M&Aキャピタルパートナーズの年収はどのくらい?会社の特徴を踏まえて解説!
「M&A業界は年収が高いと聞くが、M&Aキャピタルパートナーズはどうなのだろう?」
「自分がM&Aキャピタルパートナーズへ転職した場合、どのくらいの年収を得られるのだろう」
このように、M&Aキャピタルパートナーズに興味はあるが具体的な年収水準を知らないという方も多いでしょう。
M&AキャピタルパートナーズはM&A仲介業務を行う高い専門性を有した組織であり、2021年の平均年間給与は2,688万円と年収水準も国内トップクラスです。
今回はM&Aキャピタルパートナーズの平均年収について、他社との比較や高水準である理由などを徹底解説していきます。
M&A業界に興味がある・転職先の候補として検討している方はぜひ参考にしてください。
また本記事を読む前に、M&A仲介の業務内容など基本情報について知りたいという方はこちらをご覧ください。
1.M&Aキャピタルパートナーズの年収
M&A業界は個人の能力が重んじられ成果に直結する業務であることから総じて給与水準が高く、M&Aキャピタルパートナーズもその一例です。
ここでは、M&Aキャピタルパートナーズの年収について過去の推移や他社との比較、高水準である理由を説明していきます。
- 平均年収の年度推移
- 同業種・国内平均との比較
- M&Aキャピタルパートナーズの年収が高い理由
それでは1つずつ説明していきます。
(1)平均年収の年度推移
有価証券報告書にて報告されているM&Aキャピタルパートナーズの平均年収の推移をみると、次のとおりとなっています。
2017年度 | 2018年度 | 2019年度 | 2020年度 | 2021年度 | |
平均年収 | 2,995万円 | 2,478万円 | 3,109万円 | 2,270万円 | 2,688万円 |
年度によりばらつきはありますが、直近の5年間の推移を見てみると総じて2,000万円を超える非常に高い水準を保っていることがわかります。
マーケットが拡大する中で、特にプロモーション活動やコンサルタントの採用活動が功を奏した2019年度においては、会社としても過去最高売上を達成。
M&A業界において会社の売上や利益はコンサルタント個人の能力や生産性に依存することから、コンサルタントにも報酬としてしっかり還元されていることが示されています。
コロナ禍もあり2020年度には一時売上・従業員の平均年収ともに減少となっていますが、2021年には再び高い水準に回復。
今後もM&A市場においては、中小・大企業など規模に関わらずニーズがさらに拡大していくことが予想されるため、M&Aキャピタルパートナーズの平均年収も高いレベルを保持すると考えられるでしょう。
(2)同業種・国内平均との比較
同業者や国内の一般的な業種とM&Aキャピタルパートナーズの平均年収を比較してみましょう。
まず同じM&A業界の会社と平均年収を比較すると次のとおりとなります。
会社名 | 平均年収 |
M&Aキャピタルパートナーズ株式会社 | 2,688万円(2021年度) |
株式会社ストライク | 1,433万円(2021年度) |
株式会社日本M&Aセンター | 1,243万円(2020年度) |
フロンティア・マネジメント株式会社 | 1,233万円(2021年度) |
利益率が高く年収水準が1,000万円を超えることが珍しくないM&A業界においても、M&Aキャピタルパートナーズの年収は一線を画していると言えます。
組織の中でどれくらい給与にばらつきがあるのかについては読み取れないため、M&Aキャピタルパートナーズに転職すれば必ず高い報酬を得られるとは一概に言えませんが、高い年収を目指せる環境があることは間違いないでしょう。
また国税庁の民間給与実態調査統計によると、令和2年の正規雇用者の平均年収は496万円であることから、一般的な日本人の収入と比較すると約5倍もの水準になることが分かります。
(3)M&Aキャピタルパートナーズの年収が高い理由
ではなぜM&Aキャピタルパートナーズの年収は他業種や他企業と比べて高くなっているのでしょうか。
その理由としては以下が考えられるでしょう。
