【年収1,000万円超へ】外資系コンサルの平均年収や転職情報を解説
外資系コンサルティングファームの転職を目指す際、
「平均年収はどれくらい?」
「他業界のコンサルティングファームの年収より高いの?」
「外資系コンサルティングファームで年収が高いところはどこ?」
など、年収について疑問をもつ方もいらっしゃるでしょう。
ここでは、外資系コンサルティングファームの年収事情についてを解説します。
また本記事を見てくださっている転職希望の方のために、転職成功のポイントについても紹介します。
本記事を参考に、あなたが外資系コンサルティングファームの企業研究や転職成功に貢献できるようサポートします。
1.外資系コンサルティングファームの年収
コンサルタントの年収は高いと知っているけど、外資系コンサルティングはどのくらいなのかと興味をもつ方は多いです。
ここでは、外資系コンサルティングの平均年収・業界別(日系・総合・戦略・M&A)のコンサルティングファーム年収比較・外資系コンサルティングの年収が高い理由についてを解説します。
(1)平均年収
外資系コンサルティングの平均年収は約1,500万円といわれています。
役職別や年次などによって年収は異なりますが、日系コンサルティングの上位ファーム(平均700~1,100万円)と比べても、外資系コンサルティングの年収は高い水準とみられます。
参考例として、外資コンサルティングと日経コンサルティングの各トップクラスを紹介します。
A.Tカーニー株式会社(外資) | 株式会社経営共創基盤(日系) | |
平均年収 | 1,361万円 | 1,080万円 |
コンサル職の平均年収 | 1,401万円 | 1,138万円 |
※企業が公式に発表しているものではありませんので、必ずしも実際の平均値と完全に一致するわけではありません。
(2)他業界のコンサルティングとの比較
コンサルタント業界には外資・日系別と、総合・戦略・M&Aなどいくつもの種類があります。
提供しているサービスや属性、顧客企業が抱える課題解決に対応できる範囲や専門キャパシティに応じてコンサルタントは分類されています。
ここでは主に外資・日系別と、総合・戦略・M&A系コンサルティングファームの各トップレベルを参考に平均年収の比較を解説します。
業界別分析をし、なぜ外資系コンサルティングを選ぶのかという点において参考にしましょう。
業界別平均年収 | 外資 | 日系 |
総合 | 約890万円 | 約775万円 |
戦略 | 約1,305万円 | 約990万円 |
M&A | 約1,130万円 | 約870万円 |
※必ずしも実際の平均値と完全に一致するわけではありませんので、参考程度に活用ください。
業界別でみると、戦略系コンサルティングファームが高い年収を得る可能性がありますね。
外資の戦略系コンサルティングファームはアメリカやヨーロッパを拠点とするものがほとんどで、成果主義であることが最大の特徴です。
コンサルティングは成果主義で、自分の成績次第でインセンティブが多く得られるので、若い内から平均以上の年収を得ることも可能と言われています。
(3)外資系コンサルティングファームの年収が高い理由
コンサルティングの年収が高い理由についていいますと、どの業務にも対応できる高い知識とスキルが求められるからです。
各自の実績や能力に適した評価制度が整っており、評価に応じた報酬が与えられます。
その中でも外資系の年収が高い理由は、採用する人材がもつ専門知識や経験を重視していることに関連しています。
日系企業の場合、あらゆる専門分野に対応できるスキルや経験をもつ人が採用される傾向がありますが、外資系はオールマイティな人間より、語学や専門分野の知識や経験をもつ優秀な人材を募集していると言われています。
そのようなハイレベルのスキルを持った人材を求めているため、年収も高く設定されていると考えられます。
そのため、転職希望者は自身のもつ専門分野の知識やスキルがどれだけ高いのか、またそのレベルは企業が求めるものと適しているのか、自己研究と企業研究が重要となります。
2.外資系コンサルティングファーム年収ランキング
ここからは2022年時点の外資系コンサルティングファーム別の平均年収をランキングにしてご紹介します。
ただし、必ずしも実際の平均値と完全に一致するわけではありませんので、参考程度に活用ください。
ランク | ファーム名 | 平均年収 |
1 | ボストンコンサルティンググループ合同会社 | 1,416万円 |
2 | ガートナージャパン株式会社 | 1,373万円 |
3 | A.Tカーニー株式会社 | 1,361万円 |
以下より各企業の会社概要を紹介します。
(1)ボストンコンサルティンググループ合同会社
ボストンコンサルティンググループ合同会社は、経営戦略に特化した外資系コンサルティングファームです。
経営戦略のコンサルティングファームのパイオニアとして、戦略策定や組織改革など企業が抱える課題解決をサポートしており、世界50か国に100以上の拠点のネットワークを擁しています。
BCGの社員は、業界・機能に関する深い専門知識と、現状に疑問を投げかけ変革を促す幅広い視点を持っており、クライアントに対して効果的なコンサルティングを行っています。
