【スタートアップ企業への転職】転職のメリット6つと転職動向・注意点を解説

「スタートアップ企業へ転職する人が増えているって本当?」
「スタートアップ企業に転職するメリットは?」

人口の減少や市場の縮小により日本経済や日本社会の先行きに不安を感じている人も増えていますが、この問題を打破する存在として大きく期待されているのがスタートアップ企業です。

スタートアップ企業は、短期間でビジネスとして成長し、社会課題の解決としても大きなインパクトを生み出す可能性を持つことから、優秀な人材の転職先としても急激に人気が高まっています

そこで、本記事では、スタートアップ企業の解説と合わせて、スタートアップ企業に転職するメリットや注意点などをまとめて解説します。

現在、”日本で勢いのある企業”として挙げられる企業も多いスタートアップ企業に興味がある方や、転職やキャリアチェンジでスタートアップへの転職を考えている方はぜひご覧ください。

1.スタートアップ企業とは

スタートアップ企業とは、革新性のある事業内容により、まだ市場が確立されていない分野や、新しい技術・サービスに挑戦するために立ち上げられる企業です。

もともとは、IT企業が集まるシリコンバレーで用いられるようになったワードで、以下の特徴をもった企業を指します。

『スタートアップ企業』の特徴

  • 事業内容の革新性がある
  • 成長スピードが速い
  • M&AやIPOを視野に入れている

スタートアップ企業とベンチャー企業は混同されることが多いのですが、根本的な点で異なります。

ベンチャー企業は、既存のビジネスモデルをベースにして、そこに新たなサービスやビジネスを加えて展開する企業、かつ、中長期的に着実な成長を目指すことが特徴です。

一方、スタートアップは、革新的なビジネスモデルを持ち、新たな市場を提供することで短期的に事業価値を高めて成長する企業であり、社会的貢献も期待できるような企業を指します。

2.スタートアップ企業に転職する6つのメリット

現在、スタートアップ企業へ転職する人が増えているといわれています。

なぜ、優秀な人ほど次のキャリアとしてスタートアップ企業を選ぶのか、その理由は、次のメリットを見れば納得できることでしょう。

スタートアップ企業に転職する6つのメリット

  1. 優秀な経営者・技術者と共に働くことができる
  2. 早い段階で責任のある仕事を任せられる
  3. 後々にも活かせる様々な経験を積める
  4. モチベーション高く持って良い環境で働ける
  5. 企業の役員になれるチャンスがある
  6. ストックオプション制度がある

次に1つずつ見ていきましょう。

(1)優秀な経営者・技術者と共に働くことができる

1つ目のメリットは、優秀な経営者や技術者と共に働くことができることです。

スタートアップ企業は、優秀なトップ、そしてトップと志を同じくする社員や、引き抜かれた優秀な能力を持つ社員など少数精鋭の企業が少なくありません。

これまでになかった革新性の高い商品やサービスなどの画期的なビジネスモデルを打ち立てた優秀な経営者や技術者の近くで、その考え方や仕事の進め方、専門技術などを学ぶことができるのは、スタートアップ企業だからこそです。

また、急成長するスタートアップ企業のトップには魅力的な人物が多く、ビジネス以外の面でも学ぶことが多いことでしょう。

向上心のある人やビジネスパーソンとして成長したい人、将来、独立を考えている人にとっては、学びの機会や成長機会に恵まれた環境といえます。

(2)早い段階で責任のある仕事を任せられる

2つ目のメリットは、早い段階で責任のある仕事を任せられることです。

年功序列の傾向が根強く残る既存の企業では、いくら能力が高くても、若手のうちでは重要な仕事を任せてもらえないことも少なくありません。

また、上の年齢の社員が既に役職に就いているため、どんなに実績や成果を上げても、責任のあるポジションに昇格できる機会も少ない傾向があります。

しかし、成果主義の傾向が強く、社員数も少ないスタートアップ企業では、能力・スキル・実績次第で、大きな裁量・権限を持たせてもらえることも多く、さらには、その結果次第で重要なポジションに早々に就けるチャンスも多いのも大きな魅力です。

