M&A業界をけん引する『M&Aブティック』が転職者に人気の5つの理由

「最近、転職市場で人気のM&Aブティックっていったい何?」
「M&Aブティックにはどんなものがあるの?」

国内でのM&Aの活発化により転職市場でもM&Aを専門に行うM&Aブティックに注目が集まっています。

M&Aブティックは自分のスキルアップやキャリアアップ、年収アップを考えている人に最適な転職先の1つです。

そこでこの記事では、M&Aブティックの説明と合わせて、種類やそれぞれの平均年収、M&Aブティックが転職市場で人気が高い5つの理由を解説します。

今後も拡大が予想されるM&A業界の最前線で活躍するM&Aブティックへの興味が俄然湧いてくることでしょう

1.M&Aブティックとは

ミーティングする人たち

まず、M&Aブティックについて、主な業務と合わせてわかりやすく解説していきます

M&Aブティックとは

  1. M&AブティックはM&Aのプロ集団
  2. M&Aブティックの主な業務

次に1つずつ解説していきます。

(1)M&AブティックはM&Aのプロ集団

M&Aブティックとは、M&A(Merger and Acquisition:合併と買収)を専門にしているアドバイザリーや専門家集団のことです。

高度な専門知識や様々なノウハウ、経験が必要となるM&Aをよりスムーズに実現するために、プロの立場で的確なアドバイスや支援を行うことを業務とする企業を指します。

M&Aブティックは具体的には以下のようなものがあります。

M&Aブティックの種類

  1. M&A系コンサルティングファーム
  2. M&A仲介会社
  3. 外資系投資銀行
  4. メガバンク
  5. 証券会社

M&Aブティックは買い手側もしくは売り手側どちらかの立場でM&A業務を行うのが一般的ですが、中にはM&A仲介会社のように双方の間に立ってwin-winのM&Aとなるよう支援するM&Aブティックもあります

M&A仲介業界の基本情報や代表企業など、詳しく知っておきたいという方はこちらをご覧ください。

2022.04.28

【2023年10月最新】M&A仲介への転職を徹底解説!未経験からM&A仲介に転職するためのコツを紹介

(2)M&Aブティックの主な業務

打ち合わせの手元

次に、M&Aブティックがどんな業務を行うかについて解説していきます

M&Aブティックの業務

  1. M&A戦略の策定
  2. M&Aマッチング・交渉サポート
  3. バリュエーション(企業価値評価)
  4. デューデリジェンス
  5. 各種契約書作成業務・クロージング・PMIのサポート

M&Aブティックへの転職をお考えの方は目を通しておくとよいでしょう。

次に1つずつ解説していきます。

#1:M&A戦略の策定

M&Aブティックの1つ目の業務は、M&A戦略の策定です。

M&A戦略の策定は、M&Aを行う目的・理由を明確に設定し、M&Aの希望取引額、希望するM&A相手の業種などベースとなる基本方針となるため非常に重要です。

クライアントがM&Aで不利益を被らないように売却・買収後も視野に入れた戦略が必要となるため、M&Aブティックが専門家としてM&A戦略策定時に有益なアドバイスを行います

#2:M&Aマッチング・交渉サポート

M&Aブティックの2つ目の業務は、M&Aマッチングと交渉サポートです。

M&Aを考えている企業が独自に条件に合った買い手や売り手を探すことは簡単ではありません。

そこで、M&Aブティックは、独自の情報力やネットワークを活用し、M&Aを考えている企業が最もシナジー効果を発揮できる企業を探しだし、マッチングを行います。

相手企業が見つかった後は、交渉フェーズへ移行します。

コミュニケーション能力や知見を備えたM&Aブティックの担当者が、M&A当事者に代わって交渉を進めていきます。

#3:バリュエーション(企業価値評価)

M&Aブティックの3つ目の業務は、バリュエーション(企業価値評価)です。

バリュエーションとは企業価値を算定するプロセスのことです。

M&Aでは、売り手側である場合は「どれくらいの価格で売れるのだろう?」、買い手側である場合は「いくらであの会社を買えるんだろう?」というのが最大の関心ごとです。

とはいえ、土地や家のように誰もが納得する『相場』『価格』は企業にはありません。

そこで、買取価格の公正性・妥当性を期すために、M&Aではインカムアプローチ・コストアプローチ・マーケットアプローチなどの価格の算出方法で企業の価値を評価することになります。

