M&A業界の転職には転職エージェント!おすすめ5社を紹介
「M&A業界での転職を考えている」
「M&A業界での転職におすすめのエージェントサービスが知りたい」
転職を考えるのにあたって、転職エージェントサービスがあるということは知っていても、それがどんなものなのか、またどれを選べばよいのかを知らない人もいるのではないでしょうか。
今回は、M&A業界での転職を考えている人におすすめのエージェントサービスをご紹介します。
自分に合った転職エージェントサービスを利用して、M&A業界での転職を成功させましょう。
また、M&A仲介やFAS(M&A事業の財務コンサルティング)など、M&A業界の転職事情や未経験者の転職のコツについて、より詳しく知りたい方はこちらをご覧ください。
1.M&A業界特化型の転職エージェントについて
転職エージェントとは、専任のエージェント(アドバイザー)が担当について、転職を検討している求職者と採用を考えている企業のマッチングを図り、求職者の転職活動をサポートしてくれるサービスのことをいいます。
その中でも、M&A業界専門の転職エージェントは、M&Aの業界知識や転職市場などに精通した業界特化型のエージェントになります。
ここでは、はじめてM&A業界の転職をするという方、M&A業界専門の転職エージェントを利用したいという方向けに、どんなサービス特徴や利用メリットがあるのか詳しく解説します。
- M&A業界特化型の転職エージェントの特徴
- エージェントを利用するメリット
また、一般的な転職エージェントの概要について知りたいという方は、こちらもご覧ください。
(1)M&A業界特化型の転職エージェントの特徴
M&A業界特化型の転職エージェントは、幅広い業界や職種の求人情報をもつ総合型転職エージェントと違い、M&A仲介やM&Aアドバイザリー業界の専門知識を有したキャリアアドバイザーが在籍し、求職者のもつ前職の経験やスキルなどをしっかり理解することができ、求職者の希望に適した求人を紹介します。
このような業界特化型の転職エージェントは、M&A業界への転職を希望する人材ならではの希望条件と、求人概要(職種や仕事内容など)の照らし合わせ、求人探しから選考を含む転職活動のアドバイスまで、専門性が高いサポートサービスを有しています。
例えば、M&A業界の面接といえば、ケース面接やロジカルシンキングを見極める面接など、その他の業界にはない難易度の高い選考が行われることが多いと言われています。
この難易度の高い壁を越え、転職成功できるよう、業界特化型の転職エージェントが、面接のノウハウや対策を求職者に提供し、選考のサポートを行います。
- 求人者へのヒアリング、面談
- 希望条件に合う求人紹介
- 履歴書・職務経歴書の作成、修正サポート
- ケース面接やフェルミ推定の練習
- 現職の退職手続きなど内定後のフォロー
(2) エージェントを利用するメリット
M&A業界を転職するにあたって、転職エージェントを利用するメリットは主に6点挙げられます。
- 情報収集・企業の内部情報を知っている
- M&A業界の専門的な転職アドバイスがもらえる
- 非公開求人を知ることができる
- 一度にたくさん応募できる
- 業界特有の選考のサポートをしてくれる
- 企業との調整・交渉の代行(内定後のフォロー)
転職エージェントで得られるメリットを知ることで、自身の転職成功がより高まることを把握しましょう。
#1:情報収集・企業の内部情報を知っている
転職エージェントの場合、人材を募集している企業側にインタビューしたり、どのような人材を求めているのか直接ヒアリングするケースが多いです。
転職サイトだけでは見られない企業の内情を知ることができ、企業に対する印象や企業で働くイメージが明確にすることができるでしょう。
M&A業界特化型の転職エージェントは、M&Aサービスを提供している企業の求人を他のエージェントより有しており、そういった企業の情報をより詳しく知るチャンスがあります。
#2:M&A業界の専門的な転職アドバイスがもらえる
転職エージェントを利用することで、転職に関する専門知識を持ったキャリアアドバイザーと一緒に転職活動を進めることができます。
特に、業界特化の転職エージェントであれば、その業界に精通した担当者がつくため、企業の選び方から、企業への履歴書や職務経歴書の書き方、面接対策まで、具体的なアドバイスを受けられます。
