【コンサル転職者必見】コンサル業界の動向や特徴を徹底研究
「コンサル業界に転職したいけど、どのような業務を行うのだろうか」
「コンサル業界の業界研究に役に立つ情報が知りたい」
コンサル業界に転職したい方の中には、上記のようなお悩みがある方も多いのではないでしょうか。
コンサルティングファームには様々な種類があり、そのそれぞれで転職の動向なども異なっています。
コンサル業界では人手不足の傾向にあるので、転職希望の場合は、早めに行動するのが良いでしょう。
本記事では、転職活動に欠かせない、コンサル業界の業界研究について徹底解説します。
本記事を読めば、コンサル転職に有用な情報を手に入れられるでしょう。
1.コンサルティングファームとは?
コンサルへの転職を検討する際は、コンサルの概要や仕事について把握しておくことが大切です。
まず、コンサルについて解説します。
- コンサルの概要
- コンサルタントの仕事の流れ
(1)コンサルの概要
コンサルティングファームは、クライアントの経営課題を抽出し、戦略立案や実行サポートなどを行い、経営成長をサポートする役割を持っています。
経営難に陥っている企業は、自社内で課題解決を行うのが難しいケースも多く、外部のコンサルのサポートは重要です。
たとえば、システムの導入や制度の改革など、各企業に必要な経営改革について、課題解決の戦略提案やその実行サポートを行います。
コンサルティングファームには、得意とする分野や業務内容により複数の種類があり、それぞれの強みを活かしてクライアントの経営課題解決を目指します。
(2)コンサルタントの仕事の流れ
コンサルタントの仕事は、基本的にプロジェクトごとにチームを組んで複数人で業務を遂行するケースが多いです。
プロジェクト完了後はそのチームは解散され、それぞれまた別のチームを組んで業務にあたることになります。
プロジェクトの遂行期間は規模にもより、数ヶ月単位のものや1年を超える大型案件もあります。
プロジェクトによって詳細は異なりますが、基本的な業務遂行の流れの例は以下のようになっています。
- クライアントへのヒアリング
- クライアントの情報収集・市場調査
- 企画書の作成
- 企画書に基づく戦略実行
- 効果判定・運用サポート
まずはクライアントと話しながら、経営の課題や目標の設定などを行い、それに関する情報の収集や市場調査を行います。
次に、それらの情報を基に戦略の提案を行い、合意の後その実行サポートを進めます。
実行が完了すれば、その結果について検討するというのがプロジェクトの主な流れです。
また、昨今のコンサルティングファームでは、プロジェクトが完了した後も継続的に効果判定とアフターフォローを行う企業が多いです。
2.コンサルの種類
コンサルティングファームには複数の種類があり、それぞれ業務内容や特徴が異なります。
各企業が様々なアプローチでクライアントの経営成長をサポートすることになります。
コンサルティングファームの分類にはいくつかの種類がありますが、ここでは業務内容やクライアントの種類による以下6つの分類で解説していきます。
- 戦略系コンサルティングファーム
- 総合系コンサルティングファーム
- シンクタンク系コンサルティングファーム
- 人事系コンサルティングファーム
- IT系コンサルティングファーム
- 業界特化系コンサルティングファーム
(1)戦略系コンサルティングファーム
戦略系コンサルティングファームは、主にクライアントの経営層に向けて、経営戦略の方向性など戦略の提案を行います。
会社全体の方向性を決めることも多いので、コンサルティングファームの中でもよりクライアントに深く関わることになるでしょう。
また、最近では戦略の提案のみではなく、実行にも関与する企業が増えています。
多くの戦略コンサルはグローバルネットワークを持っており、世界規模のプロジェクト実行をサポートしてるケースが多いです。
戦略コンサルは経営難に陥っている企業に対し、経営課題の抽出や戦略立案を行い、事業再生をサポートする役割を持っています。
戦略系コンサルの例としては、以下が挙げられます。
- A.T.カーニー株式会社
- ボストン・コンサルティング・グループ合同会社
- マッキンゼー・アンド・カンパニー
(2)総合系コンサルティングファーム
総合系コンサルは、全体的な戦略の提案のみではなく、例えば部門・部署レベルでのサポートなど、様々な経営課題を扱っているのが特徴です。
総合系コンサルでは、専門性の高い人や各業種に精通した人がチームを組み、プロジェクトを遂行します。
海外案件など、比較的規模の大きいプロジェクトを扱うケースが多く、プロジェクトごとに大きな金額が動くことが多いファームだといえるでしょう。
総合系コンサルの例としては、以下が挙げられます。
- PwCコンサルティング
- デロイトトーマツコンサルティング
- KPMGコンサルティング
(3)シンクタンク系コンサルティングファーム
シンクタンク系のコンサルは、政策や官公庁関連のプロジェクトを取り扱うケースが多いです。
また、一般企業の経営サポートも行うなど、幅広い分野のプロジェクトを遂行します。
シンクタンク系コンサルは経済状況のリサーチなど研究機関としても位置付けもあるので、専門知識を求められます。
政治や経済、科学技術など幅広い知見を持つ必要があることを把握しておきましょう。
シンクタンク系コンサルの例としては、以下が挙げられます。
- 三菱総合研究所
- 日本総合研究所
- 野村総合研究所
(4)人事系コンサルティングファーム
人事系コンサルは、クライアントの人事関連の課題をメインに取り扱います。
たとえば、教育体制や研修制度、人事評価など、幅広い観点からサポートを行います。
人事関連の経営課題は企業の経営状態に直結するので重要ですが、自社内で限界を感じているケースも多いです。
そのような中で、人事系コンサルには新たな人事制度の確立や制度の確立やアフターフォローを行い、長期的にサポートを行うことが求められます。
人事系コンサルの例は、以下が挙げられます。
