事業再生に強みをもつロングブラックパートナーズ株式会社の紹介
「ロングブラックパートナーズってどんな会社?何をしているの?」
「ロングブラックパートナーズは採用募集を行っているか知りたい!」
ロングブラックパートナーズとは、日本経済が抱える後継者不足や事業承継などの問題に向け、事業再生やM&A事業を通じて解決へ導く「独立系事業再生コンサルティングファーム」の有名企業の1社です。
ここでは、ロングブラックパートナーズに興味のある方、将来転職を目指したいという方向けに、会社情報や事業内容、採用情報などを紹介します。
本記事を通じて、企業研究や転職活動に役立てるよう情報を提供し、わかりやすく解説します。
1.ロングブラックパートナーズとは
以下の内容をもとに、ロングブラックパートナーズとはどのような企業であるか、また過去にどんな実績を積み上げ、成長してきたのかを紹介します。
- 会社概要
- ロングブラックパートナーズの強み
- 社風・社員の年齢層
- 主な実績
ここでの内容をもとに、ロングブラックパートナーズの情報収集をし、企業研究の参考にしましょう。
(1)会社概要
企業名 | ロングブラックパートナーズ株式会社 Long Black Partners Co.,Ltd (略称:LBP) |
パートナー | 牛越直、永井崇志ほか |
本社所在地 | 〒106-0041 東京都港区麻布台1-7-2 神谷町麻布台ビル6階(旧、神谷町サンケイビル) |
設立日 | 2008年1月 |
資本金 | 1,170万円 |
公式サイト | https://www.longblack.co.jp/ |
前職に地域の中小企業の事業再生やM&A事業などを大手外資系アドバイザリーファームで経験してきた代表者が、事業再生サービスを柱としたロングブラックパートナーズを2008年に立ち上げました。
代表者自身が事業再生のプロフェッショナルであり、報酬水準の高い事業であるからこそ、大手企業だけでなく、中小企業に対して、よりリーズナブルなサービスで良質な事業再生のサポートを提供することが今の会社の姿になったと言われています。
(2)ロングブラックパートナーズの強み
「クライアントにとって永続的(ロング)な黒字(ブラック)を確保するパートナーでありたい」という代表者がもつ目標が由来でついた企業です。
そういった企業概念をもつロングブラックパートナーズの他社にはない強みが主に3つあります。
- 幅広い専門人材が在籍するワンファーム体制
- 社員の現場常駐型スタイル
- ファンド事業を通じた企業運営力
一般的なコンサルティングファームでは、各業界や分野の専門チームが個々にクライアントにアプローチしており、財務や税務などのような専門外の課題に関しては他社との連携が必要になり、解決に至るまで時間と労力がかかると言われています。
しかし、ロングブラックパートナーズは、コンサルタントやアドバイザーだけでなく、公認会計士・税理士・中小企業診断士・金融機関・ファンド・事業会社等の多様な専門人材が在籍しており、社内全体で横断的なプロフェッショナルチームを編成することができます。
これにより複雑な経営課題に対しても総合的な視点から深く解決策を検討する、クウォリティの高いサービスの提供が可能といわれています。
また、メインサービスの事業再生アドバイザリーの社員が「現場常駐型」スタイルをもってサービスを提供することもロングブラックパートナーズの強みです。
クライアント側に担当コンサルタントや専門家が常駐することで、直接現場で情報収集することができ、よりスピーディな分析や交渉が可能となります。
さらに、経営者とのコミュニケーションもスムーズ化され、クライアントとの信頼関係づくりにもポジティブ効果が期待できます。
事業再生・事業承継のノウハウが強いロングブラックパートナーズはファンド事業を地方中小企業へ展開しており、アドバイザリーだけでなく、投資先や関与先の経営や業務に参画し、現場でマネジメントなどの業務に深く関与する「ハンズオン」による企画運営力も提供しています。
経営課題の解決だけなく、企業が目指す成長性を長期的にサポートすることもロングブラックパートナーズの魅力の一つと言われています。
(3)社風・社員の年齢層
公式サイトによると、2022年時点で社員数は95名です。
その内、前職が金融機関26%、事業会社23%、コンサルティングファーム22%、監査法人・会計事務所18%、M&Aファーム・ファンド11%の社員がいます。
