多様性が強みの『GCA』年収は業界3位の高収入!その理由を解説
「GCAの年収は高いと聞くが本当?」
「GCAに転職した場合の年収について知りたい」
完全独立型M&AアドバイザリーファームGCAに対して、このように思われている方もいるのではないでしょうか?
GCAはクライアントの利益のために最善を尽くすアドバイザリーファームであり、その平均年収は2,200万円以上と、業界3位の高収入です。
今回はGCAの年収について、他社との比較や高い理由について詳しく解説していきます。
この記事を読んで、GCAの理解を深めてください。
1.GCAの年収
M&Aアドバイザリーの年収は他業界を含んだ全国平均と比較しても総じて高く、GCAの年収は平均2,213万円と、その一端を担っています。
ここではGCAについて、年齢別やポジション別に分けた年収、競合他社や他業界との比較を見ていきましょう。
- 年齢別
- ポジション別
- 競合他社・他業界(全国平均)との比較
以下で詳しく解説します。
(1)年齢別
企業に関する口コミ情報を提供する「キャリコネ」に投稿された情報を元にすると、GCAの年代別年収は以下のようにと算出されます。
年代 | 年収 |
20代 | 1,250万~1,300万円 |
30代 | 1,990万~2,040万円 |
40代 | 2,550万~2,600万円 |
一見年齢が上がるにつれて年収も上がっていくように見えますが、GCAは成果に応じて年収が変わるため、同期であっても年収が大きく異なる企業です。
また、中途採用も積極的に行っており、少し前になりますが2019年の内定者は新卒5名に対して、中途採用者は28名となっています。
同じ年代でも前職でM&Aを経験している人とそうでない人では受け取る年収が全く変わってくるため、上記の数字は参考程度に留めておき、頑張り次第と思っておくと良いでしょう。
(2)ポジション別
GCAの職位は5つあり、ポジションごとに目安となる平均年収があるようです。
ポジション | 年収 |
アナリスト | 600万円 |
アソシエイト | 800万円 |
ヴァイスプレジデント | 1,200万円 |
ディレクター | 1,500万円 |
エグゼクティブ・ディレクター | 2,000万円 |
アナリストはアソシエイトの担当する取引処理のサポートを行い、アソシエイトは収集する資料の内容決めや、インタビュー内容の選定を行う職位です。
案件の責任者となりアソシエイト・アナリストに指示を出す立場のヴァイスプレジデント、全体の指揮を執りクライアントとの交渉もこなすディレクター、人や資産を管理する責任を持ったエグゼクティブ・ディレクターは管理職業務をこなします。
ポジションが上がるごとに年収が大きく増えているのが分かるでしょう。
上記の額以外にも、業績に応じた賞与がベースの10%~30%支給されるようです。
(3)競合他社・他業界(全国平均)との比較
同業他社や全国の他業界との平均年収とGCAの平均年収を比較してみましょう。
まず、同業他社との平均年収の比較は以下の通りです。
会社名 | 平均年収(2019年度) |
GCA株式会社 | 2,213万円 |
M&Aキャピタルパートナーズ株式会社 | 2,269.9万円 |
株式会社ストライク | 1,357.4万円 |
株式会社日本M&Aセンター | 1,353.3万円 |
見てお分かり頂ける通り、GCAの年収は同業他社と比較しても変わらないか高めの水準を保っています。
また、国税庁の「令和2年分 民間給与実態統計調査」によると、日本人の平均年収は約433万円であり、GCAの年収は日本人の平均年収約433万円よりもはるかに高いことが分かります。
2.GCAの基本情報
ここまでGCAの年収について細かく見てきましたが、そもそもGCAとはどんな会社なのでしょうか
ここでは、GCAの概要について、以下の2点を紹介していきます。
1.会社概要
2.業務内容
順に解説します。
(1)会社概要
社名 | GCA株式会社 |
所在地 | 東京都千代田区丸の内1-11-1 パシフィックセンチュリープレイス丸の内30階 |
代表電話番号 | 03-6212-7100 |
決算期 | 12月 |
創業 | 2004年4月 |
代表者 | 渡辺 章博 |
役職員数 | 446名 |
社風 | 個性を重んじる/強みを活かせる |
公式HP | https://hl.com/global-growth/jp/ |
GCAは2004年に設立された会社です。
どの資本系列にも属さない完全独立型のM&Aアドバイザリーファームであるため、利益相反が一切なく、クライアントにとっての最善を提案し続けています。
