総合情報サービス『日本総合研究所』への転職は?採用情報や面接について紹介

「日本総合研究所のキャリア採用について詳細を知りたい」
「日本総合研究所の面接にはポイントがあるって本当?」

三井住友フィナンシャルグループの「日本総合研究所」は、主にグループ会社が抱える課題を解決するために、企画・開発・運用を行っているシンクタンクです。

シンクタンク・コンサルティング・ITソリューションの主に3つの機能を融資、サービスの提供を行っています。

本記事では、日本総合研究所の採用事情から日本総合研究所の企業概要、さらに転職時の面接のポイントについてまとめました。

日本総合研究所への転職を検討している人は、ぜひこの記事で知識を得てから転職活動に臨むようにしてください。

1.日本総合研究所の採用事情

まずは、日本総合研究所の採用事情について見ていきましょう。

日本総合研究所の採用事情

  1. 中途採用について
  2. 年収
  3. 福利厚生

以下で詳しく説明します。

(1)中途採用について

日本総合研究所では、常にキャリア採用を行っています。

日本総合研究所の募集職種一覧

  • インキュベーター
  • 経営管理スタッフ
  • 広報スタッフ
  • エンジニア
  • プロジェクトマネジャー
  • 金融系システム開発の企画〜提案、立ち上げ支援
  • セキュリティ技術・製品リサーチャー
  • 海外拠点運営
  • 経営企画スタッフ
  • 基盤企画スタッフ
  • 技術規格スタッフ
  • 先端技術の調査〜研究
  • セキュリティ監視企画担当
  • プロジェクト審査スタッフ

管理側の経営管理や広報スタッフの職を除くと、エンジニアやシステム開発職など、専門職の分野での求人が多いことが見て取れます。

職種によって応募の際求められる知識やスキル、資格が違うため、自身の応募したい職業が規定を満たしているかをしっかりと確認するようにしてください。

経営管理スタッフであっても、基本情報処理技術者あるいは相応のベンダー系資格が必須などが必要になるため、転職の難易度は高いといえるでしょう。

(2)年収

日本総合研究所の平均年収は、グループ企業も合わせて、約800万円〜850万円といわれています。

下記は、他のシンクタンクと全体の平均年収を比較した表です。

会社名平均年収
日本総合研究所約800万〜850万円
野村総合研究所1,235万円
三菱総合研究所1,009万円
ドリームインキュベータ1,034万円
平均年収399万円

総合シンクタンク業界の平均年収自体が約800〜1,200万円といわれているため、日本総合研究所の平均年収は、シンクタンクの中では平均的といえます。

全体の平均年収399万円に比べると、約2倍程度の年収となり、高水準の年収を得ていることがわかるでしょう。

(3)福利厚生

日本総合研究所の福利厚生は主に4つの分野にわかれており、それぞれ利用可能です。

出産・育児に関する支援制度育児休業制度
育児短時間勤務制度
祝い金制度
託児補助金制度
子の看護休暇
介護・看護に関する支援制度介護・看護休暇、介護休業制度
看護短時間勤務制度
休暇支援制度スポット休暇制度
半日休暇制度
連続休暇制度
その他制度独身寮

日本総合研究所では、社員一人ひとりが生き生きと働けるよう、さまざまな福利厚生制度を設けています。

日本総合研究所の平均勤続年数は12.7年といわれており、出産・育児などのライフイベントがあった際にも福利厚生をしっかりと利用していることがその一因として挙げられるといえるでしょう。

2.株式会社日本総合研究所について

続いて、株式会社日本総合研究所の基本情報を見ていきましょう。

株式会社日本総合研究所について

  1. 企業概要
  2. 事業内容

以下で紹介します。

(1)企業概要

会社名株式会社日本総合研究所
創立1969年2月20日
資本金100億円
従業員数2,810名
(2022円3月末現在)
本社住所東京都品川区東五反田2丁目18番1号
大崎フォレストビルディング
公式HPhttps://www.jri.co.jp/

株式会社日本総合研究所は、「新たな顧客価値の共創」を理念とし、1969年に創立された会社です。

情報システムの企画・構築、アウトソーシングサービスの提供をはじめ、コンサルティングや経済の調査分析・政策提言等の発信、起業および事業の創出をサポートするサービスであるインキュベーションなど、多くの企業活動を行っています。

三井住友フィナンシャルグループの子会社であることから、IT案件は三井住友グループの案件のみ受けていることが特徴です。

社員数は2,810名と多く、野村総合研究所・三菱総合研究所・三菱UFJリサーチ&コンサルティング・みずほ情報総研と並ぶ「5大シンクタンク」の1つに数えられています。

