「和魂洋才」を掲げるコンサルファーム『コーポレイト・ディレクション』の転職動向と待遇
「コーポレイト・ディレクションってどんなコンサルティングファーム?」
「チャレンジングなコンサルティングができるって本当?」
コーポレイト・ディレクションは外資系大手コンサルティングファームの出身者らで立ち上げられた国内初の独立系経営戦略コンサルティング会社です。
『和魂洋才』を掲げて日本企業にマッチするコンサルティングに加え、日本企業の海外展開も力強くバックアップするなど革新的なコンサルティングを創業当初から行っている魅力的なファームです。
そこで今回は、コーポレイト・ディレクションについて概要や待遇と合わせて気になる転職動向について解説します。
既成概念に捉われることなくチャレンジングな環境でコンサルタントとしての経験・スキルを積みたい人は必見です。
1.コーポレイト・ディレクションの概要
まずコーポレイト・ディレクションとはどんなコンサルティングファームなのか見てみましょう。
- コーポレイト・ディレクションの歴史
- コーポレイト・ディレクションの特長・事業内容
創立当初からコーポレイト・ディレクションは他のコンサルティングファームとは一線を画しているファームです。
次に1つずつ解説します。
(1)コーポレイト・ディレクションの歴史
コーポレイト・ディレクションは、1986年1月に日本初の独立・自立の経営・戦略コンサルティング会社をめざし、外資系コンサルティング会社ボストン・コンサルティンググループ在籍者10名のスピンアウトにより設立されたコンサルタント集団です。
「和魂洋才」という独自の考え方を掲げ、Fact&Logic(事実に基づく分析と論理的思考)など欧米の合理的・科学的戦略思考様式を日本の経営現場の現実に融合させた独自のコンサルティングに定評があります。
大企業や中小企業、株式非公開の企業など民間企業に留まらず、医療機関・官公庁など幅広い分野の顧客に対し、経営戦略及び実施支援、組織・体制・情報システムに関する質の高いコンサルティングサービスを提供しています。
また、2005年にCDI-Medical(医療)、2006年にCDI-Solutions(経営)と関連会社を設立し、さらにコンサルティング領域の拡大と強化を進めています。
2008年のCDI-China(上海支社)の設立を皮切りに、2011年にはCDI-Vietnam(ホーチミン支社)・CDI-Thailand(バンコク支社)、その翌年にはCDI Asia-Pacific(シンガポール支社)を設立するなど海外展開も意欲的に行い、国内にとどまらずアジアをベースとしたコンサルティングファームへと展開しています。
会社名 | 株式会社コーポレイト・ディレクション Corporate Directions, Inc. |
本社所在地 | 東京都品川区東品川2-2-4 天王洲ファーストタワー23階 |
代表者 | 代表取締役 石井 光太郎・小川 達大 |
設立 | 1986年1月 |
業務内容 |
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従業員数 | グループ全体75人(コンサルティング・カンパニー) ※2023年1月現在 |
顧客 | 上場会社を中心に約1,000社(累計) |
ホームページ | https://www.cdi-japan.co.jp/ |
沿革 | 1986年 BCG出身者により設立 2005年 CDI-Medical(医療)を設立 2006年 CDI-Solutions(経営・IT)と関連会社を設立 2008年 CDI-China(上海支社)を設立 2011年 CDI-Vietnam(ホーチミン支社) CDI-Thailand(バンコク支社)を設立 2012年 CDI Asia-Pacific(シンガポール支社)を設立 2014年 アールユーエムアドバイザーズ株式会社を設立 2018年 CDI Technology & Design Lab・CDI内ユニットを設立 2018年 CDIソリューションズ関連会社株式会社イクサークを設立 2019年 オークネットと戦略系コンサルティングファーム「ストラテジックインサイト」を共同出資で設立 2020年 株式会社oriri、 CDI内カンパニー設立 |
(2)コーポレイト・ディレクションの特長・事業内容