その重要な企業価値評価を行うのもM&Aブティックの重要な業務の1つである。

#4:デューデリジェンス

M&Aブティックの4つ目の業務は、デューデリジェンス(Due diligence)です。

デューデリジェンスとは、買い手企業が売り手企業に対して価値やリスクなどの調査を行うことです。

M&Aブティックに所属する法律の専門家(弁護士)・財務の専門家(公認会計士)・税務の専門家(税理士)などの各分野のプロフェッショナルが売り手企業についてチェックを行います。

#5:各種契約書作成業務・クロージング・PMIのサポート

M&Aブティックの5つ目の業務は、各種契約書作成業務とクロージング・PMIのサポートです。

基本合意契約書・秘密保持契約書などM&Aに必要な重要な契約書を作成することもM&Aブティックの重要な業務です。

法律の専門家である弁護士などM&Aを得意とするプロがサポートすることで、クライアントのリスクを最小限に抑えた契約書を作成します。

その後はクロージング、専門的な知識や経験でクライアントのPMIサポート(Post Merger Integration・買収後の統合作業)を行います。

このように、M&Aのスキームを構築するにはクライアントの業務や業界の知識、財務や税務、法務の知識を組み合わせてフルに活用する必要があるため、M&Aブティックで携わる仕事の難易度は非常に高いです。

しかし、その分、他の業界では得られない経験やスキルを積み重ねることができるだけでなく、やりがい・高年収を得られるなどメリットも多い魅力的な仕事といえるでしょう。

2.M&Aブティックの種類と平均年収

M&A業界への転職を考えている人に人気の高いM&Aブティックについて、年収と合わせて解説します

転職者に人気の高いM&Aブティック

  1. M&A系コンサルティングファーム
  2. M&A仲介会社
  3. 外資系投資銀行
  4. メガバンク
  5. 証券会社

効率的にM&Aを遂行するうえで欠かせない存在であるM&Aの専門家M&Aブティックの平均年収は、日本の上場企業の平均年収612万円、全企業の平均年収432万円程度と比較してかなり高水準です。

次に1つずつ見ていきましょう。

(1)M&A系コンサルティングファーム

1つ目の人気の高いM&Aブティックは、M&A系コンサルティングファームです。

経営・会計・税務などの各分野の専門家が連携し、ワンストップで案件を手掛けるコンサルティングファームは、M&Aブティックを代表する存在です。

M&A系コンサルティングファームは、高い専門性や経験・ノウハウが必要とされるM&Aで大規模・クロスボーダー案件など難易度の高い案件を多く手掛けることが多いため、平均年収もかなり高くなっています。

M&A系コンサルティングファーム名平均年収(推定)
KPMG FAS1,245万円
フロンティア・マネジメント1,078万円
GCA1,076万円
PwCアドバイザリー986万円

特に、外資系のM&A系コンサルティングファームは成績や役職による賞与・手当が高額であるため、国内のM&A系コンサルティングファームよりも年収が高い会社が多いです。

(2)M&A仲介会社

2つ目の人気の高いM&Aブティックは、M&A仲介会社です。

買い手・売り手の間に入りM&Aを成約に導くM&A仲介会社は、双方の利害を調整しながら案件の成約に結び付けることを得意としています。

M&Aを専業としているM&A仲介会社を代表するのが、M&Aキャピタルパートナーズ・ストライク・日本M&Aセンターの3社です。

M&A仲介会社の中でもこの3社は年収が特に高く、転職市場でも人気です。

M&A仲介会社名平均年収(推定)
M&Aキャピタルパートナーズ2,478万円
ストライク1,539万円
日本M&Aセンター1,414万円

M&A仲介業界の基本情報や代表企業など、さらに詳しく知っておきたいという方はこちらをご覧ください。

2022.04.28

【2023年10月最新】M&A仲介への転職を徹底解説!未経験からM&A仲介に転職するためのコツを紹介

(3)外資系投資銀行

3つ目の人気の高いM&Aブティックは、外資系投資銀行です。

大企業・政府・自治体、ビジネスオーナーといった超富裕層を顧客とし、資産運用をメインに行う外資系投資銀行の中には、M&Aブティックの業務、なかでも大規模なクロスボーダー案件を取り扱う銀行もあります

