M&Aキャピタルパートナーズの採用事情は?企業の概要や転職に必要な要素を解説!
「M&Aキャピタルパートナーズに興味があるが、現在の採用動向はどうなっているのだろう?」
「そもそもM&Aキャピタルパートナーズは積極的にコンサルタントを採用しているのか」
M&Aキャピタルパートナーズへの転職を目指す方の中には、このように悩んでいる方もいるのではないでしょうか。
平均年収が2,000万円を超えるM&Aキャピタルパートナーズは、転職先として非常に魅力的であり人気も高い会社です。
今後も拡大する市場を見据えてコンサルタントの獲得を積極的に行っていますが、求められるレベルは高く狭き門であることは変わりません。
今回は、M&Aキャピタルパートナーズの採用事情について解説していきます。
転職を悩んでいる方も目指している方も、これから検討を進めるうえでの参考にしてください。
また本記事を読む前に、M&A仲介とは何か、どんな業務内容やキャリアがあるか、基本情報などを詳しく知りたいという方はこちらをご覧ください。
1.M&Aキャピタルパートナーズの採用事情
現在、後継者不足などの問題に悩む中小企業は非常に多く、事業を次の世代へ繋いでいく選択肢の1つとしてM&Aが注目を集めています。
そこで真価を発揮するのが高い専門性や深い業界知識を持ったM&Aコンサルタントであり、今後もそのニーズは高まっていくと言えるでしょう。
事業継承問題が増加していくことに伴って、M&Aの案件数やコンサルタントの需要もますます増えることが予想されます。
ここではM&Aコンサルタントを多数抱える企業の一つ「M&Aキャピタルパートナーズ」の採用事情について、具体的な事例も踏まえて説明していきます。
- 採用の動向
- 採用の条件
- 実際の採用事例
それでは1つずつ説明していきます。
(1)採用の動向
M&Aキャピタルパートナーズは現在(2022年7月)、新卒採用は行っておらず中途採用のみ実施しています。
理由としては、求められる業務水準が高いために一定以上の社会知識や経験、思考力がなければ活躍することが難しいためだと考えられます。
M&Aキャピタルパートナーズが得意とする中小企業の事業継承ニーズは年々拡大しており、在籍するコンサルタントの数も年々増加。
M&A仲介事業においてはコンサルタント自身が商品となり、コンサルタントの頑張りや成果が会社の売上や利益に直結します。
そのため、マーケットの拡大に比例して今後も優秀なコンサルタント獲得に力を入れていくことが予想されるでしょう。
(2)採用の条件
M&Aキャピタルパートナーズで求められる業務水準は非常に高く、求める人材像としても「世界最高峰の投資銀行をともに目指せる方」を掲げています。
また、群を抜く誠実さと高い情熱で経営者の信頼を得ること、M&Aについて専門性を日々高め続けられる勉強熱心さを持つことが条件としてあげられており、高度なコミュニケーション能力や専門性も必須です。
一方で、M&A業務経験者だけではなく未経験者も積極的に採用しており、それぞれの募集要項は次のように定められています。
【M&A未経験者】
- 大学卒業以上
- 金融業界での営業経験2年以上であり営業成績が顕著な方
- その他の業界では、大手企業で若手トップクラスの成績をあげている方
【M&A経験者】
- M&A業務経験者(主任 次長)
- M&A案件のソーシングおよびエグゼキューション等の実務経験があり、複数の案件成約に携わった経験をお持ちの方
未経験者であっても、「営業成績が顕著」「若手トップクラスの成績をあげている」など前職で人並み以上の実績をすでに示している人物が対象となっており、狭き門であることがうかがえます。
現職で目立った実績がない・定量的に示すことが難しいという方は、まず現在の環境で実力を高めることから検討する必要があるかもしれません。
(3)実際の採用事例
では実際にどのような経歴を持った人がM&Aキャピタルパートナーズへの転職を成功させているのでしょうか。
参考までにいくつか事例をご紹介します。
【事例①】大手信託銀行にて個人向けの資産運用や相続、不動産の相談業務に従事(約4年)→M&Aキャピタルパートナーズ入社
【事例②】証券会社にて法人営業や資産運用に従事→M&Aキャピタルパートナーズ入社
【事例③】監査法人にて企業の監査業務に従事(約5年)→M&Aキャピタルパートナーズ入社