さまざまな経歴を持つ人々の中からきわめて優秀な人材を集めており、研修やトレーニングなどの人材育成に力を入れてながら、ひとりひとりのキャパシティを拡げることに力を入れています。
ボストンコンサルティンググループの年収が高い理由は、人材の育成力に力を入れていることによって、一人一人が身に付けた高いスキルを仕事に活かすことができ、成果も多く挙げていることにあるでしょう。
設立年 | 1963年 |
代表取締役 | 秋池玲子 |
所在地 | 〒103-0022 東京都中央区日本橋室町三丁目2番1号 日本橋室町三井タワー25階 |
従業員数 | 約21,000人 |
事業内容 | 経営戦略系を中心としたコンサルティング事業 |
(2)ガートナージャパン株式会社
ガートナージャパン株式会社は、IT系の戦略策定やアドバイザリーなどを行うIT系コンサルティングファームです。
アメリカに本拠地を構え、世界100か国のクライアントをもつ業界トップクラスのグループです。
深い専門知識によるガイダンスやツールを活用し、クライアントのミッションやクリティカル(批判的)なビジネス課題についてより迅速でスマートな意思決定を下し、より大きな成果を提供します。
今後ITテクノロジーの技術やサービスがより世界中で拡大化していく中、ガートナーはその点のスキルが優秀な人材が多いことより年収が高いと考えられます。
設立年 | 1979年 |
代表取締役 | アラン・ミラー |
所在地 | 〒105-6205 東京都港区愛宕2-5-1 愛宕グリーンヒルズMORIタワー 5階 |
従業員数 | 約16,600人 |
事業内容 | ITを専門としたコンサルティング、リサーチ&アドバイザリー |
(3)A.Tカーニー株式会社
A.Tカーニー株式会社は、高度な専門性、目に見える成果の実現、顧客企業との密接な協働作業を最大の強みとした世界有数の経営戦略系コンサルティングファームです。
アメリカを本拠点として世界41の国と地域に、あらゆる主要産業分野のグローバル企業1,000社や各国の大手企業や政府系機関等の顧客を擁し、戦略からオペレーション、ITにいたるまで一貫した高品質のサービスを提供しています。
同業他社と比べて人数が少なく、個人の意思や裁量がプロジェクトや組織に反映されやすいといわれています。
人数が少ない分、一人あたりに任されるプロジェクトが幅広く、より多くの成果を挙げることができることが年収が高いことにつながると思われます。
設立年 | 1926年 |
代表取締役 | 関灘 茂 |
所在地 | 〒107-6223 東京都港区赤坂9-7-1 ミッドタウン・タワー 23階 |
従業員数 | 約4,200人 |
事業内容 | 経営コンサルティング |
外資系の中でも近年日本を拠点にするグループの法人化も増えてきています。
日本での優秀なグローバル人材を探すことが目的の一つでしょう。
上記でご紹介したものに限らず、多くの外資系コンサルティングファームが現在も積極的な採用募集を行っています。
転職を積極的にお考えのあなたのために、外資系コンサルティングファームならではの転職成功のポイントを本記事では解説します。
3.外資系コンサルティングファームへの転職成功のポイント
公式サイト情報ではありませんが、過去外資系コンサルティングファームへの転職経験のある方々の情報より共通するアドバイスを紹介します。
有利なポイントを得ることで、あなたの転職成功へ一歩近づきましょう。
- 「実力主義の世界でもっと成長したい」と相手にアピールすること
- 企業側が求めるスキルが自分と適していること
- ケース面接の対策
- 英語面接の対策
(1)「実力主義の世界でもっと成長したい」と相手にアピールすること
先述したように、外資系コンサルティングファームは、「実力主義社会の中で、自ら率先して成長・挑戦していく」ということが常に仕事に求められます。
社内で競争意識が高い人材が多くおり、限界のラインを引いていては戦力外の存在になりえるでしょう。
選考では、そういった厳しい環境を超えられる忍耐力があるか、また過去それを通じて成し遂げた成果がどんなものであるかを企業側が厳しく見極めます。
あなた自身が前職で達成した実績を売上などのデータで表現したり、論理的思考力とPDCAサイクルをもってどのようにして問題解決を実践したのか、具体的に伝えましょう。
その上で、「より大きな成果を生み出したい!自分の実力を伸ばし、さらなる挑戦をしていきたい!」ということを面接などでアピールすることが重要です。
(2)企業側の求めるスキルが自分と適していること
外資系コンサルティングファームが求めるスキルは主に以下5点が挙げられます。
・論理的思考力と問題解決力
・高い専門知識と経験
・コミュニケーション能力
・忍耐力
・語学力
外資系コンサルティングファームは、以上のスキルをどれだけ仕事に通用するか、また応用できるのかを選考で厳しく見極めた上、与える年収に見合う優秀な人材をピックアップします。
あなたが現状もつスキルが転職したい企業に通用するのか、募集要項だけでなく、実際企業で働く先輩社員のインタビューなども参考に見ておくと良いでしょう。