M&A業界に詳しいキャリアアドバイザーがついての転職活動は、業界知識や転職市場などの情報が少ないエージェントを利用するよりも有利に進められますので、希望の企業へ転職できる確率が上がることでしょう。
M&A業界では、M&A仲介やM&Aアドバイザリーなど幅広い領域があり、職種によっては仕事内容やキャリアパスもそれぞれ異なるとも言われています。
また、求職者がM&A業界未経験であれば、業界知識や転職市場など不明な点が多く、どのようなキャリアプランを目指すか具現化しにくいと感じることがあるでしょう。
転職エージェントはそういった細かい点などについても徹底しており、求職者がもつ前職の経験やスキル、希望する条件や将来像をしっかり把握してから、適切な求人紹介や転職アドバイスを提供しています。
#3:非公開求人を知ることができる
転職エージェントは、非公開求人を知ることができる点が大きなメリットです。
非公開求人は一般の転職サイトなどでは公開されず、多くは特定の転職エージェント1社のみが保有している情報のため、転職エージェントに登録している人のみ紹介を受けられます。
非公開求人の求人内容は公開求人よりも給与や待遇が良い場合が多く、より好条件での転職ができる可能性が高くなると言えるでしょう。
#4:一度に複数応募できる
転職エージェントでは、複数社の求人を紹介し、求職者がより多くの選択肢を得ることによって採用決定率が上がると言われています。
求職者がもつスキルやキャリア、転職する上での希望条件すべてが当てはまる1社をピンポイントに紹介することは極めて困難なこともあります。
転職エージェントは、求職者がもつポテンシャルを活かすことができる企業先も探してくれますので、紹介してくれる企業は多く用意されています。
求職者はその中から、自身が興味のある企業や応募してみたい企業を複数選別することができ、転職エージェントに応募依頼をすることができます。
#5:業界特有の選考のサポートをしてくれる
上述したように、M&A業界での採用選考では、、ケース面接など通常の面接とは違う選考が含まれていることがよく見られます。
一般的な総合型転職エージェントやその他の転職サイトでは、「ケース面接に詳しい、またはM&A業界転職に詳しいキャリアアドバイザー」が少なく、求職者に対して十分な対策サポートが困難と言われています。
そのため、M&A業界への転職を目指し、応募先の選考対策をしっかり行いたいという方は、M&A業界特化型の転職エージェントを利用することで、一般的な選考対策に加え、面接の練習やロジカルシンキングのスキルアップなどのサポートサービスを得ることが可能です。
ケース面接について詳しく知りたいという方はこちらをご覧ください。
#6:企業との調整・交渉の代行(内定後のフォロー)
企業側から内定通知がきた場合、最後に入社日の調整や現職の円満退職のための手続きのアドバイスなど、内定後のフォローを転職エージェント側が行ってくれます。
例えば、求人情報内や採用選考中では公表されていなかった情報が内定後に明確になることもあり、求職者が内定先に相談しにくい、というケースがあるかもしれません。
そのような条件交渉や内容確認も担当のキャリアアドバイザーが求職者に代わって行ってくれるので、企業先とトラブルを起こすことなく、円満な入社と新しい仕事環境を迎えることができます。
また、選考の途中で辞退したい、内定を辞退したいというケースもキャリアアドバイザーがしっかり理由を聞いて企業先に断わりの手続きをしてくれます。
現職の退職については、直属の上長やチームに退職理由を伝えることに抵抗や不安を感じる方もいるでしょう。
それについても、キャリアアドバイザーが退職理由の伝え方や退職日の手続きなどをスムーズにサポートしてくれるので、求職者は安心して任せることができます。
2.M&A業界での転職におすすめの転職エージェント
M&A業界での転職におすすめのエージェントサービスを4つ見ていきましょう。
- アクシスコンサルティング
- キュリア・インキュベーション
- ムービンストラテジックキャリア
- ユニキャリア
それぞれ特徴や得意分野が違いますので、どのエージェントが自身に合うか見極めることも重要です。
(1)アクシスコンサルティング
運営会社 | アクシスコンサルティング株式会社 |
公開求人数 | 非公開 |
登録者数 | 非公開 |
特徴 | コンサルタントに精通し、転職やその先まで見据えてサポートを続ける生涯のキャリアパートナー |
得意分野 | 20代~30代、40代以上は経験者 |