コンサルティング経験のみならず、会計や税務、財務関連のノウハウと経験をもつ社員がいることで、クライアントのもつさまざまな経営課題の解決策の提案や実行までのプロセスがスムーズに対応できる体制になっています。
部署を飛び越えたコミュニケーションも多く、社員同士の連携も強いのではないかと考えられます。
平均年齢は35.8歳で、入社時の平均年齢は32歳と、若い世代の方が多い企業です。
「将来実力社会の中で成果をどんどん出していきたい」という挑戦欲の高い人が多く、仕事に対するモチベーションが高い環境であるようです。
公式サイト情報ではありませんが、フラットな社風で上長との距離感も近いため、気軽にディスカッションや意見の主張などができる環境であると言われています。
クライアントでの現場常駐やチームを飛び越えたコミュニケーションが多い企業ですので、人間関係づくりも重視されていると思われます。
また、一人のアドバイザリーが複数の案件を掛け持ちするのではなく、一つのプロジェクトの現場に常駐してサービスを提供するスタイルを貫いていると言われています。
3人チームで取り組むことが基本で、地方のクライアント先へチームで出張する機会が多く、ロングブラックパートナーズでは業務におけるリソースを費やすことで、クライアントの期待以上に丁寧かつスピーディな対応ができ、高い評価を受けることができるようです。
(4)主な実績
公式サイトによると、ロングブラックパートナーズの2021年度グループ売上は12.7億円と、11年連続増収で好調と言われています。
全国500社以上のクライアント企業を抱え、売上構成はアドバイザリー事業が55%大半を占め、ほかM&A事業が18%、ファンド事業が16%、監査・評価・税務が11%という割合です。
メインのアドバイザリー事業の主な実績例は公式サイトからも参照することができ、強みである事業再生アドバイザリーの実績が多いです。
クライアントの業界は不動産・建設・メーカー・食品製造・卸売・運送など幅広く、業界の専門知識やノウハウが求められる案件や、クライアントがもつ事業全体を海外に多角化するという大きな案件を担当することもあるもあります。
2.事業内容
ここまでロングブラックパートナーズの基本的な会社情報や、実際の社員がどのような働き方をしているかなど紹介してきました。
ここからはロングブラックパートナーズ株式会社の代表的な事業内容について詳しく紹介し、より緻密に企業情報を深掘りしていきます。
- 事業再生アドバイザリー
- 成長支援コンサルティング・M&Aアドバイザリー
- 事業承継コンサルティング
- 地域再生・活性化ファンド事業
(1)事業再生アドバイザリー
ロングブラックパートナーズの創業時からのメイン事業となるのが、事業再生アドバイザリーです。
コンサルタントや士業などの専門家の在籍数も同業他社の中でもトップクラスで、複雑な金融問題を抱えたり、海外に事業拠点を持つクライアントにも、的確なアドバイザリー業務をワンストップで提供することができるのが、ロングブラックパートナーズの魅力の一つです。
現場常駐の社員がチームで、財務・事業両面での徹底したデューデリジェンスなどを通して、クライアントが置かれている現況を正確かつ客観的に理解し、事業の永続のために必要な解決策をクライアントとともに考え抜き、その確実な実行を支援します。
(2)成長支援コンサルティング・M&Aアドバイザリー
成長支援コンサルティングとは、ロングブラックパートナーズがこれまで蓄積してきたアドバイザリー業務やハンズオン型のファンド運営を通じて培った、中小企業経営に対するノウハウと実際の経営経験を糧に、クライアントの「再成長」をサポートするコンサルティングサービスです。
他社の買収や不採算子会社・事業の売却などのM&A支援など、リソースや抱える課題内容、予算などに応じてクライアントに最適なサービスを提案すると言われています。
特にM&Aアドバイザリーに関しては、社内の士業や事業関連専門家の在籍による一貫的サービスと、500社超への経営・財務アドバイザリー業務の経験による多面的な分析力、M&A仲介専業とは違う総合財務アドバイザリーによる、あらゆる経営問題や解決策の柔軟的に対応します。
これにより、公式サイトによると、2021年までの譲渡成約累計38件323億円と、91%の高い成約率を公表しています。
