独立系FASの平均年収や社風は?転職におすすめの企業3社を紹介

「FASへの転職を考えているが独立系FASとはどんなFASのこと?」
「独立系FASの具体的な企業を知りたい」

M&Aを中心とする財務業務をメインに行っているFASへの転職を希望した際、「独立系FAS」がどのようなものか疑問に思う人も多いのではないでしょうか?

本記事では、独立系FASの魅力や独立系FASの具体例について解説します。

FASへの転職を考えている人は、ぜひ参考にしてください。

本記事を読む前に、FASの業界情報や基本情報について、詳しく知っておきたいという方はこちらをご覧ください。

2022.05.31

【2023年10月最新】FASへの転職を徹底解説!未経験からFASに転職するためのコツを紹介

1.独立系FASとは

独立系FASとは、4大監査法人のメンバーファームに属さないFASの俗称を指します。

主に少数精鋭体制で専門性の高いサービスを提供しており、例えばM&Aや企業再生など特定の領域に強みを持っていたり、中小企業に強いなどの特徴を持つ独立系FASも存在します。

ここでは独立系FASについて、次のような点を説明していきます。

独立系FASについて

  1. 平均年収
  2. 社風
  3. クライアントとのかかわり方
  4. 転職難易度

以下で各項目について解説していきますので、ぜひご覧ください。

(1)平均年収

独立系FASの平均年収は、企業によって差はあるものの2,000万円を超える場合もあります。

これは少数精鋭体制により、コンサルタント一人当たりの利益率が非常に高いことが理由です。

対してBIG4系FASの平均年収は1,100万円程度となっています。

規模やメインとする事業内容によって独立系FASの平均年収は異なりますが、いずれにしても企業全体の平均年収を大きく上回る金額を手にすることが可能と考えられますね。

平均年収金額
独立系FAS800万~2,000万円
BIG4系FAS約1,100万円
企業全体約433万円

ここまで読んで、BIG4系FASについて、年収以外の情報も詳しく知っておきたいという方はこちらをご覧ください。

2022.05.31

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(2)社風

独立系FASの社風についてですが、独立系FASには多くのファームが存在するため、一概にこのような社風である、と伝えられることはできません。

例として、以下で代表的な独立系FASとして挙げている3社の社風を紹介します。

代表的な独立系FASの社風

同じ独立系FASといっても、会社によって社風が違うことが分かります。

転職先を検討する際には、自分自身が仕事がしやすい社風の会社を選ぶことが大切です。

(3)クライアントとのかかわり方

独立系FASのクライアントは、案件によって多少の違いはあるものの、中堅前後の規模の小さな中小企業が中心です。

そのためスタッフやシニアスタッフなど入社間もない人が就く職位にあっても、クライアントとのコミュニケーションや提案業務に参加できる機会が多く持てるほど距離が近いことが特徴として挙げられます。

一方、会社自体の規模が大きいBIG4系FASでは、マネージャーやパートナーなど、上位の職種がクライアントとコミュニケーションを取るのが基本です。

早いうちからクライアントの意向を直接聞きながら業務に携われることで、案件の全体像と流れが把握でき、幅広い経験が積める点が独立系FASの特徴といえます。

(4)転職難易度

独立系FASの転職難易度は未経験不可であるBIG4系FASに比べて低いものの、求められる人材のレベルが高いため、転職難易度は高いといえます。

独立系FASで求められる人材

  • 公認会計士
  • 税理士
  • 金融機関経験者
  • 英語が得意な人

独立系FASでは国内の案件も海外の案件も積極的に受注する傾向があるため、上記の中でも特にTOEIC800点以上など英語が得意であることを示す根拠を持っていれば、未経験でも採用される可能性は十分にあるでしょう。

また上記の条件に全く当てはまらない人は独立系FASへの転職は厳しいと言わざるを得ないものの、独立系FASへの転職に強い転職エージェントを利用することで効果的な対策を取り、転職を成功させることも可能です。

独立系FASならびにFAS業界の転職事情や未経験者の転職成功のコツなど、詳しく知っておきたいという方はこちらをご覧ください。

2022.05.31

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2.代表的な独立系FAS

独立系FASの概要についてわかったところで、代表的な独立系FASの企業を3社紹介します。

主な独立系FAS

  1. 山田コンサルティンググループ株式会社
  2. フロンティア・マネジメント株式会社
  3. 株式会社AGSコンサルティング

同じ独立系FASといっても、各社さまざまな特徴を持っています。

以下で見ていきましょう。

(1)山田コンサルティンググループ株式会社

会社名山田コンサルティンググループ株式会社
設立1989年7月10日
本社東京都千代田区丸の内1丁目8番1号
丸の内トラストタワーN館10階(受付9階)
資本金15億9,953万円
従業員数945名
(臨時従業員含む。2022年4月1日現在)
公式HPhttps://www.yamada-cg.co.jp/