【事例④】M&Aアドバイザリー→M&Aキャピタルパートナーズ入社
未経験とはいえ、主に金融や財務関連の仕事に従事した経験があり、ある程度ファイナンスの知識を得ている方が多い印象です。
ただし募集要項にもあるとおり、その他の業界であっても「営業力」が突出していることがアピールできれば応募する価値はあります。
創立者であり現社長である中村悟氏は、もともと大手ハウスメーカーで土地活用の提案などを行っていた営業マンです。
募集要項にもあるとおり直接ファイナンスとは関連がない業種でも、「顧客との関係構築力」や「顧客の課題解決力」が突出していれば、評価に値すると言えるでしょう。
さらに、M&Aキャピタルパートナーズの転職に向け、M&A仲介の転職成功のコツや未経験者の採用など、詳しく知りたいという方はこちらをご覧ください。
2.M&Aキャピタルパートナーズの企業概要
ここからは、M&Aキャピタルパートナーズの企業概要について説明していきます。
- 事業概要
- 平均年収
- 働き方
それでは1つずつ説明していきます。
(1)事業概要
会社名 | M&Aキャピタルパートナーズ株式会社 |
住所 | 東京都千代田区丸の内一丁目9番1号 グラントウキョウノースタワー38階 |
従業員数 | (連結)214名 (単体)146名 (2022年3月31日現在) |
資本金 | 28億円 |
設立 | 2005年(平成17年)10月 |
事業内容 | M&A仲介事業 |
公式HP | https://www.ma-cp.com/ |
M&Aキャピタルパートナーズは、2005年に日本で設立されたM&A仲介会社です。
中小・中堅企業のM&Aを得意分野とし、事業継承ニーズまたは自社の企業価値向上を目的とした譲渡ニーズに対してM&Aの仲介サービス提供を行っています。
現在東証一部に上場しているM&A仲介会社は3社と少ない中の1社であり、日本の代表的なM&A仲介企業としての名を確立していると言えるでしょう。
コンサルタントに求められる業務水準が高くハードな環境ではありますが、成長意識や顧客への貢献意識をしっかりと持った意欲の高い人材が多く在籍しています。
また、多忙な業界・企業でありながらも年一回の社員旅行や四半期ごとの納会などによって社員同士の交流を深める場が設けられています。
(2)平均年収
M&A業界は全体として平均年収が高い傾向にありますが、中でもM&Aキャピタルパートナーズは突出して高い給与水準を誇ります。
有価証券報告書によれば、直近5年間のM&Aキャピタルパートナーズの平均年収推移は以下のとおりです。
2017年度 | 2018年度 | 2019年度 | 2020年度 | 2021年度 | |
平均年収 | 2,995万円 | 2,478万円 | 3,109万円 | 2,270万円 | 2,688万円 |
獲得した案件数や採用したコンサルタント数なども影響し、年度によってばらつきはありますが、基本的に平均年収は2,000万円を超えていることが分かります。
参考までに他のM&A仲介会社の年収と比較してみると次のとおりとなります。
会社名 | 平均年収 |
M&Aキャピタルパートナーズ | 2,688万円(2021年度) |
株式会社ストライク | 1,433万円(2021年度) |
日本M&Aセンター | 1,243万円(2020年度) |
フロンティア・マネジメント株式会社 | 1,233万円(2021年度) |
日本の正規雇用者の平均年収が約500万円(国税庁「令和2年 民間給与実態調査統計」より)であることから、業界全体として年収が並外れていると言えますが、驚くべきはM&Aキャピタルパートナーズは他社に1,000万円以上も差をつけていること。
その理由としては、安定した業績を維持している、設備などを持たないために利益率が高いといったことがあげられます。
ただ最も大きな理由は、M&Aキャピタルパートナーズでは、コンサルタントが固定給のほかに成果に応じたインセンティブや業績に応じた賞与を得られる仕組みができていることでしょう。
コンサルタントの生産性が上がれば上がるほど売上や利益も上昇するため、貢献した分はしっかりとコンサルタント自身に還元されているのです。
こうした評価制度や給与水準の高さも、M&Aキャピタルパートナーズが転職先として選ばれる理由の一つとなっています。
(3)働き方
M&Aキャピタルパートナーズでの働き方は、総じてハードワークとなる傾向にあります。
