最先端技術を活用したコンサルティングに強み『KPMGコンサルティング』の年収や転職情報
「KPMGコンサルティングへの転職って難しいの?」
「KPMGコンサルティングの年収はどれくらい?」
世界的に有名なBig4(世界規模の4大会計事務所)の一つである、KPMGのメンバーファームであるKPMGコンサルティングは変革著しい今の時代を企業が生き抜くためにビジネストランスフォーメーション(事業変革)、テクノロジートランスフォーメーション、リスク&コンプライアンスの分野から支援するコンサルティングファームです。
専門知識や経験豊かなコンサルタントが多数在籍しており、高年収・好待遇であることからも転職市場で大人気のファームでもあります。
そこでここでは、KPMGコンサルティングについて企業の概略や待遇と合わせて、気になる転職動向や転職の際に有利になる3つの能力を解説していきます。
デジタル化や働き方改革など企業を取り巻く環境が激変する今、クライアントのビジネスモデルやビジネスオペレーションを変革・刷新するためのソリューション・コンサルティングサービスに興味がある人は必見です。
1.KPMGコンサルティングの概要
まず、KPMGコンサルティングの概要について解説します。
- KPMGコンサルティングの歴史
- KPMGコンサルティングの特長・事業内容
設立から10年未満でありながらもすでに多くの実績を残しているKPMGコンサルティングの成長の要因がわかることでしょう。
次に1つずつ解説します。
(1)KPMGコンサルティングの歴史
KPMGコンサルティングは、世界4大会計事務所(Big4)の一角であり152の国と地域に約265,000名を擁するプロフェッショナルファームKPMGの『KPMG Japanグループ』に所属する総合コンサルティングファームです。
2014年にKPMGマネジメントコンサルティング株式会社とKPMGビジネスアドバイザリー株式会社とあずさITアドバイザリー部門の合併により設立されました。
KPMGに蓄積されたノウハウ・実績やグループのネットワーク、優秀な人材による高品質なサービスでクライアントからすぐに高い信頼を得て、一般企業だけでなく政府系・教育系案件も数多く手掛けています。
また、2017年にはロボティック・プロセス・オートメーション(RPA)の導入を検討する企業や組織の急増を背景に、企業の「働き方改革」と「生産性の向上」を実現するRPAに関連したコンサルティング業務を専門に扱う新組織を発足させるなど時代のニーズにいち早く対応しています。
会社名 | KPMGコンサルティング |
本社所在地 | 東京都千代田区大手町1丁目9番7号 大手町フィナンシャルシティ サウスタワー |
代表者 | 代表取締役社長 兼 CEO 宮原 正弘 |
設立 | 2014年7月 |
資本金 | 6,000万円 |
売上 | 1,562億円(2018年) |
従業員数 | 1,420名(2023年1月1日現在) |
ホームページ | https://kpmg.com/jp/ja/home/about/kc.html |
沿革 | 2014年 KPMGマネジメントコンサルティング株式会社・KPMGビジネスアドバイザリー株式会社・あずさITアドバイザリー部門の合併により設立 2017年 ロボティック・プロセス・オートメーション(RPA)の新組織設立 |
(2)KPMGコンサルティングの特長・事業内容
KPMGコンサルティングは、最新のテクノロジーを駆使しながらコンサルタントとしての課題解決力を核心においたサービスを提供することに強いこだわりを持つコンサルティングファームです。
現在はビジネストランスフォーメーション(事業変革)・テクノロジートランスフォーメーション・リスク&コンプライアンスの3つの事業部門を設置し、クライアント企業のビジネスモデルやビジネスオペレーションをグローバル規模で変革するための総合的なコンサルテーション・アドバイザリーサービスを提供していいます。
事業部門 | サービス内容 |
Business Transformation(事業変革) | クライアントの事業戦略の立案からオペレーションの構築・改善まで、プロセス・テクノロジーの改革に焦点をあてたコンサルティングサービスを提供
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Technology Transformation | IT基盤導入からビッグデータ・AIなどを活用した新たなビジネスモデルの創造まで、プランニングからデザイン・導入に至るまでの一貫したサービスを提供。
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Risk & Compliance | 企業活動を継続し成長するために、発生し得るあらゆるリスクに対処する総合的なエンタプライズ・リスク・マネジメントサービスを提供。
