【公認会計士からコンサルティングファームへ】人気の高いコンサル領域と得られる4つのメリット

「公認会計士からコンサルタントに転職したい」
「どのようなコンサル領域が会計士の転職先として人気なのか知りたい」

公認会計士といえば、資格難易度ランキングで最上位かつ高いネームバリューと評価を得ている資格です。

公認会計士の活躍先は監査法人や公認会計士事務所、税理士法人などが挙げられますが、最近ではコンサルティングファームへ転職する人が増えています

そこでここでは、公認会計士がコンサル業界へ転職する際に人気の高い3つのコンサル領域と合わせて、コンサルティングファームへ転職することで得られる4つのメリットを解説します。

この記事を読めば、更なるキャリアを築くために公認会計士がコンサルへ続々転職する理由がわかることでしょう。

1.【公認会計士】人気の高いコンサル業界の転職先

公認会計士に特に人気の高いコンサル業界の転職先は、次の3つの領域のコンサルティングファームです

会計士に人気のコンサル領域

1.財務・会計系コンサルティングファーム
2.戦略系コンサルティングファーム
3.事業再生コンサルティングファーム

コンサルタントに資格は必要ありません。

そのため、公認会計士からコンサル業界に転職する場合は、どの領域のコンサルティングファームにも挑戦は可能です。

一般的に、『公認会計士』の資格や経験を存分に活かせるコンサル領域を選んで、転職のリスクを最小限におさえたいと考える人が多いですが、その一方で、今持っている知識や経験をもとに、更なる成長を求めて全く新しい領域に挑戦する人もいます

次に、具体的なファーム例や平均年収と合わせて1つずつ解説していきます。

(1)財務・会計系コンサルティングファーム

1つ目の人気のコンサル領域は、財務・会計系コンサルティングファームです。

公認会計士からコンサルティング業界に転職する際に第一候補となるのが、企業の財務面を監査する公認会計士の知識やスキル、経験をそのまま活かせる財務・会計系コンサルです。

財務・会計コンサルティングファームでは、企業経営の基盤となる『ヒト』『モノ』『カネ』のうちの1つである『カネ』の調達・運用、および管理に関するサポートを行うのがメインの仕事です。

財務・会計コンサルタントの主な業務

  • 会計業務フローの分析・課題策定・改善など会計業務プロセスのアドバイス
  • 会計に関する法規制の監視・対応
  • 投資や費用削減に関するアドバイス
  • 資金調達・投資戦略・M&A・企業再生支援に関する提案 など

クライアント企業の経営に関わり、会計・財務・税務等の面からサポートするのは公認会計士と同じですが、財務・会計コンサルタントはそこからさらに業務範囲が広くなっているのが大きな違いです。

会計士の仕事との親和性が高い財務・会計コンサルタントの平均年収は700~1,000万円(推定)程度ですが、成果によってはボーナス等で更なる高年収を得ることも可能です。

(2)戦略系コンサルティングファーム

2つ目の人気のコンサル領域は、戦略系コンサルティングファームです。

戦略系コンサルティングファームでは、クライアント企業の事業戦略などの立案・実行サポートをサポートを高いレベルで行っており、そこで働くコンサルタントにはずば抜けた論理的思考能力とビジネスセンスが求められます。

その方向性やスキルと、監査・財務・税務などを得意分野とする公認会計士のスキルやキャリアとの相性はそれほど良いとは言えませんが、戦略系コンサルティングファームで企業の経営戦略に携わるうちに、高い知見や経営に関するノウハウやセンス等が身につき、ビジネスパーソンとしての付加価値をさらに上げることができます

そのため、戦略系コンサルティングファームは、財務・会計領域に留まらず、自分のスキルやキャリアの幅を大きく広げていきたいという公認会計士に人気が高いです。

戦略系コンサルティングファームの平均年収は900〜1,500万円(推定)であり、他業界と比べても高いといわれるコンサル業界の中でもトップクラスとなっています。

(3)事業再生コンサルティングファーム

3つ目の人気のコンサル領域は、事業再生コンサルティングファームです。

事業再生コンサルティングファームは、危機に直面している企業の経営を健全なものにするために、財務・事業構造・業務システムなど多角的な視点から改善してリストラクチャリングしていくのが主な業務です。

具体的には、不採算事業の整理、組織構造の変革、金融機関との交渉など、数字に強い公認会計士の腕の見せ所が多いといえ、監査法人や会計事務所で携わってきた業務との親和性も高いです。

現在、経営環境の変化が著しい中、企業や地方自治体や教育機関の事業再生案件は増加傾向にあります。

コンサルタントとしての様々な経験を積みたいという人や企業再生を通じて日本経済に貢献したいという人に人気が高くなっています

事業再生コンサルティングファームの平均年収は20~30代で700~1,200万円(推定)です。

2.公認会計士がコンサルティングファームに転職するメリット

公認会計士がコンサルティングファームに転職するメリットはいくつもありますが、ここでは主な4つを紹介します。

コンサルへの転職で得られる4つのメリット

  1. 年収アップが見込める
  2. キャリアの選択肢が大きく広がる
  3. 豊富な人脈を築くことができる
  4. 大きなやりがいを得られる

次に1つずつ見ていきましょう。

(1)年収アップが見込める

1つ目の会計士がコンサルの転職するメリットは、年収アップが見込めることです。

公認会計士の平均年収は、一般的な企業と比べて高水準であることで知られています。

具体的に公認会計士の年収を見てみると、勤務先が監査法人の場合は589万~785万円(推定)、公認会計士事務所の場合は約662万円(推定)となっています。 (出典:厚生労働省「賃金構造基本統計調査」(2022年))

