コンサルタントの起業のコツ!起業する際の注意点を知って成功しよう
「現在コンサル企業勤務しており起業を考えているが、起業を成功させるコツが知りたい」
「起業の注意点が知りたい」
現在コンサル企業に勤務している方の中で起業を考えているけれど、方法がわからない、という人も多いでしょう。
コンサルタントが起業を成功させるためには、いくつかのコツを押さえなければなりません。
今回は、コンサルタントの起業が成功するためのコツや、起業の際の注意点をご紹介します。
是非、コンサルタントの経験を活かし、起業を成功させましょう。
1.コンサルタントの起業が成功するためのコツ
コンサルタントの起業が成功するためのコツを2つご紹介します。
1.コンサル時代の課題発見・分析・提案能力を活かす
2.コンサルタントとして独立する
起業で成功するためには、経営者の視点を持ち、物事を俯瞰的に見る視点が必要です。
今までクライアントの課題解決のために磨き上げたスキルを、自分の会社に対しても使うように心がけると、客観視できた良い企業を作り上げられます。
(1)コンサル時代の課題発見・分析・提案能力を活かす
1つ目のコツは、コンサル時代に培った、課題発見・分析・提案能力を生かすことです。
現在の仕事では、この能力をクライアントの課題解決のためだけに使っていたかもしれません。
しかし起業するにあたっては、その目線を業界全般や一般社会に向け、そこに足りていないものは何か?どうすればそれを解決できるのか?など、経験を生かして、見つけ、実行することが大切です。
コンサルタントには、医師や弁護士のように、特別な資格は要りません。
「自分はコンサルタントです」と名乗れば、その肩書で世の中に出られる仕事です。
だからこそ、今までの経験を武器に、物事を見る視点が、成功のために必要になります。
(2)コンサルタントとして独立する
起業と言うと、前職の経験を活かして同じ業界で独立するか、全く違う分野の ビジネスを立ち上げるかの2パターンありますが、まずはコンサルタントとして独立することが、成功するためのコツ2つ目です。
未経験の分野で独立するよりも、自身の経験を活かしたコンサルをクライアントに向けて提供する方が、成功の可能性は高くなります。
コンサルタントとしての独立は、クライアントの課題解決のためのノウハウをすでに身につけているという他、 コンサルタントという仕事は仕入れがないため在庫を抱える必要がなく、極端な話、パソコンとネット環境があれば、どこででもできる仕事であることがメリットです。
現在のコンサルティングファームを、円満に退職できた場合、今までのクライアントから、起業後も、仕事を受注できる可能性がありますので、0から営業をしなければならない環境か、顧客がいる状態から営業がスタートできるか、スタートラインが変わる可能性があることも、理由の一つとなります。
2.コンサルタントが起業する際の注意点
次にコンサルタントが企業する際の注意点を4つ、見てみましょう。
1.明確なビジョンを持つ
2.失敗を恐れない決断をすることを意識する
3.現場との剥離が起きないことを意識する
4.最初は収入が低いことを前提としておく
起業する人は、起業した後の成功ビジョンを持っています。
しかし、それが漠然とお金を稼ぐことだけであったり、細かな点に配慮出来ていなかったりすると、起業は失敗に終わる可能性が高いです。
起業する前に今一度、注意点を確認し、自分の中に落とし込んでおけると良いですね。
(1)明確なビジョンを持つ
1つ目の注意点は、明確なビジョンを持つということです。
起業する人は、コンサルタントとして豊富な経験を持っていると思いますが、これまでの実績があったとしても、起業にあたって漠然とした思想で起業してしまえば、成功することは困難になります。
「起業して月収何百万になる」と言ったようなビジョンも大切ですが、ターゲットはどこに置くのか、どんな事業を展開するのか等、細かく明確に計画を立てて、それに則った行動をすることが重要です。
明確なビジョンを持てれば、起業とは何をすれば良いのか分からないという人も、ビジョンから現在までの逆算ができるようになります。
そうして、今の時点からできる準備を行っていきましょう。
(2)失敗を恐れない決断をすることを意識する
コンサル時代の中心業務は、あくまでクライアントの課題解決の補助・支援であり、意思決定はあくまでクライアント自身でしたが、起業する場合、最終的な意思決定権は、コンサルタント自身にありますので、1つ1つの行動は、決断の連続になります。
意思決定に大切なことは、失敗を恐れないこと。
失敗を恐れてしまうと、行動が止まり、動きのスピードが遅くなってしまいます。
――失敗は自分に何かを気づかせるためにあったと割り切る(松下幸之助)
――チャレンジして失敗を恐れるよりも、何もしないことを恐れろ(本田宗一郎)
――致命的にならない限り、失敗してもいい(柳井正)
成功者の言葉を旨に刻み、決断していきましょう。
(3)現場との剥離が起きないことを意識する
コンサルタントがマネージャークラスになる前に起業した場合に起こりやすいことが、現場との剥離です。
こちらが提案するプランと、クライアントや現場が望むものは、必ずしも、一致すると限りません。
明確なビジョンに向けて経営者目線で提案することでも、まずそのプランが、実行可能なものなのかどうか、現場に沿ったものであるのかどうかを、確認することはとても大切です。
最終目標をビジョン達成に置いていたとしても、現段階で進めることはここまで、など、段階的に実行をして行って、現場との剥離を少なくすることを意識していくと良いでしょう。
仮に、現場との剥離があるままプロジェクトが進行してしまうと、小さな剥離が大きな剥離になり、クライアントとのすれ違いが生まれてしまう原因となることもあります。
そうなると、修正困難に陥ることもあるため、経営視点と現場との距離は、常に確認すると良いですね。
(4)最初は収入が低いことを前提としておく
起業したからと言って、収入がいきなりアップすることは少なく、むしろ最初は、前職よりも収入が低くなることを前提としておくと良いでしょう。
起業して独立した際、一番の優先事項は、クライアントの獲得です。
既に他のコンサルタントと契約をしているクライアントである場合、自分のコンサルに乗り換えてもらうために、戦法の1つとして、他よりも低価格でサービスの提供を行うこともあるでしょう。
一度取引をすれば、サービスを良いと思ってもらい、継続的な取引に繋がることもありますし、追加で専門的なサービスが必要であれば、それを提案することで、単価アップも見込めます。
起業後新規クライアントの獲得を狙うために、最初から報酬が高い起業・独立は無いと思っておくと良いです。
まとめ
コンサルタントの起業について、起業を成功させるコツから、コンサルタントが起業する注意点までをご紹介しました。
起業をする際には、将来の目標を叶えた姿が頭に浮かんでいるかもしれません。
その姿を実現するために、明確なビジョンを持ち、経営者目線で、失敗を恐れない決断を繰り返していきましょう。
始めのうちは収入が低くなることも予想されますので、起業を思い立ってもすぐに行動に移すのではなく、半年ほど仕事が無くても活動出来るよう、資金を潤沢に整えてから、行動に移すようにすると良いですね。
コンサル時代の経験を活かし、是非、クライアントに寄り添うコンサルタントとして、起業を成功させてください。
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