PwCグループへの中途採用を目指すには?採用事情や必要スキルなどを紹介
「BIG4系の1つ、PwCグループでの中途採用基準はどうなっているのだろう」
「PwCグループへの転職を考えているが、グループ会社間の違いがよくわからない」
このように、PwCグループへの中途採用を検討しているものの、企業の概要や採用基準などについて疑問を抱えている方もいるのではないでしょうか。
PwCグループはBIG4と呼ばれる世界4大監査法人をバックに持つ企業の1つで、転職者からも非常に高い人気を誇っています。
今回は、PwCグループから「PwCコンサルティング」と「PwCアドバイザリー」を取り上げ、中途採用を目指す方に必要な情報をお届けします。
転職に迷っている方・前向きに検討している方どちらもぜひ参考にしてください。
本記事を読む前に、FAS業界の基本情報を詳しく知っておきたいという方はこちらをご覧ください。
1.PwCコンサルティングの中途採用情報
まずPwCコンサルティングの企業概要については、以下のとおりとなります。
会社名 | PwCコンサルティング合同会社 |
設立年 | 1983年1月 ※2016年2月に組織編成を行いPwCコンサルティング合同会社を設立 |
資本金 | 非公開 |
人員数 | 約3,250人 |
主事業所所在地 | 東京都千代田区大手町1-2-1 Otemachi One タワー |
公式HP | https://www.pwc.com/jp/ja/about-us/member/consulting.html |
PwCコンサルティングは戦略の策定から実行まで総合的なコンサルティングサービスを提供しており、国内だけでなくグローバル市場におけるクライアントの競争力強化にも携わっている会社です。
クライアントの属するインダストリーに特化した部門と、クライアントに提供するソリューションに特化した部門から組織が構成されており、興味のある分野で専門性を磨ける環境があります。
そんなPwCコンサルティングでどのような中途採用が行われているかについて、詳しく解説していきます。
- 募集職種
- PwCコンサルティングの年収・福利厚生
- PwCコンサルティングでの働き方
では、それぞれ1つずつ説明していきます。
(1)募集職種
現在PwCコンサルティングでは、以下の多岐にわたるインダストリー別・ソリューション別部門において、それぞれに特化したコンサルタントを募集しています。
【インダストリー別】
- 金融
- 製造業・エネルギー
- 流通サービス
- ヘルスケア
- テクノロジー・エンタテイメント&メディア・情報通信
- 公共・官公庁
【ソリューション別】
- ストラテジーコンサルティング
- テクノロジーコンサルティング
- エンタープライズトランスフォーメーション
※詳細は公式採用HPをご覧ください
必要なスキルや求められる経歴などは職種やポジションにより異なりますが、基本的には希望するインダストリーにおける何らかの経験またはビジネスコンサルティングのスキルがあると有利でしょう。
またいずれの職種においても、クライアントとのやり取りにおいて必須の論理的思考力やコミュニケーション能力、最低限の英文書の読解力などは必要となります。
(2)PwCコンサルティングの年収・福利厚生
PwCコンサルティングの平均年収はおよそ960万円となっています。(参考:Openwork)
ポジションや個人の成果によってもばらつきはありますが、アソシエイトで約700万円、コンサルタントで約1,000万円、マネージャークラスになると1,500万円近い年収を狙えるでしょう。
業績や貢献度に応じて支給される賞与と昇給タイミングが年一回あるため、頑張り次第で年収アップを目指せる環境であると言えます。
福利厚生については、日系大手企業ほどの手厚さはありませんが、各種社会保険の完備・通勤手当支給・資格取得支援制度・ベビーシッター補助制度など独自のサポート体制が設けられています。
(3)PwCコンサルティングでの働き方
PwCコンサルティングは、部門間や上司・部下の関係性が比較的フラットであり、通常業務以外にも有志が集まってやりたい業務に取り組める環境があるなどオープンな社風と言われています。
多様な人材が意見を出し合い最高の結果を出すことに意味がある、という考え方を基にカルチャーが築き上げられており、社員同士仲がよく助け合う風土が形成されています。
また、フルフレックスやリモートワークなどの制度面も充実しており、個人に合った働き方を実現できる環境も整っていると言えるでしょう。
コアスキル研修・専門研修・海外研修・社内英語研修なども提供されており、積極的に活用することでスキルアップを目指せます。
PwCコンサルティングのほか、FAS業界の同業他社についてなど、詳しく知っておきたいという方はこちらをご覧ください。
2.PwCアドバイザリーの中途採用情報
続いてPwCアドバイザリーの中途採用事情について解説していきます。
まず企業概要は以下のとおりです。
会社名 | PwCアドバイザリー合同会社 |
設立年 | 2016年2月29日 |
資本金 | 非公開 |
人員数 | 約750人 ※2020年6月時点 |
主事業所所在地 | 東京都千代田区大手町1-1-1 大手町パークビルディング |
