大手コンサル9社を紹介!転職時に注意したいポイントとメリットデメリット
「コンサル業界への転職を考えているが、せっかくなら大手企業に就職したい」
「コンサル業界の大手企業について知りたい」
せっかく転職を考えるのであれば、大企業に行きたいと願う人は多いです。
しかし、今まで別業界にいた人は、コンサル業界での大手とは、どのような企業のことを言うのか、分からないですよね。
今回は、大手コンサル企業を9社ご紹介します。
合わせて、大手コンサルに転職するためのポイントや、大手コンサルに転職するメリット・デメリットについてお伝えしますので、今後の転職活動に是非役立ててください。
1.大手コンサル企業9選
コンサル業界の中でも、大手と呼ばれる企業を9社ご紹介します。
4.アクセンチュア
コンサル業界について調べているときに、いくつかの企業の名前を目にする機会もあったかと思います。
それぞれの手掛ける業種も変わってくるため、違いを理解しておきましょう。
(1)マッキンゼー・アンド・カンパニー
マッキンゼー・アンド・カンパニーは、1926年、シカゴ大学経営学部教授のジェームズ・O・マッキンゼーにより設立された、アメリカに本社を置く、大手コンサルティング会社です。
現在は、世界65か国、130拠点に30,000人以上(2021年6月現在)のコンサルタントを擁する、世界トップレベルの戦略コンサルティングファームとして活躍しています。
日本でのビジネス展開は1971年、東京から始まり、続く2018年、大阪にも支社を設置したことで、積極的な情報発信を世界に向けて行えるようになりました。
非営利分野にプロジェクトにも力を入れており、NPO法人や自治体などを支援する様子も伺えます。
(2)ボストンコンサルティンググループ
ボストンコンサルティンググループは、戦略コンサルティングのパイオニアとして、1963年、ブルース・ヘンダーソンや、ジェイムズ・アベグレンらによって設立されました。
ジェイムズ・アベグレンは、1966年、ボストンに次ぐ2番目の拠点として開業を迎えた東京オフィスの、初代日本支社代表も務めています。
クライアントとの緊密な協働を通じて、世界とお互いを日々向上させようという決意のもと、最先端のマネジメントコンサルティング、テクノロジーとデザイン、デジタルベンチャーなどの機能により統合されたソリューションを提供していることが特徴です。
世界50か国90都市で働く22,000人以上のコンサルタントと共に、独自のモデルで仕事を進めています。
(3)ベイン・アンド・カンパニー
ベイン・アンド・カンパニーは、1973年、ビル・ベインによってアメリカで設立され、2021年6月現在では、世界38か国に61拠点を有する、経営戦略ファームです。
変革志向を持つクライアントの経営層が最適な意思決定を行い、実行し、継続的な利益を生み出せるよう、支援を続けています。
結果を常に重視し、リスクや障害、チャンスを前もって見極め、確実に変革を起こす、そんな想いと力のあるファームです。
現状に決して満足しない起業家精神文化を持って、業界の革命者であり続けることを信条にしています。
(4)アクセンチュア
アイルランドのダブリンに登記上の本拠地を置くアクセンチュアは、世界50か国、200の都市にオフィスや事業所を設け、62万4000人以上の社員を擁する、世界最大級の総合コンサルティングファームです。
経営戦略から財務・経営管理、M&A、AI(人工知能)など、提供するサービスは幅広く、世界120か国以上の国の6,000以上の企業を顧客として持っています。
Fortune誌の「世界で最も称賛される企業2021」に19年連続で選出、Refinitiv社の「ダイバーシティ&インクルージョン・インデックス」で3位にランクインするなど、数々の輝かしい受賞歴も特筆すべき点でしょう。
コンサルティング事業と同時に、システムの設計・開発・運用も手掛けるITサービス企業としても活躍しています。
(5)PwCコンサルティング合同会社
1983年に設立されたPwCコンサルティング合同会社は、ロンドンを拠点に、世界157か国742拠点で29万人以上のスタッフを擁する、総合系コンサルティングファームです。
コンサル業界の「big4」にも名を連ねるほどの大手と言えます。
サービスは多岐に渡り、監査およびアシュアランス、コンサルティング、ディールアドバイザリー及び税務、法務のプロフェッショナルが連携し、ワンストップでクライアントの課題解決を支援しており、非常に勉強熱心な社風で、専門分野のスキルを磨きつつ、仕事の幅を広げることが可能です。
