日本M&Aセンターの年収はどのくらい?企業の情報や転職時のポイントを紹介!
「日本M&Aセンターへの転職を検討しているが、年収はどのくらいなのだろう?」
「M&A業界の大手でもあるし年収は他社よりも高いのだろうか?」
このように、日本M&Aセンターの具体的な平均年収について知りたいという方は多いでしょう。
日本M&Aセンターは日本のM&A業界を代表する企業で、年収も一般的な職業と比べて圧倒的に高いことが知られています。
本記事では、日本M&Aセンターの平均年収が実際にどのくらいなのか、また他社や他業種と比べてどのような位置にあるのかについて解説していきます。
M&A業界を転職先として視野に入れている、希望する年収が得られるのか気になるという方はぜひ参考にしてください。
本記事を読む前に、M&A仲介とは何か、業務内容など基本情報など、詳しく知りたいという方はこちらをご覧ください。
1.日本M&Aセンターの年収
M&A業界では一般的に、コンサルタント個人の実力や成果によって売上や利益が左右されることから、コンサルタントへ報酬として還元される額も大きく年収が高いことが知られています。
国内トップクラスのM&A仲介企業として有名な日本M&Aセンターの平均年収も1,243万円(2020年度)と高い水準です。
ここでは、年齢別の具体的な平均年収や他社との差、年収が高い水準である理由などを解説していきます。
- 日本M&Aセンターの平均年収
- 同業種・国内平均との比較
- 日本M&Aセンターの年収が高い理由
それでは1つずつ説明していきます。
(1)日本M&Aセンターの平均年収
日本M&Aセンターの直近の平均年収推移は、有価証券報告書によると以下のとおりとなっています。
2016年度 | 2017年度 | 2018年度 | 2019年度 | 2020年度 | |
平均年収 | 1,419万円 | 1,320万円 | 1,414万円 | 1,353万円 | 1,243万円 |
平均年齢はおよそ35歳と若いにも関わらず、平均年収はどの年も1,200万円を超えており、その水準の高さがうかがえます。
2019・2020年度と平均年収は減少傾向にありますが、会社全体としては2020年度まで11期連続で過去最高益を達成。
M&A業界には業績と連動した賞与が与えられる企業もありますが、おそらく日本M&Aセンターはそれ以外の部分(固定給・インセンティブ等)が大きいために、会社の売上と給与が比例しないと考えられます。
また、上記の平均年収はあくまで全社員の平均値ですが、年齢による年収の目安を示すと以下のとおりです。
- 20代:約800万円前後
- 30代:約1,200万円前後
- 40代:約1,600万円前後
日本M&Aセンターは新卒採用も行っているため、最も若い年齢で22歳の社員が含まれると考えられます。
新卒採用者も含め20代の平均年収が800万円前後であることから、若いうちから高い給与を得られる環境だと言えるでしょう。
(2)同業種との比較
では、日本M&Aセンターと他のM&A仲介企業の年収水準を比較してみましょう。
会社名 | 平均年収 |
株式会社日本M&Aセンター | 1,243万円(2020年度) |
M&Aキャピタルパートナーズ株式会社 | 2,688万円(2021年度) |
株式会社ストライク | 1,433万円(2021年度) |
フロンティア・マネジメント株式会社 | 1,233万円(2021年度) |
会社の規模や担っている案件数で比べると日本M&Aセンターはトップレベルであり、決して業界での会社の立ち位置が低いということではありません。
企業によって会社の売上のどのくらいの割合を社員に還元するか、また業績によって報酬額を大きく変動させるかどうかなどの方針の違いが背景にあると考えられます。
日本M&Aセンターでは、職種によって業績連動賞与が与えられる場合もありますが、コンサルタントの報酬の多くを占めるものは通常の賞与や個人に対するインセンティブです。
業績や年齢に関わらず高い成果を出し続けているコンサルタントには相応の報酬が支払われるという仕組みになっているのです。
(3)日本M&Aセンターの年収が高い理由
日本M&Aセンターの平均年収は、大手の同業他社と比較すると平均を少々下回るレベルでしたが、一般的な日本人の収入と比較すると非常に高い水準です。
国税庁の民間給与実態調査統計によると令和2年の正規雇用者の平均年収は496万円であることから、日本M&Aセンターでは20代でもすでに日本の平均の2倍近くの年収を得られていることになります。
ではなぜ日本M&Aセンターの年収はこのように高い水準になっているのでしょうか。
そのおもな理由は以下のとおりです。
- 設備や在庫などを持たないため、利益率が約50%と非常に高い
- 1つのプロジェクトで動かす金額が大きい
- 安定した案件数を獲得し、業績は右肩上がりで伸長している
- 少数精鋭で1人あたりの生産性が高い
前提としてM&A仲介というビジネスは設備や在庫などを持たないため、顧客から得た成功報酬の大部分を社員に還元することができます。
日本の製造業では利益率が1桁であるのが一般的ですが、日本M&Aセンターの利益率はなんと約50%。
また会社の売買においては1回のプロジェクトで動かす金額が大きく、1回の成功報酬が数千万円~数億円に至ることも珍しくありません。
例えば、顧客から受け取る手数料が1%であったとしても、10億円の案件が成立すれば1,000万円が報酬として手に入るのです。
通常は優秀なコンサルタント達がそれぞれ複数の案件を持って動くため、1人あたりの生産性も高く、還元される報酬も多くなります。
2.日本M&Aセンターの企業情報
ここまで日本M&Aセンターの年収について解説してきましたが、さらに企業の詳しい情報についても説明していきます。
- 事業概要
- 働き方
- キャリア
それでは1つずつ説明していきます。
(1)事業概要
会社名 | 株式会社日本M&Aセンター |
