中途採用が全体の約4割!野村総合研究所の業務内容と入社後の待遇を解説
「野村総合研究所(NRI)に転職したいけど、難易度が高そう」
「NRIではどんな仕事をしているの?」
日本最大級のシンクタンクといえば多くの人が真っ先に思い浮かぶのが野村証券グループのシンクタンクである野村総合研究所でしょう。
安定した経営で常に成長し続けている野村総合研究所は、業界最大手であるだけでなく、働き甲斐のある職場・待遇の良い職場として同業他社や異業種から優秀な人材が集まる総合研究所でもあります。
そこでここでは、転職市場でも大人気の野村総合研究所について、主な業務内容の解説と合わせて中途採用状況や採用後の待遇について解説していきます。
この記事を読めば、『顧客の期待を超えるイノベーションで、世の中を変えていく醍醐味』を味わえる野村総合研究所で自分の力を試したくなるはずです!
1.中途採用が全体の約4割!積極的に転職者を採用
野村総合研究所はシンクタンクの中でも特に中途採用に力を入れており、正規雇用労働者の中途採用比率は年々高くなっています(公表日:2022年4月1日)。
年度 | 2019年度 | 2020年度 | 2021年度 |
中途採用比率 | 38% | 27% | 39% |
2021年度には全体の4割弱を転職者が占め、野村総合研究所の躍進を多くの転職者が支えていることがわかります。
特に多いのが、金融・アドバイザリー・コンサルタント会社からの転職者です。
また、同業界の10年以内の平均離職率は男性従業員が45.0%・女性従業員が49.7%であるのに対し、野村総合研究所の10年以内の離職率は男性従業員が18.6%、女性従業員が36.8%と低い数字が出ています。
この結果からも、転職後も野村総合研究所は性別を問わず働きやすい職場であることがわかります。
2.株式会社野村総合研究所とは
次に、野村総合研究所の概要について解説していきます。
- 野村証券グループのシンクタンク 野村総合研究所(NRI)
- 野村総合研究所の主な4つの業務
- 野村総合研究所の強み
これを読めば、野村総合研究所がどんなシンクタンクなのかがよくわかるはずです。
次に1つずつ見ていきましょう。
(1)野村証券グループのシンクタンク 野村総合研究所(NRI)
野村ホールディングスの中核を担う野村総合研究所は、1965年に創業した日本最大級のシンクタンクです。
コロナ禍・DX・働き方改革を背景に、コンサルティング事業よりもSI事業分野の売上の割合が増え、業績もそれに比例して年々増加しています。
その結果、国内大手シンクタンクの売上高は300億円〜900億円ですが、野村総合研究所は5,000億円越えの売上を達成しており、 直近7年間の売上成長率も24.8%と非常に高くなっています。
また、野村総合研究所では「人材」を「人財」と呼び、「人財」を同社最大の資産として給与・待遇面で高還元するだけでなく、資格取得支援や社内教育プログラムも充実させています。
このように「人財」の育成を重視することで社員のモチベーションアップ・やりがいにつなげていく野村総合研究所ならではの社風により、中途採用者にとっても働きやすい職場となっています。
他社からも次々に優秀な人材が数多く集まり(社員全体に占める中途採用者は4割弱)野村総合研究所で活躍していることが何よりの証拠と言えるでしょう。
企業名 | 株式会社野村総合研究所 |
本社所在地 | 東京都千代田区大手町1-9-2 大手町フィナンシャルシティ グランキューブ |
事業区分 | コンサルティング、金融ITソリューション、産業ITソリューション、IT基盤サービス |
創業日 | 1965年4月1日 |
代表者 | 代表取締役会長 兼 社長 此本 臣吾 |
従業員数 | 6,488人(NRIグループ16,512人) 2022年3月31日現在 |
ホームページ | http://japan.zdnet.com/company/20013543/ |
(2)野村総合研究所の主な4つの業務
野村総合研究所では、様々な業界のクライアントに対し4つの事業をメインに展開しています。
- コンサルティング事業
- 金融ITソリューション
- 産業ITソリューション
- IT基盤サービス
次に1つずつ解説していきます。
#1:コンサルティング事業