公式サイト | https://www.axc.ne.jp/ |
アクシスコンサルティングとは、創業以来5,000人以上の現役コンサルタント(コンサルタント~パートナーまで)、約75,000名の転職志望者のサポート実績をもつコンサルティング業界特化型の転職エージェントです。
平均転職支援期間は3年と中長期的なキャリア支援を行い、求職者のキャリアプランに照らし合わせて転職のタイミングまで緻密なサポートもしてくれます。
大手ベンチャーや老舗の日系企業からの人材紹介の評価も高く、コンサルタントのケイパビリティを生かせるポストコンサル求人も多数取り扱っています。
今までコンサルタントとして活躍していた人へのキャリアプランの提案だけでなく、難易度が高いと言われる、業界未経験の方のコンサルタント転職についても支援を行っている、アクシスコンサルティングです。
M&A業界未経験で転職を目指す方に対応した求人紹介や転職アドバイスを丁寧に提供してくれるので、ポテンシャル転職向けにおすすめのエージェントでしょう。
登録企業の7割が非公開企業で、各ファームや事業会社の経営層と定期的な情報交換を行い、新組織立ち上げ等非公開の内容まで得ることができると言われ、登録後の求人数や転職情報に期待できるでしょう。
(2)キャリアインキュベーション
運営会社 | キャリアインキュベーション株式会社 |
公開求人数 | 約780件 |
登録者数 | 非公開 |
特徴 | 転職決定者の70%が年収1,000万以上を獲得するハイポジション案件が豊富なコンサルティング業界・プライベートエクイティ業界・事業会社に特化した転職エージェント |
得意分野 | 総合求人 |
公式サイト | https://www.careerinq.com/ |
キャリアインキュベーションは、コンサルティング業界・プライベート・エクイティ業界、事業会社のCxOや部長クラスの転職に特化した転職エージェントサービスです。
20代〜50代までの、幅広いコンサルタントの転職サポートをしており、その70%が年収1,000万円以上のハイポジションを獲得しています。
長期的に築き上げた信頼を基に、キャリアインキュベーションならではの企業案件を多数得られるでしょう。
M&A業界に関して、グローバルな視点から業界傾向と転職市場を分析し、M&Aサービスを提供する日系・外資系含め幅広い企業の求人案件を取り扱っています。
ポストコンサルの求人も積極的に増やし、業界未経験の方の転職支援サービスにも力をいれていると言われています。
(4)ムービンストラテジックキャリア
運営会社 | 株式会社ムービン・ストラテジック・キャリア |
公開求人数 | 非公開 |
登録者数 | 非公開 |
特徴 | コンサルティング業界への転職支援実績No.1。コンサル業界出身者が一人一人に合わせ、カウンセリングから面接ノウハウ、コンサルタントに必要なビジネスマインドまで丁寧なサポートが受けられる転職エージェント |
得意分野 | 20代~30代の若手 |
公式サイト | https://www.movin.co.jp/ |
ムービンストラテジックキャリアはコンサルティング業界への転職支援実績No.1を誇る転職エージェントサービスです。
経験者はもちろん、メーカーからコンサルタントへの転職、広告代理店からコンサルタントへの転職など、様々な経験を持った人に対しての転職・求人特集を随時公開しています。
M&A業界については金融・M&A業界特化型の転職サービスを設けており、アドバイザリーファームや投資銀行、M&A仲介や企業M&Aなど、M&Aに関する各種ポジションについて、専門的に転職支援します。
M&A業界でのキャリアパスや業界未経験者への転職アドバイスだけでなく、M&A業界の分類や必要なスキルなど、求職者にとって有益な業界研究・企業研究まで丁寧に提供してくれます。
より深く業界全体を把握することにより最新情報や、求職者一人一人に合わせた転職サポートを提供しています。
電話でもオンラインでも随時開催のキャリア相談会も行っていますので、気になるという人はまず相談してみると良いでしょう。
(5)ユニキャリア
運営会社 | ユニキャリア |
公開求人数 | 非公開 |
登録者数 | 非公開 |
特徴 | 会計士・税理士・コンサルティングファーム・ファンド・M&A・CFO・経理・経営企画で次のキャリアを目指す方のための業界特化型転職エージェント |
得意分野 | 総合求人 |