住所 | 東京都千代田区丸の内一丁目8番2号 鉃鋼ビルディング 24階 |
従業員数 | 653人(2021年3月時点) |
資本金 | 37.9億円(2022年3月時点) |
設立 | 2021年4月1日(1991年4月25日 創業) |
事業内容 | M&A仲介、企業評価の実施、PMI支援など |
公式HP | https://www.nihon-ma.co.jp/ |
日本M&Aセンターは、1991年に各地域の有力な公認会計士・税理士が中心となって設立されたM&A仲介企業です。
その後順調に事業を拡大していき、2007年には東証一部に上場し現在は日本トップクラスのM&A仲介会社となっています。
上場企業から小規模事業者までを幅広くクライアントに持ち、M&Aにおけるあらゆるプロセスにおけるサポートを実施。
日本だけではなくASEAN諸国を中心とした海外の企業も対象とし、「世界No.1のM&A総合企業」を目標としてグローバルなビジネスを展開しています。
(2)働き方
日本M&Aセンターで働くうえで求められる業務水準は非常に高いと言えます。
M&Aは顧客にとって会社の命運を左右する一大プロジェクトであり、顧客に大損害を与えるような失敗は許されません。
そのため日々自己研鑽に励み、顧客や会社からのプレッシャーに耐えながら難易度の高い業務をやり遂げる必要があります。
調査や分析、顧客との信頼関係の構築など膨大なタスクを漏れや遅れなくこなすことが求められます。
ただしその分、社会的影響力の大きい仕事をやり遂げることで得られる達成感や、成果に応じた報酬など他の業界では得られないようなメリットがあります。
働くうえで自分が重視すること・優先したいことは何かを見つめなおしたうえで、M&A業界に挑戦するかどうか決めることがおすすめです。
同業他社の情報やM&A仲介のキャリアなど、詳しく知りたいという方はこちらをご覧ください。
3.日本M&Aセンターへの転職を目指すなら
これまで日本M&Aセンターの年収や企業情報について解説してきました。
ここからは日本M&Aセンターへの転職を目指す方に向けて、まずすべきことを説明していきます。
- 自分に最も適した職種を検討する
- 応募に必要な条件を満たしているか確認する
- 転職エージェントを活用して情報を収集する
それでは1つずつ説明していきます。
(1)自分に最も適した職種を検討する
日本M&Aセンターでは、現在以下のとおり複数の職種での中途採用が行われています。
- M&Aコンサルタント
- M&A戦略アドバイザー
- 会計事務所コンサルタント
- コーポレートアドバイザー(会計士・税理士)
- コーポレートアドバイザー(弁護士、司法書士、法務経験者)
- IPO支援コンサルタント(上場審査)
上記のほかにも、コーポレートスタッフとして経営企画やWEBプロダクトマネージャー、WEBディレクター、社内SEなど幅広い職種で募集が行われています。
コンサルタント職においては、どの役割であっても顧客のM&Aに関する業務を行うことになりますが、必要な資格やM&Aのどのプロセスを担うのかがそれぞれ異なります。
日本M&Aセンターにおける顧客へのサービス提供の流れや分業体制などをよく理解し、自分が最も適するポジションはどこなのかを明確にして選考に臨むとよいでしょう。
(2)応募に必要な条件を満たしているか確認する
日本M&Aセンターは、M&Aコンサルタントの応募条件として以下を定めています。
- 大卒以上
- 中堅・中小企業のM&A業務の実践に熱意をもって取り組んで頂ける方
- 業務未経験者歓迎、専門知識は問わない
上記を見るとシンプルに見えますが、M&A仲介業務というハードワークに耐えうるためには、一定以上の能力やスキル、体力などが必要になります。
学歴は大卒以上であれば可で、必ずしも旧帝大などトップレベルである必要はありませんが、MARCHや関関同立以上が最低ラインと考えておくとよいでしょう。
M&A業務未経験者も積極的に採用が行われていますが、以下のような経験があると有利に働くと考えられます。
- 法人営業実務経験
- ソリューション型営業の経験
- 銀行・証券会社等、金融機関での実務経験
- 引受等を含む投資銀行業務の経験
上記の応募条件を現時点で満たしていない場合は、一度他企業へ転職して経験を積む、知識の習得やトレーニングを行うなどして補うようにしましょう。
(3)転職エージェントを活用して情報を収集する
自らの求める年収や働き方が日本M&Aセンターで実現できると判断した場合、業界に精通した転職エージェントを活用して転職活動を進めていくことがおすすめです。
非常に能力が高く魅力のある人材であっても、企業が今どんな人材を求めているのか、実際の働き方や口コミなど非公開の情報をあらかじめ手に入れることは困難です。
転職エージェントは各企業の担当者と直接やり取りをし、企業の内部事情や採用動向について最新の情報を入手しています。
そのうえであなたに選考についてのアドバイスや業界知識を授けてくれるため、現職を続けながら非常に効率よく転職活動を進めることができるのです。
利用料は最初から最後まで無料のため、情報収集を兼ねて一度相談してみるとよいでしょう。
まとめ
日本M&Aセンターは日本を代表するM&A仲介企業で、転職先としても魅力的な会社です。
得られる年収も他の職種と比べて並外れており、日々達成感を感じながら仕事に打ち込める最高の環境と言えるでしょう。
しかし得られるメリットが大きい分、求められるレベルも並大抵ではありません。
自分が理想とする働き方やキャリアビジョンをしっかり見つめなおした上で、挑戦するかどうか決断してください。
日本M&Aセンターの転職に向け、M&A仲介の転職成功のコツや未経験者の採用など、詳しく知りたいという方はこちらをご覧ください。
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