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さらに、近年ではこの3分野にとどまらず、グローバル化支援や海外子会社管理、デジタル化支援、RPA導入支援、データアナリティクス高度化支援、TOM構築支援、サイバーセキュリティ対応、GDPR対応、FinTech関連支援などデジタルテクノロジーなどの最先端技術を活用してクライアントのニーズや目的に沿った柔軟で多彩なコンサルティングを行っています。
また、対応している業種・分野も幅広いのもKPMGコンサルティングの特長の1つで、業種ごとにKPMGコンサルティングのパートナーを中心としたプロフェッショナルを集めたチームを結成し、国内外の最新動向や関連法規制の情報を収集しながら、海外のセクターユニットとも連携しつつ最新のソリューションを提供しています。
複雑化・高度化するあらゆる業界のビジネスにKPMGグループならではのきめ細やかで先進的な提案を行えるのがKPMGコンサルティングの最大の強みといえるでしょう。
KPMGコンサルティングのサービスは多くのクライアントに信頼され、スタートからわずか8年と短期間で様々な業界で多くの実績を積み上げています。
企業名 | 支援内容 |
大日本印刷株式会社 | 製造業務委託取引のデジタル化支援 |
今治造船株式会社 | 事業拡大に対応した高効率なグループ業務基盤の確立 |
丸紅株式会社 | 情報企画部における人材育成・組織活性化施策の制度化および導入の支援 |
日清食品ホールディングス株式会社 | 事業継続計画(BCP)高度化支援 |
石川県加賀市 | RPAを活用した業務改善 |
スポーツ庁 | スポーツビジネス市場動向調査 |
学校法人早稲田大学 | RPA先行導入プロジェクト |
KPMGコンサルティングは、業界や官民を問わずRPAやAIなどのデジタル化技術を活用したビジネスプロセスの合理化・最適化の手法・経験を多数有しており、コンサルティング業界のこの分野でのリーディングカンパニーとして引く手あまたとなっています。
急激に進むグローバル化・デジタル化の中で企業だけでなく政府・教育など幅広い分野でクライアントの健全な成長に貢献するため、戦略から実行までをサポートする総合コンサルティングを行うKPMGコンサルティングのニーズはますます高まっていくことでしょう。
2.KPMGコンサルティングの待遇
次に、KPMGコンサルティングの気になる待遇について解説していきます。
- KPMGコンサルティングの平均年収
- KPMGコンサルティングの社風・社内環境・福利厚生
KPMGコンサルティングは知れば知るほど働いてみたくなる魅力的なコンサルティングファームです。
次に1つずつ解説していきます。
(1)KPMGコンサルティングの平均年収
KPMGコンサルティングの平均年収は882万円(推定)と言われており、成績次第では20代のうちから1,000万円以上を超えることも可能だと言われています。
KPMGコンサルティングは半年に1回行われる昇進・昇格の評価で高評価を得ることができれば比較的昇進しやすいシステムとなっており、転職後に成果をあげて評価を上げることができれば短期間で年収アップを実現するのは難しいことではありません。
KPMGコンサルティングの年収は基本給+残業代+賞与(年1回)で構成され、基本給は8段階の役職(パートナー・プリンシパル・アソシエイトパートナー・シニアマネジャー・マネジャー・シニアコンサルタント・コンサルタント・ビジネスアナリスト)別に決まっているレンジに基づき決定されますが、役職が上がれば基本給もかなりアップするため、昇進によって大きく年収のベース部分を上げることが可能です。
さらに仕事で結果を出せば十分な賞与が出るのでさらなる同業他社を上回る年収を得ることも夢ではなく、高いモチベーションややりがいを持って働けるのは間違いないでしょう。
また、コンサルティング業界は基本的に残業が多く激務というイメージがありますが、KPMGコンサルティングは働き方改革を積極的に実施しているため、高年収を得ながら無理なく働きやすい職場でもあります。
実際、2017年には77時間だった月間平均残業時間が2022年度には39時間となっているなど社員が無理なく働ける環境の整備を意欲的に行っており、十分な年収を得ながらワークライフバランスを重視して働きたい人・プライベートも充実させたい人にとっても理想的な職場と言えるでしょう。
(2)KPMGコンサルティングの社風・社内環境・福利厚生
「人を大切にする」をモットーとするKPMGコンサルティングは、個を尊重し、社員同士が尊重し合う社風、社内全体がフラットで伸び伸びした雰囲気のコンサルティングファームです。