(3)後々にも活かせる様々な経験を積める

3つ目のメリットは、後々にも活かせる様々な経験を積めることです。

スタートアップ企業は、これまでになかったイノベーションを創り出し、社会に貢献するというキャリアを磨ける魅力的な環境です。

ただ、新しいビジネスモデルをゼロから作り上げるため、スタート当初はうまくいかないことも多く、必要な人員も十分に確保できずに人手不足状態であるところも多く、一人の社員が何役もこなさなければならないこともあります。

これまでに経験したことのない仕事に取り組むことが必要な場合もあり、非常に難易度が高いと言えますが、見方を変えれば、多くの経験を積むことができる、ビジネス経験値を飛躍的に高めることができるといえます。

既存の企業では限定的な仕事をひたすらし続けることも多く、なかなかビジネスパーソンとして役立つスキルを増やすことができない、幅を広げることができないという悩みを持つことが多いものです。

しかし、スタートアップ企業では、必要に迫られてではあるものの、様々な経験・スキルを得ることができるのは、大きなチャンスといえるでしょう。

その経験やスキルが後に自分の大きな財産・強みとなるのは間違いありません。

(4)モチベーションを高く持って良い環境で働ける

4つ目のメリットは、モチベーション高く持って良い環境で働けることです。

スタートアップ企業では、自分のスキルや知識を最大限活かして、自社の成長や発展に貢献するチャンスが豊富にあります

人手が足りないために、一人ひとりに割り振られる仕事量が増えるのは事実ではありますが、自分の頑張りが直接的に企業の成長につながるため、高いやりがいやモチベーションで働けるのが魅力です。

また、一人に与えられる裁量権が大きく、経営者との距離も近いことから提案もしやすく意思決定も早いため、主体的・積極的に仕事を取り組みたい人にとっては、理想的な環境といえるでしょう。

他にも、スタートアップ企業では、トップや管理職層が、人材の流出を防ぐために社員の満足度のアップに努めて、より働きやすいように環境を整える傾向も強いといわれています。

さらに、若手社員で構成されることも多いことから、年長者からの理不尽なハラスメントや納得のいかない対応に不満を感じることも少ないのも、若手にとっては働きやすい環境といえるでしょう。

(5)企業の役員になれるチャンスがある

5つ目のメリットは、企業の役員になれるチャンスがあることです。

既存の企業では、いくら能力があり成果を出しても、上の年代が役職に既に就いているためにポストが空くのを長い時間をかけて順番待ちしなければならないことも少なくありません。

また、昇進が難しいだけでなく、給与体系も固定化していることから、成果に対して給与に反映される割合が少ないなど、閉塞感や報われなさにストレスを感じているという若手も多いといわれています。

しかし、成果主義を導入している企業が多いスタートアップ企業では、年齢・経歴・社歴に関係なく結果で評価されるため、トップを始め他のメンバーも認める成果を上げ続ければ、早いうちに昇進でき、役員への道も拓かれやすいです。

年齢や慣習などのルールに縛られることなく、純粋に成果で評価され、それに見合った立場・報酬が得られるというフェアさも、スタートアップ企業の大きな魅力であるのは間違いないでしょう。

(6)ストックオプション制度がある

6つ目のメリットは、ストックオプション制度があることです。

スタートアップ企業の中には、社員や役員向けに”貢献に対する報酬”としてストックオプションを設定しているところも少なくありません。

【ストックオプションとは】

会社があらかじめ定めた価格(権利行使価格)で自社の株式を購入できる権利を社員などに付与するシステム

”スタートアップ企業に転職して奮闘したご褒美”として、ストックオプションは大きな魅力です。

実際、上場したスタートアップ企業のストックオプション制度が話題になることが増えています。

新しいビジネスモデルを作り上げるスタートアップ企業は、創業当初は赤字になることが多いものの、そこを乗り越えて事業が軌道に乗れば飛躍的な成長をし、短期間での株式公開に至る可能性があります

転職先のスタートアップ企業が成長して上場すれば、社員の特典として設けられたストックオプションで取得した自社株により、一般的なビジネスパーソンでは得られないほどの莫大な利益を得られる可能性も十分にあります

ビジネスパーソンとしての成長機会やチャンスが多いことだけでなく、資産形成の上でも、スタートアップ企業は魅力的な企業といえるでしょう。

3.スタートアップ企業への転職動向

現在、スタートアップ企業へ転職する人が増えています

特に増えているのが、大企業で優秀な成績を上げている人材がスタートアップへ転職するケースです。

これまでは、大企業からスタートアップ企業への転職はリスクが高いと思われていましたが、急激に成長するスタートアップ企業が次々に誕生したことから、スタートアップ企業の可能性やメリットに魅力を感じて大企業からスタートアップ企業へ転職する人が増えています