事業再生アドバイザリーに限らず、上述したロングブラックパートナーズがもつ魅力をここでも活かし、クライアントの将来の成長性もサポートすることも担っています。
(3)事業承継コンサルティング
日本経済が抱える少子高齢化に伴う後継者不足問題に対し、ロングブラックパートナーズの事業承継コンサルティングでは、主に財務・業績に課題を抱える多くの中小企業の事業承継をサポートします。
企業が抱える業績や財務、会計において、現況の状態や課題の見える化と、事業承継に向けた磨き上げなど「プレ承継支援」を、通常の事業承継プロセスに入る前に行っています。
事業・財務・組織・経営に関して現状と課題をクライアントと整理し、譲渡企業先との円滑な事業承継が成約できるようにすることで、クライアントが安心して事業を他社に継げるよう支援しています。
(4)地域再生・活性化ファンド事業
地域再生・活性化ファンド事業とは、地域の中小企業向けに、ガバナンスの再構築・ハンズオンによる業績向上を提供する、クライアントの経営にロングブラックパートナーズが関与する事業です。
社員のハンズオン(現場常駐)のみならず、投資先同士の連携や社内の人材・ネットワークを活用することで、投資先に不足している経営資源を提供するというアプローチを用いていると言われています。
3.待遇面
ここからは、実際会社で働く社員の待遇について説明します。
以下の情報を参考に、ロングブラックパートナーズ株式会社での働き方や年収など、将来像につながる情報収集を行いましょう。
- 平均年収(年代別・役職別)
- 福利厚生
- 研修・資格取得制度
(1)平均年収(年代別・役職別)
公式サイト情報ではありませんが、ロングブラックパートナーズの平均年収はマネージャークラスで約900万円、ジュニアクラスだと300万~700万円と言われています。
一般的なコンサルティングファームの平均水準と同等または少し高めの数値とみられます。
人事評価は基本的に年1回あり、実力主義評価でマネージャーまで1~2年で昇格する人もいれば、5年ほどかかったという人もいるようです。
入社時は前職の給与を基準に提示されるケースが多く、賞与の幅も大きいことから前職より給与が上がったという意見もあります。
(2)福利厚生
公式サイト情報ではありませんが、ワークライフバランスは個人によって異なりますが、比較的取りやすいと言われています。
育児・看護などの休暇やフレックスタイム制度、テレワード制度や社内レクリエーションなどの大手企業などと共通するシステムのほか、毎月7月支給のリフレッシュ旅行手当や夜食手当、人材紹介支援制度など、ロングブラックパートナーズならではの「充実した社員への待遇」が紹介されています。
(3)研修・資格取得制度
福利厚生の中では、人材育成面においてもロングブラックパートナーズは徹底しております。
例えば研修制度について、毎年4・7・10月にグループ全体の業況やナレッジ共有を行う「全社員研修」、社外コンサルタントによる「外部機関を使った研修」など社員の成長の推進が充実しています。
また、公認会計士や税理士などの資格を取得したい人向けに、教材費や試験休暇などを付与する「資格試験受講費補助」制度と、国家資格の年会費などを会社が負担する「資格維持費補助」制度などが設けられています。
4.転職情報
ここまでロングブラックパートナーズ株式会社とはどんな企業であるか説明してきました。
ここからは企業情報をもとに、ロングブラックパートナーズ株式会社で行っている採用事情についてを紹介します。
以下の内容をもとに、ロングブラックパートナーズ株式会社への転職を目指す方にとって有益な情報提供となれば幸いです。
- 募集概要(部署、資格、年収)
- 選考対策
- 業界未経験からの入社
- 有利になる経験やスキル
(1)募集概要
ロングブラックパートナーズで募集しているのは以下の部署になります。
- 事業再生アドバイザリー
- 成長支援コンサルティング
- 事業承継コンサルティング
- M&Aアドバイザリー
各部署の事業内容は上述した通り、前職の経験によりますが、入社後はコンサルタントやアナリストから基本スタートで、ご自身のもつノウハウや経験、実績に応じて最適な部署に配属されます。
給与や待遇面などは面接時に相談でき、賞与は毎年12月に支給されます。
勤務地は東京・大阪・岡山・札幌の4か所のいずれか希望によります。