- マーサー ジャパン
- タワーズワトソン
- コーン・フェリー・ジャパン
(5)IT系コンサルティングファーム
IT系コンサルは、IT関連のシステムに強みを持っており、企業のDX化や新しいシステムの導入などが主な業務内容になります。
最近では、ITのみならず戦略立案や戦略実行など、総合系コンサルと同様に幅広く関与するケースも増えているようです。
社会全体のIT化の進展に伴い、幅広いクライアントからの需要が高くなっているファームだといえるでしょう。
IT系コンサルの例は、以下が挙げられます。
- EY ストラテジー・アンド・コンサルティング
- アビームコンサルティング
- ベイカレントコンサルティング
(6)業界特化系コンサルティングファーム
業界特化系のコンサルは、特定の業界に焦点を当ててクライアントの経営サポートを行うのが特徴です。
たとえば、WEBメディア関連を得意とするコンサルや医療業界に特化したコンサルなどがあります。
近年、コンサルの需要が高まるにつれ、特定の分野に強みを持つコンサルが増えています。
業界特化系コンサルは、専門知識を活かし、高いレベルでクライアントの経営成長をサポートすることが可能です。
業界特化系コンサルの例は、以下が挙げられます。
- フィールドマネージメント(投資事業)
- L.E.Kコンサルティング(医療系、ヘルスケア)
- ジェネックスパートナーズ(製造業、ヘルスケア、金融業)
3.コンサル業界の動向
コンサル業界は、新型コロナウイルス感染症などの影響もあり、市場規模が拡大しています。
コンサルへ転職する際は、コンサル業界の動向を把握しておくことが大切です。
近年のコンサル業界の動向について詳しく解説します。
- 業界全体の市場規模の推移
- コンサル業界の需要拡大
(1)業界全体の市場規模の推移
コンサル業界の市場規模は、以下のように拡大傾向にあります。
2021年度は1.5兆円を超えており、過去最高を記録しています。
新型コロナウイルス感染症の影響で業績が下がっている業界が多い中、コンサル業界の需要は、年々高まっていることが分かるでしょう。
今後も、コンサルの需要は拡大し、より高いレベルでの経営サポートを求められます。
(2)コンサル業界の需要拡大
新型コロナウイルス感染症の影響により、近年、業務改革や在宅ワークの推進や、企業再編などのM&Aニーズの拡大などがあり、コンサルの需要が高まっていることが、コンサル業界の売上アップの理由として挙げられます。
また、働き方改革の影響もあり、ビジネスモデルの変革を求められたことも、コンサルの需要拡大につながっているでしょう。
デジタルトランスフォーメーションも積極的に推進されており、初期投資に成功した企業が、複数回同じコンサルティングファームに依頼するというケースもあるようです。
社会全体で様々な進展や変化があることで、コンサルティングファームの需要が高まっており、そのため、コンサルティング業界内でも人材の確保に力を入れる企業も多いようです。
4.コンサルティングファームへの転職に求められる力
コンサルティングファームに転職するには、求められる力を把握し、アピールすることが大切です。
コンサルに必要な力について解説します。
- コミュニケーション能力
- 論理的思考力
- モチベーションの高さ
(1)コミュニケーション能力
コンサルティングファームに転職するには、コミュニケーション能力が必須です。
コンサルでは、クライアントの経営者やチームのメンバーなど様々な人間と関わる必要があり、コミュニケーション能力がなければプロジェクトを遂行できません。
とくに、クライアントとの信頼関係を築くには、より高いレベルでのコミュニケーション能力が必要になります。
選考においても、コミュニケーション力があるかという視点で評価されるので、アピールすることが重要です。
(2)論理的思考力
コンサルへ転職するには、論理的思考力が必要です。
コンサルは、クライアントの経営課題を抽出し、戦略の立案・提案を行います。
戦略を実行しクライアントの経営成長をサポートするには、クライアントが納得できるようプレゼンテーションを行う必要があります。
そのため、論理的に物事を考えて相手に伝える力がなければ、プロジェクトを遂行することができません。
また、コンサルの業務は一筋縄ではいかないことも多いので、予定通り進まない場合は原因の分析や解決策を論理的に考えることを求められるでしょう。
コンサルにおいて結果を出すには、論理的思考力が必須であることを把握しておきましょう。
(3)モチベーションの高さ
コンサルが業務を遂行するには、モチベーションの高さが必要です。
コンサルでの業務は、クライアントの経営に関与することもあり高いスキルを求められることに加え、常に最新情報を収集する必要があります。
また、プロジェクトを成功しクライアントの経営成長につなげるには、目標を設定し、結果を出し続ける必要があり、そのためには仕事に対するモチベーションの高さが必要です。
高いモチベーションを持ち、目標設定に向けて尽力することは、コンサルにおいて非常に重要となるでしょう。
まとめ
コンサルの主な役割は、クライアントの経営課題を抽出して戦略立案や実行サポートなどを行い、経営成長をサポートすることです。
新型コロナウイルス感染症の影響や近年の業務改革、在宅ワークの推進、働き方改革、M&Aニーズ拡大などの影響があり、コンサルの市場規模は高まっている傾向にあります。
デジタルトランスフォーメーションやIT化の進展も、コンサルの需要拡大に関与しています。
コンサルには、得意とする分野や業務内容により複数の種類があるので、あらかじめ把握した上で転職先を選ぶことが大切です。
コンサルの需要拡大に伴いコンサル業界は人手不足となっており、採用活動に力を入れる企業が増えているので、転職を行うには絶好のタイミングと言えるでしょう。
コンサルの業界情報を収集し、理想の転職を実現しましょう。
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