大きなやりがいとスキルが得られる『中小企業』向けコンサルおすすめ3社を紹介
「中小企業向けコンサルってどんな特徴があるの?」
「中小企業向けコンサルに転職するメリットは?」
企業を取り巻く環境がますます厳しくなっていることを背景に、日本の企業の99.7%を占める中堅・中小企業においてコンサルティングニーズが年々高まっています。
そんな中、主に資金の潤沢な大手企業を対象としてきたコンサル業界で、対象を中堅・中小企業に絞ってコンサルティングサービスを行うコンサルが増えています。
そこでここでは、転職者に人気の中小企業向けコンサルの紹介と合わせて、中小企業向けコンサルの特徴やここで働くメリット4つを解説します。
中小企業の支援をしながらコンサルタントとしての腕を磨く機会の多い中小企業向けコンサルは着実に実力をつけたい人におすすめです。
1.中小企業向け人気コンサルティングファーム
中小企業の経営層へのコンサルティングに強みを持つ人気コンサルティングファームを紹介します。
- 株式会社リブ・コンサルティング
- 船井総合研究所
- 株式会社タナベコンサルティンググループ
- ユニキャリアグループ
どのコンサルも魅力的で個性を強みに多くの中堅・中小企業の経営者から信頼されるコンサルばかりです。
次に1つずつ見ていきましょう。
(1)株式会社リブ・コンサルティング
1つ目のおすすめ中堅・中小企業向けコンサルは、株式会社リブ・コンサルティングです。
中堅・ベンチャー向けコンサルティングを行う日本を代表する経営コンサルティングファームで、“100年後の世界を良くする会社を増やす”ことを使命として、業績・CIS 顧客感動満足・EIS®社員感動満足・人財育成・よりよい仕組みの5つの成果を創出し、レベルを総合的に高めていくためのコンサルティングに定評があります。
数多くのコンサルティング経験に基づく確かな経営課題解決ノウハウをもとに、中堅中小・ベンチャー企業の経営戦略策定から組織づくり、マーケティング改善、営業力強化、人材育成まで経営課題解決策をワンストップで提供し、クライアント企業が大きく飛躍するためのコンサルティングを実施しています。
現在、日本を中心にアジア3カ国で事業展開しており、国内・海外(タイ)支社問わず、海外戦略に最適なチームを編成して進行からスケールまで一貫した支援も行っています。
企業名 | 株式会社リブ・コンサルティング LiB Consulting Co.,Ltd. |
設立 | 2012年7月 |
代表 | 代表取締役 関 厳 |
従業員 | 300名(グループ)2023年4月時点 |
所在地 | 東京都千代田区大手町1丁目5-1 大手町ファーストスクエア ウエストタワー 19階/20階 |
ホームページ | https://www.libcon.co.jp/ |
平均年収(推定) | 809万円 |
(2)株式会社船井総合研究所
2つ目のおすすめ中堅・中小企業向けコンサルは、1970年に設立され、東証プライム上場の日本最大級の経営コンサルティングファームである株式会社船井総合研究所です。
船井総合研究所には国内最大規模の800人を超えるコンサルタントが在籍しており、中堅・中小企業を対象に業種・業態・産業別に約100分野にわたる多様な専門領域を担うチームによる専門的なコンサルティングが特徴です。
社会的価値の高いサステナグロースカンパニーを多く創造することを目指し、現場に密着して経営者に寄り添った実践的コンサルティング手法には様々な業種・業界経営者から高い評価を受けています。
企業名 | 株式会社船井総合研究所 Funai Consulting Incorporated |
設立 | 2013年11月28日 |
代表 | 代表取締役社長 社長執行役員 真貝 大介 |
資本金 | 30億円 |
従業員 | 817名 (2022年12月末時点) |
所在地 | 【大阪本社】 大阪府大阪市中央区北浜4-4-10 【東京本社】 東京都千代田区丸の内1-6-6 日本生命丸の内ビル 21階 |
ホームページ | https://www.funaisoken.co.jp/ |
平均年収(推定) | 671万円 |
(3)株式会社タナベコンサルティンググループ
3つ目のおすすめ中堅・中小企業向けコンサルは、株式会社タナベコンサルティンググループです。
「日本には企業を救う仕事が必要」という志のもとに1957年に創業して以降、企業を愛し、企業とともに歩み、企業繁栄に奉仕することをモットーとした経営コンサルティングを行う老舗のコンサルティングファームです。
