日本PE業界の先駆者・日韓連携にも積極的『ユニゾン・キャピタル』の概要と待遇、転職動向
「ユニゾン・キャピタルへの転職って難しい?」
「ユニゾン・キャピタルの年収は?待遇は良いの?」
日本を代表する国内独立系プライベート・エクイティファーム筆頭といえば、ミッドバイアウト特化型のユニゾン・キャピタルです。
ユニゾン・キャピタルはまだ日本にプライベート・エクイティが根付いていない1998年に創立し、翌年1号ファンドを組成、2000年にはマインマートに投資と驚くべきスピードで日本にプライベート・エクイティファンドの存在を広めた先駆者です。
そこでここではユニゾン・キャピタルの概要と合わせて、ユニゾン・キャピタルの待遇や転職動向について解説していきます。
日本に留まらず韓国でのプライベート・エクイティ投資に興味がある方もぜひご覧ください。
1.日本独立系PEファンドの草分け的存在ユニゾン・キャピタルの概要
ユニゾン・キャピタルは、日本を代表する独立系の大手プライベート・エクイティーファームです。
- ユニゾン・キャピタルの歴史
- ユニゾン・キャピタルの特長
- ユニゾン・キャピタルの事業内容・実績
ユニゾン・キャピタルの歴史や業績を見れば、どれほどユニゾン・キャピタルが日本のプライベート・エクイティ投資に大きな功績があるかが一目瞭然です。
次に1つずつ見ていきましょう。
(1)ユニゾン・キャピタルの歴史
ユニゾン・キャピタルは、ゴールドマン・サックス出身の林⻯也氏と川﨑達生氏、ユニゾンの代表を務めていた江原伸好氏を中心に1998年に設立された日本の独立系プライベート・エクイティファンドです。
まだ日本でプライベート・エクイティファンドの運営がほとんど認知されていない時代にスタートし、翌年の1999年には1号ファンドを設立、2000年には日本初のPEファンドによるTOB成功例となるマインマート(旧大門)へ投資を行うなど創業当初から日本のバイアウト史に残るディールを多数手掛けているパイオニア的存在です。
2014 年からはそのフィールドを韓国にも広げ、日本及び韓国においてヘルスケア・コンシューマー・B2Bサービスの分野に注力して投資活動を行っており、これまでの投資実績は日本で37件、韓国で14件にのぼっています(ユニゾン・キャピタルInvestmentsより)。
現在、日本では5号ファンド(711億円)、韓国2号ファンド(5,000億ウォン)共同ファンド(300億円)を設立・運営しています。
会社名 | ユニゾン・キャピタル株式会社 |
種別 | PEファンド |
本社所在地 | 東京都千代田区紀尾井町4番1号 ニューオータニガーデンコート9F |
代表者 | 代表取締役 林 竜也 代表取締役 川﨑 達生 |
設立 | 1998年 |
資本金 | 1億円 |
売上 | 不明 |
純資産 | 不明 |
パートナー | 10名(うち韓国出身3名) |
事業内容 | 日本ファンドの管理運営、その他周辺業務 |
ホームページ | https://www.unisoncap.com/jp/ |
沿革 |
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(2)ユニゾン・キャピタルの特長
1998年に創業スタートしたユニゾン・キャピタルは、日本におけるプライベート・エクイティファンド業界の先駆者・開拓者といっても過言ではありません。
まだ日本でプライベート・エクイティファンドの認知や理解が低かった時代にも関わらず、設立翌年(1999年)の1号ファンドで380億円もの資金を集めたことからもユニゾン・キャピタルのマネジメントに対する国内の信用力の高さがうかがえます。
また、これまでに国内外の金融機関、政府系機関、年金基金、大学基金などから総額3,600億円以上の資金を受託しており、その後も次々に大型ファンドを設立していることからも、国内独立系プライベート・エクイティファームとして高く評価された存在であることがわかることでしょう。
