営業職からの転職におすすめの業界は?選び方のポイントを解説


「営業職から転職するのにおすすめの業界は?」
「営業職からの転職に成功するにはどうすれば良い?」
営業職からの転職を検討する方は多いですが、様々な選択肢があります。
理想の転職を実現するには、スキルや経験を整理するとともに、適性を見極め、希望条件を満たす転職先を見つけることが大切です。
転職する業界についての情報をあらかじめ収集しておくことで、自分にマッチする転職先を見つけられます。
本記事では、営業職からの転職でおすすめの業界や転職成功のポイントをご紹介します。
本記事を読めば、転職先の方向性を見つけられ、理想の転職を実現できるでしょう。
1.営業職からの転職でおすすめの業界
営業職からの転職先としては様々な選択肢がありますが、決めきれない方もいるでしょう。
転職後に希望する働き方や業務内容など、着眼点を決めておくと、選びやすくなります。
営業職からの転職でおすすめの業界についてご紹介しますので、参考にしてください。
- 商品開発
- コンサルタント
- M&A業界
- 秘書
- 事務職
- 商品企画
- マーケティング
(1)商品開発
営業職で培ったスキルや経験は、商品開発の分野で活かせるケースがあります。
商品を販売する営業を行っていた場合、「商品の特徴について深く知りアピールする」「市場のトレンドを把握する」など、商品開発につながる経験をしているでしょう。
営業職の経験を経ている場合、顧客が求めているサービスや商品の市場価値を把握しているのが強みです。
また、商品開発を進めるためには、常に市場を分析し、必要に応じて改良したり、ニーズに合う商品を生み出す必要があります。
営業経験を入社後の活躍と関連付けてアピールすると、有利に転職活動を進められます。
ただし、商品開発には向き・不向きがあるので、適性を見極めることが大切です。
以下に、商品開発に向いている人と向いていない人の特徴を記載しているので、参考にしてください。
商品開発に向いている人 |
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商品開発に向いていない人 |
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商品開発ではアイデアが重要なので、好奇心・探求心のある方は向いています。
また、試行錯誤を重ねることが多く根気強い人が向いていますが、営業職でも根気強さは通じる部分があるので、アピールしやすいポイントです。
一方、飽きっぽい性格の人やチームで仕事をするのが苦手な方には、商品開発には向いていません。
自身の適性と営業職で活かせる経験やスキルを整理し、転職先を決めましょう。
(2)コンサルタント
コンサルタントは、何らかの経営課題を抱えているクライアントに対し、課題解決に向けた戦略立案やアドバイスを行う仕事です。
コンサルタントとしてクライアントの経営成長をサポートするには、問題点の抽出する必要があり、リサーチ力が重要になります。
また、市場の状況を把握した上での課題解決能力も必須であり、営業職で養われる市場の分析力などを活かせます。
たとえば、商品の売上が上がらずに悩んでいるクライアントに、営業経験で把握した顧客のニーズを活かした戦略を提案するなど、様々な活躍の仕方があるでしょう。
ただし、コンサルタントにも向き・不向きがあるので、適性を見極めることが大切です。
以下に、コンサルタントに向いている人と向いていない人の特徴を記載しているので、参考にしてください。
コンサルタントに向いている人 |
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コンサルタントに向いていない人 |
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クライアントの成長がかかっているということもあり、責任ある業務が発生したり、ハードワークになるケースが多いですが、実力次第で高収入・キャリアアップを目指せる業界です。
とくに、論理的思考力やコミュニケーション力に自信のある方は、活躍できる可能性が高いです。
クライアントの経営成長につながるやりがいのある業務を通して自身も成長したい方は、コンサルタントへの転職を検討することをおすすめします。
(3)M&A業界
営業職からの転職先としては、M&A業界がおすすめです。
M&A業界の中でも、M&A仲介は、売り手企業と買い手企業を結び付けてM&A成立をサポートする役割であり、営業経験を活かすことができます。
もちろん、M&A関連業務に携わる際は専門知識も重要になりますが、クライアントとの交渉ややり取りをスムーズに行う能力の高い営業職経験者は優遇されます。
また、M&A業界は成果に応じてインセンティブが与えられることが多いので、高収入を狙いたい方のもおすすめです。
M&A業界は未経験採用も積極的に行っているケースが多いので、スキルアップや年収アップを期待したい方は、検討してみると良いでしょう。
以下にM&A業界に向いている人と向いていない人の特徴を記載しているので、参考にしてください。
M&A業界に向いている人 |
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M&A業界に向いていない人 |
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M&A業界は個人の裁量に委ねられる業務もありますが、結果を出すことを求められるので、常にモチベーションを維持して業務を行う必要があります。
また、財務系、税務、法務など様々な知識を習得することを求められるので、スキルアップしたいという思いのある方におすすめです。
なお、M&A関連業務はコミュニケーションが必須なので、コミュニケーション力の高さは重要です。
一方、M&A関連業務は高収入を実現できる業種ではありますが、ハードな業務になるので、楽して稼ぎたい、プライベートを重視したいという方は、不満に感じる可能性があります。
適性を見極め、興味のある場合は、転職を検討してみると良いでしょう。
