監査法人の役職ごとの平均年収!より高い収入を得るための3つのポイント
「監査法人の年収ってどのくらいなの?」
「監査法人で年収を高くするためにはどうしたらいいの?」
転職先を探している人の中には、監査法人に興味を持っていて、特に年収が気になった人も多いのではないでしょうか。
実は、監査法人には大手の立場にある企業が4社あり、それらの企業に就職すれば高い年収が期待できるのです!
本記事では、監査法人の年収と大手企業で高い年収が期待できる理由、より高収入を得るためのポイントについて紹介します。
この記事を読めば、監査法人の収入事情を把握して、納得のいく就職先を探すことができますよ!
1.監査法人の役職ごとの平均年収
監査法人には、いくつかの役職があり、役職ごとで平均年収が変わります。
主に以下の5つに分類することが可能です。
役職 | 役割・特徴 |
---|---|
スタッフ |
|
シニアスタッフ |
|
マネージャー |
|
シニアマネージャー |
|
パートナー |
|
役職によって年収は変わりますが、どの企業に所属するかでも年収に差が生まれます。
主に、BIG4監査法人と呼ばれる大手企業とそれらの企業に続く準大手企業、それ以外の中小企業で大きく分類することが可能です。
平均年収の目安は以下の表にまとめたので、どのくらいの年収が期待できるのかチェックしてみてください。
役職 | BIG4 | 準大手 | 中小 |
スタッフ | 450~650万円 | 450~600万円 | 400~550万円 |
シニアスタッフ | 600~850万円 | 550~750万円 | 500~650万円 |
マネージャー | 1,000万円程度 | 800~1,000万円 | 800~1,000万円 |
シニアマネージャー | 1,000~1,300万円 | 1,000~1,300万円 | 1,000~1,300万円 |
パートナー | 1,500万円~ | 1,300万円~ | 1,300万円~ |
2.BIG4監査法人とは
BIG4監査法人とは、監査法人の中でも規模がトップの大手監査法人4社のことです。
BIG4監査法人には以下の4社が該当します。
- PwCあらた有限責任監査法人
- 有限責任あずさ監査法人
- 有限責任監査法人トーマツ
- EY新日本有限責任監査法人
各社は監査法人の中でも人員や売上高などが群を抜いており、他の監査法人に比べると高収入が期待できます。
高年収を狙うならBIG4監査法人への就職を検討してみましょう。
3.BIG4監査法人の年収が高い3つの理由
BIG4監査法人の年収が高いのには訳があります。
年収が高い主な理由は以下の3つです。
これらの理由を確認することで、なぜ監査法人の中でも大手の4社の報酬が高いのか理解することができます。
それでは、順に説明します。
(1)規模が大きな法人だから
BIG4監査法人は、他の企業に比べると規模が大きいです。
これら4社は多くの人材を抱えており、過去の実績も豊富なため、幅広いジャンルの仕事が飛ぶように舞い込んできます。
また、依頼量も多い一方で、法人別の売上単価も高い傾向があるのです。
BIG4監査法人の法人別の売上単価は2,000万円近くになっており、1クライアントあたりに膨大な業務収入が入ってきます。
なお、2020年の法人別売上単価を以下の表にまとめました。
監査法人 | 法人別売上単価 |
---|---|
PwCあらた有限責任監査法人 | 2,200万円 |
有限責任あずさ監査法人 | 1,800万円 |
有限責任監査法人トーマツ | 1,800万円 |
EY新日本有限責任監査法人 | 1,700万円 |
所属している人材が多いにもかかわらず平均年収が高いのは、膨大な単価の仕事がかなりの量入ってくるからといえるでしょう。
(2)高度な専門知識を必要とするから
監査業務には高度な専門知識を必要とするため、業務のハードルが高い点も高収入に影響しています。
監査法人で働くためには公認会計士という高難度資格を取得しなければなりません。
公認会計士の資格を取得するためには、3,000時間以上の勉強が必要といわれており、合格率が10%と高難度であることがわかります。