以下で詳しく説明します。
#1:論理的思考力と問題解決力
論理的思考力と問題解決力に関して、コンサルティング業界では必須条件であることが多い中、外資系コンサルティングファームの場合は、グローバルネットワークを通じた顧客課題の解決が主流となります。
世界規模レベルにおけるあらゆる社会問題や社会情勢が関わっており、より幅広い視野をもって顧客が抱える問題解決のサポートをしなければならないでしょう。
ケース面接が行われる場合、与えられるテーマも日系コンサルティングファームと違いがありますので、注意しましょう。
#2:高い専門性と知識
高い専門性と知識に関して、外資系コンサルティングファームはオールマイティ型の人材より、一つの事業や専門分野の知識や経験が豊富なプロフェッショナル型の人材を欲していることがあります。
各産業や金融・保険、経営戦略やM&Aなど細分化した分野に応じて、より優秀な人材を採用しようとしています。
特にITテクノロジーは今後注目度が高い分野で、積極的に採用募集をしています。
前職にてあなたが得意とする(知識レベルや経験値がもっとも高い)分野が企業側が求めるチームや事業に適しているかしっかり確認しましょう。
#3:コミュニケーション能力
コミュニケーション能力に関して、顧客企業が抱えている課題や要因を正確に聞いて理解すること、自分の意見を誤解なく相手に伝えることなど、コンサルティング業務において重要です。
コミュニケーション能力を前職でどのような場面に活かせたのかアピールしましょう。
#4:忍耐力
忍耐力に関して、外資系コンサルティングファームはどんどん積極的に成果を挙げるためにハードワークになることがあります。
休日出勤や残業も多くなる可能性がありますので、こうした環境の中でも耐えられる体力や、プレッシャーに強いメンタルも外資系コンサルティングファームでは必要となるでしょう。
面接などでもその点について質問されることがありますので、募集要項などに掲載されている就業体制など確認しておきましょう。
#5:語学力
語学力に関して、先述したように外資系コンサルティングファームはグローバルネットワークを通じた顧客課題の解決が主流となり、海外の顧客企業や海外オフィスとの連携が必要なプロジェクトも多くあります。
また、後に説明する英語面接でも語学力を問われる場面がありますので、各募集条件に記載されている必須語学レベルをチェックしておきましょう。
(3)ケース面接の対策
外資系コンサルティングファームでは、ケース面接が行われることが多いです。
通常の面接とは別に、あなたの論理的思考力と問題解決力がどれだけあるかを見る面接があります。
外資系コンサルティングファームの場合、グローバル目線で仕事することがあり、ケース面接で与えられるテーマは国際レベルまでの医療・社会・教育などさまざまな分野が挙げられる可能性があります。
選考に取り組む前に、ケース面接に詳しい人に練習相手になってもらったり、勉強することはもちろん、国際的時事問題の把握や外資系コンサルティングに詳しい人から情報収集するなど、綿密に対策をしておく必要があります。
(4)英語面接の対策
外資系コンサルティングファームでは、先述したように語学力が必要となる場面があります。
海外顧客や海外オフィスとの連携などで、あなたのビジネスレベル以上の英語力が活かせるか、英語形式の面接を行う企業もあるでしょう。
具体的な質問は、自己紹介や職務経歴など自身に関することや最近のニュースなどの雑談があります。
採用難易度の高い企業では、前職で達成した実績案件を英語のプレゼンでしたり、ケース面接を英語で回答するものもあると言われています。
顧客企業とのコミュニケーションの円滑さや経営戦略の策定などで語学を活かしたことがある方は有利なスキルとなるでしょう。
日本語以外でコミュニケーションをすることに慣れていない方は、英語面接対策の書籍を読んだり、英語面接に詳しい人またはビジネス英語に慣れている人に練習相手になってもらうなど対策をしましょう。
本当に顧客企業と対話することを事前にイメージしながら対策をしておき、緊張感なく意見が言える態勢でいることがより成功に近づくポイントになると考えられます。
まとめ
外資コンサルティングファームの平均年収についてまとめると、以下のようになります。
- 日系企業と比べて高い年収を出しており、それだけ年収に見合う優秀な人材を得ていること
- 成果主義社会の特徴が強く、ひとりひとりが抱くプロジェクト達成に対する挑戦欲が強いこと
- オールマイティではなく、特定の専門分野のプロフェッショナル人材の方が高い年収を得やすいこと
「自分の実力を正当に評価してほしい」「もっと成果・実績を出す挑戦欲を活かせる環境で働きたい」という方には、外資系コンサルティングファームの転職に向いているでしょう。
ここではそういった方々が今後の転職活用に有利な情報を提供し、転職成功までのステップアップに貢献します。
ぜひ本記事を通じて、皆さんの今後のご活躍のお役に立てることを祈ります。
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