FASへの転職はアリ?メリット・注意点を解説!
「会計士、税理士の資格を活かせる転職先が知りたい・・・」
「FASへの転職について詳しく教えて欲しい・・・」
このようにお悩みではないですか?
実は、FASは公認会計士、税理士の資格を持つ方にとてもお勧めできる転職先なんです!
ここでは、FASへの転職について、4つのポイントで紹介します!
この記事を読めば、FASへの転職のメリットと注意点が丸わかりです!
また、FAS業界の代表企業や転職事情、未経験者の転職のコツなど、より詳しく知りたい方はこちらをご覧ください。
1.FASの業務内容
FASとは、Financial Advisory Serviceの略で、M&Aに関わる財務デューデリジェンスや、バリュエーションなどの財務業務を中心とするコンサルティングファームのことです。
デューデリジェンスとバリエーションとは、M&Aの対象となる企業の価値や、投資リスクを推計することで、これらのデータを基にクライアントとなる企業は、投資の対象となる企業を買収するか、しないかを冷静に判断することができます。
M&Aに関すること以外にも、FASでは事業・企業の再生、不正の調査などを幅広く取り扱っており、このような企業の財務に関わる業務は、FASの得意分野だと言えます。
戦略に対しての助言を主要な業務とするコンサルティングや、資金調達の提案および営業を行うIBDとの違いも、財務面のサポートと、ノウハウが強固であるところだと言えます。
2.FASに転職するメリット
公認会計士、税理士からFASに転職するメリットは数多くあります!
ここでは、そのうちの3つを解説します。
- 給与が高水準
- やりがいがある
- 更なる転職のときに市場価値が高い
順に詳しく見ていきます。
(1)給与が高水準
1つめのメリットは、給与が高いことです。
例えば、BIG4系のFASでは30歳前後で年収700万〜900万円と、他業種と比較しても非常に高い水準です。
更に、FASでは自身が就く役職によって上の金額の2倍以上を受け取る方もいます。
上位の役職である「パートナー」の年収は2000万円以上が目安と言われています。
そのため、「転職を機により高い収入を目指したい!」という方にとっては、転職後の成果によってどんどんポジションアップを進めることが重要となります。
このように、平均年収とその後の給与が高い水準であることは、FASへの転職のメリットです。
(2)やりがいがある
2つ目のメリットとして、FAS の業務には非常にやりがいがあります。
前述のとおり、FASの業務は自身が持つ財務面のノウハウ・知識を活かしてクライアントとなる企業をサポートすることです。
そのため、企業から感謝されることも多く、そういった、サポートの対象となるクライアントが喜んでいる姿を目の当たりにできるという体験を、やりがいにすることができます。
また、FASが取り扱う業務は多岐にわたっており、短期で多くの案件を取り扱います。
そのため、業務の変化が多く、また、FASが提供するサービスも多岐にわたるため、毎日新しい刺激を受けながら働くことが可能です。
幅広いサービスを多様なクライアントに提供することで、幅広い経験、スキルを身につけることができます。
このように、FASの業務ならではの体験や成長は、FASで働く大きなメリットの1つであると言えます。
(3)更なる転職のときに市場価値が高い
更なる転職で、あなたが再びキャリアアップを目指すとき、FASで勤務した経験があることはとても大きな価値になります。
というのも、FASでは、M&Aに関する業務を多く取り扱い、企業価値の評価や、資本コストの検証など、他企業が求めているスキルが幅広く身につけられるからです。
例えば、PEファンドでディールを行う際には、FASのデューデリジェンス業務に含まれる財務分析が必要で、このスキルを有した人材が必要とされています。
このように、FASでの勤務後に新しい職種に就くことを希望するとき、FASで勤務したことによって転職市場で非常に高い市場価値を得ることができます。
また、FAS業界の代表企業や転職事情、未経験者の転職のコツなど、より詳しく知りたい方はこちらをご覧ください。
3.FASへの転職に有利になる知識・スキル
FASでは、転職前に修得した財務系の知識や、コンサルティングの経験が活用でき、また、今まで以上にそれらの知識・経験を増やすことができます!
- 財務に関する知識・経験
- コンサルティング業界での経験
以下ではそれぞれについて解説します。
(1)財務に関する知識・経験
FASでは、すでに持っている財務関係の知識を活かすことができます。
FASは、PMIや、フォレンジック、モデリングなど、財務に特化したコンサルティングを強みとしています。
そのため、財務のスペシャリストである公認会計士や、税理士として得た知識をフル活用して職務にあたることができます。
(2)コンサルティング業界での経験
FASでは、コンサルティング業界での知識・経験も強みとすることができます。
FASで行う財務分析や、サポート等のサービスは、企業の意向に基づいてクライアントファーストで行われます。
そのため、企業とのコミュニケーション能力が必要とされ、コンサルティング業界でのスキルや経験も十分に活用できます。
4.FASへ転職する場合の注意点
ここまでは、FASに転職する際のメリットを解説しました。
最後に、FASへの転職を検討する際に気をつけなければならないことを2つ解説します!
- ワークライフバランスは自力で調整する
- 大手FASか中小FASかの選択が重要
順に詳しく見ていきます。
(1)ワークライフバランスは自力で調整する
FASは他業種と比較しても激務であると言われており、残業時間は、平均で月に60〜70時間ほどです。
繁忙期と閑散期の差が激しいため、繁忙期には1日のほとんどの時間を会社で過ごす、ということもあるそうです。
コンサルティング自体がクライアントファーストの業務であるため、案件を遅らせてプライベートの時間を確保する、ということも困難な場合があります。
そのため、ワークライフバランスをしっかり維持したい場合には、基本的に自力での調整が必要です。
ワークライフバランスを保つ方法の例としては、閑散期に長期休暇を取得してリフレッシュする人がいます。
他にも、繁忙期にも休息が確保できるよう事前に上司と調整するなど、ワークライフバランスの維持は基本的に自力で行える人がFASに適していると言えるでしょう。
(2)大手FASか中小FASかの選択が重要
FASで働く際には、どこのFASに所属するかの選択も重要です。
FASは大きく2つに分類され、一方は、Big4系のFASで、もう一方は独立系のFASです。
それぞれで得意な分野や、働くメリットなどが異なっています。
まず、Big4系のFASで働くメリットは、年収が高いことや、その幅広いネットワークを活用できることです。
Big4系FASでは、同じグループ内に多様な業種が含まれるため、独立系のFASで働くよりも、横の繋がりを活かした柔軟な対応をすることができます。
一方、独立系のFASでは、会社自体が比較的小規模であるため、様々な業務に早いうちから触れることがき、多くの経験を積めるというメリットがあります。
また、独立系FASでも、高いポジションにつきやすいところでは、Big4で働く同年代よりも高い年収が期待できる場合があります。
Big4系、独立系FASにはそれぞれ強みやメリットがあるため、自身の今後のキャリアプランを十分に考慮して、それに適した選択をすることが重要です。
まとめ
今回の記事ではFASへの転職について細かく説明しました。
財務業務を強みとするFASへの転職は、仕事内容や条件など様々な魅力があることがわかっていただけたと思います。
「FASへの転職について検討しようかな」と思ってくださった方は、更にFASについて調べてみて下さい!
以下の記事は、FAS業界の代表企業や転職事情、未経験者の転職のコツなど、より詳しく紹介していますのでご覧ください。
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