一般的に、監査法人・公認会計士事務所から他の事業会社等へ転職する場合には年収がダウンするケースも珍しくありません。

しかし、コンサル業界は基本的に年収の水準が高く、成果主義の業界であるため、現在の収入を維持したまま、あるいはそれ以上の年収アップが期待できる転職が可能です。

コンサル業界は、領域やファームの規模、職位でも異なりますが、20代後半~30代前半でコンサルタントとして中途入社した場合の平均年収は900~1,300万円程度となっており、若いうちから大台に乗せることも難しくはありません。

さらに、実力主義・成果主義のコンサル業界では、社歴に関わらず成果を上げれば昇級によってベース給が一気に上がって大幅な年収アップが期待できるだけでなく、業績賞与(ボーナス)やインセンティブが加わることで更なる高年収を得ることも可能です。

しかも、パートナークラスともなれば億単位の年収を得ている人もおり、能力次第で監査法人・公認会計士事務所では得られないレベルの年収を得るチャンスが当たり前にあるのがコンサル業界です。

高年収を求めて転職を考えている会計士にとって、自分が頑張った分だけ見返りが得られるコンサルティングファームは理想的といえるでしょう。

(2)キャリアの選択肢が大きく広がる

2つ目の会計士がコンサルの転職するメリットは、キャリアの選択肢が大きく広がることです。

監査法人や公認会計士事務所では、クライアント企業のコンサルティング業務を行うところもありますが、主に財務・会計・税務等の業務がメインとなります。

一方、コンサルティングファームでは、クライアント企業が抱える経営課題に対して提案と支援を行うため、経営に関する知見やノウハウなども含めたビジネスパーソンとしての様々なスキルや知識が身につきます

財務・会計・税務等の知識に加えて、さらに監査法人や公認会計士事務所の業務では身につけられない高度な経営知識や経営判断力なども身につけられることから、会計士からコンサルに転職することでその後のキャリアの選択肢も大幅に広がります

実際、公認会計士からコンサル、そこからのネクストキャリアとして経営分野に進む人も多いです。

(3)豊富な人脈を築くことができる

3つ目の会計士がコンサルの転職するメリットは、豊富な人脈を築くことができることです。

コンサルティングファームではあらゆる業界の企業のコンサルティングを行うため、幅広い世界のトップ層と人脈を築くことができます

また、『アルムナイ制度』によってファームのOB・OGとも強いつながりを作ることも可能です。

『アルムナイ』とは過去に直接的な雇用関係にあった人の集まりであり、そのネットワークに入ることで今後の自身の仕事やキャリアアップを有利に運べるなど、得られる利益は計り知れないといわれています。

特にコンサル業界の『アルムナイ』の結束力は強いことで知られています。

例えば、外資系・総合コンサルティングファームのアクセンチュアの『アクセンチュア・アルムナイ・ネットワーク』は、30万人以上が在籍している巨大ネットワークであり、ビジネスシーンで大きな影響力を持っています。

他にも、”人材輩出企業”と名高い外資系・戦略系コンサルティングファームのマッキンゼーやボストン・コンサルティング・グループの『アルムナイ』も有名です。

コンサルのネクストキャリアとして事業会社・ベンチャー・金融などで活躍している人も多いことから、公認会計士がコンサル業界に転職することで業界を越えた縦と横のつながりが飛躍的に増え、人脈という大きな財産を得ることができます。

(4)大きなやりがいを得られる

会計士がコンサルに転職する4つ目のメリットは、大きなやりがいを得られることです。

監査業務や税務・会計の仕事は、いわば数字から企業の「過去」を見る仕事がメインとなります。

一方、コンサルの仕事は、クライアント企業の「今」を見て「未来」に向けて経営に関する提案を行う仕事といえるでしょう。

その分、プレッシャーや責任も大きく、難易度も高くなりますが、そこに面白味や楽しさを感じる人も多く、結果が出た時に得られる達成感や満足感、クライアントからの「ありがとう」の言葉に大きなやりがいを感じるというコンサルタントも少なくありません

また、大企業や政府などがクライアントである場合、経済や社会の最先端の問題に自分が関わって役立てることに、大きな意義を感じる人も多いです。

コンサルタントの仕事は、クライアントの問題解決を通じて新しい未来を創る仕事です。

そんな仕事に携わることで、ビジネスパーソンとして大きな喜びを感じることができることも大きなメリットといえるでしょう。

まとめ

公認会計士のコンサル業界への転職について解説しました。

もともと財務・会計・税務の知識や実績が豊富な公認会計士は、他業種からコンサル業界を目指す人と比べて最初から大きなアドバンテージを持っているといえ、実際に採用条件に『公認会計士』の資格を掲げているコンサルティングファームも多いです。

そのアドバンテージを最も活かせるのは、財務・会計系のコンサルティングファームや事業再生コンサルティングファームですが、更なる成長を求めて戦略系コンサルティングファームにチャレンジする人も少なくありません。

いずれにせよ、コンサルタントの経験やそこで得た知識・スキル・人脈は、今後のビジネスパーソンとしてのキャリアの選択肢を大きく広げてくれるのは間違いないでしょう。

ただ、コンサル業界は、領域もファーム数も多いため、どのコンサルティングファームを選べばよいか迷ってしまう人も少なくありません。

自分のキャリアプランややりたいことにマッチした領域・コンサルティングファームを選ぶために、転職活動を始めるならまずコンサル業界に強い転職エージェントに相談するのがおすすめです。

自分に合ったコンサルティングファームを探してくれるだけでなく、ファームに合わせた面接対策など転職活動全般をサポートしてくれるので、忙しい現職と並行して無理のない転職活動ができます。

自分のキャリアプランを考えて転職を成功させましょう。

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