- 着手金無料など独自のサービスによって多数の顧客を抱え、安定して案件を獲得している
- 「もの」を売らないため在庫管理にほとんどコストがかからず、コンサルタント個人に還元できる利益が多い
- 顧客から受け取る成功報酬や業績の額に応じて、コンサルタントにインセンティブが支給される
つまり、顧客基盤をしっかりと持ち会社の業績を安定して伸長させ、社員が自ら出した成果に応じた報酬を得られる仕組みが整っていることが高い給与水準の背景にあるのです。
2.M&Aキャピタルパートナーズの企業情報
ここまでM&Aキャピタルパートナーズの平均年収について解説してきました。
ここからは、高い報酬がどのようなビジネスモデルや社員の働き方によって実現されているのかについても説明していきます。
- 企業概要
- 事業内容
- 働き方
それでは1つずつ説明していきます。
(1)企業概要
会社名 | M&Aキャピタルパートナーズ株式会社 |
住所 | 東京都千代田区丸の内一丁目9番1号 グラントウキョウノースタワー38階 |
従業員数 | (連結)214名 (単体)146名 (2022年3月31日現在) |
資本金 | 28億円 |
設立 | 2005年(平成17年)10月 |
事業内容 | M&A仲介事業 |
公式HP | https://www.ma-cp.com/ |
M&Aキャピタルパートナーズは2005年に日本で設立されたM&A仲介会社です。
主に中小・中堅企業の事業継承型M&Aを得意分野として、数々のクライアントをサポートしています。
現在東証一部に上場しているM&A仲介会社は3社と少ない中の1社であり、日本の代表的なM&A仲介企業としての名を確立していると言えるでしょう。
コンサルタントに求められる業務水準が高くハードな環境ではありますが、成長意識や顧客への貢献意識をしっかりと持った前向きな人材が多く在籍しています。
現在は中途採用のみとなりますが、今後も市場が拡大していくことを想定し積極的に優秀なコンサルタントの採用を行っています。
(2)事業内容
M&Aキャピタルパートナーズの主な事業内容はM&A仲介事業ですが、サービス内容をより細かく見ると以下の3つに分けられます。
- 譲渡・売却(M&Aアドバイザリーサービス)
- 譲受・買収(M&Aアドバイザリーサービス、ファインディングサービス)
- 企業評価(企業評価価値レポート作成)
会社の譲渡を希望するオーナー経営者に対しては、コンサルタントが事業継承に関する相談全般に対応し企業価値算定のレポートなどを作成します。
また買収を検討している経営者に対しては、案件の紹介や合意形成、買収監査などM&Aの成立に至るまでを一貫してサポート。
双方が納得しM&Aの基本合意に至るまで一切の費用が発生しない点や、1人のコンサルタントが売り手・買い手双方の企業を担当するという強みを活かし、深い知識や経験をもとに顧客のあらゆる相談に乗るのです。
途中での費用が発生しないことから「相談する」ハードルが下がること、一人の担当コンサルタントに一任できるためスムーズに仕事を進められる点について、顧客から高評価を得ています。
(3)働き方
M&Aキャピタルパートナーズでの業務は、高い付加価値を求められる分、ハードワークであることは間違いありません。
ただし、一人ひとりが具体的な目標を持って意欲的に業務に取り組んでおり、また成果に応じた報酬が支給されることから、長時間労働をさせられているという意識を持つ人は少ないでしょう。
また住宅費補助などの細かい手当はありませんが、昇格・昇給制度が整っていることや、インセンティブ・業績連動賞与が充実していることなどからも不満の声は少ないようです。
配属される部署やプロジェクトによっても異なりますが、ある程度休暇は取りやすいとの声もあります。
M&Aキャピタルパートナーズ以外の、M&A仲介の代表企業のことなど、詳しく知りたいという方はこちらをご覧ください。
3.M&Aキャピタルパートナーズへの転職を目指すなら
M&Aキャピタルパートナーズのビジネスや年収について解説してきました。
ここからは、M&Aキャピタルパートナーズへの転職を目指す方に向けて、まずすべきことを説明していきます。