「和魂洋才」を掲げるコーポレイト・ディレクションは、日本企業の企業風土や文化に合わせたソリューションを提供する点が大きな特長です。
クライアント企業が直面する固有の経営課題の創造的解決にクライアント企業と共に取り組むコンサルティングファームであり、その際に経営トップ層だけでなくミドル層をも巻き込むアプローチによる「企業変革の現実化」を得意としています。
コーポレイト・ディレクションのコンサルティングサービスは、金融・自動車・IT情報通信・メディア・消費財・流通小売り・不動産・運輸など幅広い業種に対し、全社戦略・事業戦略、新規事業、R&D・イノベーション、M&A・PMI、海外コンサルティング、ベンチャー支援など幅広いテーマに対応しています。
特に、難易度の高い事業再建案件のほか、ベンチャー企業の経営支援、大企業の新規事業展開の案件を数多く手がけ、近年ではメガベンチャーの支援を行うなど勢いのあるコンサルティングファームです。
ユニークな事業モデルや前例のない事業など難易度が高く創造的な事業のコンサルティング事業を積極的に展開しているのがコーポレイト・ディレクションと同業他社の大きな違いといえるでしょう。
2.コーポレイト・ディレクションの待遇
次に、気になるコーポレイト・ディレクションの待遇について解説します。
- コーポレイト・ディレクションの平均年収
- コーポレイト・ディレクションの社風・社内環境・福利厚生
コーポレイト・ディレクションは待遇面でも社員が高いモチベーションを持って働ける環境が整っているコンサルティングファームです。
次に1つずつ見ていきましょう。
(1)コーポレイト・ディレクションの平均年収
国内独立系コンサルティングファームであるコーポレイト・ディレクション株式会社の平均年収は880万円といわれており、実績次第では1,000万円を超えることも可能です。
年収の内訳は、固定給+変動給(業績連動・個々のパフォーマンス連動)となっており、昇進は年に2回、全パートナーによる合議制によって決定されます。
前職の年収・転職後の職位によって年収も変わってきますが、コーポレイト・ディレクションの年収は日本の平均年収(441万円)や2021年度日本の上場企業(3,213社)の平均年収(605万円)と比較しても遥かに高水準といえるでしょう。
コーポレイト・ディレクションでは、社員は一人ひとり複数のプロジェクトを兼任するのが基本となっており、多くの案件を短期間で経験できる仕組みになっているため成果を出しやすい上に、出した成果が変動給に反映されやすくスピード昇進も可能であるのが魅力です。
また、コーポレイト・ディレクションでは自身でプロジェクトの提案・発注を行うようになると、成績次第でタイトルに応じた固定給を上回る変動給を得ることも珍しくありません。
出した成果に対し確実で満足のいく見返りがあるため常に高いモチベーションを持って働くことができるのもコーポレイト・ディレクションの大きな魅力といえるでしょう。
(2)コーポレイト・ディレクションの社風・社内環境・福利厚生
コーポレイト・ディレクションは、上が部下を育てるという『徒弟制』を採用しており、コンサルティング業界に多い『UP or Out』の風潮はなく、人を育てる文化が根付いた社風です。
フラットでアットホームな雰囲気で言いたいことを言いやすい環境であり、社員も退職プレッシャーがないため居心地よく働けると口コミでも評価されています。
また、「やりたいことをやる」という理念のもとで自由と自立を重んじる意識が強く、自主的に学び自己研鑽を積み、積極的に挑戦する人を応援するという風潮が強いのもコーポレイト・ディレクションの大きな特長です。
アジアにも拠点を持つコーポレイト・ディレクションでは、海外での仕事に取り組みたければ海外拠点での勤務も可能なので、広い世界でコンサルティング業務のスキル・経験を積みたいという人にもおすすめです。
福利厚生も、交通費全額支給、各種社会保険完備、週休二日制、年次有給休暇、年末年始夏期休暇、慶弔休暇、フレックスタイム制、リモートワーク可など充実しています。
また、コーポレイト・ディレクションでは「work is Life」の考え方が定着しており、クライアント先への常駐スタイルがメインととなるため、仕事とプライベートを一体として考え働ける人に合っている環境といえるでしょう。