公式サイト | https://jprocareer.co.jp/ |
会計士・税理士・コンサルティングファームなどの業界に特化した転職エージェントサービス、ユニキャリアのご紹介です。
業界を絞っていることで、経験豊富なキャリアアドバイザーによる、業界専門のノウハウやアドバイスを得られます。
M&A業界についても専門のキャリアアドバイザーが対応し、応募書類の添削や面接の練習などの選考対策はもちろん、内定後の入社やその後のフォローまで、丁寧なサービスを提供しています。
転職者のスキルや実績を見た上で、「ハイクラス」「高年収」の求人を紹介してくれますので、今よりも高いキャリアへの転職が狙えるでしょう。
3.M&A業界転職におけるエージェント利用のポイント
ここまではおすすめの転職エージェントを紹介してきましたが、ここでは転職エージェントサービスを利用する際、押さえておきたいポイントを以下のように解説します。
- エージェントの選び方
- エージェント利用の流れ
- エージェントを利用する上での注意点
転職活動成功の確率を高めるためには、転職エージェントとの良好な関係づくりを築き、上手く利用することが重要です。
サービスを登録する前に、エージェントの選び方や利用の流れ、利用する際に注意しておくべき点を把握できるようになっておきましょう。
(1)エージェントの選び方
業界総合型の転職エージェントではなく、M&A業界特化した転職エージェントを利用したいと思う方で、このような悩みを持つ方もいます。
「どの転職エージェントが自身に適しているか」
「転職エージェントは何を重視して登録したらよいのか」
ここでは、そういった疑問も解消できるよう、エージェントの選び方について、以下の3つのポイントを紹介します。
- 求人案件数
- M&A業界に精通したサービスを利用する
- 実際の利用者の声
#1:求人案件数
転職エージェントを選ぶ際にまず重視してほしいのは、エージェントが取り扱う求人案件数です。
求人案件数が多いほど、求職者にとって自身の希望条件に合う紹介企業が複数紹介してもらうことができ、選択肢が増えるからです。
転職成功は入社後のビジネスライフにまで含まれますので、キャリアアドバイザーが選別した複数の企業をしっかり吟味し、自身が活躍できると思える企業へ積極的に応募しましょう。
各転職エージェントの公式サイトには、求人案件数や取り扱い企業先名などが公表されていますので、興味のある企業の求人が多いと感じたところを選ぶと良いでしょう。
#2:M&A業界に精通したサービスを利用する
経験者でも未経験者でも、M&A業界への転職を決めている方は、M&A業界に精通したサービスを利用することで、専門のエージェントのサポートが受けられますので、効率的な転職活動が出来ます。
M&A業界で仕事をしたいといえど、具体的にいえば「M&A仲介のコンサルティングをしたい」「M&Aアドバイザリーで財務アドバイザーとしてキャリアチェンジしたい」など、求職者の前職の経験や希望条件によって将来像はさまざまです。
また企業によって異なりますが、ケース面接などM&A業界特有の選考が多くの企業で行われています。
M&A業界に精通した転職エージェントは、求職者ひとりひとりに適した求人紹介や選考アドバイスなどを提供し、かつ業界未経験者に対しては、前職のスキルや経験がどのようにM&Aの業務に活かせるか、いかに採用企業側と求職者をマッチングさせることができるかをサポートします。
今回ご紹介している5つの転職エージェントサービスは、全てM&A業界に精通したサービスのため、まずはここから利用するサービスを選ぶと良いでしょう。
各エージェントの公式サイトなどで「大手コンサルティングファームで経験のあるキャリアアドバイザーが在籍」「M&A業界の転職成功者の実績数が豊富」「ケース面接対策セミナーあり」など、強みや提供サービスなどをチェックしてみるのも良いでしょう。
#3:実際の利用者の声
転職エージェントを実際に利用している人の口コミや意見は、サービス内容のクウォリティなどの参考にでき、転職エージェントへの信ぴょう性や信頼度が見えてきます。
利用者がキャリアアドバイザーからの得たサポート感や安心感、利用者の声をヒアリングし、しっかり理解して転職サービスを提供していたかなど、第3者の意見を知ることで「ここに任せたい」と自身に適した転職エージェントを見つけることができるでしょう。
