関連した資格

  • 公認会計士
  • 税理士
  • 弁護士
  • 中小企業診断士
  • MBA(Master of Business Administration)
  • PMP(ProjectManagement Professional)など

資格は必須ではない求人も多いのですが、BIG4コンサルでは大きなプロジェクトを分業して担当することも多く、その業務に関連した資格があれば専門的な知識をすでに有していることを証明でき、即戦力として有益な人材であることをアピールすることができます。

資格を取得しているだけでなく、それを活かした実践経験があればさらに高く評価されます。

コンサル業務に関連した資格を取得するために習得した知識や情報は実際にコンサル業務でも大いに役立つので備えておくことをおすすめします。

4.BIG4コンサル転職成功の3つのポイント

BIG4コンサルへの転職の成功率を高めるために有益な3つのポイントを解説します

BIG4コンサル転職成功のポイント

  1. 志望動機や転職理由、キャリアビジョンを明確にしておくこ
  2. ケース面接や英語面接などBIG4コンサルの選考に向けた対策をすること
  3. BIG4コンサル並びにコンサル業界に詳しい転職エージェントに相談すること

難易度がとても高いBIG4コンサルも入念な準備を行うことで、転職成功率を高めることが可能です。

次に1つずつ解説します。

(1)志望動機や転職理由、キャリアビジョンを明確にしておくこと

1つ目のポイントは、志望動機や転職理由、キャリアビジョンを明確にしておくことです。

コンサルティングという無形商品を売るコンサルティングファームでは、それを売る際に経営やファイナンスの知識はもちろん必要ですが、最後は人として信頼してもらえるか、人を動かす力や熱意や信念があるかどうかが決め手となります。

そのため、BIG4コンサルでも応募者の能力やキャリアはもちろんのこと、コンサルの仕事にかける熱意も重視して採用の判断をしています

そのため、数あるコンサルの中でどうしてここに行きたいのか(志望動機)、なぜ前職を離れてここを選んだのか(転職理由)、またどんなコンサルタントになりたいのか・どんなキャリアを創っていきたいのか(キャリアビジョン)から、コンサルという仕事に対するその人の熱意や信念や目的を読み取ることができるかどうかが重要です

書類選考や面接時に担当者の心を掴み、「ぜひ一緒に働きたい」と思うような具体的で説得力のある志望動機や転職理由、キャリアビジョンを固めておきましょう

(2)ケース面接や英語面接などBIG4コンサルの選考に向けた対策をすること

2つ目のポイントは、ケース面接や英語面接などBIG4コンサルの選考に向けた対策をすることです。

書類選考は通過しても、面接が不安という人も少なくありません。

特に転職難易度が高いBIG4コンサルの面接は「厳しい面接官から一方的に厳しくチェックされ評価される場」と捉えがちですが、実はそうではありません。

面接はどんなスタイルであれ、最終的には面接官だけでなく自分自身も「この人と一緒に働きたいか?」をお互いに確認する場です。

それを正しく判断するためには、まずは自分の経験や魅力、スキルを落ち着いて面接官に正しく伝えられるようになっておくことが不可欠です。

BIG4コンサルそれぞれの面接スタイルに合わせた練習を何度も繰り返し行うことで自信がつき、どんな質問が出ても適切に対処する対応力も身につくことでしょう。

(3)BIG4コンサル並びにコンサル業界に詳しい転職エージェントに相談すること

3つ目のポイントは、BIG4コンサル並びにコンサル業界に詳しい転職エージェントに相談することです。

超難関といわれるBIG4コンサルへの転職をサポートした実績のある転職エージェントならば、BIG4コンサルが求める人材の傾向や書類選考対策・面接対策のナレッジを豊富に保有しているので、履歴書・職務経歴書の添削、ケース面接・選考対策など転職に備えて十分な準備ができるよう徹底してサポートしてくれます。

他にも、働きながらスムーズに転職活動が行えるように本人に代わって面接日程調整や内定後の条件交渉や入社日交渉など様々なサポートも行ってくれます。

また、変化の激しいコンサル業界の最新情報や動向も豊富に把握しているので、転職の際はBIG4コンサルへの転職サポート実績が豊富な転職エージェントを選ぶのが近道です。

まとめ

コンサル業界の最高峰であるBIG4コンサルへの転職難易度は非常に高いです。

しかし、学歴が重視される新卒生の就活と異なり、中途採用ではスキルや経験・実績や人柄に比重が置かれるため、自分の努力次第で最難関のBIG4コンサルへの転職を成功させることは可能です。

さらに、今は案件数の増加やITなど新しく専門的なコンサルティング業務のニーズの高まりによりBIG4コンサルでも即戦力性の高い中途採用人材の募集を積極的に行っているため、以前よりも転職希望者にとってBIG4コンサルへの転職は追い風が吹ている絶好のチャンスとなっています。

ぜひBIG4コンサルで求められるスキル等を十二分に身につけ、BIG4コンサルに強い転職エージェントの力も活用してBIG4コンサルへの転職を成功させましょう。

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