コンサルからの転職先おすすめ5選!転職で意識すべきポイントも解説
「現在コンサルタントとして働いているが、魅力的な転職先があれば知りたい」
「コンサルタントとして培ったどんなスキルがアピール材料になるのだろう」
このように、コンサルタントとしての職歴を持っており、次なるステップとしてどのようなアクションを起こすべきか悩んでいる方も多いのではないでしょうか。
コンサルタントは論理的思考力・コミュニケーション能力・精神力といった高度なスキルが求められる仕事であり、上手に活かせばさらなるスキルアップや年収アップは難しくありません。
今回はコンサルからのおすすめの転職先を紹介し、転職に向けて意識すべきポイントも併せて解説します。
スキルを最大限に活かした転職がしたい、キャリアアップが可能な業界を色々と知りたいという方は必見です。
1.コンサルからのおすすめの転職先
それでは早速、コンサルからのおすすめの転職先を5つご紹介します。
- M&A業界
- 他コンサル
- FAS
- PEファンド
- 投資銀行
それぞれの業界・業種について1つずつ説明していきます。
(1)M&A業界
M&A業界とは、おもに会社や事業の売買に関する一連の業務を、売り手・買い手企業の間に立って仲介するビジネスを行う会社のことです。
事業承継に悩みを抱える中堅・中小企業などをターゲットとして、企業価値の算定からM&Aの候補となり得る企業の紹介、M&A成立に至るまでの諸手続きをクライアントに代わって行います。
最近ではよりクライアントに深く入り込み、M&A後の経営統合プロセスにおける支援まで行う会社も増えているため、経営コンサルに近い部分もあります。
財務分析スキルや論理的思考力、顧客との関係構築力といったコンサル時代のスキルが活かされるだけでなく、多くの場合M&Aアドバイザーには個人の成果に応じたインセンティブが付与されるため、大幅な年収アップも目指せるでしょう。
(2)他コンサル
近年企業のコンサルティングニーズは多様化しており、経営戦略に限らずITや人事、業務など幅広い領域においてコンサルタントが活躍しています。
したがって、他のコンサルティングファームに移り、今持っているスキルを最大限に活かしながら従来とは異なる観点からのコンサルティング業務に従事するのも選択肢の一つでしょう。
あらゆる分野のコンサルを担う総合系ファームから別の総合系ファームに転職する場合も、ファームにより強みを持つ業界が異なることも多いため、経験を活かしつつ新しい分野への挑戦も可能です。
自身の経歴やスキルをアピールしやすいこともありコンサル業界内での転職例は多く、ポジションアップによる年収やキャリアの向上も目指せるでしょう。
(3)FAS
FASとはFinancial Advisory Service(ファイナンシャル・アドバイザリー・サービス)の略で、クライアント企業に対し財務に関するさまざまなアドバイスを行う企業を指します。
具体的な業務内容は、クライアント企業のM&Aに関する手続きのサポートや会社や事業の再生支援、企業内の不正監査など、ファイナンスのプロフェッショナルとしてのコンサルティングです。
会計や財務に関する専門知識を必要とするため、公認会計士や税理士といった資格を有する人材が多く在籍しています。
先行きの不透明な世の中で事業の継続や経営難に悩むクライアント企業は多く、財務のスペシャリストのニーズはより増えていくと考えられるでしょう。
実際に多くのFASが積極的にアドバイザーの採用を行っており、年収もコンサル時代と同等もしくはそれ以上の水準を狙うことが可能です。
(4)PEファンド
PEファンドは、成長の期待できる企業に投資をし企業価値を高めたあとに、IPOまたは他社への売却などを通してファイナンシャルリターンの獲得を狙うビジネスを行っている会社です。
おもに大企業の子会社やノンコア事業、オーナー系中堅企業、ベンチャー企業などの株式を引き受け、ファンドの持つ経営ノウハウやコネクションを活かして企業を成長させてリターン最大化を狙います。
多くのPEファンドは数十名程度のプロフェッショナルで組織されており、少数精鋭で高い利益を上げるビジネスモデルのため、メンバー個人に与えられる報酬も非常に高くなります。