それを後押ししているのが、国によるスタートアップ企業への支援です。

日本政府は、2022年にスタートアップの育成に向けた5カ年計画を発表し、目標として100社のユニコーン企業創出を掲げて2027年度には投資額を10兆円規模に引き上げると発表しています。

スタートアップ企業の最大の課題である資金面でのサポートが多方面から行われるようになり、マーケットそのものが成長段階に入ったことで、スタートアップ企業の採用意欲も高くなっています

その中でも特にニーズが高いのが、ビジネスに必要なスキルを持った有能な人材です。

スタートアップ企業では新卒を採用して教育する時間・手間・コストがないため、必然的に即戦力となる人材に人気が集中し、高水準の給与やポジションで優秀な人材を獲得する企業が増えています。

自分の能力を、伸びしろや将来性のあるスタートアップ企業で存分に試したいという人にとって、今は大きなチャンスといえるでしょう。

4.スタートアップ企業はこんな人におすすめ

スタートアップ企業は、以下のようなタイプの人におすすめです。

スタートアップ企業はこんな人におすすめ

  • 自分の能力・スキルの幅を広げたい
  • 主体的に働きたい
  • ワクワク感ややりがい、充足感を感じて働きたい
  • 裁量や権限を持って働きたい
  • 自分の成果に見合う評価・年収・ポジションを得たい
  • 将来のビジョン(独立・キャリアアップ)に役立つ職歴を付けたい

スタートアップ企業は、いわば未開の地をメンバーのアイディアとパワーで切り開いていく企業です。

人によっては合わないこともありますが、上記のような人にとっては理想的な職場と言えるでしょう。

5.スタートアップ企業への転職の注意点

魅力・メリットも多いスタートアップ企業への転職ですが、注意しておくべき点もあります。

スタートアップ企業への転職の注意点

  1. 安定性
  2. ハードワーク

次に1つずつ解説します。

(1)安定性

1つ目の注意点は、安定性です。

スタートアップ企業の成長のカギはそのビジネスモデルの革新性ですが、変化が激しい現代、その革新性が技術の進歩や社会情勢の変化で失われてしまうと、ビジネス自体が立ち行かなくなるケースもあります。

しかし、今は大企業であっても決して安泰とは言えない時代です。

同じ”働く”のなら、飛躍できる可能性の高い企業で、様々な経験をしながらビジネスパーソンとしての成長も図れるほうが、得られるものや身につくものも多いことでしょう。

また、スタートアップで得た経験は、自身のビジネスパーソンとしての幅や容量を大きく広げ、強み・アピールポイントを確実に増やしてくれるため、決して無駄にはならないことでしょう。

(2)ハードワーク

2つ目の注意点は、ハードワークです。

スタートアップ企業では、自身の業務における裁量の幅が広いだけでなく、携わる業務自体も増えることで、ハードワークになりがちです。

しかし、限定された仕事しかできない企業と比べると、若いうちに様々なスキルや経験を多く獲得できるチャンスが多い魅力的な職場といえます。

また、スタートアップ企業では、貢献した分に見合う評価や給与・ポジションが与えられることも多いため、満足感や高いやりがいを持って働けることでしょう。

どちらを重視するかによりますが、若い年齢の間にどんどんチャレンジをしていきたいという人には理想的な環境といえます。

まとめ

スタートアップ企業への転職について、メリットや現在の転職動向、注意点を解説しました。

革新性を核とするスタートアップ企業の行く先は未知数ではあります。

しかし、自分の能力を高めたい、広げたいという方にとって、既存の企業では得られないメリットや魅力の多いスタートアップ企業は、優秀な人材と共に、責任や裁量・権限を得て思う存分に働くことができる絶好の場所といえるでしょう。

将来性や有望性を感じるスタートアップ企業があれば、チャレンジしてみる価値は十分にあります。

ぜひ、その際は、スタートアップ企業への転職に強い転職エージェント等にご相談ください。

そして、自分の力を活かせる職場を見つけて、ビジネスパーソンとしてのキャパシティやキャリアを広げていきましょう。

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