実情として、多くの中小企業経営者にとってM&Aはまだ身近な選択肢ではなく、必ずしも顧客から依頼があるとは限りません。
時にはコンサルタント自ら困っている顧客を探り出し、眠っている問題を掘り起こすための根強い営業活動も必要になります。
またM&Aとは顧客の命運を左右するような莫大な額の資金が動くプロジェクトであり、小さな見落としやミス、手続き上の不手際など顧客の信頼を失うようなことは決して許されません。
このように細かい人と人との信頼関係の構築や、調査・思考・アウトプットといった作業をすべて担うことになるため、多忙になることは避けられないでしょう。
しかし一方で、そのようなハードワークを覚悟の上で成長意欲や顧客への貢献意識を持って働く人が多いため「長時間労働をさせられている」とマイナスに受け止める声は少ないようです。
3.M&Aキャピタルパートナーズへの転職に必要なこと
それでは、M&Aキャピタルパートナーズへの転職を目指すにあたって必要なことについて解説していきます。
- 大学卒業以上である
- ファイナンス領域での専門性がある
- 前職での突出した実績がある
それでは1つずつ説明していきます。
(1)大学卒業以上である
M&Aキャピタルパートナーズの応募条件の一つに、大学卒業以上であるとの記載があります。
必ずしもトップレベルの学歴が必要であるとは限りませんが、地頭の良さや知的能力が前提として求められるため、有名大学または大学院の卒業生が採用されやすいという傾向はあるでしょう。
ただし新卒採用を一切行っていないことからも、社会人としてある程度のスキル・経験を積んだ即戦力人材を求めていることは確かです。
もし学歴に不安がある場合は、現職または前職での実績やM&Aコンサルタントとしての資質を漏れなくアピールすることに注力しましょう。
(2)ファイナンス領域での専門性がある
M&Aキャピタルパートナーズでは、M&A業務の経験・未経験を問わずコンサルタントを採用しています。
しかし直接M&Aには関わらずとも、銀行・証券会社・保険会社などでファイナンス領域における知識や経験を培っている転職者は多いようです。
また金融業界からの転職を志す場合、2年以上の営業経験と顕著な営業成績があることが応募条件となっています。
M&Aキャピタルパートナーズの得意分野は中小企業向けサービスのため、特に前職で中小企業相手の法人営業やコンサルティングなどを行っていた場合、即戦力としてアピールでき他の転職者よりも有利になる可能性があるでしょう。
(3)前職での突出した実績がある
M&Aキャピタルパートナーズでは、M&A業務未経験かつ金融業界出身でない場合は「大手企業で若手トップクラスの成績を修めていること」を応募条件としています。
まずは大手企業出身が前提であり、同世代の平均的な成績と自分の成績を述べ、いかに顧客や会社への貢献度が他の社員と比べて高いかを示さなくてはなりません。
そもそも中堅規模以下の企業で働いている、定量的に自分の成績を示しにくい部署にいる場合などは、まず土台作りのために一度違う企業への転職を検討するのも選択肢の一つです。
ただし”若手”とあるように、未経験での転職を考えている場合は少なくとも20代~30代前半のうちに挑戦することが望ましいと言えます。
それ以上になると、即戦力としてM&A仲介業務やマネジメント業務の経験を求められる場合が多くなるため、未経験での採用は難しくなってしまうでしょう。
まとめ
今回は、M&Aキャピタルパートナーズの採用事情について解説しました。
M&Aニーズは今後も中小企業を中心として増加することが見込まれ、M&Aコンサルタントのニーズも比例して増えていくと考えられます。
M&A仲介大手であるM&Aキャピタルパートナーズでも、継続して優秀なコンサルタント獲得に向けた採用活動が続くと予想されます。
高い能力やスキルを要求される難易度の高い職種ではありますが、顧客への貢献度・社会への影響力・自己成長といった面で非常に魅力ある仕事です。
少しでも興味や志がある場合は、しっかりと足固めをして理想の転職を成功させてください。
M&Aキャピタルパートナーズの転職に向け、M&A仲介の転職成功のコツや未経験者の採用など、詳しく知りたいという方はこちらをご覧ください。
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