- 応募に必要な条件を確認する
- 選考対策をする
- 転職エージェントを活用して情報を収集する
それでは1つずつ説明していきます。
(1)応募に必要な条件を確認する
M&Aキャピタルパートナーズでは個の能力が非常に重要となるため、明確な応募資格が定められています。
M&A未経験者・経験者どちらも応募が可能ですが、それぞれ要件が異なるため注意が必要です。
また現在新卒採用は行っておらず、中途採用のみが対象となっています。
【M&A未経験者】
- 大学卒業以上
- 金融業界での営業経験2年以上であり営業成績が顕著な方
- その他の業界では、大手企業で若手トップクラスの成績をあげている方
【M&A経験者】
- M&A業務経験者(主任 次長)
- M&A案件のソーシングおよびエグゼキューション等の実務経験があり、複数の案件成約に携わった経験をお持ちの方
未経験の場合、「営業成績が顕著な方」「若手トップクラスの成績をあげている方」など、現職ですでに並外れた実績を有している人と記載されています。
M&Aの知識が未熟であっても入社してからOJTによってしっかりと学べる環境がありますが、経営層が多数を占める顧客との関係性の構築力や結果へコミットする力が前提として求められていると言えるでしょう。
(2)選考対策をする
M&Aキャピタルパートナーズの選考は特段変わったものではありませんが、どのような流れで何を審査されているのかを事前にしっかりと理解したうえで臨むことが重要です。
選考フローは、書類選考→一次面接→二次面接→最終面接という流れになっています。
書類選考では経歴や前職での実績を見て、応募資格を漏れなく満たしているかどうかをチェックされます。
一次面接では、担当部長1~2名との面談で自己PRやこれまでの経歴についての内容が主となるでしょう。
二次面接においては、社長と一対一もしくは部長も同席する形で、一次面接よりもざっくばらんな質問で主に人間性などをチェックされることが多いようです。
最終面接はよりカジュアルな懇親会形式で、社長や担当部長、その他社員などと最終の意思を確認する場となります。
いずれも通過率は10~30%とも言われ非常に狭き門であるため、筋の通ったオリジナリティあるストーリーをしっかり語れるよう準備が必要でしょう。
(3)業界に特化した転職エージェントを活用する
ある程度までの情報はインターネットや公式HPでも入手可能ですが、確実に転職を成功したい場合にはぜひ業界に特化した転職エージェントを活用しましょう。
たとえ華々しい経歴の持ち主や前職で著しい活躍をした方であっても、情報不足やアプローチの仕方次第では理想の結果が得られないことも十分にあり得ます。
また、同じように実力のある応募者が多数のため、選考の通過率は決して高くないと言えます。
M&A業界に精通した転職エージェントであれば、直接企業の採用担当者と繋がっているため、選考通過率や難易度などリアルな採用事情についても教えてくれるでしょう。
エージェントの利用料はすべて無料のため、利用する・しないに関わらず情報収集を兼ねて一度相談してみることをおすすめします。
まとめ
今回は、M&Aキャピタルパートナーズの年収や企業概要について詳しく説明しました。
M&Aキャピタルパートナーズはコンサルタント個人への報酬の還元を重視しているため、一般的に給与水準の高いと言われるM&A業界の中でも、抜きんでて高い年収を得られる企業です。
M&Aのマーケットは今後も拡大していくと予想される中で、M&Aキャピタルパートナーズは着実に業績を伸ばし続けています。
決して誰にでも挑戦できるフィールドではありませんが、今までに培ったスキルや知識を活かす場として最高の環境であると言えるでしょう。
M&Aキャピタルパートナーズの一員として自分の価値を高めたいと考える方は、ぜひこの記事の内容を参考にして第一歩を踏み出してみてください。
M&Aキャピタルパートナーズの転職に向け、M&A仲介の情報や転職事情、採用傾向のことなど、詳しく知りたいという方はこちらをご覧ください。
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