【例文・ポイント付】戦略コンサルの選考を突破する志望動機を紹介

「戦略コンサルに転職する際の志望動機はどのように作成すればよいだろう」
「響く志望動機をどのように組み立てるべきかわからない」

このように戦略コンサルへの転職を検討しているが、どのように志望動機をまとめ上げればよいか悩んでいる方は多いのではないでしょうか。

ハイパフォーマンスを求められる戦略コンサルタントを志す中には優秀な人材も多く、十分な対策なしでは選考を突破できないことは事実です。

今回は、戦略コンサルの選考を突破するための志望動機の書き方について、例文やポイントを含めて詳しく解説します。

未経験からの転職・同業種からの転職を問わず、響く志望理由を書きたいという方はぜひ参考にしてください。

1.戦略コンサルの志望動機の例文

パソコンで仕事

まずは、戦略コンサルの志望動機の例文を以下の3つのパターンにわけてご紹介します。

ここでご紹介するものは一例なので、あくまで自身の志望動機を作る際の参考として捉えてください。

戦略コンサルの志望動機の例文

  • コンサル未経験の場合
  • コンサル経験はあるが戦略コンサルは未経験の場合
  • 同業種から転職する場合

それでは1つずつ説明していきます。

(1)コンサル未経験の場合

コンサル未経験の場合は、前職で培ったスキルや経験、そしてそれらがコンサルタントの仕事にどう活かせるのかを簡潔に説明する必要があります。

また、戦略コンサルという立場から何を成し遂げたいと考えているのかを明確に伝えましょう。

コンサル未経験者の志望動機の例

【例】機械メーカー → 戦略コンサル

7年間在籍している機械メーカーでは、主力製品である○○事業部の海外営業部に属し、海外での販路を確保および利益拡大に尽力してきました。

元々は日本の繊細な技術を海外へ伝えていきたいという思いから現在の仕事に従事しておりましたが、日本では業界トップの企業であっても、製品の魅力を適切にPRできず大幅な値引きをして利益を諦めている現実に直面し、歯がゆさを感じました。

同業他社を見ても同じような苦労が見て取れ、日本企業の海外展開の仕方を根底から変えたいという思いを持ったことから、戦略コンサルタントの仕事を志望しております。

もちろん戦略コンサルタントになったからと言ってすべての企業を救えるわけではありませんが、現在の流れややり方を少しずつ変えていくことは可能だと考えています。

現職では実際に海外の地に出向いての競合リサーチや市場調査、販売施策の立案・運営などを担い、分析力や語学力を磨いてまいりました。

こうしたスキル・経験を活かし、多くの日本企業の海外進出をサポートし成功させている御社でキャリアを築きたいと考えております。

こちらの例文では、現職で経験したことや自分の考えの変化、今後コンサルタントとしてどう活躍したいかを具体的に述べている点がポイントとなります。

(2)コンサル経験はあるが戦略コンサルは未経験の場合

コンサルティングの仕事はすでに経験している場合は、なぜ「戦略」コンサルという立場からクライアントにアプローチしたいと思ったのかを明確にしましょう

同じコンサル業界であれば、現在勤める企業名やポジションを伝えることである程度の適性や実力を計ることができます。

したがって、コンサルタントとしての能力というよりは、前職で何を問題に感じ戦略コンサルタントとして何を成し遂げたいのかを重点的に語りましょう。

コンサル経験者の志望動機の例

【例】ITコンサル → 戦略コンサル

私は新卒でITコンサル会社○○にアソシエイトとして入社し、4年後にコンサルタントに昇格、計7年の間多くの企業の社内IT戦略立案を中心に行ってまいりました。

現在多くの日本企業では、DX推進部やデジタル統括部が創設され、先進技術を活用して事業の発展を目指す画期的な取り組みが行われています。

しかし、多くの場合「とにかくデジタル化しよう」といった曖昧な動機に基づいており、経営トップもITの知見を持っていないことから十分な予算を割かれないという問題に直面いたしました。