山田コンサルティンググループ株式会社は、会計・税務・法律・事業・M&A・IT・海外・不動産・教育など幅広い対応領域を誇る独立系FASです。

公認会計士、税理士、弁護士、司法書士などの資格を有したコンサルタントが多く在籍し、国内だけでなく海外にも拠点を置いて活動しています。

平均年収は826万円、早いうちから責任ある仕事を任せてもらいやすいため、成長しやすい社風を持っている会社です。

働き方改革により残業時間の減少や女性のキャリア支援に取り組んでおり、働きやすさにこだわりを持っています。

(2)フロンティア・マネジメント株式会社

会社名フロンティア・マネジメント株式会社
設立2007年1月4日
本社東京都港区六本木3-2-1
住友不動産六本木グランドタワー41階
資本金1億6,300万円
従業員数336名
(グループ連結)(2022年9月末日現在)
公式HPhttps://www.frontier-mgmt.com/

フロンティア・マネジメント株式会社は、M&Aアドバイザリーのほかにも経営コンサルティングなどを提案に組み合わせ、クライアントのニーズに合った一環したサービスを提供している独立系FASです。

平均年収は1,217万円と高い水準で、男女関係なく実力に応じて仕事を進めていける環境を持っています。

中途採用は随時行っており、メールでの応募も可能です。

ホテルやスポーツクラブ等の割引利用ができるなど福利厚生も充実しているため、公私ともに充実させたいと思う人にとって良い会社といえるでしょう。

(3)株式会社AGSコンサルティング

会社名株式会社AGSコンサルティング
設立1988年
本社東京都千代田区大手町1-9-5
大手町フィナンシャルシティ ノースタワー24F
資本金3,500万円
従業員数480名(2022年4月現在)
公式HPhttps://www.agsc.co.jp/

AGSコンサルティングは、AGS税理士法人とともに構成されている会社です。

常にクライアントの利益を考える高いホスピタリティを持ち、経営管理まで踏み込んだ専門性の高いサービスで、経営をサポートしています。

FASは激務で残業が多いという見方もありますが、AGSコンサルティングではワークライフバランスを保つために一定の条件を満たしたメンバーに対して在宅勤務を認めていることから、多様な働き方を推進しているのがわかるでしょう。

3.独立系FASの強み

独立系FASについての特徴や具体的な企業について知ったところで、最後に独立系FASの強みを紹介します。

独立系FASの強み

  1. 短期間で幅広い経験が積める
  2. 一気貫通のコンサルティングを提供できる
  3. 経営の視点が身につく

以下で見ていきましょう。

(1)短期間で幅広い経験が積める

独立系FASの強みとして挙げられるのが、短期間で幅広い経験が積めることです。

独立系FASのように少数精鋭組織では、それぞれの部門が独立して機能しているBig4系FASと違い、そもそも部門が細分化されていなかったり、部門やチームを飛び越えて業務がアサインしやすい体制であったりすることから、ひとつの案件だけではなく、複数の案件に携わる例も存在します。

幅広い経験が詰めることから、独立系FASで仕事をすることは、キャリアの幅が広がる傾向があるといえるでしょう。

(2)一気貫通のコンサルティングを提供できる

独立系FASではIPO支援やIFRS対応など会計アドバイザリーも含めてクライアントに対して行うケースがあるため、一気貫通のコンサルティングを提供できることが強みといえます。

分業制が基本であるBig4系FASと違い、一気貫通のコンサルティングを提供することでクライアントが得られるメリットは、分業制よりもコストが安くなることや、クライアントの経営課題の解決に対する提案がブレないなどです。

コンサルタントにとっても分業制よりもさまざまなコンサル手法が学べるため、未経験で入社した場合も早い成長が期待されます。

(3)経営の視点が身につく

独立系FASの3つめの強みとして、経営の視点が身につくことが挙げられます。

クライアントの意向を確認しながらコンサルティングを行い、全体を俯瞰することで様々な経験が積めるため、自然と経営者の視点や考え方が身についていくのです。

経営の視点が身につくことでよりクライアントに寄り添ったコンサルティングができるため、さらなるレベルアップに役立つことでしょう。

まとめ

独立系FASは、少数精鋭で主に中規模事業を行うクライアントに対して専門性の高いサービスを提供するFASのことです。

クライアントの規模はBIG4系FASと違うながらも、利益率が非常に高く、平均年収は2,000万円を超えるファームも存在します。

ほかにも社風やクライアントの層、転職難易度も変わってきますので、代表的な独立系FASの企業を特徴を参考にしてください。

独立系FASには、BIG4系FASにはない強みが多くあります。

規模の小ささで独立系FASへの転職を辞めるのではなく、規模が小さいからこその強みを活かして、自身のキャリアアップにつなげていくと良いでしょう。

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