また、外資系というと「ドライ」「徹底した成果主義」「UP or Out」のイメージがありますが、監査法人系のコンサルティングファームであることから売上アップよりもクライアント企業の健全な発展への貢献を目標としており、全体的にガツガツしておらず穏やかで親切で優しい人が多く職場の人間関係も良いと口コミでも評価が高いです。
他にも、社員を大事にするカルチャーが根付いているKPMGコンサルティングは福利厚生も競合他社と比べても充実している点でも社員から好評となっています。
休日・休暇 | 完全週休2日制(土日)、祝日、年末年始、慶弔休暇、特別休暇、有給休暇10日~20日 |
待遇 | 通勤手当、健康保険、厚生年金保険、雇用保険、労災保険、退職金制度、財形貯蓄制度、公認会計士企業年金基金、健康保険組合カフェテリアプランなど |
また、ワークライフバランス支援制度・ベビーシッター育児支援補助・病児保育サポート制度・保活コンシェルジュサービス・保育園費用補助制度など子育て世代の社員が働きやすい先進的で充実したサポート体制も整っている点も人気です。
「制度はあるけれど利用しづらい」という企業もある中、KPMGコンサルティングではこれらの制度を積極的に利用を勧める雰囲気・カルチャーがあるため、男女問わず育児休暇を取得する人が多く、妊娠・出産を経てもKPMGコンサルティングで働き続ける女性社員も多いです。
男性が多いといわれるコンサルティング業界においてKPMGコンサルティングは女性も活躍しやすく、ジェンダーレスな環境のコンサルティングファームといえるでしょう。
また、KPMGコンサルティングは社員の育成にも力を入れており、コンサルティング基礎力強化研修・KPMGインターナショナル共通 テクノロジー基礎トレーニング・オンライン研修・海外オンサイトトレーニング・海外短期研修プログラムなどコンサルタントとしての力を伸ばす教育制度が充実しているのも魅力です。
さらに、KPMGコンサルティングで培った知見やネットワーク、組織力など、卒業生とKPMGコンサルティングの双方の資産を活用し、意見交換や協業等といったコラボレーションによりビジネスチャンスや活躍の場を拡げられるように『KPMG Consulting Alumni』というアルムナイを立ち上げています。
ファーム自ら在籍社員や卒業生との交流の場を設けているのも、KPMGコンサルティングが誇れる無形の福利厚生の1つと言えるでしょう。
3.KPMGコンサルティングの転職動向
次に、気になるKPMGコンサルティングの転職動向についてみてみましょう。
- KPMGコンサルティングの転職状況
- KPMGコンサルティングの転職情報
- 業界未経験からでも可能か
次に1つずつ見ていきましょう。
(1)KPMGコンサルティングの転職状況
KPMGコンサルティングへの転職難易度は非常に高いです。
KPMGコンサルティングは設立が2014年と比較的新しいファームではありますが、中途採用で入社した社員の多くが東大・京大など高学歴かつアクセンチュアやPwCといった一流企業出身者など優秀な人材ばかりです。
そのため、中途採用者に求められる条件やクリアすべきハードルも自然と高くなる上に、高年収・好待遇であることから各業界のエリート層が応募するため、KPMGコンサルティングへの転職の難易度は必然的に高くなります。
しかし、現在、KPMGコンサルティングは業務拡大に伴って主力となる3つの分野を中心に常に中途採用を積極的に行っているのでチャレンジしてみる価値はあります。
難関のKPMGコンサルティングへの転職を成功させるには、ハイクラス専門の転職エージェントの中でもKPMGへの内定実績を豊富に持つエージェントを利用し、KPMGコンサルティングが求める人材に自身を近づけることが有効です。
(2)KPMGコンサルティングの転職情報
現在、KPMGコンサルティングでは事業拡大・新規部門開設に伴い積極的に中途採用を行っています。
ITコンサルタント・リスクマネジメントコンサルタント・募集しているコンサルタントの業界(セクター)・事業領域・ポジションは幅広いため、条件に合う募集があればぜひ応募しましょう。
詳しい募集情報については、KPMGコンサルティング中途採用情報をご覧ください。
(3)業界未経験からでも可能か
KPMGコンサルティングへの転職は、業界未経験からでも可能です。
コンサル業界の中でも頭一つ抜けてデジタル化技術を活用したビジネスプロセスの合理化・最適を強みとしているKPMGコンサルティングでは、AI・機械学習等を用いたデータ活用ソリューション企画導入経験やシステム開発経験など先進技術・経験を保有した人材を高く評価する傾向があります。
KPMGコンサルティングではIT・DX等の知識や経験をお持ちの人や理工学系の修士・博士出身者を広く求めているので、これらの知識やスキルならチャレンジしてみる価値はあります。