「Tanabe is One」の精神で顧客最適の視点から、100年先も一番に選ばれる会社を目指して企業価値向上と持続的成長を実現するコンサルティングに定評があります。
中堅・中小企業向けのコンサルティングも数多く手掛けており、「ストラテジー&ドメイン」「デジタル・DX」 「HR」「ファイナンス・M&A」「ブランディング&マーケティング」等の経営戦略の策定から経営オペレーションの実行までを一気通貫で支援しています。
企業名 | 株式会社タナベコンサルティンググループ TANABE CONSULTING GROUP CO.,LTD. |
設立 | 17億7,200万円 |
代表 | 代表取締役社長 若松 孝彦 |
従業員 | 660人(グループ全体) ※2023年4月1日時点 |
所在地 | 【東京本社】東京都千代田区丸の内1-8-2 鉃鋼ビルディング 9F 【大阪本社】大阪府大阪市淀川区宮原3丁目3番41号 |
ホームページ | https://www.tanabeconsulting.co.jp/ |
平均年収(推定) | 705万円 |
(4)ユニヴィスグループ
4つ目のおすすめ中堅・中小企業向けコンサルは、2014年に設立したユニヴィスグループです。
ユニヴィスグループは「M&A」「コンサルティング」「事業投資」の3つを一体としてサービスを行っております。
また、グループ内には公認会計士や税理士、弁護士なども所属しており、法務面の観点からも手厚いサービスを提供することができます。
こちらは少数精鋭でグループ間で業務を行っているので、様々な業務に携わることができ、より早く成長してやりがいを感じることができます。
応募については、M&Aコンサルや会計コンサル、経営コンサル、労務コンサルなど様々なコンサルの応募を行っておりますので、営業力に自信のある方や自身のスキルアップをしたい方は公式採用サイトよりエントリーしてみてはいかがでしょうか。
会社名 | ユニヴィスグループ |
設立 | 2014年 |
資本金 | 非公開 |
従業員数 | 98名 |
本社所在地 | 東京都港区虎ノ門3-8-8 NTT虎ノ門ビル6階 |
ホームページ | https://univis.co.jp/ |
2.中堅・中小企業向けコンサルの特徴
国内で増えている中堅・中小企業を対象としたコンサルティングを行うコンサルの特徴を、大企業をクライアントに持つ大手ファームなどと比較しながら解説します。
日本の中小企業は国内421万企業のうち99.7%を占め、大企業1.2万社に対して中小企業の数は約420万社にのぼります(中小企業庁「最近の中小企業の景況について」)。
従来は「コンサルティング」といえば対象を潤沢な予算を持つ大手企業に限定しているコンサルが多かったのですが、近年の中小企業の後継者不足や海外展開を受けて母数の多い中堅・中小企業向けのコンサルティングをメインで行うコンサルティングファームが急増しています。
中堅・中小企業のコンサルティングの最大の特徴として上げられるのが現場に深く入り込んで行う「顧問性のコンサルティング」です。
大規模なものになりやすい大企業をクライアントとする大手コンサルでは、チームを編成しプロジェクトを立ち上げて分業して取り組むことが多いのに対し、中堅・中小企業向けコンサルではクライアントの中小企業の経営者のパートナーとして並走しながら企業全体をコンサルティング領域とし、経営課題の発見から調査・分析・実行するまでの一連の流れを行います。
中堅・中小企業向けコンサル | 大企業向けコンサル | |
ターゲット (クライアント) | 中堅・中小企業・ベンチャー | 大企業 |
手法 | 顧問性のコンサルティング | プロジェクト制のコンサルティング |
担当 | 一人で一気通貫 | チームを組成し複数名で対応 |
対象・領域 | クライアント企業全体 | クライアント企業内の部門・事業・商品など限定的 |
特徴 |
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3.中堅・中小企業向けコンサルに転職するメリット4つ
転職先として大手企業をメインのクライアントとするコンサルではなく、中堅・中小企業向けコンサルを選ぶ4つのメリットを解説します。
- 柔軟で実践的・現実的な提案をするスキルが身につく
- 伴走型コンサルにより高いコミュニケーション能力が身につく
- やりがい・達成感がある
- 様々な業種・業界に携わることができスキルの幅を広げられる
大手コンサルのように大型案件・海外案件に携わる機会は控えめですが、中堅・中小企業をターゲットとすることでしか得られないメリットは数多くあります。
次に1つずつ解説していきます。
(1)柔軟で実践的・現実的な提案をするスキルが身につく