そこで私は、まずは会社の経営方針から大きく変えてクライアント企業に最適なIT技術の活用を推進することが重要だと考えるようになり、経営トップと関わる機会の多い戦略コンサルタントを志望しております。

分野は異なりますが、コンサルタントとしての業務の進め方や顧客とのコミュニケーションの取り方、現地調査の重要性などは体得してきたと自負しています。

自分自身が深く関わってきた製造業に幅広いクライアントを持つ御社で、ぜひ日本企業のIT化推進をサポートしたいと考えております。

こちらの例文では、なぜ同じコンサルタントでもフィールドを変えて顧客にアプローチしたいのかを具体的に示しており、今後の目標を明確に語っている部分がポイントと言えるでしょう。

(3)同業種から転職する場合

現在すでに戦略コンサルタントとして仕事をしており、環境を変えて引き続き戦略コンサルとして活躍したいという場合は、志望する企業でしか成し遂げられないことを重点的に伝えましょう

戦略コンサル経験者の場合は特に、コンサルタントとしての実績や能力は簡潔に伝える程度にし、前職では実現できないことと志望先の企業でやりたいことを明確にします。

戦略コンサル経験者の志望動機の例

【例】日系戦略コンサル → 外資系戦略コンサル

私は新卒で入社した○○にて戦略コンサルタントとして約5年勤務しており、主に国内の中小企業の新規事業の立案に携わってまいりました。

マネージャーのもとプロジェクト進行の中心を担いつつ、後輩のサポートなども行っております。

しかし、多様な業界のクライアントのビジネスに携わる中で、今後は会社の規模に関わらず積極的に海外への進出を行っていくべきだという考えが強くなりました。

特に海外でのネットワークを有さない中小企業にとっては、コンサルタントのサポートが非常に重要な役割を持つと考えます。

海外を中心に拠点を構える御社はすでにグローバルネットワークを有していること、海外進出におけるアドバイザーとして顧客の信頼を集めていることなどから、御社で働くことを志望しております。

中小企業の現場で得た知見を活かし、今後は会社の規模に関わらずさまざまなクライアントの事業発展に貢献していきたいと考えています。

この例文では、前職で培った経験や知識について話した後に、今後この会社でそれらをどう活かしていきたいのかを述べている点がポイントと言えるでしょう。

2.戦略コンサル志望動機作成のポイント

ここまで志望動機の例文を紹介してきましたが、具体的にどのような部分が重要となるのでしょうか。

ここでは、戦略コンサルの志望動機を作成するうえで重要なポイントについてご紹介します。

戦略コンサル志望動機作成のポイント

  • シンプルでロジカルな文章にする
  • ストーリー性を持たせる
  • 具体性とオリジナリティを持たせる

上記について1つずつ説明していきます。

(1)シンプルでロジカルな文章にする

人に何かを伝えるための文章を作成する際は、できるかぎりシンプルかつロジカルに書くことが大切です。

シンプルな文章とは、「最も伝えたいこと」をベースにして無駄な内容を省き、誰が聞いても重要な部分がどこかが分かるような作りになっているものです。

一気にすべての事柄を伝えようとしてだらだらと長い文章を続けたり、余分な装飾を施したりすれば、自分の意図しない形で相手に受け取られるリスクがあります。

また、ロジカルつまり筋の通った内容にすることで、はじめて自分の伝えたいことを相手の腹に落とし込むことができるのです。

世間一般の認識と自分の考え方をうまくすり合わせて、相手になるほどと思わせる説明をしなければ、そもそも人の問題を解決するコンサルティングの仕事に向いていないと判断されます。