利用者の意見や転職成功事例などは、各転職エージェントの公式サイトで公開されているものもありますので、M&A業界の転職に成功した方々がどんな仕事をしているのか、転職成功に向けてエージェントからどんな選考対策のサポートを受けたかなど、参考にしてみましょう。
(2)エージェント利用の流れ
エージェントを選ぶポイントの次に、利用を始めるにあたってどんなサービスが提供されるか一連の流れを知っておきましょう。
転職エージェントが求職者をサポートしていく中で、まずどんなことが必要なのか、何をどこまで自身を支援してくれるのかを把握しておくことで、エージェントとの関係づくりもスムーズになります。
- 転職エージェントにサービスを申し込む
- キャリアアドバイザーとの面談
- 求人紹介&書類添削・面接アドバイス
- 応募~書類選考~面接
- 内定~退職交渉~入社
上記のような形でどの転職エージェントも共通していますが、M&A業界特化型の転職エージェントの場合、キャリアアドバイザーとの面談から面接を含む選考まで専門的な領域に入ります。
例えば、未経験でM&A業界への転職を目指す方の中には、自身のもつ経験やスキルがマッチングする職種は何か、未経験でも応募できる企業先はどこか、ケース面接など通常の面接より難易度がある選考はどのように練習すればよいのかなど、わからないことが多い方もいるでしょう。
そういった方の話をしっかりヒアリングして内容を把握し、専門分野に応じた適切な分析とアドバイスを提供することができるのが業界特化型の転職エージェントの強みです。
M&A業界の知識や転職市場、特殊の面接対策など、総合型転職エージェントでは得にくいサポートサービスを提供してくれるので、求職者にとっても安心感をもって転職活動ができます。
また、転職エージェントが提供する各サポート内容についてより詳しく知りたい方はこちらをご覧ください。
(3)エージェントを利用する上での注意点
転職エージェントを利用する上で、利用者側が注意しておくべきことも紹介します。
- 転職理由や希望条件を明確にしておくこと
- エージェントとは本音で話し合うこと
- 担当者が合わない場合はすぐに変更すること
- こまめに連絡をとること
上記のポイントを把握しておくことで、転職エージェントと良好な関係づくりができ、転職成功が実現する可能性が高まります。
転職成功に向けてこちらも詳しく理解しておきましょう。
#1:転職理由や希望条件を明確にしておくこと
転職エージェントを利用する上で事前にしておくべきことは、転職理由や希望の条件を明確にしておくことです。
スキルアップ、キャリアアップ、キャリアチェンジなどの転職理由や、年収、ポスト、業務内容など、希望条件は多くあります。
求職者の転職理由や希望条件が曖昧なままだと、どれほど業界知識やノウハウを持っているエージェントでも、求職者に適切な企業紹介や転職アドバイスが困難になりうるでしょう。
あらかじめ明確にしておくことで求職者のビジョンをはっきりとし、転職エージェントとの面談でも話がスムーズになり、企業紹介や選考への道のりが早く進めることができるでしょう。
#2:エージェントとは本音で話し合うこと
転職エージェントは「求職者の不安な部分や希望条件など、細かい部分も含めてしっかり当人と向き合うこと」を重視しています。
転職エージェントでは情報管理の面も徹底して守りつつ、どんなことでも求職者の声をしっかり受け入れて相談に応じてくれますので、しっかり「自身の本音を打ち明ける」姿勢でいることが重要です。
転職エージェントには嘘偽りなく自分自身のことを伝え、しっかり理解してもらうことで、適切な転職サポートを提供してもらえるので、自分の考えをはっきりとエージェントに伝えるようにするのがおすすめです。
#3:担当者が合わない場合はすぐに変更すること
転職エージェントに登録すると担当キャリアアドバイザーが付きますが、求職者に提供するサポートサービスの質はその担当者によって異なります。
万が一、そのキャリアアドバイザーが合わないと思ったらすぐに変更することをおすすめします。
キャリアアドバイザーの言動に不安を感じたり、エージェント側の都合を優先した求人を行ったりと、自身と合わないと思う理由は様々です。
変更したい場合は、自身と合わないと思った理由をしっかりと告げた上で変更を申し入れ、自身が信頼できると思う新しいキャリアアドバイザーと共に転職活動を行いましょう。
#4:こまめにキャリアアドバイザーへ連絡を取ること
転職エージェントの利用をスタートしたら、キャリアアドバイザーとはこまめに連絡をとることも注意しておきましょう。