3.コーポレイト・ディレクションの転職動向
最後に、コーポレイト・ディレクションの転職動向について解説します。
- コーポレイト・ディレクションの転職状況
- コーポレイト・ディレクションの転職情報
- 業界未経験からでも可能か
コーポレイト・ディレクションへの転職は簡単ではありませんが、コンサルタントとしてさらに上を目指すなら挑戦してみる価値のあるコンサルティングファームであるのは間違いありません。
次に1つずつ見ていきましょう。
(1)コーポレイト・ディレクションの転職状況
コーポレイト・ディレクションの転職難易度はかなり高いと考えられます。
海外にも展開している少数精鋭のコンサルティングファームであるため他のコンサルティングファームと比べて採用人数が限られている上に、採用した人材を有能なコンサルタントへと大切に育てる文化があるので採用時の基準がかなり高くなることから、コーポレイト・ディレクションの門戸は非常に狭いといわれています。
しかし、コーポレイト・ディレクションに入社できればその後はチャレンジングな雰囲気の中で他のコンサルティングファームでは出会えないような案件に数多く取り組むことができます。
コンサルタントとしての成長機会に恵まれ、待遇面でも満足度が高いコンサルティングファームであるため、ぜひ自身のキャリアや成長を考えワンランク上を目指すならぜひコーポレイト・ディレクションに挑戦しましょう。
(2)コーポレイト・ディレクションの転職情報
コーポレイト・ディレクションの転職情報を紹介します。
現在募集しているのは2つの職種です。
職種 | 業務内容 |
経営戦略コンサルタント | 戦略コンサルティングとしてクライアントの経営を支援 |
Asia Business Unit (ABU) コンサルタント | コーポレイト・ディレクションのグローバル拠点にて、日本企業が東南アジア市場に進出し、攻略していくプロセス全てを支援 |
コーポレイト・ディレクションでは仕事を単に「こなす」労働力ではなく「つくる」仲間を探しており、「採用」ではなく「参加」するメンバーを募集しています。
コーポレイト・ディレクションに興味がある人はぜひ応募しましょう。
(3)業界未経験からでも可能か
コーポレイト・ディレクションへの転職は業界未経験でも可能です。
コーポレイト・ディレクションでは経営者が直面する未知の領域に対して新しいチャレンジを支援することをポリシー・社是としています。
そのため、固定概念に凝り固まり、新しい視点を持ってチャレンジをすることができない経験者よりも、柔軟性があり発想力のある未経験者をポテンシャル採用をするケースも少なくありません。
コーポレイト・ディレクションでは自律したコンサルタントを育てるために職人の師匠が弟子を取る『徒弟制』を採用し、前職で蓄えた知識・スキルをコンサルタントとしての能力に昇華させることを主眼として入門する参加者(採用者)を鍛え支え育てる環境を整えています。
つまり、コーポレイト・ディレクションでは未経験であることはそれほど大きなデメリットにはならないようになっているので安心してください。
ただし、コンサル未経験であっても、少なくともM&A経験・財務スキル等があることが大前提となるため、これらの経験やスキルがあり、かつコンサル業界で新しいチャレンジをしてみたいという人はぜひ挑戦しましょう。
コーポレイト・ディレクションへの転職においてコンサルティング業界未経験は大きなデメリットにはなりませんが、上記の4つの特徴に当てはまる人は向かないのでぜひ参考にしてください。
まとめ
国内外の一流企業だけでなく官公庁の外部ブレーンとして実績を重ねているコーポレイト・ディレクションは、外資系コンサルティングファームのドライでシビアな雰囲気は苦手、日本企業の実情を踏まえた実践的で革新的なコンサルティングを行いたい人に向いている「和魂洋才」コンサルティングファームです。
転職難易度は高いのは事実ですが、コーポレイト・ディレクションで活躍できればどの企業・どの環境でも即戦力になれるのは間違いなく、コンサルタントとしても大きな収穫・成長を得られることでしょう。
海外展開にも積極的なので、世界を股にかけて活躍したい人にもおすすめですので、興味がある人はぜひチャレンジしましょう。
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