ちなみに、外資系投資銀行は『銀行』と名がついていますが、法人向けに証券業務を行っており、日本で言うところの証券会社にあたります。

M&Aアドバイザーとして蓄積された豊富な経験や実績、ノウハウ、業界知識、グローバルなネットワークを駆使し、高度なサービスを提供しているのが特徴です。

外資系投資銀行名平均年収(推定)
ゴールドマン・サックス1,842万円
モルガン・スタンレー2,736万円

平均年収も総じて高く、キャリアを積むために外資系投資銀行を選び、ステップアップしていく人も少なくありません。

M&Aブティックでキャリアをどんどん積んでいくなら、外資系投資銀行という選択肢もおすすめです。

(4)メガバンク

4つ目の人気の高いM&Aブティックは、メガバンクです。

メガバンクは、潤沢な経営資源と充実したネットワークを活用し、比較的規模の大きいM&A案件から小規模なM&Aまで幅広く手掛けています

年々、メガバンクが手掛けるM&A案件数も増えていますがそれには2つの理由があります。

まず1つ目の理由は、M&Aを検討する際、自社の経営状況・財務諸表など様々な情報をすでに把握している取引銀行に相談する企業が多いためです。

2つ目の理由は、メガバンクは全国各地に支店や法人営業部がある上に、多くの取引企業を持っているため、M&Aの候補企業・マッチングもスムーズにいく場合が多いためです。

M&A案件数の増加に伴い、M&Aに関わる人材の中途採用を積極的に行っているメガバンクも増えています。

メガバンク名平均年収(推定)
三井住友フィナンシャルグループ1,094万円
みずほフィナンシャルグループ1,044万円
三菱UFJフィナンシャル・グループ1,029万円

M&Aブティックへの転職を考えるなら、メガバンクも魅力の多い転職先と言えるでしょう。

(5)証券会社

5つ目の人気の高いM&Aブティックは、証券会社です。

活発化するM&A市場を受けてM&Aブティックとしての部門を置く証券会社も増えています

野村証券や大和証券などの大手証券会社では日系投資銀行よりも多くのクロスボーダー案件を扱っています。

証券会社は、年収面でも外資系に近い高待遇であることも魅力です。

証券会社名平均年収(推定)
野村證券1,313万円
大和証券1,014万円
SMBC日興証券1,157万円
みずほ証券976万円

現在では外資系投資銀行と遜色ない経験ができるため、中規模のM&A案件や大型のM&A案件、クロスボーダーM&A案件にチャレンジしたい方に証券会社はおすすめです。

3.M&Aブティックが転職者に大人気!5つの理由

コンサル 転職 後悔⑦

最後に、M&Aブティックの人気が転職市場でなぜ高まっているのか解説していきます

M&Aブティックが転職者に人気の理由

  1. M&A市場の活発化により採用ニーズが高まっているから
  2. 大企業の海外進出目的のクロスボーダーM&Aが増え海外案件に挑戦しやすいから
  3. これまでのスキルを活かせる・新たにキャリアを積めるから
  4. やりがい・高収入が得られるから
  5. 将来性があり今後も伸びる業界だから

これを読めば、転職先としてM&Aブティックがいかに魅力的かがお分かりいただけるはずです。

次に1つずつみていきましょう。

(1)M&A市場の活発化により採用ニーズが高まっているから

コンサル 転職 後悔③

M&Aブティックが転職者に人気である1つ目の理由は、M&A市場の活発化により採用ニーズが高まっているからです。

かつてはM&Aは大企業同士で行うものというイメージが強かったのですが、近年では大企業よりも中小企業やベンチャー企業のM&Aが顕著に増えています

それは、中小企業の後継者問題や経営者の高齢化に加え、若い年齢層の人口減による労働力不足、長引くコロナ禍の自粛・買い控え等で業績が悪化・経営が不安定になる国内企業が増えたことが原因です。

これらの問題の解決方法として、中小企業同士の事業承継型M&Aや、生き残り策として事業再編や異業種参入による事業の多角化を目的としたM&Aが積極的に利用されるようになっています。

このようにM&A市場が一気に拡大していることで、中途採用で即戦力となる人材募集を積極的に行うM&Aブティックが増え、よりよい人材を集めるために好条件を提示するM&Aブティックも多いです。

