VCに転職する魅力とは?VCで求められる4つのスキルを紹介
「VCに転職する魅力って何があるの?」
「VCに転職する上でどのようなスキルが求められるの?」
転職先を探している人の中には、VCへの転職を検討している人も多いのではないでしょうか。
実は、VC業界は今盛り上がっており、大規模から小規模なものまで多くの会社が林立しているのです。
本記事では、VC業界の魅力やVCへの転職で求められるスキルを紹介します。
この記事を読めば、自分がVCへの転職に向いているのか判断できるようになりますよ。
1.VCとは
VCとはベンチャーキャピタルの略で、未上場の新興企業(ベンチャー企業)に出資して株式を取得した後、将来的にその企業が株式を公開(上場)した際に株式を売却して、大きな値上がり益の獲得を目指す投資会社や投資ファンドのことです。
ベースは企業への出資と経営コンサルティングを行い、投資先の企業価値の向上を図ることが主な仕事といえます。
企業の将来性を鑑みて出資するか検討しますが、必ずしも企業価値が高まるわけではなく、株式を売却しても利益が確保できなければ大きな損失をもたらすため、VCはハイリスク・ハイリターンの投資スタンスです。
ちなみに、日本は起業後進国といわれていますが、実は2013年あたりからスタートアップ起業は増加傾向にあり、投資件数や投資金額も右肩上がりに上昇しています。
また、メルカリやfreeeなどが上場企業の仲間入りするなど上場件数も伸びている状況です。
そのため、今VC業界は熱く、新たなVCがたくさん設立されています。
VC業界を多くの人手を欲しているので、VCへの転職を検討している人は今がチャンスといえるでしょう。
2.VCの3つの魅力
VC業界の魅力を紹介します。
主な魅力は以下の3つです。
順に紹介するので、VC業界に飛び込むかどうかの判断基準にしてみてください。
(1)企業の成長を側でサポートできる
VCの魅力は何といっても、企業の成長を側でサポートできる点です。
投資先企業が上場することで大きな利益が生まれるので、VCは投資先企業が上場するために、一緒に企業を成長させるために取り組みます。
経営者の視点でものごとを考え、強い責任感のもと仕事ができることから、やりがいのある仕事といえるでしょう。
投資先企業が成長し、上場したときの達成感は計り知れないものがあるので、仕事に充実感を求めたい人におすすめです。
(2)ベンチャー投資の仕組みを理解できる
ベンチャー投資の仕組みを理解することができます。
投資方針の策定から投資先の選定、株式の売却など投資家として重要な経験を積める点が魅力の一つです。
将来的に投資家として活動したい人は、ベンチャー投資を勉強する目的でVCへの転職を検討するのもよいでしょう。
(3)ファイナンスベンチャーの起業に必要なスキルが身につく
ファイナンスベンチャーの起業に必要なスキルが身に付きます。
投資に関連する作業だけでなく、投資先企業の経営の支援もメインの仕事なので、自然とベンチャーのファイナンス(資金調達・運用)力を鍛えることが可能です。
VCで経験することの中には、起業する際に役立つスキルがたくさんあるため、将来的に自分の会社を持ちたいと考えている人は、起業の勉強を目的の一つにしてVCで働いてみてはいかがでしょうか。
3.VCで求められる4つのスキル
VC業界で求められるスキルを紹介します。
特に重要なスキルは以下の4つです。
これらのスキルを持っているとVCへの転職に有利に働く場合があります。
順に紹介するので、自分に該当するかチェックしてみてください。
(1)人脈形成
人脈形成力があれば、投資先企業の経営者や従業員といち早く関係を築くことができます。
ステークホルダー(企業の利害関係者)と素早く馴染むためには、地道な活動によってさまざまな起業家とのつながりを構築したり、起業家をつなぐコミュニティイベントを開催したりするなどの行動力が重要です。
良好な人間関係を構築するために、自分の時間を積極的に使える人は、VC業界では重宝されるでしょう。
(2)ファイナンススキル
VCで働く上で特にファイナンススキルは重要です。
ファイナンススキルとは、エグジットするための適切な投資スキームを検討し、社内・投資家に対して数字の面から適切に説明する能力のことをいいます。
少しでも投資先企業が上場する確率を高めるためには、説得力のある財務基盤をもとに、経営戦略や事業戦略を遂行する必要があるのです。
事業内容や財務環境に適合した具体的な財務施策(資金調達手段(直間比率・長短比率)、資本政策(配当政策、資本構成)など)の立案と実行が求められるので、数字から分析する能力が高い人はVC業界に向いているといえるでしょう。
(3)コミュニケーション力
コミュニケーション力はVC業界では、必須といえるスキルの一つです。
VCで働いていると、ステークホルダーだけでも多くの人と関わることなります。
また、ステークホルダーには幅広い年代の人がいるため、年齢に応じて的確な対応を行い、良好な関係作りが求められるのです。
起業家から相談を受けた際に適切なタイミングで適切なアドバイスをできるか、問題解決のための人を紹介できるかといった起業家に寄り添うサポート力が重要といえます。
したがって、相手に合わせて自分がどう立ち回ればよいのか瞬時に判断し、相手が求めている対応ができる人は、VC業界で大いに活躍するでしょう。
(4)マネジメント力
VCは経営力や組織開発の部分でのアドバイスを与える機会が多いため、マネジメント力も求められます。
特に管理職や経営者に必要なスキルの一つで、複雑に絡み合った物事の現状を把握し、速やかに課題を見つけた後、的確に施策を提案できる人は貴重な人材です。
分析力や決断力など多様な能力が備わっているので、マネジメント力が高い人はVC業界だけでなく、投資先の企業からも大きな信頼を得られるでしょう。
まとめ
VC業界は盛り上がりを見せており、VCへの転職をするなら今がチャンスです。
経営を支援するという責任ある仕事ができたり、投資や起業の勉強ができたりするので、さまざまな目的のもと働くことができます。
VC業界で働くために必須といえる資格はありませんが、今回紹介した4つのスキルがある人は、転職活動で有利に働くでしょう。
他の業種では経験できない仕事が多いため、興味のある人は前向きに転職を検討してみてください。
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