【不動産営業職からの転職】転職市場での価値や人気の転職先を紹介
「不動産営業からの転職先で人気なのは?」
「不動産営業マンのアピールポイントは?」
実力によっては1,000万円を超える年収を得ることも難しくないといわれる不動産営業職ですが、キャリアアップのために転職を考える人も少なくありません。
様々なスキルを身につけた不動産営業職は転職市場でも人気が高く、転職先の選択肢も多いため、転職を考えているならより良い条件で転職するためにすぐに活動を始めることをおすすめします。
本記事では、不動産営業の転職動向や人気の転職業界と合わせて、アピールポイントとなる強みやスキル、転職時の注意点を解説していきます。
不動産営業というハードな仕事で身につけたスキルや経験を活かして、転職を成功させましょう。
1.不動産営業職の転職動向
実力次第では他業種の営業職の平均年収をはるかに超える年収を得ることも可能な不動産営業ですが、実は転職をする人も少なくありません。
- 不動産営業が転職をする理由
- 不動産営業の転職市場での価値
- 未経験の業界への転職は可能か?
次に1つずつ見ていきましょう。
(1)不動産営業が転職をする理由
不動産営業からの転職理由としては、ノルマや労働環境の厳しさなどが挙げられることが多いです。
営業の仕事に就いている限り、営業ノルマはどの業種・会社であっても多かれ少なかれ必ず設定されていますが、不動産営業は特にノルマが厳しいところが多いことで有名です。
ノルマが達成できないことで上司からプレッシャーをかけられるなどのストレスに加え、残業や休み返上で働くなど労働も過酷になりやすく、ライフワークバランスを取るのが難しいことも転職を考える大きな理由となっているようです。
しかし、不動産営業からの転職を考える理由はネガティブなものだけではありません。
昨今では不動産営業で培った営業スキルを活かして、他の仕事で働きたい、キャリアを広げたいとポジティブな理由で転職をする人も増えています。
(2)不動産営業の転職市場での価値
不動産営業経験者の転職市場の価値は高いです。
高額な商材を取り扱っていることから高いセールス力があるのはもちろんのこと、ハードなノルマをこなしてきたタフさなどが高く評価され、様々な企業から不動産営業職の採用ニーズは高くなっています。
ただ、どの業種・職種からの転職でも言えることですが、やはり年齢が若いほうが転職はしやすいため、不動産営業からの転職を考え始めたら早く動くことが重要です。
(3)未経験の業界への転職は可能か?
不動産営業の仕事から未経験の業界への転職は可能です。
不動産営業の仕事で身につけた様々なビジネススキルは他業種でも大いに役立ち、実際に不動産とは全く関係のない業種に転職して活躍している元不動産営業マンも少なくありません。
特に不動産業界の営業経験者のニーズが高いのが、人と接する仕事やタフさが必要な仕事です。
未経験業界への転職は不安も多いと思いますが、持ち前のビジネススキルを活かせば、十分に成功させることができるでしょう。
2.不動産営業職の転職先として人気の業界
不動産営業職経験者は、ビジネスパーソンとして求められる様々なスキルを活かして様々な業界で活躍することができます。
中でも、不動産営業の人の転職先として以下の業界が人気です。
- 同業他社の営業職
- コンサルティングファーム
- M&A業界
- 金融業界
次に1つずつ見ていきましょう。
(1)同業他社の営業職
1つ目の人気の転職先は、同業他社の営業職です。
不動産業界で培った営業のスキルやノウハウを最大限生かした転職として、最も無難で安定しているのが、同業他社の営業職への転職です。
それまでの仕事で培った人脈もそのまま活かせるため、基本給やインセンティブ、福利厚生などより条件の良い企業へと転職して、さらに成功している人も少なくありません。
特に営業力に自信のある人は、フルコミッション(完全歩合制)の会社へ転職することも多いようです。
(2)コンサルティングファーム
2つ目の人気の転職先は、コンサルティングファームです。
不動産営業職とコンサルとは全く別の仕事のように見えますが、共通する部分は多く見られます。
例えば、相手の話によく耳を傾け、ニーズをくみ取り、それに合った提案をするという流れはどちらも同じです。
ただし、コンサルタントにはクライアント企業の経営課題を解決するために高度な知見が求められるため、転職後はさらにハードになるのは間違いありません。