少数精鋭でのサービス提供に取り組み、個人の裁量が大きく、やりがいのある仕事が出来るでしょう。
(6)KPMGコンサルティング株式会社
KPMGコンサルティング株式会社は、2014年7月に設立と、まだ若い会社ながら、big4の一角としてクライアント支援を続ける総合コンサルティングファームです。
事業変革、テクノロジートランスフォーメーション、リスク&コンプライアンスを主軸に、多様で風通しの良い組織風土を実現しており、10年後も社会的価値の高いエクセレントカンパニーを目指す企業支援を行っています。
中立性・リスク観点・グループ力・デジタルの4つの強みを掛け合わせ、変革を進める姿勢がKPMGコンサルティング株式会社の強みです。
攻めと守り、両面からクライアントに寄り添い、継続的な成長に貢献していきます。
(7)デロイトトーマツコンサルティング合同会社
デロイトトーマツコンサルティング合同会社は、世界最大規模の会計事務所「デロイト・トウシュ・トーマツ」の主要メンバー企業であり、提言と戦略立案から実行まで、一貫したクライアント支援を行う、総合コンサルティングファームです。
big4のうちのひとつで、世界150か国で25万人以上のコンサルタントを擁し、クライアントの課題に応じて、高い専門性・豊富な経験を有する各領域のプロフェッショナルでチームを組み、経営や社会問題をダイナミックに解決に導きます。
日本では1993年頃からサービスを開始しており、外資系企業に比べて、日系企業の色が濃いことも特徴のひとつです。
職位によって上下関係がハッキリしており、所属するチームでの飲み会や懇親会があるなど、どちらかと言うと体育会系の社風を持ちます。
(8)EYストラテジー・アンド・コンサルティング株式会社
EYストラテジー・アンド・コンサルティング株式会社は、big4のひとつで、ストラテジー・アンド・トランザクションとコンサルティングをコラボレーションさせ、クライアントに、より高品質なサービスの提供を目指し、社会に長期的価値を創出するために支援を続ける総合コンサルティングファームです。
世界150の国と地域に700を超える拠点を持つEYのメンバーファームで、最新のテクノロジーやグローバルのネットワーク、経験上の知見を通して、より良い社会の実現に取り組んでいます。
ローカライズされていない、真のグローバルの雰囲気を色濃く持ち、海外の大学出身の社員も多いです。
約2,300名の従業員は協調性が高く、チームワークを重視した社風で、big4の中でも穏やかなファームであると評されます。
(9)アビーム・コンサルティング株式会社
アビーム・コンサルティングは、アジアを基点とするグローバルコンサルティングファームで、1981年4月に設立されました。
日本発のコンサルティングファームであることから、日本ならではの、早くて自由度のある意思決定や、海外の就業、サービス開発の機会も多いです。
多様な強みを持つ人材を採用し、創業以来、顧客の「リアルパートナー」になることを経営理念に掲げ、誠実かつ情熱を持ったコンサルティングを通じて、クライアントの求める変革を実現化してきました。
IT支援に大きな強みを持ち、IT未経験者にもテクノロジーに関しての研修を充実させ、チーム一丸の知識レベルの底上げを図っています。
2.大手コンサルに転職する際に知っておきたいポイント
大手コンサルに転職する際に、知っておきたいポイントを2つご紹介します。
厳しいかもしれませんが、「コンサルになりたい!」という熱意だけでは入社時の選考通過や、入社後の業務の対応が難しい場合もあります。
(1)転職適齢期は30代まで
コンサルへの転職を考えている場合、転職適齢期は、30代まで、と言えます。
応募するコンサルティングファームにもよりますが、募集要項の中で、未経験の方の応募は「34歳まで」と定められていることが多いです。
35歳以上である場合は、転職難易度が一気に上がることが想定されますが、これまでコンサルとして仕事をした経験がある人や、社会人として豊富な経験を積んでいる人であれば、その限りではありません。
年齢はあくまで目安として考え、自分の能力や経験を、どのようにコンサルに活かしていけるかをアピール出来ると良いですね。
(2)英語力が求められる
英語力は無ければいけないというものではありませんが、世界に拠点を持つファームの場合、海外拠点とのやり取りが発生したり、海外のプロジェクトに携わったりする可能性があるため、高い英語力が求められます。