すなわち、志望動機は言いたいことがストレートに表現されていて、相手の納得できる順序や理論をもって組み立てられている必要があるのです。

(2)ストーリー性を持たせる

成長意欲がありひたむきに努力できる人

志望動機を語るのは人間であるあなた、そして志望動機を聞くのも感情を持った人間である採用担当者です。

したがって、わかりやすく簡潔なだけではなく、相手の感情に訴えかけて「この人とぜひ会ってみたい!」と強く自分を印象付ける文章でなければなりません

そのためには文章にストーリー性をもたせることが重要です。

ストーリー性とは、ある事柄を説明するために、時系列と出来事、そして自分の思いや考えを織り交ぜながら文章を展開することです。

もはやあなたが戦略コンサルタントを目指すことは必然であるかのように感じさせられると、非常に説得力のある文章になるでしょう。

(3)具体性とオリジナリティを持たせる

20代

新卒の就職活動時にもよく言われることですが、「他の人と差をつける要素」を取り入れることも重要です。

なぜなら、採用担当者は毎日のように届く何百人もの志望動機を読み漁っていて、テンプレートのようなありきたりな内容には飽き飽きしているからです。

しかし、人生においてドラマのような奇跡的な出来事が起きることはほとんどなく、志望動機の大筋が似通ってしまうのはある種仕方のないことでしょう。

そのような中で他と差をつけるためには、できるだけ文章に具体性とオリジナリティを持たせた内容にする必要があります

あなたと全く同じ人生を歩む人は誰一人としていないのですから、あなた自身しか経験していないことを言語化して伝えましょう。

漫画や小説の続きが気になって仕方がないように、具体的な内容であればあるほど、もっと話を聞いてみたい!という相手の欲をかきたてることができるのです。

3.戦略コンサルの転職において志望動機が重要な理由

ここからは、そもそもなぜ戦略コンサルの転職において志望動機が重要なのかについて解説したいと思います。

戦略コンサルの転職において志望動機が重要な理由

  • 戦略コンサルタントとしての素質を判断する最初の機会である
  • 他の応募者との比較材料になる
  • 入社条件などの交渉材料になる

それでは1つずつ説明していきます。

(1)戦略コンサルタントとしての素質を判断する最初の機会である

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志望動機を記載した履歴書は、あなたと志望する企業との最初の接点となります。

当然ですが、その内容を確認するところからあなたを戦略コンサルタントとして雇う価値があるかどうかの見定めが始まっています

学歴や職歴、取得資格などは今から変えられるものではありませんが、志望動機は内容や書き方によって自分の印象を180度変える力を持っているのです。

経歴がパーフェクトであっても志望理由で落とされる場合もありますし、経歴があと一歩足りなくても志望理由で受かる可能性もあります。

つまり志望動機とは、侮ればあなたの足を引っ張る存在となり、重んじればあなたを救う存在となりうるのです。

(2)他の応募者との比較材料になる

人気企業であればあるほど、他の応募者との厳しい競争にさらされることになります。

企業の採用にも予算があるため、最終的には応募者を相対評価して選ぶことになるでしょう。

もし自分と似たような経歴の人物が他にも多数いた場合、比較の対象となるのは志望動機となります。

志望動機から「他の人よりもコンサルタントの適性がある」「強い思いがある」ことが読み取れれば、あなたが選ばれる可能性が高くなるでしょう。

したがって、志望動機は他の応募者と差をつけられる絶好のチャンスだと言えるのです。

(3)入社条件などの交渉材料になる

戦略コンサルへの転職を目指す場合、企業はあなたを雇うかどうかを決定した後に、どのような条件で雇うかを検討します。

主にどのような事業部・ポジション・年収で入社するかについて話し合うことになりますが、志望動機はその交渉材料の一つになるのです

これまでの経歴に加えて今後の成長性がどのくらいあるかを総合的に判断されるため、志望動機から読み取れる情報はとても重要な役割を担います。

自分のこれまでの活躍を適切に伝えられていなかったり今後の成長性をうまくPRできなかったりすると、希望の年収やポジションを得られないことも十分考えられるでしょう。

まとめ

誰しもが戦略コンサルタントになりたいと思ったきっかけや理由を持っているはずです。

しかし伝え方によっては、あなたの魅力が十分に伝わらなかったり、相手にマイナスの印象を与えてしまったりするリスクがあります。

論理的にまとめ上げる力や相手を引き込む力は、戦略コンサルの仕事を行うにあたって不可欠のスキルです。

書類選考の段階からコンサルタントとしての適性や企業との相性を判断されていることを頭に入れ、決して手を抜かずに準備を行ってください。

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