公認会計士の資格取得者はそれだけで非常に価値が高い人材とみなされますが、BIG4監査法人の業務内容は大変で高い能力が求められることから、労働に見合った報酬は自然と高くなるのです。
業務に必要な知識が専門的かつ高度で、働ける人材が限られているからこそBIG4監査法人の平均年収は極めて高くなるのでしょう。
(3)給与規定や評価基準が整っているから
BIG4監査法人は給与規定や評価基準などの法人として体制が整っています。
給与規定や評価基準が定まっていると、それらに合わせて従業員の給与が計算されることから、BIG4監査法人には従業員のがんばりに応じて収入がアップする仕組みが根付いているのです。
労働内容を正確に管理し、会社への貢献度も収入に影響するため、労働に見合った報酬を支払うことができます。
法人が従業員のあり方について考え、評価する組織体制になっていることが年収にも影響しているといえるでしょう。
4.BIG4監査法人でより高い年収を得るための3つのポイント
BIG4監査法人でより高い年収を得るためのポイントを紹介します。
年収アップのために意識すべきことは以下の3つです。
順に紹介するので、これらのポイントを意識して業務に努めましょう。
(1)語学力を身につける
BIG4監査法人で収入をアップさせるには、語学力を身につけることをおすすめします。
BIG4監査法人のクライアントには、グローバル展開を図っている企業も数多く、必要な資料で英語を目にする機会は多くなるでしょう。
特に会計や財務に関する業務に携わっていると、英語を使うシチュエーションは増えてきます。
他にも、クライアントの担当者や関係者が外国人の場合は、英語でコミュニケーションを取る場面も訪れるはずです。
外国語(特に英語)を自在に使えれば、より難度の高い外国語が必須の業務を任される可能性が高くなるでしょう。
幅広いグローバルな案件に関わる機会が増えて活躍できるシーンが広がってくれば、自ずと報酬もアップすることが期待できます。
(2)意欲的な姿勢で業務に取り組む
何事も意欲的な姿勢で業務に取り組むことが重要です。
BIG4監査法人の業務の中には、やりがいのある仕事もあれば、誰もが避けたいと思うような仕事もあります。
仕事に対して消極的に取り組む場合、能力を効果的に使うことはできないため、自分のパフォーマンスを100%発揮することは難しく、目立つような活躍をすることはできません。
また、消極的な姿勢は業務態度にも表れ、いくら本人が隠していても表情や作業効率でわかるものです。
上司も人間なので、やる気のない従業員を最大限評価することに気が引ける人も多いでしょう。
一方で、やる気に満ち溢れていて、誰もが嫌うような仕事を率先して快く引き受けてくれる従業員がいれば、上司も見る目が変わるはずです。
上司から信頼を勝ち取ることができれば、上司から新しい案件を任される可能性が高くなり、スキルアップや昇進が見えてきます。
普段からコツコツと意欲的に仕事に取り組んでいると、周りの人はしっかり評価してくれるものです。
(3)昇格して高いポジションに就く
昇格して高いポジションに就くほど、年収は高くなります。
BIG4監査法人に限らず、多くの企業では昇格するほど年収は高くなり、管理職に就くことができれば大幅な給料アップが期待できるでしょう。
BIG4監査法人に関していえば、マネージャーに昇格できれば年収が大台の1,000万円に到達します。
スタッフやシニアスタッフとして着々とキャリアを積み重ねれば、マネージャーに昇格することが可能です。
当然ながらマネージャーに必要な管理スキルなどは求められるので、周囲から評価を得るために成果を出しつつ、コミュニケーションをしっかりとってリーダーシップをアピールしていきましょう。
まとめ
監査法人は役職ごとに年収が変わり、マネージャーの管理職に就くと大台の1,000万円が見えてきます。
特にBIG4監査法人は規模が大きく、法人単価の高い仕事が数多く舞い込んでくるため、高い年収を狙うならBIG4監査法人がおすすめです。
語学力を身につけ、日々の業務を積極的に取り組んでいれば、高いポジションに昇格して年収アップも期待できるでしょう。
関連記事