詳しい内容は公式サイトをご参考ください。
(2)選考対策
ロングブラックパートナーズの選考フローは基本以下のような流れと言われています。
- 公式サイトからの応募者情報選考
- チーフスタッフによる1次面接
- パートナースタッフ(役職)による2次面接
- パートナースタッフ(役職)による最終面接
公式サイト情報ではないため、状況により選考フローが異なることもございます。
2次面接と最終面接では、ロングブラックパートナーズの代表と各事業統括トップの5名が担当すると言われています。
ケース面接や論理的思考力を問われる質疑応答などの場面があるのではないかと考えられますので、事前に人との練習や、面接対策の書籍などで対策をしておくとよいでしょう。
ロングブラックパートナーズは過去のリーマンショックや東日本大震災で多くの企業が経済的ダメージを受ける中に創業した企業です。
志望理由や将来の理想像などに、ご自身の経験や成果などだけでなく、今後コロナなどの社会現象や自然災害などの情況を踏まえながら、クライアントをどのようにサポートしていきたいのかを伝えると良いでしょう。
(3)業界未経験からの入社
ロングブラックパートナーズは上述した社風・社員の年齢層において、さまざまな業界出身の方が働いています。
いずれの事業においても、前職にバックオフィス業務(人事・総務・経理・財務・システムなど)の経験が必須で、業界は基本的に問わないと言われています。
銀行や不動産、事業会社など、コンサルティングファームは未経験という方も多くいますので、業界未経験の方も転職を目指すことが可能です。
また、入社後覚えることが多く大変と言われていますが、ロングブラックパートナーズは未経験の人にも適した社内研修制度が徹底されているので、安心して働くことができると言われています。
未経験の人のほとんどが事業再生アドバイザリーに興味が高く、厳しい経営状況に至っている企業の事業を正常な状態に再生することを仕事にし、企業の存続を維持や活性化に貢献したいと入社を志望する方が多いでしょう。
(4)有利になる経験やスキル
論理的思考力や課題解決力などコンサルティングの基本スキルはもちろんですが、ロングブラックパートナーズでは以下のスキルをもつ人が有利と言われています。
- 部署間やクライアントとの密なコミュニケーション能力
- フットワークの軽さ
- 事業会社などでの財務・経営企画運営力
- 公認会計士や税理士、中小企業診断士など財務や会計、企業価値診断のノウハウや資格
- 金融機関での法人融資実務
コミュニケーション能力においては、社内での横断的なチーム連携やクライアント先の現場常駐というスタイルを踏まえ、相手への交渉力や説得力、情報収集力が積極的な人が必要でしょう。
現場常駐については、常にクライアント先に出向することが当たり前ですので、フットワークの軽さも求められます。
また、成長支援事業やファンド事業では、事業の経営企画運営などの業務も深く関わるので、前職でそういった経験や実績のある方は優遇されるでしょう。
ロングブラックパートナーズはクライアントが抱えるさまざま課題に対し、財務や会計面の早期解決を特に重視しています。
そのため、士業専門家や資格保持者はもちろん、金融機関や事業会社など前職に財務・会計・ファンドに関連する業務の経験がある人はロングブラックパートナーズで有利なスキルとなるでしょう。
まとめ
ロングブラックパートナーズは全国の企業が抱える経営問題に対し、コンサルタントやアドバイザリーに限らず、財務・税務・ファンドなどの幅広い専門家が在籍し、専門性の高いノウハウとネットワークを活用し、課題解決策を提供します。
また個々のクライアントに社員が現場常駐することで、より経営課題の解決に向けたプロセスのスピーディ化と信頼関係づくりが可能であることと、企業がもつ将来の成長プランをサポートする企画運営力も提供することは、同業他社では経験できない働き方があるでしょう。
転職を目指す方の中には、コンサルティング経験者や士業専門家だけでなく、財務スキルや経営企画運営スキルがあれば、未経験の方でも入社が可能です。
ロングブラックパートナーズに興味を持ち、将来転職を目指す方にとって本記事が役立つ情報になれば幸いです。
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