また、ユニゾン・キャピタルは、消費財・サービス・小売・ニッチ製造業・ヘルスケア・高成長ビジネスといった業種の企業への投資に力をいれており、「最高のガバナンスシステムを投資先に創りこむ」ことにこだわった投資戦略を行っています。
また、日韓連携を投資テーマのひとつとしており、パートナーに韓国出身者が多いのもユニゾン・キャピタルの大きな特長といえます。
(3)ユニゾン・キャピタルの事業内容・実績
ユニゾン・キャピタルの運用規模は合計約6,000億円以上、誰もが知っているような知名度の高い有名企業への投資を数多く行っています。
ユニゾン・キャピタルは、投資先企業に対して原則として議決権の過半数を取得して筆頭株主として経営支援を行いますが、その際にハンズオンなど投資先企業へのメンバーの参画モデルを採用しないのが特長です。
その代わり、経営の専門家の招聘と投資先のガバナンスの強化、成⻑戦略の策定とその遂⾏に必要な資⾦・リソースの提供、デジタルを活⽤した企業改⾰等の多彩な方法を柔軟に組み合わせることで、投資先企業の価値向上を行っています。
- CHCP(2021年)
- デイトナインターナショナル(2021年)
- オールハーツカンパニー(2020年)
- シダックス (2019年7月・2022年10月にオイシックス・ラ・大地へ譲渡)
- LTLファーマ(2017年4月・2020年8月)
- 共和薬品工業(2019年12月)
第一号案件となるマインマートへの投資は2000年とプライベート・エクイティ投資の認知が日本でまだまだ低い時代に誰もが知る有名企業・大手企業の投資を行っています。
ユニゾン・キャピタルが日本でのプライベート・エクイティの先駆者と呼ばれるのにふさわしいファンドであることは間違いないといえるでしょう。
2.ユニゾン・キャピタルの待遇
次に、ユニゾン・キャピタルの待遇について見ていきましょう。
- ユニゾン・キャピタルの平均年収
- ユニゾン・キャピタルの社風・社内環境・福利厚生
ユニゾン・キャピタルは国内独立系プライベート・エクイティファンドの中でも好待遇のファームとして知られています。
次に1つずつ見ていきましょう。
(1)ユニゾン・キャピタルの平均年収
ユニソン・キャピタル株式会社の平均年収は公開されている情報は残念ながらありません。
PEファンドでは基本的には非公開求人であり、各々の実績を鑑みて年収がオファーされる形になります。
あくまで目安になりますが、若手層での採用の場合、年収はベース1,000万円~2,000万円にキャリーが加わる形で提示されるケースが多いようです。
PEファンドの報酬体系は、ベース(年俸)+キャリー(成功報酬)となっており、案件次第で計り知れない報酬を得ることができます。
年収面でも高いやりがいとモチベーションを持って働けるファームといえます。
(2)ユニゾン・キャピタルの社風・社内環境・福利厚生
ゴールドマンサックス出身者が創業したユニゾン・キャピタルは、「古き良き時代のゴールドマンサックス・パートナーシップカルチャー(人の時間を無駄にしない、効率性重視、ダイバーシティに富む職場環境)」が浸透しているといわれています。
特に、ユニゾン・キャピタルは国内だけでなく韓国やインドなど東アジアへも目を向けた仕事を行いメンバーに外国籍の方も多いため、自然と視野が広くなり、多様性に関する寛容性も磨かれる環境です。
また、投資先の内部に入り込むハンズオンは行わないため結果的にワークライフバランスを比較的取りやすい環境となっています。
また、完全週休2日制(土日)、祝日・GW・夏期・年末年始休暇、慶弔・有給休暇などもあり福利厚生も充実しています。
ワークライフバランスを重視して働きたい、高収入を得たい、高い視座を持って働きたいという人にユニゾン・キャピタルはおすすめです。
3.ユニゾン・キャピタルの転職動向
次に、気になるユニゾン・キャピタルの転職動向について解説します。