転職エージェントサービスは、登録後にキャリアアドバイザーとの面談をしますが、すぐに希望条件に沿った企業が紹介されるとは限りません。
該当企業の情報が入るまで期間が空くことがありますが、その間連絡をただ待っているだけではなく、利用者側からこまめに連絡をとりましょう。
連絡の頻度が落ちると求人を紹介してもらえる優先度が落ちることもあるので、少なくとも1週間に1度は連絡を取ると良いでしょう。
4.M&A業界の転職市場について
ここまでM&A業界の転職エージェントについて利用内容やポイントを解説してきました。
転職エージェントを利用するにあたって、M&A業界の転職市場についても触れておきましょう。
- 最近のM&A業界への転職率は高まっている
- M&A業界へ転職する人の傾向と必要なスキル
業界未経験者にとっても、転職エージェントを利用する必要性を改めて認識してもらえるよう、M&A業界の転職市場に関する情報を提供します。
(1)最近のM&A業界への転職率は高まっている
近年の日本経済では、事業承継や後継者問題など企業が抱える経営問題が多様化し、その影響でM&A業界では、地方の中小中堅企業のM&A・事業譲渡の仲介や、事業再生・不採算事業や非主流部門の売却に伴う投資など、M&A業界への依頼が増加しています。
それに伴い、M&A業界ではコンサルタントやアドバイザリー、公認会計士や投資事業企画など、幅広いスペシャリストの人材採用の需要が高まっており、未経験者でも応募可能と積極的な採用まで行われています。
企業ごとに求める人材のスキルや募集ポジションは異なりますが、自身が前職で得たスキルや経験が希望の転職先の提示する条件に沿えば、未経験でも採用される傾向が従来と比べて多くなっていると言えるでしょう。
(2)M&A業界へ転職する人の傾向と必要なスキル
M&A業界へ転職する人の中には、主に以下の前職を持つ方が挙げられます。
- コンサルタント・アドバイザリー
- 金融機関での法人・個人向けの営業経験者
- 事業会社の法人営業・事業企画経験者
- メーカーや商社などの法人営業経験者
- 公認会計士、税理士など士業系
M&A業界には主にM&A仲介会社とM&Aアドバイザリー、FASの3つのファームがあり、同じコンサルタントというポジション名でも、業務内容やキャリアパスが異なります。
おおよそ共通して求められる条件は、論理的思考力や課題発見力などのビジネススキル、法人向けの営業スキル、財務に関する知識や経験が挙げられます。
前職を通じてこれらの経験やスキルをもつ方であれば、M&A業界未経験でも内定獲得できるチャンスがあります。
また、最近ではクライアントの専門性に対応できるよう、業界別にチーム体制をつくり案件を担当するというのが主流で、各業界の知識や知見が必要とされることがあるため、特定の業界の法人営業実績が豊富であったり、メーカーや商社などで業界知識をもっていることも選考で有利になるでしょう。
さらにM&A事業には公認会計士や弁護士、中小企業診断士など士業・会計関連の業務が含まれており、大手ファームなどでは社内にスペシャリストを配置していることが多いと言われています。
M&A業務に関連する資格を保持している方も採用で優遇されるケースもありますので、面接でアピールするとよいでしょう。
まとめ
本記事ではM&A業界での転職を検討されている方に向け、業界特化型の転職エージェントについて紹介しました。
おすすめのM&A業界特化型転職エージェントの紹介のほか、総合型の転職エージェントとの違いや、エージェントが提供するサービスの内容とエージェント利用するメリットなど、転職を目指す方にとって有利な情報を提供してきました。
紹介した転職エージェントはいずれもM&A業界に精通したキャリアアドバイザーやサポートサービスを有し、経験者未経験者を問わず、有益な転職アドバイスや企業紹介を行ってくれるでしょう。
また、キャリア相談を行っているサービスもありますので、転職を迷っているという方でも、気軽に利用してみるとよいでしょう。
本記事を通じて転職エージェントの利用を始め、M&A業界を目指したスムーズな転職活動をしていき、転職成功を実現しましょう。
本記事を読んで、M&A仲介やFASについて、M&A業界の転職事情や未経験者の転職のコツなど、より詳しく知りたい方はこちらをご覧ください。
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