活気と勢いのあるM&Aブティックに転職者が注目するのも当然ですね。

(2)大企業の海外進出目的のクロスボーダーM&Aが増え海外案件に挑戦しやすいから

コンサル 転職 後悔④

M&Aブティックが転職者に人気である2つ目の理由は、大企業の海外進出目的のクロスボーダーM&Aが増え海外案件に挑戦しやすいからです。

日本の人口減少・市場の縮小は、国内でのビジネスチャンスも減少しているということです。

その結果、需要の高い海外市場を求めて海外進出のために大企業がクロスボーダーM&Aを実行するケースが増えています

国内にとどまらず世界を股にかける大規模な仕事をしたいと考えている転職者のニーズに応えられる仕事がM&Aブティックにはあります。

「グローバルに活躍するならM&Aブティック」と、M&Aブティックを選ぶ人が増えています。

(3)これまでのスキルを活かせる・新たにキャリアを積めるから

コンサル 転職 後悔⑫

M&Aブティックが転職者に人気である3つ目の理由は、M&Aブティックはこれまでのスキルを活かせる・キャリアを積めるからです。

M&Aを成功させるためには、会計・財務・法律・税金など様々な専門知識やスキル、折衝力やコミュ力などが欠かせません。

つまり、会計・財務・法律などの仕事に就いていた人がM&Aブティックに転職すれば、これまで培ったスキルやノウハウを無駄なく活用できるということです。

転職した先でこれまでの経験をリセットしイチからスタートするのではなく、すでに獲得しているものをベースにさらにステップアップしていけるので、モチベーション高く働くことができます。

また、M&Aブティックで々な経験を積むことで自身のキャリア形成にも大きくプラスになることも転職先としてM&Aブティックの人気が高い大きな理由の1つです。

(4)やりがい・高収入が得られるから

コンサル 転職 後悔⑪

M&Aブティックが転職者に人気である4つ目の理由は、やりがい・高収入が得られるからです。

M&Aブティックの仕事は案件数が多い上に常に高度に専門的な知見が必要とされるため激務ではあります

しかし、困っている企業を救う・サポートをするというM&Aの仕事内容にやりがいを、M&A成功時には達成感を感じながら働くことができます。

また、仕事内容の専門性の高さ・ハードさに比例してM&Aブティックの年収は総じて高水準です。

今の仕事に「何のために働いているのか」「社会の役に立っているのか」「このまま勤めて大丈夫か」など様々な不安や不満を感じている人にとって、M&Aブティックは現状を打破する最高の転職先となります。

(5)M&Aは将来性があり今後も伸びる業界だから

コンサル 転職 後悔⑨

M&Aブティックが転職者に人気である5つ目の理由は、M&Aは将来性があり今後も伸びる業界だからです。

かつては大企業中心に行われていたM&Aですが、M&Aの認知度の高まりや企業の海外進出の増加により今後も国内の中小企業M&A案件数やクロスボーダーM&A案件数はさらに増える見込みです。

つまり、M&A業界は今後も順調に伸びていくことが期待できる業界ですので、先行き不透明な日本でも勤めている会社の将来性に不安を抱かなくても良いのは大きな魅力です。

また、様々な案件に携わるうちにさらにスキル・知見・経験を増やすことができれば、さらに大きなM&Aブティックにステップアップして転職する選択肢も自然と増えていきます。

このように、M&Aブティックは自分をさらに高めたい人や上昇志向の強い人、高収入を得たい人に十分な満足感を与えてくれる転職先です。

現在の転職市場でM&Aブティックの人気が高くなるのも納得ですね。

まとめ

M&Aブティックについて、種類や仕事内容、魅力について解説しました。

事業継承だけでなく、新しいビジネスの展開・経営戦略として今後もM&Aが活発化し、今後もその傾向は続くとみられています。

勢いがあるだけでなく、ビジネスマンとしてのスキルアップ・キャリア形成にも貢献するM&Aブティックは魅力的な転職先であるのは間違いありません。

M&Aブティックに興味のある方は、ぜひこの記事を参考にして本格的に検討してみてください。

M&Aブティックへの転職に向け、M&A仲介のキャリアアップや今後の展望、転職事情や転職成功のコツなど、詳しく知っておきたいという方はこちらをご覧ください。

2022.04.28

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