- ユニゾン・キャピタルの転職状況
- ユニゾン・キャピタルの転職情報
- 業界未経験からでも可能か
他のプライベート・エクイティファンドと同様、ユニゾン・キャピタルへの転職の難易度は高いです。
それでもチャレンジしてみる価値のあるプライベート・エクイティファームであるのは間違いないのでぜひ興味のある方はご覧ください。
(1)ユニゾン・キャピタルの転職状況
ユニゾン・キャピタルは少数精鋭であるため採用人数も少なく、転職難易度は同業界の中でもかなり高いといえます。
在籍している創始者以外のパートナーは全て中途採用であり、彼らの経歴を見てもゴールドマン・サックス、マッキンゼー、メリルリンチ、ベイン・アンド・カンパニーなど名だたる企業に勤めた精鋭ばかりです。
ユニゾン・キャピタルに限らず転職業界で人気の高いプライベート・エクイティファームは全体的に採用人数が少なく、そこに投資銀行や戦略コンサルなどでキャリアを積んだエリートが集まります。
しかも、ユニゾン・キャピタルは最近では日韓連携を投資テーマの1つとしグローバル展開を続けている勢いのあるPEファームとして注目を集めているため転職難易度もさらに高くなります。
ユニゾン・キャピタルへの転職を成功させるには、現メンバーに勝るとも劣らないキャリアやスキルが必要と言えるでしょう。
(2)ユニゾン・キャピタル転職情報
ユニゾン・キャピタルでは、現在、PEインベストメントプロフェッショナル(アソシエイト)の募集があります。
職種 | 業務内容 |
PEインベストメントプロフェッショナル(アソシエイト) |
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プライベート・エクイティ投資業務全般に携わるPEインベストメントプロフェッショナル(アソシエイト)の仕事は、プライベート・エクイティファンド業界での経験・スキルを積むのに最適です。
条件として、投資銀行でのM&Aエグゼキューション経験やLBOモデルのスキル、戦略コンサルティングファームや総合商社(企業投資業務)での経験などが求められているため、上記の経験がある方はぜひ応募してみましょう。
(3)業界未経験からでも可能か
ユニゾン・キャピタルへの転職はプライベート・エクイティファンド業界未経験でも可能です。
ただし、少数精鋭のプロフェッショナル集団であるため、少なくともM&Aやコンサル経験があることが大前提となります。
そのため、ユニゾン・キャピタルへの転職を成功させたいなら、まずは現在のメンバーの経歴と遜色のないキャリアやスキルを身につけることが有効です。
また、韓国との連携が強く、近年ではインドとの連携も行っているため韓国語や英語のスキルがあるとさらに高く評価されるので語学力を磨く(TOEIC870点程度)ことも重要です。
ユニゾン・キャピタルへの業界未経験からの挑戦は決して簡単ではありませんが、ぜひ必要とされるキャリアやスキルを磨いてチャレンジしましょう。
まとめ
ユニゾン・キャピタルは日本および韓国の中堅・中小企業を対象とするバイアウト投資のパイオニアであり、創業以来、様々な投資活動を通じて培ったノウハウやスキルを駆使して投資先企業の成長をサポートしている国内有数のプライベート・エクイティファームです。
実績・投資規模ともに日本トップクラスであるユニゾン・キャピタルでハイレベルなメンバーと共に仕事を進める経験は、ビジネスパーソンとしての成長をもたらし、大きな財産となることでしょう。
⾳楽⽤語「同じ旋律を奏でる」という名を冠するユニゾン・キャピタルは日本の企業や社会だけでなく韓国とも共同して発展を目指すプライベート・エクイティファームです。
転職のハードルは決して低くはありませんが、日本企業だけでなく韓国やインドへの投資にも興味がある人はぜひチャレンジしてみましょう。
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