1つ目のメリットは、柔軟で実践的・現実的な提案をするスキルが身につくことです。
中堅・中小企業向けコンサルでは、経営資源である「ヒト・モノ・カネ」といったリソースに限りがある中堅・中小企業の実情にあわせた柔軟で実践的・現実的な提案をするスキルが身につきます。
「無い袖は振れない」ということわざがあるように、資金や人員を潤沢に保有していない中堅・中小企業では、どんなに有効なアドバイスであっても実現に困難が伴う経営戦略等が受け入れられることはまずありません。
現在あるリソースや選択肢の中で最善策を常に考える思考が自然と身につき、有効性と実効性を兼ね備えた提案力を身につけることができます。
(2)伴走型コンサルにより高いコミュニケーション能力が身につく
2つ目のメリットは、伴走型コンサルにより高いコミュニケーション能力が身につくことです。
中堅・中小企業向けコンサルは大手コンサルよりもクライアントとの距離が近く、より密着した伴走型の手法を採用しているところが多いため、担当しているクライアント企業の経営者層と深くコミュニケーションをとることになります。
中堅・中小企業の中には同族会社・家族経営の企業も多く、経営者やトップの子・孫など血縁で経営者になった人など人柄も能力も様々であり、外部の意見を聞くことに慣れていない人も少なくありません。
また、コンプライアンスが徹底が不十分である企業や独自ルールがある企業も珍しくないようです。
そんな中でクライアント企業をサポートするにはまずは経営者と信頼関係を築くことが不可欠となります。
様々なタイプの経営者と接していくうちに自然とコミュニケーション能力を高めることができます。
(3)やりがい・達成感がある
3つ目のメリットは、やりがい・達成感があることです。
中堅・中小企業向けのコンサルでは、一般的に担当コンサルタントが経営者と共に一気通貫でコンサルティングを行うことになります。
規模・業種を問わず企業が抱える経営課題は様々であり、状況も異なるなどどれ1つとして同じものはなく、課題解決が困難な場合も少なくありません。
しかし、だからこそ強いやりがいを得られ、クライアント企業が抱える経営課題を経営者と共に解決した時には、ダイレクトに成果を感じられ、強い達成感を得ることができます。
課題を解決した時、チームを組成して複数名で分業して案件に取り組むことが多い大企業をターゲットとする大手コンサルでは得られない喜びを経営者と共に味わえるのも中堅・中小企業をターゲットとしたコンサルならではの醍醐味といえるでしょう。
(4)様々な業種・業界に携わることができスキルの幅を広げられる
4つ目のメリットは、様々な業種・業界に携わることができスキルの幅を広げられることです。
中堅・中小企業向けコンサルでは一人のコンサルタントが様々な業種・業界のクライアントの様々な経営問題に対応することになります。
大企業向けコンサルでは業種や領域ごとにチームを作成してマトリックス型のコンサルティングを行うところが多いため、スペシャリストにはなれてもオールラウンダーにはなりづらい傾向があるといわれています。
しかし、中堅・中小企業向けコンサルではそういった制約がないため、在籍中に多くの経験・スキルを得ることができます。
様々な業種・業界・課題を体験することは自分の可能性やキャパシティを広げることにも繋がります。
自分が得意なコンサルティング分野や自分がどの分野のコンサルになりたいのかなどを見極めるのにも役立つことでしょう。
まとめ
日本の企業の多くを占める中堅・中小企業を対象としたコンサルティングファームは年々増加しています。
後継者問題で黒字であるにも関わらず廃業を考える企業や、海外進出をしたいけれどノウハウがなくて行き詰っている企業など、中堅・中小企業であるが故の問題を抱える企業をサポートする中堅・中小企業向けコンサルのニーズは今後ますます高まることが予想されます。
大規模な案件や国際的な案件を取り扱う大企業向けコンサルも華々しくて魅力的ですが、日本社会を支える多くの中小企業の経営者と共に問題に立ち向かうことができる中堅・中小企業向けコンサルも「企業のお医者さん」として大きな貢献できる魅力的な仕事であり社会的意義の高い仕事であるのは間違いないでしょう。
自分のコンサルタントとしてのスキル・経験を増やすのにも持ってこいであり、今後のコンサル人生を考えれば決して中堅・中小企業向けコンサルでの経験は無駄にはなりません。
ぜひ転職時に中堅・中小企業向けコンサルも選択肢の中にいれて転職活動を進めましょう。
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