ファイナンスや事業運営に関する高いレベルの知識や経験が求められる職種ですが、コンサルティング業界で近い業務に携わり必要なスキルを培っていれば、選考突破も不可能ではないでしょう。
(5)投資銀行
投資銀行とは、有価証券の発行や発行された有価証券の取り扱いのサポートを行い、企業を金融・財務面から支援する会社です。
証券業の一種であり、クライアント企業の資金調達やM&Aの際に発生する株式の売買に関する一連の手続きのサポートを担います。
ファイナンスや金融の知識はもちろん、クライアント企業の価値を高める戦略を提案するための思考力や分析力、利害関係者との交渉力など幅広く高度なスキルが求められます。
ただしコンサル業界で得た実績やノウハウを活かしつつ、さらなる専門知識を身に付け金融のエキスパートを目指す場合、投資銀行はキャリアアップに最適の場所と言えるでしょう。
年収水準も1,000万円以上と高く、コンサル時代以上の報酬獲得も期待できます。
2.コンサルから転職する際に意識すべきポイント
ここからは、コンサルからの転職において意識すべきポイントについて解説していきます。
- 優先したい項目を絞る
- アピールすべきスキルを精査する
- できる限り若い年齢で転職活動をする
それでは、それぞれの項目について1つずつ説明していきます。
(1)優先したい項目を絞る
コンサルからの転職を目指す場合、まずはどのような要素を優先して転職活動を行うのか明確にしておきましょう。
年収アップ・スキルや知識のレベルアップ・やりがいの向上・働き方の一新など、転職を行う上での目的は人によってさまざまです。
たとえば年収アップを望むならば、今の業界でポジションを上げるかそもそもの平均年収が高い業界を狙うことになります。
スキルや知識のレベルアップを図るなら、その専門分野を扱う業界に絞る必要があるでしょう。
コンサル業界で結果を残す人材は転職市場でも高く評価されることが多いため、幅広い求人に目がいきがちですが、自分に合った転職先を見つけるためにはまず軸をしっかりと作っておくとベストです。
(2)アピールすべきスキルを精査する
転職活動においては、コンサル業界で培ったどのようなスキルが次の会社で評価されるのかを事前に理解しておく必要があります。
たとえば、コンサルタントとして得られる市場価値の高いスキルには以下があげられます。
- 物事を整理・順序だてて考えられる論理的思考力
- 財務分析やデータ分析などの数的能力
- 経営層とのやり取りで必要な高い視座やコミュニケーション能力
- ハードワークに耐えうる体力・精神力
ポジションや年収を上げてさらなるキャリアアップを図る場合、上記のようなスキルは不可欠となります。
こうした高い能力を備えていることを、具体的なエピソードとともに説得力を持ってアピールできるように準備しておきましょう。
(3)できる限り若い年齢で転職活動をする
最後に注意しておきたいポイントとして、特に他業界への転職を目指す場合は、できる限り若い年齢で転職活動を行った方がよいでしょう。
20代~30代前半であれば、即戦力とポテンシャル両方を加味して評価してもらいやすくなります。
一方、40代以上になると即戦力としてのマネジメントスキルや専門知識を問われることが多く、新たなフィールドへの挑戦はしづらくなるでしょう。
個人によって差はありますが、ご自身の年齢や経歴でどのくらい転職先の幅があるのかなどについて気になる方は、一度コンサル業界に強い転職エージェントに相談してみることをおすすめします。
まとめ
今回は、コンサルからおすすめの転職先についてご紹介しました。
コンサル業はクライアント企業の将来に関わる重要な決断の局面に関わることも多くハードな仕事ですが、その対価として幅広く高いビジネススキルが身に付けられます。
そうしたスキルはハイクラスの転職市場においても高く評価されることが多く、自身の実績やスキルを説得力を持ってアピールすることができれば理想の企業への転職を叶えられるでしょう。
ただし、事前に漏れなく情報を収集し自分に合った企業を選んで転職活動をしなければ、たとえ優秀な人材であってもチャンスを逃すリスクは大いにあります。
転職を確実に成功させるために、ぜひ最新の転職事情に詳しいプロのエージェントを通して情報を入手し、効率的な活動を行ってくださいね。
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