(4)秘書
秘書は、企業の役職者など、業務量が多い人の仕事をサポートする役割です。
秘書の仕事としては、書類作成、スケジュール管理、来客者への対応など様々な業務があります。
営業職と同様に、人とのやり取りやスケジュール管理能力などを求められるので、経験やスキルを活かせるケースが多いです。
また、顧客とのやり取りの中で培った交渉力やビジネスマナーは、秘書として活躍する上で重要なスキルとなります。
秘書は、比較的時間外業務が発生するケースが少ないので、仕事とプライベートを両立したい方にもおすすめです。
(5)事務職
営業職からは、事務職へ転職することも可能です。
事務職では、データ入力能力や書類作成技術が必要になります。
社内の書類はもちろん、外部向けの書類作成ややり取りを行う機会もあり、ビジネスマナーや正確さを求められます。
営業職でも顧客へプレゼンテーションするに当たり、書類作成ややり取りを行う経験があるので、事務職の業務につながる点があります。
仕事とプライベートの両立をしやすいのも、転職先として選びやすいポイントです。
(6)商品企画
営業職からは、商品企画に関連する職に転職する方が多いです。
商品企画は、顧客のニーズに合う商品開発を行ったり、アイデアを出すのがメインの仕事であり、クリエイティブな思考に自信のある方に向いています。
営業職は、実際に顧客とやり取りした経験があるので、具体的なニーズを把握しているケースが多く、商品企画の場で活かせることが多々あります。
営業職で得た経験を活かして、新たな業務にチャレンジしたい方におすすめです。
(7)マーケティング
マーケティングは、データや市場の状況を分析し、顧客のニーズを把握する仕事です。
顧客のニーズを把握する際は、営業職での経験で顧客とやり取りや交渉をした経験を活かせます。
また、自社の商品やサービスを販売する際は、他社の商品などの市場調査をする経験も積んでいるので、マーケティングにおいても活躍できるでしょう。
なお、マーケティングで活躍するには、プレゼンテーション能力やオフィスソフトの活用スキル、携わる業界の専門知識が必要になるので、転職する際は、相性を見極めることが大切です。
2.営業職から転職する際のポイント
営業職から転職する際は、転職理由や希望条件を明確にしたり、営業職で培ったスキルを整理するなど、押さえておくべきポイントがあります。
営業職から転職する際のポイントをご紹介しますので、参考にしてください。
- 転職理由を明確にする
- 営業職で培ったスキルを整理する
- 希望条件に優先順位をつける
- 転職エージェントを活用する
(1)転職理由を明確にする
営業職から転職する際は、転職理由を明確にすることが大切です。
営業職から転職する理由は、「営業職が向いていないと感じストレスになっている」「仕事とプライベートを両立できない」など人それぞれですが、転職理由が曖昧な状態では転職後も何らかの悩みを抱える可能性が高いです。
そのため、転職したい理由を整理し、相性の良い業種を見極めることが大切です。
たとえば、「人と接する仕事をしたい」「営業経験を活かして商品開発に関与したい」など、希望業種を見つけましょう。
また、年収アップ重視、プライベート重視など、労働環境や条件についても検討する必要があります。
転職活動を行う際は、将来のキャリアや自身の適性を慎重に検討しましょう。
(2)営業職で培ったスキルを整理する
営業職からの転職で年収アップやキャリアアップを実現したい場合は、営業職で培ったスキルを整理することが大切です。
とくに、転職難易度の高い業種や好条件の求人を狙いたい場合は、ライバルに差をつけるためにも、具体的に自己アピールする必要があります。
たとえば、コンサルタントやM&A業界では、高い営業成績のある人材に入社後の活躍を期待しているので、「営業成績トップになったことがある」「売上を3割上げた実績がある」など、具体的にアピールしましょう。
なお、アピールできるスキルや経験に自信がない場合は、希望業種に必要な資格取得を目指すのも手段です。
これまでの培ったスキルを整理し、効果的な自己アピールにつなげましょう。
(3)希望条件に優先順位をつける
営業職から転職する際は、希望条件に優先順位をつけることが大切です。
転職する際は、「年収アップを実現したい」「プライベートを充実させたい」「キャリアアップしたい」など様々な希望がありますが、全てを満たす求人はほとんどありません。
希望条件が整理できていないと、「なかなか転職先が見つからない」「転職したけれど悩みを解決できなかった」などの失敗につながります。
たとえば、以下のように何を重視するかあらかじめ検討しましょう。
- 年収の希望
- 通勤距離
- 勤務可能時間
- 職場の雰囲気
- 将来のキャリア…など
長期間勤務することを考慮し、譲れない条件から優先順位をつけることで、自ずと自分に合う職場が見つかります。
転職先のミスマッチを防ぐためにも、転職に求める条件を慎重に検討しましょう。
(4)転職エージェントを活用する
営業職から転職する際は、転職エージェントを活用するのがおすすめです。
営業職は様々な業種で活かすことができるので、様々な選択肢があります。
とはいえ、自身のスキルや経験を活かせる業種を見つけたり、希望業界の情報収集をするのは容易ではありません。
転職エージェントを利用すれば、スキルや経験を整理した上で、最適な求人を提案してもらえます。
また、選考対策も含めて転職活動をサポートしてもらえるので、転職活動を有利に進められます。
転職活動を行うのが初めての方は、転職エージェントを利用してみることをおすすめします。
まとめ
営業職からの転職先としては、様々な選択肢がありますが、転職理由や目的、スキルや経験などから相性の良い転職先を見つけることが大切です。
様々な希望条件を全て満たす求人はほとんどないので、優先順位をつけて譲れない条件を明確にすることが転職成功のポイントです。
転職する業界に関する情報を把握した上で、相性の良い転職先を見つけましょう。
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