M&A業界は激務でブラック!?激務でも人気の職種な理由や転職に向いている人の特徴
「M&A業界は激務なの?ブラックスレスレって本当…?」
「残業が多くて有給も取れないのかな?私でも働けるだろうか」
M&A業界は激務で、午前様当たり前というイメージがあると思います。
しかし、企業によって残業時間には差がありますし、実態を調べると一般企業と比べて大きく激務ではありません。
今回はM&A業界の実態や激務の内容、転職希望者が多い理由や、M&A業界に向いている人の適性を紹介します。
激務と聞いて、M&A業界への転職を迷っている方は、この記事を読んで実態を知ってくださいね!
また、本記事に入る前にM&A仲介やFASの企業でどんな仕事があるのか、より詳しく知りたい方はこちらをご覧ください。
1.M&A業界はブラックで激務なのか?
M&A業界は激務で、ブラック企業スレスレ、というイメージがあると思います。
確かに、プロジェクト中はかなり激務ですが、一般企業と比較検討すると極端に激務というわけではないんです。
例えば、超大手のプロジェクトを請け負うようなM&A会社では、残業は多くなります。
リサーチや分析作業を行い、クライアントの利益を最大限にする役割があるためです。
しかし最近はリモートワークの導入や、働き方改革を受けて、ライフワークバランスを意識している企業が多い傾向にあります。
労働環境の改善に取り組む企業も多いので、イメージほど激務ではありません。
特に非上場のM&A企業などでは、定時で帰宅することも可能であり、一概に『M&A業界は激務だ』という認識は間違っています。
2.激務と言われるM&A業界の実情
激務と言われるM&A業界の実情を調査しました。
- 残業時間
- 有給取得率
- 離職率
担当する業務や部署によっても多少違いがありますが、労働環境で大事な3つのポイントをまとめています。
(1)残業時間
M&A業界の残業時間は、平均80〜90時間で、繁忙期には200時間を超える場合もあります。
特にM&A仲介会社ではインセンティブが重視されるため、報酬のために残業を気にしない人も多いです。
リサーチや分析など業務が膨大で、クライアントに利益をもたらすために長時間労働をする人は多い傾向にあります。
ただし、プロジェクトが終わったらまとめて休みを取得できるなど、忙しさには波があるようです。
M&A業界のストライクでは、残業時間が少なく、直行直帰する社員も多い傾向。
平均残業時間は10時間前後で、業界全体を通してもかなり少ない数値です。
企業によっては働き方改革により、長時間労働の改善に動いている企業もあります。
ただ、業界全体を見ると、インセンティブを得るために長時間労働をし、成果を出そうとする人が多い傾向です。
(2)有給取得率
M&A業界の有給取得率は、さほど低いわけではありません。
案件が終われば休んで良いという社風の会社が多く、大型案件をこなしてからまとめて休む人もいます。
残業が多く休めない時期もありますが、案件が落ち着いていれば、休んでも問題ありません。
株式会社日本M&Aセンターは、内部アンケートで有給取得率約40%、エクスペディアの調査による日本の平均有給取得率は50%なので、標準よりやや低い傾向です。
ただ、休むと怒られる環境ではないので、自己判断で有給を取ることはできます。
働き方改革の動きで、有給取得を促す動きも生まれているので、決して休めないわけではありません。
(3)離職率
M&A業界は元々勤続年数は3〜5年程度で、次のキャリアへ移行する傾向があります。
例えばM&Aキャピタルの離職率は、直近5年間で5%程度、日本平均の15%(参考:厚労省・平成30年雇用動向調査結果の概況)と比較すると決して高くはありません。
株式会社M&A総合研究所は、新人の教育制度を見直し、入社1年後の離脱率が0%の記録を出しています。
元々激務で脱落者が多いイメージはありましたが、M&A業界自体も、労働環境の改善に努めている傾向にあるでしょう。
3.激務でも人気!M&A業界が転職希望先に多い理由
M&A業界は、案件を抱えている間は確かに残業も多く、激務になりがちです。
しかし、激務でも人気の転職先として選ばれるのには理由があります。
- 年収が高い
- やりがいがある
- 将来のキャリアを広げられる
理由を3つ解説します。
(1)年収が高い
M&A業界が転職希望先に多い1つ目の理由は年収が高いことです。
M&A業界の大手では年収1,000万円以上も目指せますし、M&A仲介会社ではインセンティブを採用しています。
インセンティブを換算すると、自給で15,000円以上を超えていることもあるのです。
収入面を重視する人にとっては、金銭面での満足度が高く激務でも離職率が低い傾向にあります。
(2)やりがいがある
M&A業界が転職希望先に多い2つ目の理由は、やりがいがあることです。
職種にもよりますが、クライアントの利益を最大化し、感謝される仕事だからです。
人の役に立っている感覚がやりがいにつながり、常に向上心を持ち続けるモチベーションになります。
(3)将来のキャリアを広げられる
M&A業界が転職希望先に多い3つ目の理由は、将来のキャリアを広げられるからです。
独立につながる、他のコンサルティングファームへの転職など、選択肢が広がります。
専門性も高くなるので、分析力や営業力も高く評価されやすいです。
さらに、M&A仲介やFASの、身につけられるスキルや経験、代表企業についてより詳しく知りたい方はこちらをご覧ください。
4.激務と言われるM&A業界への転職が向いている人
激務と言われるM&A業界への転職が向いている人について紹介します。
- 精神的・身体的にタフな人
- 向上心が強い人
- オンオフのメリハリを自己管理できる人
難易度が高く、仕事的には比較的忙しいので、向き不向きがあります。
適性を見極めてから、転職先に選ぶと良いでしょう。
(1)精神的・身体的にタフな人
M&A業界への転職が向いている人は、精神的・身体的にタフな人です。
企業によっては残業が多く、終電に間に合わない時もあります。
体力面でもタフさは求めらるでしょう。
また、インセンティブ制を重視している企業だと、常にプレッシャーがかかる環境です。
クライアントに利益を出せなければ負け、という業界なので、プレッシャーを克服できるだけのメンタルも必要でしょう。
(2)向上心が強い人
M&A業界への転職が向いている人は、向上心が強い人です。
基本的に常に勉強の世界なので、モチベーションを保てないとやっていけません。
常に知識をアップデートし、情報収集を能動的に行う必要があります。
向上心が強く、常に上を目指せる人が向いている業界です。
(3)オンオフのメリハリを自己管理できる人
M&A業界への転職が向いている人は、オンオフのメリハリを自己管理できる人です。
有給取得の部分でも触れましたが、業界を通じて、上司が「有給を取りなさい」と促す風潮は今の所あまりありません。
そのため、案件が終わったら自主的に有給を取得する必要があります。
個人の裁量が大きいため、ライフワークバランスを自己管理できないと、疲れが溜まってしまうでしょう。
基本的にM&A業界には、自己管理が得意な人が向いています。
まとめ
今回は、激務と言われるM&A業界の実態や転職希望者が多い理由、向いている人を紹介しました。
M&A業界は、案件が立て込んでいる時期はかなり激務です。
しかし、有給も取得できますし、離職率は高給かつやりがいが高いため、低い傾向にあります。
ライフワークバランスは、自己管理をすれば取れる環境でしょう。
向き不向きはあるので、適性を見極めて、体力・精神力・向上心がある方はM&A業界への転職を目指してみてください!
また、今後M&A仲介やFAS業界の企業を目指す方で、より詳しい転職事情を知りたい方はこちらをご覧ください。
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