(2)事業内容

日本総合研究所は4つの事業を柱としています。

日本総合研究所の事業内容

  1. 調査部
  2. 創発戦略センター
  3. リサーチ・コンサルティング部門
  4. ITソリューション

以下で説明します。

#1:調査部

調査部は、政治、経済、社会のあらゆる分野にわたって調査研究活動を行なう部署です。

調査部の調査分野

  • マクロ経済分析
  • 金利・為替相場等の市場予測
  • 行政
  • 財政
  • 税制
  • 金融分野
  • IT
  • 環境・高齢化

上記のような多岐に渡る幅広い分野の問題を取り上げ、「JRIレビュー」への論文掲載や、シンポジウムの開催を通じて、情報提供を続けています。

さらに日本のシンクタンクから世界のシンクタンクへと、活動領域を広げることを目標に日々業務を行っているため、今後の事業拡大にも期待が持たれる部署といえるでしょう。

#2:創発戦略センター

創発戦略センターは、次世代志向の事業立ち上げを目指して業務を行っています。

創発戦略センターに係る分野

  • 農業
  • 交通
  • シニア
  • スマートインフラ

1990年代後半には、大企業の出資によるベンチャービジネス立ち上げの必要性を唱え、複数のベンチャービジネスを設立した実績を持っています。

また2000年代からは、新興市場の必要性を論じ、日本企業のソリューション型の事業を立ち上げました。

創発戦略センターは、新しいビジネスのビジネスモデルや政策を論じるとともに、それを実行するための事業へも関わることを強みとしています。

頭の中で想いを形作るだけではなく、実際に動き出すところまでを手掛ける創発戦略センターは、今後も価値を高めていくであろう事業のひとつです。

#3:リサーチ・コンサルティング部門

リサーチ・コンサルティング部門は、クライアントの経営課題などの悩みを聞いた上で、政策提言、インキュベーション、戦略の立案から実現までを行う部署です。

グローバルな大企業から、行政・公共機関に至るまでさまざまな企業をクライアントとして業務にあたっています。

現在の世界では、変化し続ける社会のなかで勝ち残るための、競争力のある商品とサービス、そして人材を創造し、成長させ続ける経営への変革が不可欠です。

世界各国のネットワークを駆使し、斬新かつ現実的なソリューションを提案する姿に、多くのクライアントが信頼を寄せています。

#4:ITソリューション

ITソリューションは、三井住友フィナンシャルグループ各社の基幹業務システムを長年に渡って安定的に開発・運用しています。

ITソリューションの業務

  • システム自体の高信頼性の構築
  • 耐障害性の構築
  • 障害発生時の影響を最小限に留める機能
  • 万全のサポート体制

ITソリューションはまさに、三井住友フィナンシャルグループを影から支える部署といっても過言ではありません。

さらにITソリューションは上記の業務だけではなく、金融業務と情報技術についての膨大なノウハウをベースに、最先端の情報技術によるシステム開発にも積極的に取り組んでいます。

金融機関のサービスに高度かつ新たな付加価値を数多く生み出すことを目標にしているため、今後の活躍にも注目されている部署であるといえるでしょう。

3.日本総合研究所の面接のポイント

ここまで読んで、日本総合研究所へ転職したい意向を固めた人もいると思いますが、日本総合研究所への転職には、書類選考のあと、1次面接、適正テスト(SPI)、2次面接をクリアする必要があります。

これは新卒採用とほぼ同様の流れとなっており、日本総合研究所への転職は、2回の面接への適切な対応をすることが、転職成功へのポイントであるといえるでしょう。

日本総合研究所の面接のポイントをまとめました。

日本総合研究所の面接のポイント

  1. 面接の内容の傾向を知る
  2. 社風への理解を示す

以下で紹介します。

(1)面接の内容の傾向を知る

一次面接は人事担当者が面接官になり、「どのような仕事をしたいのか」、「現職では希望する仕事はできないのか」といった切り口で面接が進められます。

企業の口コミを多く掲載している「転職会議」でかつて日本総合研究所の面接を受けたことのある人によると、奇抜な質問は特になく、ごく一般的な内容を聞かれるようです。

面接で見られるポイント

  • 日常から頭を使い行動できているか
  • 一つのことを深掘しながらも複数の視点で物事をとらえているか

一次面接、二次面接とも上記のポイントが面接で見られると予想されるため、一つ一つの質問の意図を読み取りながら、落ち着いて答えていくようにしましょう。

(2)社風への理解を示す

第2のポイントとして挙げられるのは、社風への理解を示すことです。

日本総合研究所はもともと株式会社三井住友銀行から分離独立して創立された会社のため金融業界ならではの以下のような社風が特徴です。

  • 年功序列
  • 全体による納会
  • 社員会
  • 社内イベント

面接の中で社風についての話をする場合、社風に対しての自分なりの考えを示すことが大切です。

まとめ

1969年に三井住友銀行から独立する形で創立された日本総合研究所は、資本金100億円、社員数は2,800名を超える大きな総合シンクタンクとして、社会やクライアントを支える役割を全うしています。

専門職を中心として中途採用は常に行われており、応募する職種によって必要な経験や資格が変わってきますので、確認の上申し込むようにしてください。

日本総合研究所の選考は面接が重要視されている傾向があり、面接のポイントを押さえて対策を考えることが転職成功への第一歩です。

本記事を参考にして、日本総合研究所への転職を果たしてください。

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