1つ目の事業はマネジメントコンサルティングとシステムコンサルティングのコンサルティング事業です。
働き方改革・DX・アナリティクス・イノベーション・経営管理・デジタル業務改革など様々なテーマに関してクライアントの業種・サービスにマッチしたコンサルティングを行います。
また、国内だけでなく、東アジア・米州・欧州・中東・アフリカなどグローバルコンサルティングも行っています。
#2:金融ITソリューション
2つ目の事業は金融ITソリューションです。
証券会社・銀行・保険会社・資産運用会社など金融業界に不可欠なITソリューションを提案・提供します。
#3:産業ITソリューション
3つ目の事業は産業ITソリューションです。
コンサルタントとエンジニアが共同でクライアントのビジネス環境とデータを分析し、業界・業種別に変革と成長をサポートする最適なITソリューションを提案・提供します。
#4:IT基盤サービス
4つ目の事業はIT基盤サービスです。
クライアントのDX改革を各領域の専門家チームがトータルでサポートする「マネージドサービス」、情報セキュリティ事業を一手に引き受ける「セキュリティサービス」、事項知能やIoTなど技術起点とお客様起点でデジタルビジネスを創造する「先端技術獲得・顧客との共創」を行います。
(3)野村総合研究所の強み
野村総合研究所は、コンサルティング・金融ITソリューション・産業ITソリューション・IT基盤サービスを柱に、顧客の問題を先取りして解決策を導いていく「ナビゲーション」から、具体的な解決策を実施・運用していく「ソリューション」まで一貫した「トータルソリューション」の提供を強みとしています。
その総合力の高さとバランスの良さにより、顧客は企業だけでなく、政府・地方自治体・官公庁など多岐にわたっています。
大きなプロジェクトに関わる機会が多いため、日本の経済の最前線で活躍したい人に最適な日本最大手の総合研究所といえるでしょう。
3.野村総合研究所の採用後の待遇
最後に、野村総合研究所の採用後の待遇について解説します。
- 野村総合研究所の平均年収
- 福利厚生が充実
野村総合研究所は、年収面でも待遇面でも十分満足できる環境です。
次に1つずつ解説していきます。
(1)野村総合研究所の平均年収
野村総合研究所の平均年収は、有価証券報告書によると1,232万円(2022年3月期)です。
決算月 | 2019年3月期 | 2020年3月期 | 2021年3月期 |
平均年収 | 1,221万円 | 1,235万円 | 1,225万円 |
ここ数年は常に平均年収1,200万円以上と国内企業のなかでもトップクラスの高年収をキープしています。
同業種の平均年収と比較しても高年収であることがわかります。
企業名 | 平均年収 |
株式会社野村総合研究所 | 1,232万円 |
日本ユニシス株式会社 | 810万円 |
株式会社エヌ・ティ・ティ・データ | 852万円 |
富士通株式会社 | 859万円 |
伊藤忠テクノソリューションズ株式会社 | 941万円 |
正規雇用者の平均年収は433万円(国税庁・令和2年分民間給与実態統計調査結果)と比較しても2.85倍となっています。
転職の条件に高年収を掲げる人も満足できることでしょう。
(2)福利厚生が充実
野村総合研究所は、充実した福利厚生など待遇面の良さでも人気のシンクタンクです。
「未来社会創発企業」の理念のもと、多くの社員にマタニティ有給休暇、妊娠期間中の勤務時間短縮、育児休業や育児のための勤務時間短縮などの出産・育児制度などを導入しており、女性社員のみならず男性社員も育児休業を取得しています。
ライフプランやワークライフバランスを考えて、男性も女性もプライベートを充実させながら働ける職場です。
まとめ
野村総合研究所は中途採用者が多く活躍し、年収も国内でもトップクラスの魅力的な企業です。
コロナ不況といわれる中で年々売上を増やし、直近7年間の純利益成長率は69.9%と非常に高く、今後も成長が見込まれる将来性の高い企業でもあります。
転職難易度は決して低くはありませんが、日本のビジネスの最前線・最高峰・最大級のシンクタンクで自分のスキルやキャリアを積みたい方は、野村総合研究所を転職先として第一候補に挙げてチャレンジしてみてはいかがでしょうか。
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