現在は東京証券取引所市場第一部に上場し、25拠点を有して全世界で活躍する企業です。
(2)業務内容
GCAはM&Aアドバイザリーを業務内容とした会社ですが、サービス内容を更に細かく見てみると、3つの柱に分けられます。
- M&Aアドバイザリー
- 戦略・PMIコンサルティング
- デューデリジェンス
GCAは単なるM&Aアドバイザリーだけではなく、クライアントの企業価値向上のためのサービスの一環としてM&Aに関するアドバイスを行います。
クライアントの経営状態や意向等のヒアリングも行い、必ずしもM&Aの選択肢を選ぶわけではありません。
M&Aが決定すれば、成長戦略の立案からM&Aの実行、シナジー抽出を一気貫通で手掛け、専門チームにより業務を遂行します。
3.GCAの年収が高い理由
ところでなぜGCAの年収は高いのでしょうか。
それは、M&Aを行った際に売り買い双方から受け取る売買手数料が買収価格の1%~3%程度であるためです。
1%~3%という数値は一見少なく見えるかもしれませんが、GCAの主要な顧客は上場企業が多いため、M&Aでやり取りされる単価が非常に高い特徴というを持ちます。
上場企業同士の場合は500億円以上、上場企業の部門や子会社では20~500億円程度がM&Aでやり取りされる金額となるため、仮に買収価格500億円で成功報酬が1%とした場合、5億円が売上として上がる計算です。
個人の年収に還元されるインセンティブ比率はGCAのインセンティブ比率ははっきり公開されているものではありませんが、10%~30%程度と見られているため、一回の案件で大きなインセンティブが手に入ります。
1つの案件で個人に入る成功報酬もとても大きな金額になり、これが年収が高い理由だといえるでしょう。
4.GCAへの転職で必要なこと
GCAでは、従来の採用ニーズである会計士やM&A経験者、コンサル出身者はもちろんのこと、金融機関における法人営業経験者や経営企画実務経験者など、新たな事業展開に向けて幅広い人材を募集しています。
- 必要な資格を身に着けているか
- M&A業界での仕事を理解しているか
- 業務内容を理解しているか
主なポイント3つを以下でご説明します。
(1)必要な資格を身に着けているか
GCAでは、(国内外)大学又は大学院卒業または(国内外)(必須)と、MBA課程修了者(歓迎)を応募資格として設けています。
更に原則として、以下の業務に関する実務経験が3年以上必要です。
- M&Aファイナンシャルアドバイザリー
- エクイティ・ファイナンス/インベストメント
- デット・ファイナンス/インベストメント
- M&A会計・財務/税務デューデリジェンス
- 会計監査
- 企業税務アドバイス
- 経営・戦略コンサルティング
- 企業/事業再生実務
- 経営企画実務
- (国内外)金融機関における法人営業
GCAはフーリハン・ローキーの経営理念に対する十分な理解と完全な賛同を得られる方を採用しており、クライアントと「満足」を共有できる人材を募集しています。
(2)M&A業界での仕事を理解しているか
GCAでは上記募集要項はもちろん、M&A業界での仕事の理解が求められます。
業界の実情を理解せずに転職すると、働き始めてから理想と現実のギャップに苦しむことになりかねません。
例えばM&Aでは営業力だけでなく、財務・法務・税務等の専門的な知識が必要になります。
もし専門的知識が無い人は、自己努力による基礎勉強を常に行いつつ、案件に取り組む中で新たな知識を得る努力が求められるでしょう。
(3)業務内容を理解しているか
GCAの業務内容を知ることで、忙しさや求められることを知ることができます。
案件がスタートすると、自身の業務がいつまでにどの程度進んでいるべきかを逆算しながら仕事を行います。
期日によっては終電まで仕事を行ったり休日出勤をしたりと間に合わせるための努力が求められるため、それに対して理解の姿勢を示すことはとても大切です。
まとめ
コロナ禍や少子高齢化により事業の存続を真剣に考え始める企業が増えており、M&Aアドバイザリーは今後も成長していく仕事と予想されます。
GCAは業界ごとの平均年収でトップを誇るM&A業界の中でも第3位の年収を誇る企業です。
採用ニーズは高いものの、誰でも入社できるわけではありません。
この記事を参考にして、GCAが転職採用で重視しているポイントを押さえつつ、転職への第一歩を踏み出してください。
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