しかし、不動産業界と同じく、コンサルティングファームも成果次第でインセンティブが付き、実力によっては早い昇進も可能であることから、自分の能力に自信がある人や自分の力を引き上げたいという人にとっては理想的な転職先と言えるでしょう。
(3)M&A業界
3つ目の人気の転職先は、M&A業界です。
日本でも企業規模を問わずM&Aが活発に行われるようになり、M&Aを手掛けるM&A業界も積極的に人材を採用しています。
M&A業界も高度な専門知識が必要となるため、転職後は学ぶことも多く大変であるのはコンサルティングファームと同じです。
ただし、そこで得た知見や経験は、その後のキャリアを考えた時に大きな財産となるため、敢えて厳しいこの業界に入るという不動産営業経験者も少なくありません。
また、M&A業界は取り扱う金額・規模も大きいことから、成果を挙げたときには大きなインセンティブが付与されるので、高年収を希望する人からも人気が高いです。
(4)金融業界
4つ目の人気の転職先は、金融業界です。
関連する法律や制度を覚えたり、資格を取得しなければならないなど大変なことも多い業界ですが、基本的に年収水準が高く、インセンティブも高いのが魅力です。
不動産営業で培ったストレス耐性の高さも大いに役立つことから、金融業界へ転職する不動産営業経験者も少なくありません。
金融業界で働いた職歴は次の転職の際でも高く評価されるので、先のキャリアを考えてこの業界を選ぶという人もいます。
3.不動産営業職で身につく5つの強み・スキル
不動産営業経験者が転職市場で高く評価される理由は、不動産営業の仕事で以下の強み・スキルが身につくためです。
- 不動産・金融関連等の知識や資格
- 高いコミュニケーション能力
- スケジュール管理能力
- プレゼン能力
- 精神的・肉体的タフさ
上記の強み・スキルを転職の際にアピールすることで、さらに転職を有利に進めることができます。
(1)不動産・金融関連等の知識や資格
1つ目の強み・スキルは、不動産・金融関連等の知識や資格です。
高額な不動産という商材を取り扱う不動産営業で成約を得るには、まずはお客様から信頼を得ることが不可欠であり、営業を進めていく中で不動産やそれに関する金融知識を身に着ける機会が多いことでしょう。
また、不動産営業経験者の中には、不動産に関する代表的な資格である宅地建物取引士、税金や資産運用法に役立つファイナンシャルプランナーの他、不動産鑑定士、マンション管理士や管理業務主任者など、資格を取得している人もいるかと思います。
これらの資格は、保有知識の証明となるだけでなく、「仕事のために資格を取った」という努力や仕事に対する真摯な姿勢を高く評価する企業も多いです。
課題を抱える企業を助けるコンサル業界や、企業と企業をつなげるM&A業界、銀行やアセットマネージャーのような金融業界で不動産や金融の知識や資格は非常に役に立つことでしょう。
(2)高いコミュニケーション能力
2つ目の強み・スキルは、高いコミュニケーション能力です。
不動産の営業は、人を相手に行う仕事が多いです。
不動産の売買だけでなく、賃貸物件を探すお客様、資産運用を考えているお客様、相続関係で不動産を売却したいと考えているお客様など、異なる目的や条件・要望を抱えるお客様と関わるうちに、自然と高いコミュニケーション能力が身につきます。
色々な立場、目的を持った人と円滑な人間関係を築ける人当たりの良さや対応力の高さは、どんな仕事においても役立つスキルです。
(3)スケジュール管理能力
3つ目の強み・スキルは、スケジュール管理能力です。
不動産営業の仕事は、お客様の相談や内覧など、お客様の要望に沿って行動することが多いです。
不動産の調査や管理の仕事と並行して柔軟にスケジュールを組み立てていく能力は、他の仕事でも大いに役立ちます。
特に、自分で予定を組み立て実行していくコンサルやM&A業界などの仕事で大きく評価される能力です。
(4)プレゼン能力
4つ目の強み・スキルは、プレゼン能力です。
不動産の販売・仲介などを行う不動産の営業では、お客様のニーズを読み取り、的確な案件や有益な情報を提示するプレゼン能力も磨かれます。
不動産は高額なお買い物となることから、決断に迷うお客様も少なくありません。
その際に、不動産営業が単なる物件の紹介だけをしていてはまとまる話もまとまりません。