公式HP | https://www.pwc.com/jp/ja/about-us/member/deal-advisory.html |
PwCアドバイザリー合同会社はM&A業界のFASに分類され、財務のプロフェッショナルとして、日本だけでなく世界でM&A・事業再生・インフラを中心にディールアドバイザリーを提供しています。
- 募集職種
- PwCアドバイザリーの年収・福利厚生
- PwCアドバイザリーでの働き方
では、それぞれ1つずつ説明していきます。
(1)募集職種
PwCアドバイザリーでは、現在以下の分野でアドバイザリーの募集が行われています。
【インダストリー別】
- 金融
- 不動産・エネルギー・マイニング・公共
- ヘルスケア・消費財・情報通信・メディア・テクノロジー
【M&A(業務別)】
- コーポレートファイナンス
- トランザクションサービス
- バリュエーション・モデリング
※その他の募集職種および詳細は公式採用HPをご覧ください
それぞれの職種やポジションにより求められるレベルは異なりますが、インダストリーに特化した知見やコンサル・アドバイザリーとしての実務経験が重視されると考えておきましょう。
また職種によっては、ビジネスレベルの英語力や財務に関する専門知識、PCスキルなどが必須となります。
募集職種が多岐にわたるため、事前に自分の興味のある分野や得意分野を分析し、相応のスキルを身に付けておくことが大切です。
(2)PwCアドバイザリーの年収・福利厚生
PwCコンサルティングの平均年収は約1,000万円となっています。(参考:Openwork)
アソシエイトやシニアアソシエイトで600~800万円、マネージャー以上になると1,000万円以上が平均的な年収額となります。
年一回の業績賞与や昇給のチャンスを活かし、成果を出し続けることで、どんどん年収アップも狙っていけるでしょう。
福利厚生については、各種社会保険完備・通勤手当・資格取得支援制度などがありますが、日系大手企業のように住宅費補助などはないため注意しましょう。
(3)PwCアドバイザリーでの働き方
PwCアドバイザリーはPwCコンサルティンググループ同様、社員同士の信頼関係が強く、互いにフラットな状態で互いにフォローし合う環境があると言われています。
個の成果だけではなく、組織としていかに大きな成果を出せるかに重点を置いているため、互いを尊重し合う風土が醸成されているのです。
また、フレックスタイム制(コアタイムあり)を導入しており、激務といわれるFASの中でも比較的働きやすい環境となっています。
コアスキル研修・専門研修・海外研修・英語プログラム(語学学校費用補助、短期留学プログラムなど)があり、活用してスキルアップを図ることも可能です。
3.PwCグループへの転職を目指す方へ
「PwCコンサルティング」と「PwCアドバイザリー」の中途採用情報について解説してきましたが、ここからはPwCグループへの転職を目指す方に意識してほしいポイントを2つ紹介します。
- コンサルの基礎スキルはマスト
- ケース面接の対策をしておく
では、それぞれ1つずつ説明していきます。
(1)コンサルの基礎スキルはマスト
特にシニアアソシエイトやアソシエイトなど基礎的なポジションであればコンサル未経験者にもチャンスがありますが、その場合も入社時点で以下のようなスキルが問われると考えておきましょう。
- 論理的思考力
- コミュニケーション能力(対経営層)
- 資料作成スキル(PCスキル)
- 情報収集スキル
特定のインダストリーやソリューションに特化した職種を狙う場合は、上記に加えて専門知識や経験も必要となります。
またコンサル・アドバイザリーを問わず、財務諸表の読み方など基本の財務スキルを事前に培っておくと非常に役立つでしょう。
(2)ケース面接の対策をしておく
PwCグループでは、中途採用試験の中にケース面接が盛り込まれる場合があります。
ケース面接とは、主にビジネスに関する分野で特定のケースを想定して課題が出され、その回答によって論理的思考力や問題解決能力が試される試験のことです。
例えば国内のラーメン店の市場規模を推定したり、ラーメン屋の売上を上げるための方法を提案したりと出題の分野・内容はさまざまですが、多くの場合いくつかのパターンに集約されているため事前に対策することが可能です。
何も準備をしない状態で臨み苦戦する転職活動者も多いため、事前に情報収集をし、過去に出題されたパターンなどを頭に入れて訓練しておくとよいでしょう。
まとめ
今回は、PwCグループへの中途採用を目指す方に向けて、採用事情や必要なスキルなどを紹介してきました。
BIG4系の1つということもあり人気も高く、転職難易度も高い企業であるため、事前の準備や心構えなしには選考突破は難しいでしょう。
それでもPwCグループへの転職を目指したい!という方には、業界に精通した転職エージェントの活用をおすすめします。
あなたの代わりに業界や企業についての情報を収集し選考対策までサポートしてくれるため、非常に効率的に転職活動を進められるでしょう。
ぜひ専門家をうまく活用し、希望の企業への転職を確実に叶えてくださいね。
PwCグループへの転職に向け、FAS業界の転職事情や転職成功のコツなど、詳しく知っておきたいという方はこちらをご覧ください。
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