その英語力とは、国際コミュニケーション英語能力テスト(TOEIC)での点数を基準にすると、一般的には700点以上、英語力が重要なポジションにつく場合は、800点以上が目安であると覚えておくと良いですね。
しかし、英語力に自信がない人は、コンサルに転職出来ないかと言うと、そうではありません。
国内企業のクライアントを中心にコンサルをしているファームの場合、英語力が問われないことも多いため、英語が話せないという人は、そちらの企業を探すことをおすすめします。
3.大手コンサルに転職するメリット
今まで事業会社で仕事をしてきた人が、大手コンサルに転職するメリットは、3つ挙げられます。
2.給与が上がる
大手コンサルは、企業のグローバル化など、世界規模での仕事をしている人も多く、これまでとスケールが違う仕事が舞い込むこともあり、給与やその後のキャリアにも変化が出てきます。
(1)規模の大きい仕事ができる
大手コンサルのほとんどは、従業員数が多く、世界各国の拠点の人数はもちろん、日本のオフィスだけでも、デロイトトーマツコンサルティングは3,846名、アクセンチュアに至っては18,000人と、大変大勢の従業員を抱える、大きな組織であり、その分対応出来る案件が増えますので、規模の大きい仕事を手掛けられます。
規模の大きい仕事に関わるとなると、責任も大きく、新しい知識が必要になるなど、常に学ぶ姿勢が大切です。
しかし、チャレンジ精神を持って、その仕事をやり遂げることが出来れば、社会人としても人間としても大きな成長を遂げられるかもしれません。
大手コンサルには、そのチャンスがあります。
(2)給与が上がる
コンサルは、「クライアントの課題を解決する」と言う、非常に大切で難解な仕事に結果を求められる職業ですので、その分、受け取る給与も高いです。
所属するコンサルティングファームや経験年数や役職によってその金額は変わってきますが、厚生労働省によると、経営コンサルタントの平均年収は774万円とされています。
一報、営業職に就いているサラリーマンの平均年収は500万円と言われていますので、全体の平均では、コンサルの方が270万円ほど高いようです。
仕事をして得られる給与は、高い方が嬉しいですね。
たくさん稼ぎたいという目的のもと、大手コンサルへの転職を考えている人もいます。
(3)その後のキャリアがよりよくなる
大手コンサルに転職して、経験を積むことで、その後のキャリアがよりよくなるというメリットも挙げられます。
専門的な案件をこなしていた人も、幅広く様々な案件をこなしていた人も、どちらもその後の転職活動する場合、有利になると言えるでしょう。
大手コンサルからの転職先には、他のコンサルファームへが圧倒的に多く、それ以外では、PEファンドや総合商社に転職する場合も多いです。
4.大手コンサルに転職するデメリット
最後に、大手コンサルに転職するデメリットを2つ、見ていきましょう。
1.昇給が遅い
2.裁量権が限定的
もちろんメリットもたくさんありますが、デメリットを事前に知っておくことで、理想と現実の差を最大限縮めることが可能です。
(1)昇給が遅い
大手コンサルに転職するメリットで、給与が上がるとご紹介しましたが、大手コンサルは基本的な年収は高くても、昇給が遅いというデメリットがあります。
日本の大企業にありがちな、「組織の硬直化」ですが、それは、大手コンサルでも例外でなく、上級ポストが退きにくいことが理由です。
この状態が続いてしまうと、昇給が遅いだけでなく、時代の変化にも対応できず、人材が流出しにくいなど、業界全体の動きが鈍くなり、ここで働くコンサルタント個人的にも、不満を抱かせる結果となる可能性が高くなります。
(2)裁量権が限定的
もう一つのデメリットは、個人の裁量権が限定的になってしまう、という点です。
コンサルティングファームでは、一つの案件に対してチームを作り、資料作成や情報収集・分析を行い、戦略を練って提案、実行までしますので、意見や疑問などはチームの総意で行い、個人の裁量権は希薄になります。
全てのコンサルティングファームがこのような状態というわけではなく、風通しの良い組織の風土を持つファームもありますので、見極めて応募すると良いでしょう。
まとめ
コンサル業界の大手コンサル9社の特徴をご紹介しました。
大手コンサルに就職するには、多くのメリットがありますが、反面、デメリットもありますので、それらを事前にチェックしておくことをおすすめします。
是非、転職活動に活かしてください。
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