物件を購入または売却したことで得られるメリットや将来のプランの提示など、人生の重要なシーンでお客様の心を動かし、決断を促すプレゼン能力が求められるため、自然とこのスキルも磨かれることになります。
また、プレゼンのための資料作成能力も同時に身に着きます。
プレゼン力・資料作成能力どちらもクライアント相手の仕事となるコンサルやM&A業界、金融業界等への転職時に役立つことでしょう。
(5)精神的・肉体的タフさ
5つ目の強み・スキルは、精神的・肉体的タフさです。
不動産営業は、様々な業種の営業職の中でもハードな職業と言われています。
高額な商材を取り扱うこと、ノルマなどでストレスを感じることも多く、精神的なタフさや肉体的タフさが常に求められるためです。
また、ルート営業が多いメーカー営業とは異なり、新規顧客の開拓、クレーム対応などタフさが磨かれる機会が多いのも不動産営業の仕事ならではです。
現在の転職市場では、精神的・肉体的にタフでストレス耐性の高い人材は貴重ですので、重要なアピールポイントとなります。
5.不動産営業職が転職する際の3つのポイント
不動産営業が転職する際のポイントを解説します。
- 現職と並行しながら転職活動を行う
- 年収が下がる可能性がある
- 給料以外の待遇や環境等も確認する
上記の3つについて考慮・注意して、転職を成功させましょう。
(1)現職と並行しながら転職活動を行う
1つ目のポイントは、現職と並行しながら転職活動を行うことです。
営業職の中でもひときわタフといわれる不動産営業職の人は、転職市場でも需要があるため、すぐにでも転職できると考えている人も少なくありません。
しかし、自分の希望する条件・待遇の業種・職種の求人が常にあるわけではないため、転職が思うように進まないこともあります。
転職先がなかなか決まらないと、焦って条件のマッチしない企業に妥協せざるを得なくなるリスクも高くなるため、不動産営業の人が転職をするなら現在の仕事と並行して行いましょう。
仕事が忙しく、思うように転職活動ができない時は、転職エージェントや転職サイトを利用するのがおすすめです。
(2)年収が下がる可能性がある
2つ目のポイントは、年収が下がる可能性があることです。
不動産営業が、インセンティブのない企業や、自分の持っている資格やノウハウを活用できない未経験の企業に転職をした場合、年収が下がる可能性が高いです。
しかし、これまでハードな環境で成果を出してきた不動産営業であれば、どんな環境であっても身についたスキルを活用して、次第に成果を出せるようになるはずです。
特に、上で紹介したコンサルティングファームやM&A業界はインセンティブが高いので年収が気になる人はおすすめです。
(3)給料以外の待遇や環境等も確認する
3つ目のポイントは、給料以外の待遇や環境等も確認することです。
不動産営業でインセンティブにより平均以上の収入を得ていた人に多い失敗が、転職時に転職先の給料に重点を置きすぎることです。
給料の金額だけでなく、”目に見えない給料”である福利厚生や手当、資格取得支援の制度なども確認することも重要です。
特に、未経験の分野にチャレンジする場合は、早期にキャッチアップして仕事に集中できるようになるために教育制度などのバックアップ制度が充実している企業を選びましょう。
また、その企業の中途採用の割合や離職率、企業の雰囲気などの環境面もあわせて確認することで、満足感の高い転職を実現できます。
まとめ
不動産営業は、高額なインセンティブも得られることから年収も高く、ビジネスパーソンとして求められる各種スキルも働くうちに身につけられるなど、転職市場でも価値が高い仕事です。
しかし、未経験の業界や新たなキャリアアップを求める場合は、できるだけ早く活動を始めるのが良いでしょう。
ポータブルスキルの多い不動産営業職は、同業他社はもちろんのこと、他業種・職種でも人気が高いので幅広い選択肢から転職先を見つけられます。
実際、不動産営業の仕事から未経験の業界に飛び込んで、新しい環境で活躍の場を見つけている人も少なくありません。
転職活動を始めるなら、転職時の注意点3つに注意しつつ、転職エージェントや転職サイトを利用することで希望や条件にマッチした転職先と出会えるチャンスも更に広がることでしょう。
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