コンサルティング経験は入社後の研修やOJTでキャッチアップが可能ですのでぜひコンサルティング業務に興味がある人は挑戦してみましょう。
4.KPMGコンサルティングへの転職に有利になる能力
次に、KPMGコンサルティングへの転職に有利になる能力を解説していきます。
- 高いコミュニケーション能力
- デジタルテクノロジーを使いこなす能力・知見・経験
- 強力なリーダーシップ
次に1つずつ見ていきましょう。
(1)高いコミュニケーション能力
1つ目の有利になる能力は、高いコミュニケーション能力です。
KPMGコンサルティングは、他の外資系コンサルティングよりもチームや周囲と協力しながら成果を上げていく風潮が強く、クライアントのニーズに的確に応えるためにチームメンバーとの協力が欠かせません。
また、『クライアントファースト』を徹底するKPMGコンサルティングのコンサルタントとして活躍するには、クライアントに信頼され強固な関係を築くことも不可欠です。
そのため、面接でコミュニケーション能力の高さをうまくアピールできれば高評価を得られることでしょう。
(2)デジタルテクノロジーを使いこなす能力・知見・経験
2つ目の有利になる能力は、デジタルテクノロジーを使いこなす能力・知見・経験です。
テクノロジーの急速な進歩と発展により大きな変革を求められているクライアント企業の期待に応えるために、KPMGコンサルティングのコンサルタントにはテクノロジーを駆使しながらサービスを提供することが求められます。
「経営のことはわかるがDXについてよくわからない」というコンサルタントは、デジタル化技術を活用して企業のビジネスプロセスの合理化・最適化を計るKPMGコンサルティングのコンサルタントしては不適格とみなされます。
デジタルテクノロジー関連の知識やスキル、経験は今後のコンサルタントにはいっそう不可欠なものとなるため、現在保有していないという人は積極的に学んでおくことが欠かせません。
既に知識・スキル・経験をお持ちの方は、面接時にアピールすることで他の応募者と大きな差をつけられることでしょう。
(3)強力なリーダーシップ
3つ目の有利になる能力は、強力なリーダーシップです。
何らかの問題を抱えるクライアント企業の経営者を動かすには、強いリーダーシップが不可欠です。
特にIT分野でのコンサルティングでは、未知のシステムや制度・サービスを導入することに戸惑い警戒する経営者やステークホルダー等の多くの人を納得させリードして問題解決にあたる機会も少なくありません。
そのため、「この人についていけば大丈夫」と思わせられるリーダーシップを持つ人材はKPMGコンサルティングでも高く評価されます。
KPMGコンサルティングの面接では、これまで自分がリーダーシップを発揮してプロジェクトを成功させた経験などがあれば積極的にアピールすると良いでしょう。
5.KPMGコンサルティングからのキャリアパス
最後に、KPMGコンサルティングからのキャリアパスを解説します。
- 大手コンサルティングファーム
- 大手グローバル事業会社 CXO
- ベンチャー・スタートアップ
Big4系コンサルティング会社という大きな信頼とネームバリューを持つKPMGコンサルティングで得たスキルや経験を活かして、他のコンサルティングファームやグローバル事業会社へ転職する人が多いです。
また、ベンチャー・スタートアップ企業で重要ポストにつき、会社の拡大に尽力している人も少なくありません。
KPMGコンサルティング出身の人材はどのフェーズの企業からも引く手あまたであるため、卒業後のキャリアも問題なく築きあげていくことができることでしょう。
まとめ
会計と経営コンサルティングを主力とする多国籍企業KPMGのメンバーファームの一つであるKPMGコンサルティングは、歴史は浅いながらも幅広い業界に対しても高品質なコンサルティングサービスを提供しているコンサルティングファームです。
高年収であるだけでなく、グローバル化・IT化など新しいコンサルティング分野にも積極的にサービスを展開しているので、先進的なコンサルタントとして第一線で新しい知識やスキル、経験を積みたい人にとって理想的なファームであるのは間違いないでしょう。
さらに、率先して社員が働きやすい職場環境づくりや福利厚生の充実にも取り組んでいるため、ワークライフバランスを重視して働きたい人にもKPMGコンサルティングはおすすめです。
その分、人気も高く転職難易度も高いのですが、成長機会も豊富なKPMGコンサルティングはチャレンジしてみる価値が十分にあります。
今後のキャリア形成にも十分貢献するKPMGコンサルティングにぜひ応募しましょう。
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